雨 | アメ | 作詩 | 指示 | 速度 | 調性 | 拍子 | 備考 | |
1 | 雨の来る前 | アメノクルマエ | 伊藤整 | やや早く,はっきりと | 4分音符=約104 | ヘ長調 | 2/4 | |
2 | 武蔵野の雨 | ムサシノノアメ | 大木惇夫 | 遅く,印象深く | 4分音符=約76 | ニ短調 | 4/4 | |
3 | 雨の日の遊動円木 | アメノヒノユウドウエンボク | 大木惇夫 | 中庸の速度で,歯切れよく | 4分音符=約88 | ト長調 | 3/4 | |
4 | 十一月にふる雨 | ジュウイチガツニフルアメ | 堀口大学 | 遅く,悲しく | 4分音符=約72 | ト短調 | 4/4 | |
5 | 雨の日に見る | アメノヒニミル | 大木惇夫 | 中庸の速度で,しみじみと | 4分音符=約88 | ハ長調 | 4/4 | |
6 | 雨 | アメ | 八木重吉 | やや遅く,心をこめて | 4分音符=約80 | イ長調 | 3/4 | Ten.1 Solo |
「十一月にふる雨」は、以下に収録されている。
音楽之友社「合唱名曲コレクション B15 雨」(1968年刊、絶版)…東京文化会館音楽資料室所蔵
メロス楽譜「明治大学グリークラブ 愛唱曲集」…数年前にカタログに掲載されていた、現在一般人が入手できるかどうかは不明
数年の休筆の後に初めて書いた作品。休筆直前は混声合唱組曲「京都」など技巧的で難解な作品が多くなっていたことへの反省から、この作品は原点回帰の意味も籠めて平易で分かりやすいものをと意識して書かれている。全曲が単曲として取り上げられる完成度を持っていながら、難易度はそれほど高くなく、聴き易く親しみやすい。特に終曲の『雨』は多田の代表作の1つとして愛唱されている。また多田自身この作品を書いた際「第2曲『武蔵野の雨』を作曲し始めてから、芸術の神ミューズが宿った」とライナーノートに記したり、あちこちで「終曲『雨』は私自身の鎮魂歌である」といった旨の記述をしたりなどから、多田にとって特別な作品であると考えられる。
のちに『十一月にふる雨』を差し替えた改訂版が作られる。差し替え理由は、この詩に差別用語といわれる単語が含まれることによるといわれている。ただ『十一月にふる雨』を高く評価する合唱団が多いことや、差し替え後に挿入された『雨 雨』が他の楽章に比べて突出して難易度が高いことなどの理由から、現在でも『十一月にふる雨』を含めた6曲編成で演奏されたり、第4楽章にあたる曲をカットした5曲編成で演奏されることが少なくない。
なお、作曲者は現在『十一月にふる雨』に対して「なかったものとして扱ってほしい」と明言しており、この曲の演奏について問い合わせを受けたら許諾しない旨の返答をしているとのこと(実例:「中也の四季:合唱道楽 歌い人」コメント欄)。
のちに『十一月にふる雨』を差し替えた改訂版が作られる。差し替え理由は、この詩に差別用語といわれる単語が含まれることによるといわれている。ただ『十一月にふる雨』を高く評価する合唱団が多いことや、差し替え後に挿入された『雨 雨』が他の楽章に比べて突出して難易度が高いことなどの理由から、現在でも『十一月にふる雨』を含めた6曲編成で演奏されたり、第4楽章にあたる曲をカットした5曲編成で演奏されることが少なくない。
なお、作曲者は現在『十一月にふる雨』に対して「なかったものとして扱ってほしい」と明言しており、この曲の演奏について問い合わせを受けたら許諾しない旨の返答をしているとのこと(実例:「中也の四季:合唱道楽 歌い人」コメント欄)。
「雨の来る前」……『雪明りの路』(椎の木社、1926年)
「武蔵野の雨」……『風・光・木の葉』(アルス、1925年)
「雨の日の遊動円木」……『秋に見る夢』(アルス、1926年)
「十一月にふる雨」……『月光とピエロ』(籾山書店、1919年)
「雨の日に見る」……『危険信号』(アルス、1930年)
「雨」……未刊詩篇(八木重吉が編纂した2冊の詩集には収録されていない)
「武蔵野の雨」……『風・光・木の葉』(アルス、1925年)
「雨の日の遊動円木」……『秋に見る夢』(アルス、1926年)
「十一月にふる雨」……『月光とピエロ』(籾山書店、1919年)
「雨の日に見る」……『危険信号』(アルス、1930年)
「雨」……未刊詩篇(八木重吉が編纂した2冊の詩集には収録されていない)
なまずの孫 1ぴきめ 「III 愛と整―『雪明りの路』『吹雪の街を』を歌うために―」
なまずの孫 2ひきめ 「X ふたりの詩人―「雨」と「春愁」を歌うときのために―」
なまずの孫 3びきめ 「VI 水晶山をもとめて―大木惇夫の詩による合唱曲『遠い母に』『西湘の風雅』『雨』について―」
なまずの孫 2ひきめ 「X ふたりの詩人―「雨」と「春愁」を歌うときのために―」
なまずの孫 3びきめ 「VI 水晶山をもとめて―大木惇夫の詩による合唱曲『遠い母に』『西湘の風雅』『雨』について―」
福岡大学男声合唱団メールハーモニーOBユーゲンツァイト(音量注意):歌詩も
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