リリカルスクリーム20話

「おい、何かが落ちてくるぞ!」
「クロノ?う、嘘だろ!?」
落ちてくる黒い物体が変わり果てたクロノだと知ってシグナムとヴィータが
顔面を蒼白にして叫んだ。なのはが必死に追いすがろうとしているがあれでは追いつく前に地面に叩きつけられるだろう。
「コンドル!あの落ちてくる奴を助けて来い!」
「はい、お父様!」
サウンドブラスターの命令のもと人型にトランスフォームしていたコンドルが
凄まじいスピードでクロノへと迫っていく。そして地上五〜六メートルというところで
コンドルはクロノを助ける事に成功した。
「流石はコンドルだな。いつもながらすげえスピードだぜ」
ランブルが腕組みして満足げに呟くよこで苦々しげな顔をして
コンドルの活躍を見ている者が居た。
コンドルの同型で黄色を基調としたカラーリングが施されているカセットロン・バズソーである。
「私だってあれくらいの事は出来るのに…いつもそうだ。父さんもみんなも何かと言うと姉さんばかり重宝する。
そあ、まるで私なんか必要ないかのように…。」
コンドルと同じように女性的な体型の人型に変形しているバズソーは不機嫌そうに呟いた。
しかしそれに気が付く者は誰一人としてなかった。
「クロノ!」
「よく聞こえない…フ…フェイトか…?すまない、油断した…。」
ジェットエンジンの轟音で耳をやられていたクロノがうっすらと目を開けて
言った。
「…アースラ、聞こえるか?クロノを転送する。医療班の準備頼む。」
悔しげに呟くシグナムの声とともに転送魔法が発動し、クロノは待機しているアースラに転送されていった。
「敵はまだ奥に何体か残っている。どうする?…撤退するのか?」
「決まってるだろ!全員ぶっ潰す!……言っとくけどお前等を信用した訳じゃないからな。
妙な真似したらただじゃおかねえ!行くぞみんな!」
サウンドブラスターの問いかけに威勢よくヴィータが答えた。
アースラの医務室…
「…シャマルさん。クロノは大丈夫なんですか?」
「…見たところ致命的な物では無いだろうけど、そうね…しばらくは戦闘は無理でしょうね。」
「…無念だ。」
「今は怪我を治すことに専念なさい。」
「そうだよクロノ君!」
シャマルの宣告にベッドに横たわりながら申し訳無さそうな顔をするクロノに
リンディとエイミィが心配そうに言った。
その頃国守山のデストロン基地では。
「おいおいしっちゃかめっちゃかじゃねーか。状況を説明しろインフェルノ、クイックストライク。」
「はいノイズメイズ様。えーとスタースクリーム達は撤た…ごっ!?」
「そんでセイバートロン星に居る筈の慢性喉ガラガラ野郎のサウンドブラスターがいきなり邪魔…ぎっちょ〜ん!」
「スタースクリームとガイルダート達は連中との戦いで負傷、こちらに向かっています。ダージ達三人は敵の一人に手傷を負わせましたが
やはり撤退しました。全く不甲斐無いというかなんというか…。」
「報告終わり、マックス・ラジャー!」
モニターに映し出されたほうほうのていで逃げ出していくスタースクリーム達を
見たノイズメイズはコンソールを弄っているインフェルノとクイックストライクに状況の報告を
求めた。しかし、彼らは報告を最後まで続ける事が出来なかった。
途中まで喋ったところでサイボーグ鮫に変形するTF・ヘルスクリームと
サイボーグドッグに変形するTF・マックスビーが彼らをいきなり突き飛ばして勝手に報告を
切り上げてしまったからだ。
「何すんだよこのオカマ鮫!」
「五月蝿いわね!あんたたち無印ビーストとかメタルス出身のメジャーなメンバーが
こんなシーンにまで出しゃばってくんじゃないわよ!あんたたち“Bsts”にも
出してもらってるじゃない!活躍したいんならそっちでどうぞ。こういう時くらいあたしらに譲りなさいよね!」
