ククール×ゲルダ 706@Part12
ブルル…。馬糞臭に混じって、馬姫様のいななきが響く。
ここは女盗賊、ゲルダのアジト。
ククール達は囚われた馬姫様を取り返すため、この美貌の女盗賊のアジトを訪れていた。
交渉の結果、剣士像の洞窟に眠るお宝との交換で、馬姫様の解放が約束された。
今日はもう遅いので出発は明日。
一行は馬姫様の小屋で眠る事になり、見張り数人と一緒に小汚い土間に雑魚寝と相成った。
周りからは馬姫様の鼻息ととともにヤンガスの大いびき。ゼシカの寝言。
妖怪王様の歯軋りに、勇者の安らかな寝息が聞えてくる。
みんな連日連夜の強行軍にぐったりと疲れてぐっすり寝入っているようだ。
(若人はいいよな…ぐっすり眠れて)
ククールが自分だってかなり若いくせに、一人不眠を持て余して
規則的な周囲の寝息を聞きながら、年寄りみたいな愚痴を吐いた。
疲れているのに、眠れない。というか疲れすぎて、眠れないのか。
土の床がごつごつ体にあたり、寝返りを打ってもあちこち痛んできた。
いつまで経っても得られない眠気に業をにやし、外の空気でも吸って気分転換しようと、
ククールがむっくり起き上がる。
「おい、どこに行くんでぇ?」子分の一人が見咎めて近寄るのを、うざったげに振り払う。
「眠れないから外に行くだけだ。」
「本当か?逃げるんじゃねえだろうな?」
「心配ならついてこいよ。ちょっと立ちションでもしようと思ってた所だからな。
一緒にどうだ?」
銀髪の髪をわざとらしく揺らして、にやりと笑いかけてやる。
その表情には僧侶とは思えないいやらしさがはっきりと漂っていた。
「けっ…!早く戻ってこいよ!」
子分が何を勘違いしたのか、唾を吐いて道を譲る。
「どうも。」ちゃっと指を立てて、さっと外に出た。
目もさめるような満月が、まるで昼間のように辺りを照らしている。
月明かりが切ないほどのきらめきを醸し出し、これからの道のりの困難さを
象徴しているような気持ちになってしまう。
最近は周りが賑やかなせいでそんな機会もなかったが、
そう言えば、寂しい時はこうやっていつも一人で月を見ていた…。
ふっと昔を思い出して苦笑する。
「ん…?」後ろから刺すような視線を感じ、振り返ったククールの前に、
凛とした立ち姿の女盗賊、ゲルダが現れた。
「…あんた、何やってんだい?」きつい言い方で咎めるように尋ねてくる。
「別に…?眠れないから外の空気でも吸おうと思いまして。」
子分に言ったのとほぼ同じ言葉だったが、気が強くて乱暴者でも、さすがに
相手はククールの大好きな女性だ。声音にはとても優しい響きが篭っていた。
「……。」ゲルダが返事もせずに黙りこみ、妙な沈黙が続いた。
ひゅうと夜風の音まで聞えてきそうな静けさが続く。
「で?あなたはこんな夜更けに一体何を?」
遂に沈黙を破り、ククールが静かに口を開いた。
馬姫を握られて、立場はこっちの方が圧倒的に弱い。
決して相手を激高させないように、丁寧な口調で尋ねた。
「………。」ゲルダは黙したまま何も答えない。
しかし、視線がわずかに動き、仲間の眠る小屋をちらっと見たのを、ククールはしっかりと確認した。
(なるほどね…。ヤンガス…か。)
馬姫を返してくれと頼みに来た時の、ゲルダとヤンガスのやりとりを思い出す。
この道に掛けてはメンバー随一のククールだ。
あの時もこの二人未だに未練大アリだなと、ピンと来たものだが、この月明かりの下での
ゲルダの心情は尚更手に取るように分かった。
まだ、昔のあの時のまま、ヤンガスに心を奪われたままなのだろう。
敷地内で、息の届く距離で想い人が眠っている。
とても冷静に惰眠を貪るどころではなく、感情を持て余して出てきたのだという事は明らかだった。
こういう気の強い女だからこそ、薄皮一枚むいたその下には誰よりも純情な恋心が眠っているものだ。
つんと横を向くゲルダの横顔に、可愛さがこみ上げ、抱き締めたくなってしまう。
しかし、ココはヤンガスのため、ひと肌脱いでやらなくちゃな…。
「気になりますか?」
低い声で尋ねると、ゲルダがきっと睨み返してきた。
「何がだ!?」
強い口調で言い返したせいで、余計に心を隠しきれずバレバレだった。
「ご自分で、わかっておられるでしょう?私は僧侶です。あなたの心の平安を
取り戻すお手伝いぐらいなら、務まるかと思いますが…」
パン!!!急に平手が飛んできて、ククールの頬を思い切り叩いた。
「知ったような事を抜かすな!私を誰だと思ってる!?泣く子も黙る盗賊ゲルダだぞ!!?」
心を読まれて怒り狂うゲルダに、余裕の溜息を吐く。
ふう…。全く、この激情ぶりはヤンガスとお似合いだ。
「肝心な時に素直になれないと、幸せはつかめませんよ?
