雨 | アメ | 作詩 | 指示 | 速度 | 調性 | 拍子 | 備考 | |
1 | 雨の来る前 | アメノクルマエ | 伊藤整 | やや早く,はっきりと | 4分音符=約104 | ヘ長調 | 2/4 | |
2 | 武蔵野の雨 | ムサシノノアメ | 大木惇夫 | 遅く,印象深く | 4分音符=約76 | ニ短調 | 4/4 | |
3 | 雨の日の遊動円木 | アメノヒノユウドウエンボク | 大木惇夫 | 中庸の速度で,歯切れよく | 4分音符=約88 | ト長調 | 3/4 | |
4 | 雨 雨 | アメ アメ | 尾形亀之助 | 極めてはやく,激しく | 4分音符=約208 | ト短調 | 3/4 | |
5 | 雨の日に見る | アメノヒニミル | 大木惇夫 | 中庸の速度で,しみじみと | 4分音符=約88 | ハ長調 | 4/4 | |
6 | 雨 | アメ | 八木重吉 | やや遅く,心をこめて | 4分音符=約80 | イ長調 | 3/4 | Ten.I Solo |
数年の休筆の後に初めて書いた作品。休筆直前は混声合唱組曲「京都」など技巧的で難解な作品が多くなっていたことへの反省から、この作品は原点回帰の意味も籠めて平易で分かりやすいものをと意識して書かれている。全曲が単曲として取り上げられる完成度を持っていながら、難易度はそれほど高くなく、聴き易く親しみやすい。特に終曲の『雨』は多田の代表作の1つとして愛唱されている。また多田自身この作品を書いた際「第2曲『武蔵野の雨』を作曲し始めてから、芸術の神ミューズが宿った」とライナーノートに記したり、あちこちで「終曲『雨』は私自身の鎮魂歌である」といった旨の記述をしたりなどから、多田にとって特別な作品であると考えられる。
改訂版で挿入された『雨 雨』は他の楽章に比べ突出して難易度が高いなどの理由から、この楽章だけカットして5楽章の組曲として演奏されることが多い。
『雨 雨』の作詩者について、男声版、混声版ともに楽譜では「尾形亀之介」と表記されているが、「尾形亀之助」が正しい(現在では訂正されているかも)。『なまずの孫 3びきめ』ではちゃんと「助」と書かれている。
改訂版で挿入された『雨 雨』は他の楽章に比べ突出して難易度が高いなどの理由から、この楽章だけカットして5楽章の組曲として演奏されることが多い。
『雨 雨』の作詩者について、男声版、混声版ともに楽譜では「尾形亀之介」と表記されているが、「尾形亀之助」が正しい(現在では訂正されているかも)。『なまずの孫 3びきめ』ではちゃんと「助」と書かれている。
「雨の来る前」……『雪明りの路』(椎の木社、1926年)
「武蔵野の雨」……『風・光・木の葉』(アルス、1925年)
「雨の日の遊動円木」……『秋に見る夢』(アルス、1926年)
「雨 雨」……『色ガラスの街』(恵風館、1925年)
「雨の日に見る」……『危険信号』(アルス、1930年)
「雨」……未刊詩篇(八木重吉が編纂した2冊の詩集には収録されていない)
「武蔵野の雨」……『風・光・木の葉』(アルス、1925年)
「雨の日の遊動円木」……『秋に見る夢』(アルス、1926年)
「雨 雨」……『色ガラスの街』(恵風館、1925年)
「雨の日に見る」……『危険信号』(アルス、1930年)
「雨」……未刊詩篇(八木重吉が編纂した2冊の詩集には収録されていない)
DORADORADO――
TI-TATATA-TA
TI-TOTOTO-TO
DORADORADO
TI-TOTOTO-TO
DORADORADO――
雨は
ガラスの花
雨は
いちんち眼鏡をかけて
TI-TATATA-TA
TI-TOTOTO-TO
DORADORADO
TI-TOTOTO-TO
DORADORADO――
雨は
ガラスの花
雨は
いちんち眼鏡をかけて
なまずの孫 1ぴきめ 「III 愛と整―『雪明りの路』『吹雪の街を』を歌うために―」
なまずの孫 2ひきめ 「X ふたりの詩人―「雨」と「春愁」を歌うときのために―」
なまずの孫 3びきめ 「VI 水晶山をもとめて―大木惇夫の詩による合唱曲『遠い母に』『西湘の風雅』『雨』について―」
なまずの孫 3びきめ 「intermission2 付・尾形亀之助『雨 雨』について」
なまずの孫 2ひきめ 「X ふたりの詩人―「雨」と「春愁」を歌うときのために―」
なまずの孫 3びきめ 「VI 水晶山をもとめて―大木惇夫の詩による合唱曲『遠い母に』『西湘の風雅』『雨』について―」
なまずの孫 3びきめ 「intermission2 付・尾形亀之助『雨 雨』について」
福岡大学男声合唱団メールハーモニーOBユーゲンツァイト(音量注意):歌詩も
タグ
コメントをかく