「メジャーキャラでサーセーン!まあそう僻むなよオカマ鮫ちゃん!ぎーーーっちょんちょんちょん!」
「デストロ〜イ!」
「黒コゲでぶら〜〜〜〜!」
いきなり突き飛ばされて口を尖らせるインフェルノに気色ばむヘルスクリーム。
そんな彼女…もとい、彼を調子にのってはやしたてるクイックストライクにマックスビーが装備する携行ロケット砲
「マックスランチャー」から放たれたロケット弾が突き刺さった。
「ん?…ったくあいつ等何やってやがんだ…おーい!テメェらくだらねえ仲間割れしてる暇が
あったらこっちにきてエネルゴンキューブ運ぶの手伝え。」
野太いドズル・ザビボイスで吼えたのはかつて四代目破壊大帝デスザラスの下で働いていた
ティラノサウルス型のサイボーグと合体する能力を持つ恐竜戦隊のリーダー、ゴウリュウだ。
ブラックコンボイ達が持ち帰ったエネルゴンキューブを貯蔵庫に運んでいるのだ。
「ゴウリュウ!あんたも気に入らないのよね。同じ和製作品出身の癖に何でこうも
扱いが違うのよ!ビーストウォーズ興仗箸里△燭靴筌泪奪スビーは“繋ぎ”とか“黒歴史”だとか
事あるごとに言われてきたのに…キーーーッ!」
「解った解った…その話なら後でゆっくり聞いてやるからよ!」
「チンチンチン、チチンプイ〜。パッパッパッ…」
と、そこへなにやら珍妙なリズムをとりつつ大量のエネルゴンキューブを
抱えておぼつかない足取りで歩いてきたのはトリケラトプス型の恐竜サイボーグを
持つ恐竜戦隊の一員、カクリュウだ。
「おわっ!」
「あぶねえっ!おい、サーカスじゃないんだぞ!!しっかり歩け!」
不安げに見守るゴウリュウ達の前で案の定バランスを崩してコケそうになるカクリュウを
ゴウリュウが怒鳴りつけた。しかしカクリュウはその声に驚いて尻餅を付き
エネルゴンキューブを放り出してしまう。
「おわわわわわ!あわわわわわわ!大事なエネルギーを粗末にするなあ!」
「流石はリーダー!」
「バッカモーン!」
「あ、エネルギーがぁ!」
宙に舞うエネルゴンキューブを一つ残らずキャッチするゴウリュウにのん気に
拍手などしているカクリュウに我慢出来なくなったゴウリュウがカクリュウを
どなりつける。しかし、あまりにもデカい声で叫んだために彼がキャッチした
エネルゴンキューブは再び盛大に空中へと舞い上がった。
「あややややおりょりょりょりょ…」
「あんたそんな特技あったのかよ。」
「もしリストラ食らったら大道芸人にでも転職すればいいんじゃないかしら?」
さっきにもまして必死にエネルゴンキューブをキャッチするゴウリュウを見てインフェルノと
ヘルスクリームが皮肉交じりにボソリと呟いた。

「不味いぞ!ガイルダート達もスタースクリーム達も逃げやがった!」
「俺は死にたく無えよ!基地に戻らせてくれよ!」
ガイルダートもスタースクリームも遁走した今ガイスターズ達は絶対絶命のピンチに立たされていた。
物資輸送役としてついてきたアストロトレインの悲痛な訴えが木霊する。
「五月蝿い!お前にはこいつを運んでもらわないと…うっ!?」
そんなアストロトレインを怒鳴るホーンガイスト。
だが…
「お前等で全員か…よくもクロノをあんな目にあわせてくれたね!たっぷり礼はさせてもらうよ!」
「……投降の意思かあるなら武装の解除を。」
ストレートに怒りを露にするアルフと手順を踏みながらもやはり怒りの篭った眼差し
でガイスターズを見つめるフェイトはじめシグナムやなのは以下時空管理局の面々が彼らの目の前に現れた。

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2007年08月12日(日) 11:46:04 Modified by beast0916




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