いくらお宝を屋敷に溜め込み、きらびやかな宝石を身に着けようとも。」
僧侶の穏やかさで、優しく説教し、月に祈りを捧げるように静かに十字を切った。
「貴様…。私を愚弄する気か?ひきこもって祈るしか能のない愚僧の癖に…!
この世のことなど何も知らず、口先だけで…!!」
「…修道院こそ、この世の縮図ですよ。権力、名誉、そして欲望。
教会で祈りを捧げる人々の願いは、みな自分の欲望を満たす事ばかりだ。
そんな汚い欲を、名目とはいえ毎日吸い上げて浄化してやっている僧侶が、
無知な存在だと思いますか?穢れなき魂だと…?」
再び手が飛んでくる、その右手をぐっと掴んで、ひねり上げた。
関節を極められて、ゲルダが苦悶に唸った。
「は…放せ…!!」
「おっと、失礼。」
さっと手を放してやる。ゲルダが小刻みに震えながら睨みつけてくるのを余裕でいなした。
「私が言いたいのは、物事にはタイミングという物があるという事です。
あなたがずっと欲しがっている例の宝石。おそらく手中に出来るでしょう。
今、ヤンガスは一人じゃない。これもタイミングのなせる業…」
ヤンガスの名を聞いて、ゲルダがぴくっと固まったのを感じ、ククールが心の中でにやけた。
「あなたにはもっと、大切なものがおありのはず。
今を逃せば、永久に手に入らないかも知れないのですよ?」
ゲルダが俯いて視線を揺らす。さて、ヤンガスの幸福のため、あと一押し…。
ククールが勝利を目前にして、さらに諭そうと口を開きかけたその時。
ゲルダがいきなり剣を抜いて切りかかってきた。
「ちょ…!何を…!!」驚いて剣を抜き、何とかその剣先を受け止めた。
カキインと刃の当たる金属音が静かな夜に響き渡る。
ゲルダが必死で力をこめ、ククールの剣を押し込む。
二人の顔が触れ合いそうなほど近づき、乱れた呼吸を皮膚で感じ取った。
「黙れ…!貴様、私をたぶらかして宝石を取りに行かないどころか、馬を奪うつもりだな…!!」
「勘違いするな…!俺はただ、あんたとヤンガスの…」
突然の事態にさすがに動揺し、丁寧だった言葉使いがいつもの調子に戻ってしまう。
キイイン!!ゲルダがもう一度剣を振り下ろし、ククールが必死で剣を立てて受け止めた。
「あっ!!」ゲルダの剣先が滑り、ククールの肩をわずかに切り裂いた。
裂いたのは服だけだったが、「口だけの生臭坊主が…!!」ゲルダが更に勢いづき、
たじろぐククール目がけ、剣を振り回す。必死で回避するククール。
「ちょ…ちょっと待った!!待った!!ゴメン!ゴメンってば!!!」
逃げながら片手を挙げ、興奮状態のゲルダを何とかとりなすべく距離を取って何度も謝った。
ようやくゲルダが落ち着きを取り戻し、剣を構えたままククールの様子を伺う。
「悪かったよ。余計な事言って…。
でも、俺、ヤンガスとあんた、まだ気持残ってんだなって思ってさ。
ほっとこうかと思ったんだけど、そういうの、やっぱ気になるからさ。」
今更隠す事は出来ない。素直な気持ちを、素直な言葉で伝える。
ゲルダの表情がさっと変わり、また切りつけてこようとするのを必死で抑えた。
「わかった…!!もう言わないよ。悪かった。聞かなかった事にしてくれ。」
これ以上機嫌を損ねるのも、厄介事ももうゴメンだ。ククールが懐柔を諦めて
剣を戻し、踵を返して小屋に戻ろうとした。
その腕を、ゲルダがぐっと握り、引き止める。
まだやるつもりかよ…。
ククールが身構えた次の瞬間、ゲルダが剣を地面に放り投げ、ククールの表情を伺うように覗き込んだ。
「お前…。まさかあいつに余計な事言うつもりじゃないだろうね…?」
「別に何も言いやしねえよ。
今日はちょっと気まぐれで仲間の手助けでもしてみっかって思っただけだし。」
ぶっきらぼうに答えるククールに、ゲルダが更に釘をさす。
「別に、あたしはあんなブ男、何とも思ってないんだからね?分かってんだろうね?」
どう考えても心と裏腹なその言葉に、思いがけず吹きだしてしまった。
ゲルダが怒って腕を握る手に力を込める。
「いてて…。ごめんごめん。でも、さあ。やっぱあんた、素直になったほうがいいぜ?
