これから数回にわたって、VBAでオブジェクト指向プログラミングを行う方法
について説明します。
「オブジェクト指向プログラミング」というと難しそうと思われる方もいるか
もしれません。しかし、基本的なことから少しずつ理解を深めていけばそんな
に難しくありません。
ここでは、「データと手続きがひとまとめになったクラスという設計図を元に
インスタンスという実体をたくさん作って、それらの実体を使ってプログラム
を作るのがオブジェクト指向プログラミングである」と考えることにします。
ポイントは以下の3点ですが、このことについては、クラスの説明をするとき
に改めて詳しく説明するので今はわからなくてもかまいません。
- 1つの設計図(クラス)からたくさんの実体(インスタンス)が作れる。
- 設計図(クラス)ではなく、実体(インスタンス)を使ってプログラムを作る。
- 同じ設計図(クラス)から作られた実体(インスタンス)はそれぞれ独立している。
それでは、以下の手順でオブジェクト指向プログラミングについて順をおっ
て説明していきます。
- 標準モジュールを使った従来のプログラミング
- 従来のプログラミングの問題点
- クラスモジュールを使ったオブジェクト指向プログラミング
オブジェクト指向でない従来のプログラミングと比べることによって、
オブジェクト志向プログラミングとはどういうものなのか、どういうメリット
があるのか、ということがよくわかると思います。
第1回
第2回
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