作品データ
作品番号:T63:M51n
作曲年月日:1991年8月25日
甲南大学グリークラブ・甲陵会により創部40周年を記念して委嘱
初演データ
初演団体:甲南大学グリークラブ・甲陵会合同
初演指揮者:稲津明克
初演年月日:1992年12月23日
甲南大学グリークラブ第40回記念リサイタル(於神戸文化会館大ホール)
作品について
『夏の最後の薔薇』は、途中、原詩によるテクストを歌う独唱のバックコーラスとして、アイルランド民謡「The last rose of summer(夏の最後の薔薇/庭の千草)」の合唱編曲を歌う。
『美ガ原熔岩台地』は、作曲者が実娘に誘われて美ヶ原を訪ねた際「美しの塔」レリーフで見た詩。
『追分哀歌』原詩には「(遂に私にはよそびとであつた、かの「わすれぐさ」の詩人にさゝぐ)」という前書きが付いている。
詩の出典
「夏の最後の薔薇」……『花咲ける孤獨』(三笠書房、1955年)
「雲」……『旅と滞在』(朋文堂、1933年)
「美ガ原熔岩台地」「秋の流域(わが娘、栄子に)」……『高原詩抄』(青木書店、1942年)
「追分哀歌」……『尾崎喜八資料第二号』(初出は『四季』昭和14年9月号)
「隼」……『曠野の火』(素人社、1927年)