せっかくこんないい女なんだし。」
「な…!!」
ゲルダが月明かりでもはっきり分かるほど赤面した。ククールが続けて言う。
「俺だったらちゃんとそう言うところも分かってやれるけどさあ…。
ヤンガス、全然気がつかないぜ?それどころかあんたの言うきつい事、全部真に受けちまう。」
「だ…黙りな…!!あたしはそんなんじゃ…!」
「いや…だから、バレバレなんですけど…」
随分年下の男に感情を見透かされたように言われて、
ゲルダがプライドを激しく傷つけられ怒りに震えた。
「違うって言ってんだろ!?小僧の癖にクソ生意気なんだよ…!!」
自分はあんたに見下されるような女じゃない。
あんたなんかより遥かに人生経験積んでんだ…!!当然、男の事だってね!!!
ゲルダが急に力を強め、ぐいっとククールの腕を引っ張り体ごと引き寄せた。
「お…っと」
ククールがバランスを崩してゲルダの体に倒れこむ。
その勢いを利用し、ゲルダがククールの足に自分の足をかけて、払い腰のように地面に押し倒した。
体が反転し、ククールが背中から地面に叩きつけられる。
受身に失敗して背中をモロに打ち、一瞬呼吸が止まり悶絶した。
「え?」気が付くと、ゲルダが上に乗っかりマウントポジションで見下ろしていた。
やべえ…。
瞬時に危機を感じ腰を浮かそうとしたが、完全にマウントを取られてしまいピクリとも動かない。
「ちょ…姉さん?どうする気?俺を痛めつけんの?明日洞窟に行かなきゃいけないってのに…?」
さっきの剣劇の直後である。
いかにエロい体勢とはいえ、まさかあのゲルダが自分を犯そうとしているとは、
全く思わなかった。
ククールが横に投げられたままの、ゲルダの剣をちらとみやった。
ゲルダがククールの怯えを嗅ぎ取り、上でくすっと笑う。
やがて甘い響きを加えた、低い声で囁いた。
「やっぱり、まだガキだねえ…?無粋な事聞くんじゃないよ…。
あたしはあんなおっさん興味ないって言っただろ?
むしろ、あんたみたいな銀髪の小僧の方が、なんぼか好みってもんさ。」
ゲルダが低い声で艶やかに笑い、すすっと腰を前後に動かし、自分の股を
ククールのそこに擦りつけた。鎖かたびらの下にはスパッツと下着しか身につけていない。
「う…っ」服の上からでも、適度な刺激を得てククールがわずかに快感を感じる。
「ふふふ…。舐めんじゃないよ。」
ゲルダがいやらしく微笑を浮かべたまま、上でさらに腰を動かし、
ククールの快感を高めていった。
その動きであえなくペニスが反応し、どんどんズボンの布が押し上がっていく。
快感の強まりにあわせ、ククールの呼吸が乱れていく。
一方のゲルダも、堅くなるペニスが割れ目に押しあてられ、疼くような快感に晒されていた。
我慢できずに愛液がにじみ出て、下着を湿らせていくのがはっきりわかる。
「はあっ…」
先に淫靡な喘ぎを洩らしたのはゲルダの方だった。
腰が動くたびにククールの怒張が割れ目を通り、陰核を擦り上げる。
ゲルダがほとんど自動的に一番感度が得られる動きを繰り返す。
「はあん…っ…はあん…っ」
ゲルダの、甘えを許さないかのような厳しさを持つ美貌が、悦楽に歪み始めた。
顔が上気し、熱い吐息が空気を震わした。
いつもより遥かにか細い声で喘ぎ始める。
ククールが余裕の表情を保ったまま、下でじっくりその様子を観察していた。
