本家保管庫の更新再開までの暫定保管庫です。18歳未満立ち入り禁止。2013/2/15開設

「ラミア……」
ドアを開けると、そこには桃色の髪の少女がいた。

「どうしたんだよ、久しぶりだなー」
古市は優しくラミアを迎え入れる。
「そうね、ほんとに久しぶりね」
なんだかいつも以上につんけんしている。
古市は、オレ何かしたかなと首をひねる。

自分の部屋に上げると、
「オレンジジュースでいいか?」
と声を掛ける。
こくりと少女がうなずくのを確認して、キッチンへ降りていった。


「おまたせ、ラミア」
ちょこんと座るラミアの前に、グラスを差し出す。
「……」
「……」
「え、飲まないの?」
いつもならすすめなくても、さっさと口をつけるのに。
どうも今日は様子がおかしい。
そんなことを思ってると、黙りこくっていた少女が口を開いた。

「今日、何の日か知ってる?」
「今日? そりゃあ勿論! 男なら忘れるとかありえないっしょ」
「……何個もらったの?」
「へっ?」
「誰から、何個、もらったのよ?」
ねめつけるような視線。その迫力に圧倒されて、正直に答える。

「1個。はは……。しかも母親と妹から。2人合わせて1つなんだってさ」
今日一日を思い返して、がっくりと首をうなだれる古市。
ヒルダさんはないとしてもレッドテイルの皆さん、いやせめて優しい邦枝先輩がくれるんじゃないかと
期待していたのだが、見事に裏切られたのだった。

コト……。
テーブルに何か置かれる音がして古市が顔を上げると、そこには可愛らしい包みがあった。
「これ……」
「あんたにあげるわ」
プイと顔をそむけたまま言うラミア。
そうか、今日はこれを届けにきてくれたのか、と合点がいった。
「このために、わざわざ……」
「カン違いしないでよね! どうせキモ市は1個ももらえてないと思って、恵んであげにきただけよ!」
ありがとうラミア。キモ市呼びはともかく、すごく嬉しいよ。

「開けていい?」
「どうぞ」
了解を取ると、するするとリボンをほどく。
蓋を開けると、いかにも彼女が好きそうなとりどりのチョコレートが、行儀よく並んでいた。

「うまそー、食べていいかな?」
「えっ? あ、うん……」
何故か歯切れの悪い返事のラミアだったが、古市は気にせずチョコレートを一つつまむと、口に運ぼうとした。

「……うん?」
食べようとするのを、じいっと見つめられる。
……? あ、これってもしかして……。

「食べたいの?」
ハッとするラミア。
「えっ、ちが、そんなんじゃ……な……い……」
最後の方はぼそぼそ言ってて聞き取れなかったが、先程のラミアの微妙な反応と合わせて納得した。
それなら最初からそう言えばいいのに。
可愛いなあラミア、と古市は思う。

「ほら」
つまんだままだったチョコレートを、ラミアの口許に持っていく。
「……」
ラミアは照れがあるのか、ほんのり頬を紅潮させると、かりっとチョコレートを半分齧り取った。
「残り、古市食べなさいよ」
「なんで? チョコはまだあるんだから、ラミア全部食べなよ」
古市は箱を眺めながら言った。まだ4粒もある。十分だ。

ラミアは頬をふくらませると、
「わかってないわね、このチョコレートは5粒とも味が違うのよ。
私が食べちゃったら、あんたはその(と、古市が持つチョコを指す)1粒の味は、永遠に分からなくなるんだから!」
と主張した。
永遠とは大げさだなと思いながらもその微笑ましい理由に、古市は自然に口許がほころぶ。

「そういうことなら、遠慮しないでいただくよ」
半分のチョコレートを口に放り込む。
舌の上で溶けていくその甘さを感じながら、ラミアに笑いかける。
「ラミアの味がして美味しい」
「……そういうところがキモイのよ」


5粒とも仲良く半分ずつ食べ終えた。
これで用事は済んだと思ったのか、ラミアは、
「それじゃ私帰るから」
と、立ち上がりかけた。

「待ってラミア」
古市がラミアの手を掴んで引き止める。
怪訝な表情の彼女に、古市は言う。
「まだラミアを食べてないよ」
「なっ……」
ラミアの顔がみるみる赤くなる。

「何言ってんのよ! 今日はもう帰るんだから!」
腕を振りほどこうとじたじたと暴れるラミアを、古市は抱き締める。
「ダメだよラミア……」
耳元でささやく。
「今のラミアの味は今食べないと、永遠に分からなくなるんだから」
「それ、さっきの……」
ラミアは、してやられたといわんばかりの悔しげな表情だ。
あー、そんな顔もかわいいんだよなぁと古市は心の中で思う。


腕の中の少女を抱き上げると、ベッドに寝かせる。
「好きだよ、ラミア……」
優しく唇を重ね合わせる。

「ラミアの唇、甘いな」
「チョコ食べたからでしょ……」
シャツのボタンを順に外していく。
少女の髪の色より少しだけ薄い、ピンクのブラが露になる。

「可愛いの着けてるんだな。これってやっぱり、オレの為?」
「バカ……」
ラミアの胸はまだまだ発展途上だ。こうして横になっていると、本当にささやかなふくらみしかない。
それでも、ホックを外した中から現れたやわらかな乳頭をさすると、ラミアの身体はびくんと反応を示す。
小さくても、ちゃんと感じているのだ。

マッサージするようにこねていると、それは徐々に硬く立ち上がってくる。
この辺りの反応は、多分オトナの女性とかわらない、はずだ。
ラミアもちゃんと女なんだなぁと、古市は変なところで感心する。

「ふるいちぃ……」
ラミアが太ももをこすり合せるように、モゾモゾと動いている。
ああ、ほしいのねと、古市はすぐにその意図に気が付く。

「ラミア、足開いて……」
素直に開いたラミアのスカートの奥は、目に見えてぐっしょりと濡れていた。

「胸を触ってただけなのに、イヤラシイなラミアは」
「い、いやらしくなんかないもんっ」
ムキになって否定してくる。
古市はスカートと下着をまとめて脱がせると、あらためてラミアの秘所に目を向ける。

少し前までは、かなり時間をかけて愛撫しないと、ここまで濡れなかったのだ。
それが今では、カンタンに男を迎え入れる準備が完了する。
この年齢の少女の成長は、本当にめまぐるしい。

蜜に溢れた膣口に、古市は硬く反り返った肉棒を押し当て、挿入を開始する。
少女の身体は、自身とは不釣合いな大きさの肉棒をぬるりと飲み込む。
「ああ……っ!」
「まだキツイな、ラミアの中は……」
動きながら、古市はつぶやく。
それでも彼が一から仕込んだラミアの身体は、古市自身に形を合わせるかのようにうごめいて、締め上げてくる。

「あっ、あっ……古市ぃ」
自分の腹の下で喘ぐラミアを見ながら、古市は思う。
そう、少女の成長は本当に早い。
今日の彼女と明日の彼女は、きっと同じではないのだ。
だからこの少女と会う時は、全身全霊を傾けて愛し合う。

「ラミアっ、ラミアっ!」
「あああ、だめぇぇぇぇ!!」

やわらかな腹の上に精を放つ。
彼女の今を全て、この目に焼き付ける。
この先、少女はどのように変わっていくのだろう?
その時の彼女の未来に、オレはいるのだろうか?

「古市……ずっといてね。私を離さないで、私だけを見て」
「ずっといるよ、ラミア」

それは人間の男と、悪魔の少女の間に交わされた約束。
その結末は、今は誰にもわからない。


(終)

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