リリカルスクリーム13話

その頃…海鳴市の外れ。
タクシーの運転手がけだるそうに自販機で買ったドリンク剤の蓋を開けようとしていた。
しかしその時…。
「おい、貴様ァ!」
「ひいいい!な、なんなんだあ!」
運転手が驚いたのも無理は無い。突然恐竜の如き巨大なロボットがぬっと
視界を切り裂いて出現し彼をその腕にさらってしまったのだ。
「貴様ァ!この星でもっとも効率のいいエネルギー資源は何か教えるんだぁ!」
「エ、エネルギー…?しらねえよそんなの!いきなりなんだよ!下ろしてくれよ!」
「このホーンガイスト様に逆らうか貴様!」
「俺はただのタクシードライバーなんだぞ!下ろしてくれえ!」
ドライバーはその恐竜ロボット…ホーンガイストの手の中で必死にもがいた。
「まあ言わないのならそれでもよかろう。手荒な手を使っても吐かせるまでだ。…んん?」
ホーンガイストはそこでドライバーが手にしたままだったドリンク剤の瓶をしばし睨んだ。
そして…。
「うはははは!これだこれだ!…もう貴様に用は無い!」
いきなりドライバーを興味なさそうに脇の空き地に放り出すと瓶に書かれた製造工場の
印刷をさらにしばし睨み…。
「ここだ!目的地はこの工場だ!」
「おい待て!その工場に何があるんだ?」
脇で眺めていたプテラガイストがはやくも飛び出したホーンガイストに怪訝そうに言った。
「解らんか!この瓶の中に入っているのは地球人のエネルギー源だ!」
ホーンガイストはプテラガイストに手の中の瓶を見せた。
「なるほどそいで今からそのエネルギー源の貯蔵基地を襲おうって訳かぁ。」
頷きながら納得したように言ったのはメカステゴサウルスに変形する元ガイスターズ
のメンバー・アーマーガイストだ。こうしてガイスターズ達の奇想天外な作戦が始まろうとしていた。
その頃…。
「ここは…何処だぶ〜ん?」
「あっ!気が付いた?」
作業用のゴーグルをした女性…月村忍が言った。
「ねえねえ!君はなんなの?どこで誰に作られたロボット?名前は…?」
「私の名前は…。」
瞳を輝かせて忍は「蜂」を見守った。
「私の名は枢木城戸信司カズマ!アルター使いでドラグレッダーの契約者で
名誉ブリタニア人の騎士だぶ〜ん!」
「……。どっか繋ぎ間違えちゃったかなあ…?ちょっと待っててね。」
「ぶ…ん…。」
蜂は再び深い眠りへと落ちていった。その頃…
「数日間探索してみたところ…やはり奴らの本拠地はこの海鳴周辺にあると予測されます。」
「捜索は続行していますが…。何分にも奴らはこの世界の人間を気遣って
行動したりはしないでしょうからうかつに行動する訳にも…。この世界の
人間に我々の存在が露見してしまう可能性もありますし…。」
アースラの通信メンバー・アレックスとランディの報告を聞いてリンディ達は渋い顔をした。
管理局がこれまで応対してきた時空犯罪者は基本的になのは達が住むような魔法を
認知していない世界の住民には危害を加えないように行動していた。
それがどんな重大な事を招くか知っているからだ。だがデストロンは
そんな事など頭には無い。管理局が後手に回ってしまうのも無理は無いことだった。
「でも潜んでいそうな場所として2、3ケ所怪しい場所の見当をつけておいたよ。」
「怪しい場所?」
クロノが怪訝そうに言った。
「その一つはえーと…海鳴臨海公園の…沖合い約五キロの辺りの海底だよ。」
「海の底お?そりゃねーだろ。」
ヴィータが言った。
「だよねえ…。これは流石に何かの間違い…」
エイミィがため息を付きつついったその時…
「大変です!奴らが…あの機械兵器群がまた現れました!」
レーダーを注視していたランディが叫んだ。

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2007年06月21日(木) 20:56:28 Modified by beast0916




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