「あ…あんた…ッ!はあううッ…何、平気な顔してんだい…!?」
ゲルダが余裕しゃくしゃくのククールを見下ろし、当てが外れた忌々しさに声を荒げる。
「ん〜?だから言っただろ?僧侶だって経験豊富だ…ってさ。
俺、こういう事、よくしてるもん。だから…」
ククールがにやりと笑い、ぐいっと腰を突き出した。
「ああんっ!!」
堅いものが敏感になった膣全体を震わし、ゲルダが堪らず大きな声を上げた。
腰が浮き上がり、再びククールの股間の上に着地するが、快感にのけぞり、
もう自分で動かす事が出来なかった。
上を取られていても、勝利者は自分だな…。ククールが更に笑う。
「聞えるぜ?ヤンガスに。」
下で意地悪く言い、くいっと顎で小屋を示す。ゲルダが苦しそうに顔を歪めた。
「う…うるさ…ひゃあああ…!」
ククールがもう一突き大きく腰を突き出し、ゲルダの腰が跳ね上がる。
「いいの?続けても…。俺、人の女寝取るの嫌いじゃないけど、さすがにヤンガスじゃなあ…」
「あいつの…事なんて何とも…」
「ふうん。素直じゃないね。ま、いいや。俺も溜まってるし。屋外ってのも悪くない。」
ククールが苦しそうに喘ぐゲルダの腰を、ぐいっと掴んだ。
そのまま自分の腰に押し付けるように、下方に力を入れる。
二人の股間がぴたりと密着した。
「声、出すなよ?マジで、聞える。俺もゼシカに嫌われたくない。」
一応注意して、ククールがゲルダの腰を下方に押し付けながら、前後に揺さぶった。
「あんっ…あんっ…」
膣と陰核が再び刺激を受け、即座に快感が蘇り、ゲルダが荒い息とともに
声を必死で我慢して喘ぐ。
やがてククールの腕力に合わせるように、ゲルダの腰が自分で妖しくくねり始めた。
下から見上げるその顔は昼間の冷徹な女盗賊のそれではなく、淫らに紅潮し、
開いた口からは声を押し殺していてもはっきり分かるほど、熱い吐息が漏れている。
ふふん。ククールが早くも相手を快感で屈服させた事に満足して勝利の笑みを洩らした。
ゲルダが体を倒してククールの僧服の胸辺りを掴み、さらに下半身を密着させて腰を振りはじめた。
まるで自慰のように、自分の好きな角度とペースで、敏感な所を擦り合わせる。
「ああ…んんっ…!はあんっ…!」
漏れる声が段々大きくなってきた。
「そのままでイクの?パンツはいたままで?」
意地悪く囁いてやると、即座に反応してぴくんと体をこわばらせたのが分かる。
「う…うるさ…」
言葉を切るようにククールがぐんと腰を押し出し、下着ごと中にめりこませるような
一突きを見舞った。
「ひゃあああんん!!!」
その刺激であっけなく達し、ゲルダが腰を大きくグラインドさせてのけぞり、動きを止めた。
すぐに力を失い、ぐたっとククールの体にくず折れてきた。
ククールが絶頂の大きな声で誰か起きてきやしないかと、素早く辺りを警戒したが、
どうやら誰も気がついていないらしい。
ほっと一息つく。自分のペニスはまだまだ今からが勝負だ。
すぐに気を取り直してゲルダに気をやり、言葉責めを開始した。
「あれ?もうイッちゃったの?あんたも随分、溜まってたみたいだな。」
「黙…りな…!」
予想通り、ゲルダが反抗の言葉を返してきた。
気の強い女をイカせた後の、こういうやり取りが好きなんだよな。
ククールが含み笑いする。
「よく言うよ。こんな簡単にイッちゃってさあ、言い訳とか苦しすぎるぜ?
