リリカルスクリーム15話

「連中は貯蔵タンクを例の無機物操作マシンでコントロールして運び出そうとしているみたい!みんな!阻止して!」
「そのタンクには何が入っているんだ?」
おっとり刀で駆けつけようとしていたのは
シグナム、ヴィータ・ザフィーラ・の三人もとい二人と一匹とクロノ、
なのは、フェイト・アルフである。
「えっと……え?これって…?。………。」
「どうしたエイミィ!まさか爆発物か何かなのか?」
「分析よるとあのタンクの中身は…その…ドリンク剤、みたい…。」
「は…?」
デストロンが何かが貯蔵されたタンクを強奪しようとしているという報告を聞いて
緊張感を走らせていた彼らだったがデストロンが狙っている物が何だか知れた瞬間
場は一気にしらけた。
「…ドリンク剤ってあのコンビニに売っている奴か?」
「…そんなもの盗んで何する気なんだ奴らは?」
「さあ…?」
「…目的はさておいて彼らを野放しにしておく訳にはいきません。」
「そういう訳だ。行くぞみんな。」
リンディに促され、クロノ達はアースラから出撃した。
「ほらほらさっさと中へ入るんだ。それにしてもこいつ触手がウネウネしていて気色悪いぞ。」
薬品貯蔵工場脇の工場と海鳴市中心部を結ぶ貨物路線の引込み線では蒸気機関車とスペースシャトルに
変形するトリプルチェンジャー・アストロトレインがぼやきながらガイスターロボ化した貯蔵タンクを
積み込もうとしていた。
「おっ…あれは何だ?」
「まさか!?あの人間どもだ!」
「噂をすれば影ってか。冗談じゃねえや!何してる!撃て!」
スタースクリームに言われるがままについてきて積み込み作業に従事していた
ダージ・スラスト・ラムジェットが口々に叫んだ。
「とりあえずタンクとアストロトレインを守るんだ!」
その影の正体が何か悟ったガイルダート達も口々に叫んで次々と各々の武器を影に
叩き込んでいったが…。
「そこだ!…。」
「糞!上の奴はおとりか!」
上空を飛行していたなのは達をおとりにシグナムとフェイトが足元からガイルダート達を斬りつけた。
「コイツちょろちょろと!」
ガイルダートが右腕に装着したサンダーホーンを乱射し
「野郎…これでも喰らいやがレェェ!」
スリングが一抱えはあろうかという樹木を引っこ抜いて無茶苦茶に振り回し始めた。
「こいつ一体何を考えてるんだ!そんなもの聞くと思うのか!」
スリングはフルスイングをかわされて派手につんのめった。
「ヴィータ!こいつらの相手は私とテスタロッサが引き受ける!お前は行け!
そしてこいつらの仲間をおさえろ!」
「解った!シグナム。こんな奴らさっさとぶっ飛ばしてはやてのご飯食べに戻ろうぜ!」
「…ああ、そうだな。」
シグナムは今日の夕飯担当がその腕に定評のあるはやてではなくまだ精進の途上にあるシャマルだ
ということを思い出しつつもあえて口には出さずヴィータを見送った。
「速度で俺達に勝てるもんか!ついてきてみなよ虫けら野郎!」
「ダメだ…まるで捕捉できない…。」
地上でガイルダート達が四苦八苦しているさなかジェットロンの三人と
スタースクリームは高速機動でクロノとなのはを翻弄していた。
空力を無視して時速数百キロのスピードで急旋回を繰り返すジェットロンはスピードでは
なのは達を上回っていたしぶつかられたりすればバリアジャケットを装着していたと
しても下手をすれば即死である。
「全然大したことねーじゃねーかこいつら!」
「おい、迂闊にスピードを緩めるな!」
「アクセルシューター!」
しかし、ラムジェットが油断して一瞬スピードを緩めた隙になのはのアクセルシューターが
連続で命中した。
「だからいわないこっちゃねえ!」
煙を吹きながらラムジェットが墜落していく。
しかしその頃…海鳴より少し離れた京葉工業地域の石油コンビナートでは…
「おらおらおら〜!さっさと作れよぉ〜!」
「仕事仕事ォ!ごっつんこ!」
「なんでミーがこんな力仕事やらなきゃならないザンスカーッ!こんな仕事あのデカブツどもにやらせれば…。」
「そりゃ俺らのことか?てめぇいい度胸してるな。」
インフェルノとスコルポス、そしてプテラノドンに変形するトランスフォーマー・テラザウラーや
ネオコンバットロンのキャノントレーラーに変形するトランスフォーマー・ドルレイラー達が
忙しく駆け回り、桃色の四角い長方体…トランスフォーマーの力の源、エネルゴンキューブを作成している。
「ブラックコンボイよりギガトロン…もといスーパースタースクリーム様。
エネルゴンキューブの作成は順調に進んでおります。」
「そうか…それは結構だが。」
「何でありましょうか?」
「二度とその呼び間違いはするんじゃない!」
スコルポス達を指揮してエネルゴンキューブの確保に向かっていたブラックコンボイの
わざとらしい呼び間違いにスーパースタースクリームが声を荒げた。
実はガイスターズの作戦はおとりに過ぎず、彼らこそがスーパースタースクリームにとっては
本命だったのだ。
「…申し訳ありません。以後気をつけます。」
「つくづくいけ好かない野郎だな。」
M1戦車に変形するトランスフォーマー・ダンガーがブラックコンボイに近寄って耳打ちした。
「まあな…。だがこの世界に来たのは我らにとっては好都合。この生活も長くは続かんさ…。」
「…オラオラ…。」
そんな二人やり取りを盗み聞きしているものが居た。
スコルポスである。その頃…ガイスターズの「海将」サンダーガイストとヴィータ・ザフィーラ・アルフが
対峙していた。
「お前がボスか?…」
「あ〜〜〜の〜〜ね〜〜…。おで達の〜〜〜ね〜…」
ヴィータの問いかけにサンダーガイストが非常に間延びした声で答えた。
「………こいつ喋るののろいな…。あー士気がなえる…。」
「…………ボスは〜〜〜ね。」
「これは最後まで聞いていたららちがあかんぞ。」
「こんなボケ恐竜ロボットぶったおしてフェイトの所に戻ろうよ。」
思わず呟くヴィータ十秒ほどおいてから再び間延びした声で喋る
サンダーガイストに業を煮やしてアルフとザフィーラが言った。すると…
「おい、お前…今なんて言った?」
「ボケって言ったんだよ。文句あるのかよ?」
「何だこいつ…?急に黙っちまったぞ。」
急に俯いて沈黙を守り始めたサンダーガイストにヴィータが訝しげに言った瞬間
「おでは…おでは…おではボケじゃねぇえええええええええ!」
サンダーガイストのボディを覆っていた装甲板が脛といわず肘といわず胸といわず全て吹き飛んで
物々しい小型ミサイルがぎっしりと詰まったランチャーが現れた!

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2007年07月09日(月) 21:01:55 Modified by beast0916




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