ジャンル

ジャズをおおまかに区分して話をしたいとき、押えておきたい用語。
明確な分類基準があるわけでも定義があるわけでもないので、しばしば話が通じないことがある。

【スイング】

    • (ジャズ史)またはスイング・ジャズ。モダンジャズ以前の、大人数の(ビッグバンドによる)初期のジャズ。即興的な成分には欠け、演奏は譜面に従う。独奏部分もほぼ記譜されていたとか。
    • 短く言うと、菅楽器のみなさんが徒党を組んでものすごい音圧にてハッピーな(ダンスホールで聴きたいような感じの)曲をやっていて、そこでピアノを弾いているおっさんがデューク・エリントンかカウント・ベイシーだったらほぼそれがつまりスイング・ジャズ。
    • (実践)組むとスケジュール調整と場所の確保がたいへんで泣ける。
    • (備考)ジャズのリズムの魂「スイング感」の「スイング」とは別の用語。

【バップ/ビパップ】


【モード】


【フリー/おなかにやさしくない】

    • (ジャズ史)制約を取り払い続けてきたと言ってもあながち遠くはない(と思う)ジャズの流れは、即興への情熱たぎるビバップ、和音進行からの解放によるモードを経て、ついに小節や調という概念をも無効にした。そのような音楽、あるいは音楽のようなもの、あるいはそのような音楽のようなものを演奏している状態を指す。
    • 「自由」さにはさまざまに程度があるのだとか。見分け方は、牛乳も飲んでいないのに腹痛を感じたらそれがたぶんフリージャズ。<詳細>ある年代のじゃず研部員は、フリージャズ、およびフリーな演奏を「おなかにやさしくない」と形容した。確認された限りではゼロゼロ世代(二〇〇〇年度入学組)とその郎党が最後の後継者であるらしい)。
    • かつてコルトレーンでの月一ライブで、銀色テナー氏によるどフリーな演奏が披露されたことがあり、聴きに来ていた医学部の某さんが終了後「おなかいたい」と訴えていた事実が確認されている。けだし身体感覚にのっとった形容と言えよう。
    • (余談)銀色テナー氏がライブ用に譜面を用意しているのを見かけたある人が、ひょいと覗き込んだところ、五線譜にきっぱりひとこと「FREE」と記してあった。転じてはかりしれないこと。

【コンテンポラリー】


【ファンク】


2006年04月28日(金) 16:47:58 Modified by chivajazz




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