やっぱ、ヤンガスにやってもらえば?好きなんだろ?」
今度はヤンガスへの協力心などではなく、ゲルダのプライドをくすぐるように
嫌みったらしく言ってやった。
「ふ…ふざけるんじゃないよ…!」
ゲルダがそれでも怒りの表情を浮かべて睨みつけてくる。
くすっと笑って、ククールが勃ちあがった股間でもう一度、ゲルダの股を軽く突いた。
「あん…ッ!」一瞬でゲルダの表情が怒りから快楽に変わる。
「あ〜あ…。いいよなああんただけ気持ちよくて。俺は全然足りないのにさ…。」
がっかりした声を装って、腰を上下に軽く動かし続けると、ゲルダが再び上で喘ぎ始めた。
「も…やめ…」
ゲルダが苦しそうに顔を振って抵抗する。
「ダメ。俺、全然だし。」
「あん…っ…あ…っ……やめなっ…て…言ってん…だろ…!あっ…も…だめ…!」
一度達した体がまだ物欲しげに疼く。
ゲルダが途切れ途切れに拒絶を繰り返していたが、遂に我慢しきれずに、
本能のまま、淫欲に体を任せるしかなくなった。
再びゲルダの腰がうねりだすのを見て、ククールがいよいよ本格的に楽しみたくなった。
ヤンガスの不細工な顔を、頭から完全に追い払う。
ゲルダの腰に力をこめ、その動きを制止して快感を中断させ、低い声で囁いた。
「ちゃんとしようよ。姉さん…?俺、もう我慢できない。」
「くう……っ。」
ククールの銀髪が月光であやしくきらめき、その綺麗な目には欲情がはっきり漂っている。
ゲルダが今となっては抗えずに、かすかに頷いた。
ゲルダが軽く腰を浮かす。
即座にククールがそのスパッツと下着を慣れた手つきで剥ぎ取った。
そっと指をゲルダの割れ目に持っていく。
指で穴の入り口をほぐすように前後させると、既にぐっしょりと濡れている膣から、
後から後から液がにじみ出てきた。愛液で指を湿らせ、さらに入り口を前後に擦った。
「あぁんんっ!」
ゲルダがようやく得られた、直接の快感で大きく腰を前後させ、のけぞった。
「すごい濡れてる…。俺の指、気持ちいい?」
息を乱しながら囁き、そのまま中に指を埋め、既にはっきり分かるほどぷっくりした、
中のざらざらした所を押し込むように擦った。
「ああんんん…!そこ…!あ…っ…!あんた…なんでこん…なに…っ!」
「何でこんなに上手いかって…?だから言っただろ。ちゃんと人生経験積んでるって。」
ククールがまだ寝転がったまま、中を擦りながらもう片方の指で、ゲルダの陰核を優しく
刺激した。
途端に強烈な快感がゲルダを襲う。すぐに絶頂間際にまで追いやられてしまった。
「あぁぁぁ…ッ!!また……!ダメぇ……ッ!!!」
もうイク…!そう思った瞬間、ククールが指の動きを急に止め、快感が急に弱くなった。
「……?」上から不満げに見下ろす。
ククールが自分の股間に目をやり、ゲルダに以心伝心で欲望を伝えた。
ゲルダが即座に悟り、まだ上に跨ったまま、腰をずらし、
ククールのサッシュベルトを抜き取り、ズボンと下着を膝辺りまで下ろした。
ククールが自分の足で、それを器用に脱ぎ捨てる。
二人が下半身だけ露出して、上下の体勢で向かい合った。
「いいよ。」ククールが聞えるか聞えないかの小さい声で言う。
早く絶頂を迎えたいゲルダが、何の抵抗も見せずに荒い息を吐いたまま腰を埋めていった。
「ああ…んん…ッ…あ…っ…!」
中にずぶずぶとククールのペニスが埋まっていく。
指よりも遥かに大きい快感が膣から全身に広がった。
全部を受け入れてその圧迫感を確かめた後、ゲルダが自分でピストンを開始した。
静かにはじまったその動きが、段々速く、激しくなる。
「あんっ!あんっ!あんっ!」
ククールの腹に両手を預けて、ゲルダが規則的に上下に腰を振り、あわせていやらしい声を上げた。
ククールが腰を支えてやり、ゲルダが完全にピストンに集中して動く。
ククールの怒張がぴったりとゲルダの中に収まり、お互いの摩擦で快感が高まっていく。
ゲルダが今までの鬱憤を晴らすかのように、上で腰を激しく振り続ける。
その乱れっぷりに、さすがのククールも余裕の表情が崩れ始めた。
「く…!」負けてなるものかと、ぐんと大きく突き上げてやった。
「やああああんん!!」
先ほどの指責めで既に絶頂間際だったゲルダが、急激な刺激で一気に達した。
中がぐぐっと収縮し、ククールが射精しそうになる。
