第8回公演

作・演出 阿部 眞
STAFF/D.D.S.S

CAST
(*印は休退団者)
信 道/宮澤 直樹鬼 姫/河奈 千鳥
こいと/大森紀里亜百歳姥(ももとせのうば)/瀬波なつき
こうめ/古雅 ゆり十三節/久遠寺隼人 *
ぎ ん/沼澤 寛子山法師/ばんぶう
利兵衛/錦笑亭話楽荒法師/夢川 なすず *
辰 吉/安田 忠博風 来/碧理 玉之丞 *
源 蔵/谷中 敏和*黒 羽/大友 未来路
新 助/山野 田貫猩 々/宮本 真優美
佐 吉/松場 秀樹 *あやは/金井 由奈
き く/河奈 千鳥ともね/鈴木 由美 *
きちょう/高山 有紀 *こちょう/中井 ありす

まだ、日本オオカミが各地に生息していた頃の足利、山深い桜井の里。
折り重なった山間に、姫塚が建ち、崩れかけた小屋がある。
その小屋に「信道」という東京で魔境の研究をしている学生が、
夜毎に映る切り下げ髪の女性の実態を解明しようと、
住み着いたところから物語は始まる。

信道は姫塚を掃除している里の老婆「ぎん」と出会い、
『笛吹峠』と呼ばれるこのあたりの山間は、
神秘をはらんだ所だと知らされる。
ぎんは、最近里で牛が殺されると告白する。
この里には古くからの因習があり、恐ろしいオオカミが里人に悪さをしないようにと、狼女を仕立ててきたと言い出した。
その狼女が牛殺しの罪を負わされてしまったと、信道に告げる。
ある晩信道は、里人「源蔵」「新助」「佐吉」に追い立てられて怪我をしたという「こいと」という名の狼女を助ける。
介抱しているうちに、こいとへの思いが心の中に湧き上がる。

一方、この地には、二百年の結界を結んで、「鬼姫」という鬼神が、
「百歳姥」「十三節」「荒法師」「山法師」「黒羽」「風来」、そして「猩々」などあやかし童子を率いて住んでいる。
姫塚は彼女をまつった塚であり、この地で起きた出来事の悲劇の主人公は、
鬼神となって結界を結んでいた。鬼姫は笛の名手「信光」の転生を信じ、二百年の間再会を待ちつづけている。

狼女をなかなか捉えられない「村長利兵衛」は、業を煮やし、
「辰吉」という猟師を雇い入れる。その辰吉は狼女を助けた信道を囮に、
誘き寄せようと謀略を巡らせ、実行日を満月の夜と決める。

その満月の夜、ススキを持って、こいとの双子の姉「こうめ」が、ぎんと一緒に信道を訪ねる。信道はこいとへの心情を吐露し、平和な時が流れるかに見えた。が・・・・・。

−−果たして信道は、鬼姫が待ちつづける信光の転生した姿なのか??狼女こいとは、里人に捕らえられてしまうのか?

満月の夜、笛吹峠で何かが起こる!!!!

下野ふるさと大賞


「準大賞」受賞

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