リリカルスクリーム2話

「全く先日数万年前の地層から発見された訳の分からない巨大戦艦とその中で見つかった
大量のスクラップといい一体何が起きてるんだ…。」
クロノは呻いた。その時後ろのシャッターが開いて髪の長い女性が現れた。
「リンディ提督…。」
「話は聞きました。例の転移してきた物体の調査にはフェイトさんとシグナムさんを既に向かわせました。」
リンディと呼ばれた女性は落ち着いた表情で答えた。
「これは…ポッド?」
「だが中身は空のようだな…。」
フェイトとシグナムは現場に急行したが現場には空っぽの煤けたポッドが残っているのみだった。
そこから少し離れたミッドチルダの市街地。
「すげーーーな。こりゃあ。」
「だろ?だろ?第97管理外世界のアニメとか特撮とかいう創作物のカタログだぜ。めちゃ高かった…。」
二人の少年が雑誌を眺めながら道を歩いている。
「魔法が存在しない管理外世界の創作物っていいよなあ。こっちの創作物に出て来るのは何だって魔法ばかりだ。それ以外に題材はないのかと言いたいよ。」
「この戦闘機とか性能は抜きにしても形状はイカしてるよなあ…。」
若者が「ACE COMBAT」というゲームの特集ページに掲載されている「X02」という戦闘機のイラストを眺めながら言った。
「う…うわっ!何だありゃあ!」
「キャーっ!」
突然少年達の脇を歩く通行人が騒ぎ出し始めた。
「あれ…急に暗くなったぞ。」
「雨でもふるのかな?」
少年達は急に自分達の歩いている道に影が落ちたことに気がついた。
「上になんか居る…?」
「うわっ!ロボットだ!」
少年が見上げた先には彼等が常日頃から収集に余念が無い管理外世界のムック本や雑誌から抜け出して来たような
ロボットが浮かんでいた。
「クックック…このメカに決めたぜ!」
そう。その正体はシグナム達に発見される直前にポッドから逃げ出していたスタースクリームである!
スタースクリームは目から赤いレーザーを発射した。
レーザーは少年達が読んでいた雑誌のX02のイラストを舐めるように照射されていく。
「スキャン完了!トランスフォーム!」
スタースクリームは雑誌の戦闘機のイラストそのままの形状に変形した。
「ひ、ひいいい!」
「懐かしい感触だな…おっと。こいつは後々約に立つだろうから頂いていくぜぇ!」
腰を抜かした少年達を尻目にスタースクリームはマジックハンドを伸ばして雑誌を掻っ攫うと凄まじい勢いで飛び去っていった。
「返せーーー!幾らしたと思ってるんだぁ!」
少年は叫んだが時既に遅し。
「ビークルモードまで手に入れて俺様の前途は洋々だぜ!ここがどこの星かは知らないがデストロンの戦艦の反応はキャッチしている。そいつらをリペア機能で復活させて聞けば済む話さ。」
その頃アースラのブリッジでは…
「ポッドから飛び出したらしい飛行物体が例の巨大な艦船の残骸に向かっているだって!」
クロノが血相を変えて叫んだ。
「ごめん…。次元断層発生の余波でサーチが上手く働かなくって…。」
「過ぎた事は仕方が無いわ…。それにもうフェイトさんとシグナムさんが艦船の残骸が安置されている場所に向かってるし…。念のためになのはちゃんにも応援をたのんでおいたから。」
リンディはお茶を飲みながら余裕と言った表情で答えた。
「バイタル無し…形状からして恐らく機械兵器だと思われます!フェイトちゃん!シグナムさん!気を付けて!」
エイミィはフェイトとシグナムにそう警告した。

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2007年06月15日(金) 16:45:16 Modified by beast0916




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