でも、まだまだ楽しみたい。ククールが、何とか堪えた。
ふっと力が抜け、まだ埋め込まれたままでゲルダが脱力した。
「まだだよ…?」
ククールが上半身を起こし、そのままゲルダに覆い被さって、地面に押し倒し正上位になった。
体勢を整えた後、静かに、ゆっくり、探るようなピストンを開始する。
ゲルダの腹側を抉るようにゆっくり突き上げ、下腹部で陰核を刺激すると、
ゲルダに再び欲が戻ってきた。中がますます熱くなりククールを追い立てる。
「ああん…!ああん…!」
ピストンが速くなり、ククールが与える快感がどんどん激しくなってくる。
膣壁を何度も擦り上げられ、抜き差しされる度に強い快感が走った。
ゲルダの声を耳元で聞きながら、ククールが更に猛り、ゲルダの片足を掴むと、
そのまま胸まで折り曲げた。
「ひゃああ…!!」ゲルダが大きく首をそらし、快感に震えた。
ペニスの結合が深くなり、絶妙な角度で気持ちいい所を刺激される。
そのまま片足を持ち上げたまま、ククールが激しく腰を打ち付ける。
ぐちゅぐちゅっという湿った水音が辺りに響き、ククールの滑りがどんどん良くなる。
「もう一回、イク…か…!?俺、もうそろそろだ……!」
激しく抜き差ししながらも、ククールが再びゲルダの絶頂をペニスで感じ取り、
自分も息を入れながら尋ねた。
ゲルダが草むらで激しく揺さぶられながら、快感を貪り、それでもこくこくと頷いた。
「よし…!」ククールがもう片方の足を引っ掴み、ぐいっと持ち上げ自分の肩にかけた。
「きゃああああ!!!」
奥まで突きこまれて、ゲルダが悲鳴をあげる。
ククールが渾身の力で抜き差しを繰り返す。
その度に激しい快感が体を支配して、ゲルダが我を忘れて悦楽の声を上げた。
「あぁぁ…!!あぁぁぁんん…っ!!!あぁんんん…!も、イク…ぅ…!」
ゲルダが耳元で限界を知らせる。
「いいぜ?俺ももうイクから…!イケよ…。ほらっ!!」
ずんっ!ククールの怒張が膣壁を激しく抉り、子宮口を一段と大きく突き上げた。
「ああぁぁああぁぁ!!」
ゲルダが涙を流し、大声を上げて達した。
膣内が今までより一際大きく収縮し、ククールに射精を促す。
「く…!うあっ…!!」
溜まらず声が出て、ククールが何とか中から引き抜き、草むらに派手に発射した。
行為が終わり、ゆっくり息を整えながらも、久しぶりの交歓に深い充足感が広がった。
ゲルダがまだ足を広げたまま、苦しそうに息をして絶頂の余韻に浸っている。
その淫靡な光景を眺めながら、征服感に満足してさっさとズボンを身につけた。
急に疲労を感じて小屋に戻りたくなったが、さすがにゲルダをこのまま草むらに
放置するのは忍びなくて、一応、後始末をしてやる事にした。
濡れた下半身をタオルで拭き、赤ん坊のように身を任したままのゲルダに、
スパッツとパンツをはかしてやる。
小屋の方を見やるが、あれほどの声を上げたにも関わらず、ありがたい事に誰も
起きてはいないようだ。
「どうやら誰も気がついてないみたいで良かった。さっきの、まあ、良かったぜ?」
ゲルダがまだ寝転がったまま潤んだ瞳で見つめてくるが、充分欲を発散した後の上、
もともと恋愛感情なんかまるっきりない。特に目新しいときめきも感じなかった。
しっかり頂いておいてなんだが、ここはやっぱりヤンガスに花を持たせてやらなきゃな。
「あんた、いい女だよ。本当。俺たちの旅、実はすごく危険でさ…。
もしかしたら、死ぬかもしれない位に。だから、本当に素直になったほうがいい。」
ゲルダが呆けた視線のまま見返してくるのをそのままに、さっと立ち上がり背中を向けた。
「タイミングだよ、全てこの世は。それで自分の全てが変わる事もある。」
肩越しに微笑みながら言って、ようやく心地いい眠りを得られそうな体を引きずって、
ククールが小屋に戻っていった。
<終わり>
ここは女盗賊、ゲルダのアジト。
ククール達は囚われた馬姫様を取り返すため、この美貌の女盗賊のアジトを訪れていた。
交渉の結果、剣士像の洞窟に眠るお宝との交換で、馬姫様の解放が約束された。
今日はもう遅いので出発は明日。
一行は馬姫様の小屋で眠る事になり、見張り数人と一緒に小汚い土間に雑魚寝と相成った。
周りからは馬姫様の鼻息ととともにヤンガスの大いびき。ゼシカの寝言。
妖怪王様の歯軋りに、勇者の安らかな寝息が聞えてくる。
