リリカルスクリーム16話

「なっ…!?」
「AMX‐102かいこいつは!?」
「むしろ“山”ではないのか?」
「どっでもいいよ。下らないこといってる場合か!」
「うがああああ!」
轟音をたてて三人に弾幕がせまりくる。
「うわあ!」
パンツァーガイストをはじめとする各々の防御魔法を発動させて
しのごうとした三人だったがそれでも無数のミサイルはヴィータ達に
少なからずダメージを与え爆発音が辺りに響き渡った。その頃…。ちゃららら〜らっ!(何の効果音だ。)
忍とすずか、ファリンとノエルの姉妹と成り行きで同行した恭也はノエルの
運転する車で近くまで乗り付けようとしていた。
「デストロンの反応をキャッチしたブーン。」
「やっぱりあそこに居るのはあなたの仲間なの?」
「仲間ぁ〜?僕ちゃんもうデストロンは抜けたんだぶーん。LOVE&PEACEなんだぶ〜ん。」
「なんだかよく解らないが…そのデストロンというのが悪玉なんだな?で、サイバトロンというのが善玉なんだな?」
ワスピーターと忍が交わす緊迫感の無い会話に恭也は適当に応対していた。
彼はワスピーターの言う事を信じていなかった。否、彼でなくてもほとんどの人間は信じなかったろう。
勿論彼とてこれまで妖狐や退魔師、吸血鬼、超能力者、さらにはいつのまにか魔導師になっていた
妹とその親友の少女など人外の存在との遭遇にはことかかない。
だがこの素性の知れないハチロボットと言い彼の話すロボットアニメそこのけの
物語といいあまりにも飛躍しすぎるではないか。どうせ出来のいい電子ペットか
なにかだろう。今は適当に相手をしておいて後で事情を飲み込んでしょげかえる
忍とすずかをどうやって慰めるか今から考えておこうか。とさえ考えた。
だがその考えは次の瞬間起こった出来事によって忘却の彼方へと吹っ飛ぶことになる。
「な、なにあれ…?」
「戦闘機のようですが…。様子がどうも変です。」
ノエルが車を止めて頭上を飛行している戦闘機を凝視した。しかしその戦闘機の
飛び方はどうも様子が変だ。突然ジンギング(ジグザグ)飛行したり変に遅く飛んでいたり
その飛び方はまるで戦闘機というよりはUFOを思わせるものがあった。さらに…
「へ、変形したよお姉ちゃん。」
その戦闘機は目の前で人型に変形したのだ。
きわめつけは忍達が乗っている車のほんの10メートル程上を空を切り裂いて飛んでいった
小型ミサイルだ。彼らは知るよしもないがサンダーガイストが乱発した内の一発である。
「な…なんなんだアレは…!?」
恭也は一瞬にして自分達が足を踏み入れた状況を理解しつつも呻くように言った。
「ぶ〜ん。ここに居たら危ないぶ〜ん。は…早く逃げないと…ぶん。」
「それが今飛んできたミサイルで道路が通れなくなってしまいました。」
焦るワスピーターの横でノエルがさらりと言った。
「少しは焦るべきだと思うがな…。逃げないと巻き込まれるぞ忍。車から降りよう。」
「そうだよ!逃げようお姉ちゃん!」
車から逃げ出そうとする恭也達だったが彼らの前になのは達から逃げてきたアルカディスが
立ちはだかった。
「む、なぜこんなところに人間が…?まあいい…絶好のチャンスだ。
貴様らには人質になってもらうぞ。」
「と…鳥のロボット…?」
「ノエルさん!忍を頼みます!」
「はい!…支援の必要は?」
「ノエルさんが必要と判断した時にお願いします!」
「了解しました。」
「君達がトランスフォーマーと戦うなんて無理だよ〜馬鹿なことはよしたほうがいいぶん…」
「…安心しろ。」
ワスピーターの弱音に恭也は内心の不安を悟られぬよう力強く答え
ノエルは一礼するとすずかや忍を伴って物陰へと退避していった。
「俺に逆らう気か地球人?だが…何が出来ると言うんだ?」
アルカディスは嘲るように言った。しかしその二人のやり取りを少し離れたところから監視している者が居た。
「なあ俺達は何もしなくていいのかいサウンドブラスター?」
「地球人の手並みを見ル…。」
「あらゆるデータをどう検討してもあの地球人がトランスフォーマーに
太刀打ちできるとは思いませんが?」
「どういう考えだよサウンドブラスター?あの上で戦ってる奴らと協力して
スタースクリームについた裏切り者と戦うんじゃないのか?」
「ランブル。サウンドブラスターには何か考えがあるのだ。」
「まだその頃合じゃナイ…だがあと数分と行ったところだろう。
いつでも出れるよう準備はしておけ。フレンジー、ランブル、フリップサイズ…。」
それぞれ薄紫色、紅色と黒に塗り分けられた身長2メートル程の
小さめのトランスフォーマーが2体…フレンジー、ランブルと白と小豆色に
塗り分けられた他の2体よりもスリムで女性的な形状をしたトランスフォーマー…フリップサイズ
さらに全身が黒ずくめに塗装された強いエフェクトのかかった声で喋る
ノーマルサイズのトランスフォーマー…サウンドブラスターが
工場の施設の脇にたたずんでいた。
「はあああっ!」
「痛ウッ!な…何をした…!?」
不用意に手を伸ばしてきたアルカディスの手の甲を恭也が小太刀で打ち付けた。
小太刀二刀御神流の奥義の一つである徹と呼ばれる相手の防御の上から
内部に直接打撃を与える技術を応用した一撃に反撃など想定していなかった
アルカディスは思わず怯む。
「相手の防御の上からでも内部を直接攻撃出来る「徹」…お前が何者かも…
そしてどれほどの実力を持っているかも知らないがただでやられると思うな!」
「調子に乗るなっ!」
アルカディスは言うが早いか急上昇。翼の両端に装備された多目的ビーム砲
「ウイングガントレッド」を乱射してきた。なのは達への人質にしようという
目的の手前当てるつもりはなかったがその爆風は容赦なく恭也に襲い掛かった!

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2007年07月21日(土) 11:14:52 Modified by beast0916




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