作曲家・多田武彦〔通称・タダタケ〕のデータベース。

混声合唱組曲「富士山」(作詩:草野心平)

富士山フジサン指示速度調性拍子
1作品第壹サクヒンダイイチModerato4分音符=96ヘ短調4/4
2作品第肆サクヒンダイシModerato4分音符=92ヘ長調4/4
3作品第拾陸サクヒンダイジュウロクAllegro vivace4分音符=160ヘ短調2/4
4作品第拾捌サクヒンダイジュウハチAllegretto con fuoco4分音符=112ハ短調4/4
5作品第貳拾壹サクヒンダイニジュウイチ(ウチュウセンフジ)Allegro assai4分音符=144ト短調3/4

作品データ

作品番号:T59:G11n
作曲年月日:19??年?月?日

初演データ

初演団体:?
初演指揮者:?
初演年月日:19??年?月?日

楽譜・音源データ

作品について

多田作品の中でもずばぬけてスタミナを要する作品である。

『作品第貳拾壹』は、副題として付されている宇宙線富士)が示すとおり、夕焼けの中に在る富士山を詠んだ詩である。“雨雲屏風”“大驟雨”などの語句に誘導されて雨の風景を想像しないように。
なお、「草野心平詩全景」を参照すると、『3.作品第拾陸』として作曲された詩は『作品第拾捌』に、『4.作品第拾捌』として作曲された詩は『作品第貳拾』に、『5.作品第貳拾壹』として作曲された詩は『作品第貳拾参』というタイトルで収録されている。
これは作曲者がテクストの底本とした詩集において、「草野心平詩全景」で『作品第拾』および『作品第拾弐』と名づけられている作品が除かれた形でナンバリングされているためである。
詩の出典
「作品第壹」「作品第肆」……『草野心平詩全景』(筑摩書房、1973年)
「作品第拾陸」……『大白道』(甲鳥書林、1944年):原題「黒富士」。
「作品第拾捌」……『天』(新潮社、1951年):原題「富士山3」。
「作品第貳拾壹」……『牡丹圏』(青磁社、1948年):原題「宇宙線富士」。

参考文献

なまずの孫 1ぴきめ 「VI ルート5―『富士山』を歌うために―」

関連項目

リンク

動画



混声版「作品第肆」(男声版と同じ調性による演奏) 10:03〜

このページへのコメント

混声版「富士山」は
初演:2000年6月24日
北とぴあ さくらホール
富士銀行混声合唱団創立50周年記念演奏会
指揮:多田武彦
合唱:富士銀行混声合唱団

だそうです。
銀行で多田氏と一緒に働いたことのある方が、
仰っていました。その演奏会のCDも現存しています。

1
Posted by mackf 2022年11月17日(木) 15:31:41 返信数(1) 返信

情報提供ありがとうございます。

ただ、混声版の富士山が収められた「混声合唱曲集2」の初版が1988年なので、
初演はおそらく別だと思います。
Twitterでも2000年以前の演奏例の情報提供がありました。

0
Posted by  chorus_mania chorus_mania 2023年02月08日(水) 02:12:00

コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

どなたでも編集できます