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『クリエイティブな問題解決セミナー』を開催するにあたって

ロジカルシンキングだけで、人は幸せになれるのか?

 2009年秋の日比谷。日々多くの相談にのっている、経営コンサルタントの藤沢烈と心理カウンセラーの桧良手とも子が久しぶりに会って話した時、2人は全く同じ事を考えていました。「人は、無意識と繋がる事で多くのことを直観しているのではないか」。全く異分野のふたりが、同じ山を見ていると感じた瞬間でした。

 新卒就職の場合「論理的思考(ロジカルシンキング)で自己PR」なんていう就活対策本が、山ほど出版されています。ビジネスでも論理的思考本は書店で変わらず人気を呼んでいます。
 確かに、相手に理解しやすくコミュニケーションするために、論理の利用価値は高いと言えます。しかし、「論理」は過去と現状の整理には役立っても、昨日と違う明日を創造することには必ずしも向いていません。

論理を求めると、無意識から遠ざかる

「論理」だけで考えると、過去と現状に捕われて、昨日の延長上に明日を考える事はできても、昨日とは違うオリジナルの未来が思い浮かばない・・という状況に陥ります。

 例えば人生のパートナーを選ぶとき、論理的に「これがトクそう」「条件的には一番」となってもベストになるか将来の予測はできません。一生の仕事との出会いも、論理の中から生まれるわけではありません。バリバリ働いている人は、論理的思考を求められるがゆえに、無意識(潜在意識)から遠ざかってしまう人が多くいます。それを続けると、頭でいくら考えても、楽しくない、心が満たされていない気がする・・・という方も少なくありません。

論理を手放すことの可能性を求める

 相手が誰であれ、私達が多くの相談にのって感じるのは、人生の選択の中には、究極的に「頭で考えても考えても納得できない」という瞬間が、思った以上に頻発するのが「人間」ということ。論理的にとことん考えた後、そこで生まれた思考を一度全て手放して無意識と繋がる内省の時間をとる。この両方があってこそ、本当に納得できる、人生が満ち足りる選択が見えてくるのではないか・・?

 そうした発想を、経営と心理の両面から感じられる場を創ってみたい。そんな思いから、今回のセッションを開催することになりました。

2009年12月 桧良手とも子・藤沢烈