登場作品:特捜戦隊デカレンジャー
変身前:ドギー・クルーガー
声:稲田徹
特捜戦隊デカレンジャーたちを率いる宇宙警察地球署の署長。犬に似た外見をしているアヌビス星人。地球署の面々から絶対的信頼を置かれている指揮官。第一線時代は“地獄の番犬”と犯罪者たちから恐れられた腕利き刑事で、特キョウからも一目置かれていた。自分の勘に絶対の自信が有るらしく、無難な策を取るより自分の直感で専行させることがあるが、その裏には経験から来る確かな考えと自信が見え隠れする。一方で仕事以外の面では、東映太秦映画村でスワンとともに江戸時代風の着流しで決めて楽しんだり、バンたちに頼まれて焼肉をおごるなどノリの良さも見せる。スワンに対し恋愛感情を抱いているかは不明だが、スワンが事件に絡むと妙に感情的になることがある。普段は人間と同じ言葉を喋るが、悩んでいる時や痛い時は本物の犬と同じように、唸り声を発したり咆哮したりする。またブンターとは旧友同士だが、現在は「文字どおり犬猿の仲」。ただ、そう言いつつも普通に会話している。
「銀河一刀流」と呼ばれる剣術の免許皆伝の達人で、マスターライセンスでデカマスター(デカスーツはライダースジャケット風の黒とメタリックブルーのツートンでシンボルナンバーは100)に変身する。作中では「宇宙最強のアリエナイザー」と称されたブリッツとの戦いや人質を取られたなどの策を用いられたケースを除けば敗北どころか苦戦する描写すらなかった。だが、それ故に部下たちに依存心が生じるのを何よりも危惧し、かつその精神的成長を促すべく、「余程のピンチに陥らない限りは変身しない」と自他ともに厳しい態度を貫いている。なおデカマスターに変身中、マスクの中で鼻はどうなっているのかとエンディングのショートドラマでバンが突っ込んだことがあるが、本人曰く「それは訊くな」。
地球署が置かれる以前にも地球にいたことがあり、アリエナイザーに襲われていたジャスミンを救い、彼女がスペシャルポリスを目指すきっかけを作った。
2011年の「海賊戦隊ゴーカイジャー」第5話「ジャッジメント・パイレーツ」にて再登場。ザンギャックの捏造によって凶悪犯にされてしまったゴーカイジャーのマーベラスを逮捕、連衡しようとするもそこにザンギャックが現れ一度は敵対していたゴーカイジャーに助けられ、マーベラスから自分の誇りの為に戦う姿勢に考えを改め、彼等にデカレンジャ−の大いなる力を授けた。レジェンド大戦では別働隊として参加し歴代のスーパー戦隊達同様に変身能力を失い、今でも宇宙警察地球署の署長を務めている。因みに彼のレンジャーキーは一時バスコの手に渡ったこともあった。また、最終話にも登場。シグナルマンとともにゴーカイジャーを見送った。
ダイスオーDXではDX5弾より参戦。演じた稲田氏はスーパー戦隊シリーズでも敵役の常連であり、中でもこのデカマスターは唯一ヒーロー側のレギュラーということもあってか尋常でない思い入れがあり、デカレンジャー最終回アフレコではあまりの思い入れの深さのために涙を流してしまった等、数々の逸話を残している。今回稲田氏はこの役をゲームとは言え再び演じることが出来てとても喜ばしいとツイッターでコメントしている。更に、DX5弾では未登場の三種類の技のボイスの収録も同時に行い、今後のダイスオーの盛り上がり次第ではこれらの技がゲームに登場することもあり得るかも知れないとのことだ。またデカマスターが剣の達人である事からの縁か、稲田氏はこのデカマスター以外にも、DX5弾にて登場する
スーパー戦隊史上初めて剣を専用武器に持った戦士のアフレコを担当したことを示唆する発言をしている。
ちなみにツイッターのアカウント名は「trombe_boss」とドギーの要素が入っている。(trombe:「トロンベ」と読む。意味はドイツ語で「竜巻」。由来は「スーパーロボット大戦」シリーズで稲田氏が演じるレーツェル(エルザム)が機体に名づける愛称より。ちなみに彼の専用機は必ずといっていいほど黒い。ダイスオーでデカマスターが黒の戦士扱いされているのはこれのせい…ではないはず)