みんな連日連夜の強行軍にぐったりと疲れてぐっすり寝入っているようだ。
(若人はいいよな…ぐっすり眠れて)
ククールが自分だってかなり若いくせに、一人不眠を持て余して
規則的な周囲の寝息を聞きながら、年寄りみたいな愚痴を吐いた。
疲れているのに、眠れない。というか疲れすぎて、眠れないのか。
土の床がごつごつ体にあたり、寝返りを打ってもあちこち痛んできた。
いつまで経っても得られない眠気に業をにやし、外の空気でも吸って気分転換しようと、
ククールがむっくり起き上がる。
「おい、どこに行くんでぇ?」子分の一人が見咎めて近寄るのを、うざったげに振り払う。
「眠れないから外に行くだけだ。」
「本当か?逃げるんじゃねえだろうな?」
「心配ならついてこいよ。ちょっと立ちションでもしようと思ってた所だからな。
一緒にどうだ?」
銀髪の髪をわざとらしく揺らして、にやりと笑いかけてやる。
その表情には僧侶とは思えないいやらしさがはっきりと漂っていた。
「けっ…!早く戻ってこいよ!」
子分が何を勘違いしたのか、唾を吐いて道を譲る。
「どうも。」ちゃっと指を立てて、さっと外に出た。
目もさめるような満月が、まるで昼間のように辺りを照らしている。
月明かりが切ないほどのきらめきを醸し出し、これからの道のりの困難さを
象徴しているような気持ちになってしまう。
最近は周りが賑やかなせいでそんな機会もなかったが、
そう言えば、寂しい時はこうやっていつも一人で月を見ていた…。
ふっと昔を思い出して苦笑する。
「ん…?」後ろから刺すような視線を感じ、振り返ったククールの前に、
凛とした立ち姿の女盗賊、ゲルダが現れた。
「…あんた、何やってんだい?」きつい言い方で咎めるように尋ねてくる。
「別に…?眠れないから外の空気でも吸おうと思いまして。」
子分に言ったのとほぼ同じ言葉だったが、気が強くて乱暴者でも、さすがに
相手はククールの大好きな女性だ。声音にはとても優しい響きが篭っていた。
「……。」ゲルダが返事もせずに黙りこみ、妙な沈黙が続いた。
ひゅうと夜風の音まで聞えてきそうな静けさが続く。
「で?あなたはこんな夜更けに一体何を?」
遂に沈黙を破り、ククールが静かに口を開いた。
馬姫を握られて、立場はこっちの方が圧倒的に弱い。
決して相手を激高させないように、丁寧な口調で尋ねた。
「………。」ゲルダは黙したまま何も答えない。
しかし、視線がわずかに動き、仲間の眠る小屋をちらっと見たのを、ククールはしっかりと確認した。
(なるほどね…。ヤンガス…か。)
馬姫を返してくれと頼みに来た時の、ゲルダとヤンガスのやりとりを思い出す。
この道に掛けてはメンバー随一のククールだ。
あの時もこの二人未だに未練大アリだなと、ピンと来たものだが、この月明かりの下での
ゲルダの心情は尚更手に取るように分かった。
まだ、昔のあの時のまま、ヤンガスに心を奪われたままなのだろう。
敷地内で、息の届く距離で想い人が眠っている。
とても冷静に惰眠を貪るどころではなく、感情を持て余して出てきたのだという事は明らかだった。
こういう気の強い女だからこそ、薄皮一枚むいたその下には誰よりも純情な恋心が眠っているものだ。
つんと横を向くゲルダの横顔に、可愛さがこみ上げ、抱き締めたくなってしまう。
しかし、ココはヤンガスのため、ひと肌脱いでやらなくちゃな…。
「気になりますか?」
低い声で尋ねると、ゲルダがきっと睨み返してきた。
「何がだ!?」
強い口調で言い返したせいで、余計に心を隠しきれずバレバレだった。
「ご自分で、わかっておられるでしょう?私は僧侶です。あなたの心の平安を
取り戻すお手伝いぐらいなら、務まるかと思いますが…」
パン!!!急に平手が飛んできて、ククールの頬を思い切り叩いた。
「知ったような事を抜かすな!私を誰だと思ってる!?泣く子も黙る盗賊ゲルダだぞ!!?」
心を読まれて怒り狂うゲルダに、余裕の溜息を吐く。
ふう…。全く、この激情ぶりはヤンガスとお似合いだ。
「肝心な時に素直になれないと、幸せはつかめませんよ?
いくらお宝を屋敷に溜め込み、きらびやかな宝石を身に着けようとも。」
僧侶の穏やかさで、優しく説教し、月に祈りを捧げるように静かに十字を切った。
「貴様…。私を愚弄する気か?ひきこもって祈るしか能のない愚僧の癖に…!
