リリカルスクリーム7話

スーパースタースクリームが慣れぬ魔導師との戦いに翻弄される部下の姿を見て忌々しげにつぶやいた。
「オラ。“私にあの不真面目なイカレ反乱分子の真似をしろというのか?”
なんて変な意地はって人間を掃討しとかなかった結果がこのザマだ。
マグマん中から助けてもらった恩があるとは言えよぉ〜これならメガトロン様
の方がいくぶんマシだったかも知れないぜ。オラオラ。」
「まったくまったく。スーパースタースクリーム様はワンマン主義がすぎます。
これも若さゆえのなんとかって奴ですかねぇ?」
かれこれ数万年ほど…眠りに付く前にかつて彼の司令官だったメガトロンが
そうしたように人間を掃討するべきたと進言して突っぱねられた蠍の姿を持つ
トランスフォーマー・スコルポスとフライがぼやいた。
「何か言ったか?」
苛ついた様子でスーパースタースクリームが言った。その時…
「らんぶる〜らんぶる〜。」
スーパースタースクリームの足元を四本足の虫とも戦車とも付かない形状の
小さいトランスフォーマーが三匹ほど駆け抜けてそばの壁に開いた穴に潜り込んでいった。
「いつからこのネメシスマーク兇砲魯乾ブリが湧くようになったのだ?」
いよいよイライラした様子でスーパースタースクリームが言った。
「あーそいつらか?セーバートロンに湧いてたランブルとかいう奴等だよ。
役に立つかと思って2、3匹捕まえてきたのさ。大人を捕まえてきたんだけど
あれは見たかんじ子供だな〜。水槽から逃げて殖えちまったらしいな。」
ノイズメイズがのん気に言った。
「ペットを飼っていいと言った覚えは無いぞ!」
「…まあまあその話はこの事態を切り抜けてからにしようぜ。
それじゃあ俺は撤退の援護をしてくる。」
ノイズメイズはスーパースタースクリームの追求をたくみにかわすと去っていった。
「そろそろ時間だ。全員引き上げさせろ。それからあの海賊四人組と繋げ!。」
「オラ!了解です。」
「なんだよ。撤退するんじゃねーのか?こっちは忙しいんだよ!」
かつてエクスカイザー率いる宇宙警備隊と激戦を繰り広げた
宇宙海賊ガイスターのメンバー「プテラガイスト」が苛立ちを隠そうともせず
通信に答えた。
「貴様らにしか出来ない仕事を与えてやると言ってるんだ。
宇宙刑務所からの脱獄に失敗して時空の狭間を彷徨っていたお前達を助けてやった
恩は果たしてもらうぞ。“マリオネットボール”の準備は出来てるか?」
「“エネルギーボックス”だ!勝手に変な名前にすんな!」
彼の言うエネルギーボックスとはかつて彼が宇宙海賊ガイスターとして
別の次元世界で活動していた頃に開発したものである。一見すると
ラグビーボールに似ているが無機物に取り付いてAIや駆動装置等を擬似的に生成し
命令に忠実に従う忠実な戦闘ロボット「ガイスターロボ」に変形させるという
スーパーメカだ。
「置き土産だ。奴らに一体けしかけてやれ。」
「わかったよ。」
「奴らが引き上げていく…?」
デストロンの兵士達がわれ先にネメシスマーク兇飽き上げていく光景を見て
クロノが訝しげに呟いた。
「クロノ君!目標は次元移動をしようとしてるみたい!逃げられちゃうよ!」
「時間稼ぎだったという事か…。してやられたな。」
シグナムが渋い顔で言った。
「どけどけ!俺様が先だ!」
その頃スタースクリームはシグナムの追撃から逃れるべく他のデストロンを
おしのけてネメシスマーク兇愍茲蟾もうとしていた。
「お前たいして仕事してなかった癖にいきなり何ならあ!」
「なんと美しく無い!あれで指揮官になろうとしていたとは全くお笑いだな!」
押しのけられたカニに変形するトランスフォーマー・ランページと
ステゴサウルスに変形するトランスフォーマー・セイバーバックが
不平を言ったがスタースクリームは全くお構いなしだ。
この辺の器の小ささが「大嘘吐きのコンコンチキ」「宇宙1の裏切り者」といった
彼の数多くの悪名や蔑称の語源を生んだのだが
勿論本人はそんなことには気付いていない。

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2007年06月15日(金) 16:48:33 Modified by beast0916




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