この世のことなど何も知らず、口先だけで…!!」
「…修道院こそ、この世の縮図ですよ。権力、名誉、そして欲望。
教会で祈りを捧げる人々の願いは、みな自分の欲望を満たす事ばかりだ。
そんな汚い欲を、名目とはいえ毎日吸い上げて浄化してやっている僧侶が、
無知な存在だと思いますか?穢れなき魂だと…?」
再び手が飛んでくる、その右手をぐっと掴んで、ひねり上げた。
関節を極められて、ゲルダが苦悶に唸った。
「は…放せ…!!」
「おっと、失礼。」
さっと手を放してやる。ゲルダが小刻みに震えながら睨みつけてくるのを余裕でいなした。
「私が言いたいのは、物事にはタイミングという物があるという事です。
あなたがずっと欲しがっている例の宝石。おそらく手中に出来るでしょう。
今、ヤンガスは一人じゃない。これもタイミングのなせる業…」
ヤンガスの名を聞いて、ゲルダがぴくっと固まったのを感じ、ククールが心の中でにやけた。
「あなたにはもっと、大切なものがおありのはず。
今を逃せば、永久に手に入らないかも知れないのですよ?」
ゲルダが俯いて視線を揺らす。さて、ヤンガスの幸福のため、あと一押し…。
ククールが勝利を目前にして、さらに諭そうと口を開きかけたその時。
ゲルダがいきなり剣を抜いて切りかかってきた。
「ちょ…!何を…!!」驚いて剣を抜き、何とかその剣先を受け止めた。
カキインと刃の当たる金属音が静かな夜に響き渡る。
ゲルダが必死で力をこめ、ククールの剣を押し込む。
二人の顔が触れ合いそうなほど近づき、乱れた呼吸を皮膚で感じ取った。
「黙れ…!貴様、私をたぶらかして宝石を取りに行かないどころか、馬を奪うつもりだな…!!」
「勘違いするな…!俺はただ、あんたとヤンガスの…」
突然の事態にさすがに動揺し、丁寧だった言葉使いがいつもの調子に戻ってしまう。
キイイン!!ゲルダがもう一度剣を振り下ろし、ククールが必死で剣を立てて受け止めた。
「あっ!!」ゲルダの剣先が滑り、ククールの肩をわずかに切り裂いた。
裂いたのは服だけだったが、「口だけの生臭坊主が…!!」ゲルダが更に勢いづき、
たじろぐククール目がけ、剣を振り回す。必死で回避するククール。
「ちょ…ちょっと待った!!待った!!ゴメン!ゴメンってば!!!」
逃げながら片手を挙げ、興奮状態のゲルダを何とかとりなすべく距離を取って何度も謝った。
ようやくゲルダが落ち着きを取り戻し、剣を構えたままククールの様子を伺う。
「悪かったよ。余計な事言って…。
でも、俺、ヤンガスとあんた、まだ気持残ってんだなって思ってさ。
ほっとこうかと思ったんだけど、そういうの、やっぱ気になるからさ。」
今更隠す事は出来ない。素直な気持ちを、素直な言葉で伝える。
ゲルダの表情がさっと変わり、また切りつけてこようとするのを必死で抑えた。
「わかった…!!もう言わないよ。悪かった。聞かなかった事にしてくれ。」
これ以上機嫌を損ねるのも、厄介事ももうゴメンだ。ククールが懐柔を諦めて
剣を戻し、踵を返して小屋に戻ろうとした。
その腕を、ゲルダがぐっと握り、引き止める。
まだやるつもりかよ…。
ククールが身構えた次の瞬間、ゲルダが剣を地面に放り投げ、ククールの表情を伺うように覗き込んだ。
「お前…。まさかあいつに余計な事言うつもりじゃないだろうね…?」
「別に何も言いやしねえよ。
今日はちょっと気まぐれで仲間の手助けでもしてみっかって思っただけだし。」
ぶっきらぼうに答えるククールに、ゲルダが更に釘をさす。
「別に、あたしはあんなブ男、何とも思ってないんだからね?分かってんだろうね?」
どう考えても心と裏腹なその言葉に、思いがけず吹きだしてしまった。
ゲルダが怒って腕を握る手に力を込める。
「いてて…。ごめんごめん。でも、さあ。やっぱあんた、素直になったほうがいいぜ?
せっかくこんないい女なんだし。」
「な…!!」
ゲルダが月明かりでもはっきり分かるほど赤面した。ククールが続けて言う。
「俺だったらちゃんとそう言うところも分かってやれるけどさあ…。
ヤンガス、全然気がつかないぜ?それどころかあんたの言うきつい事、全部真に受けちまう。」
「だ…黙りな…!!あたしはそんなんじゃ…!」
「いや…だから、バレバレなんですけど…」
随分年下の男に感情を見透かされたように言われて、
ゲルダがプライドを激しく傷つけられ怒りに震えた。
「違うって言ってんだろ!?小僧の癖にクソ生意気なんだよ…!!」
自分はあんたに見下されるような女じゃない。
あんたなんかより遥かに人生経験積んでんだ…!!当然、男の事だってね!!!
ゲルダが急に力を強め、ぐいっとククールの腕を引っ張り体ごと引き寄せた。
「お…っと」
ククールがバランスを崩してゲルダの体に倒れこむ。
その勢いを利用し、ゲルダがククールの足に自分の足をかけて、払い腰のように地面に押し倒した。
体が反転し、ククールが背中から地面に叩きつけられる。
受身に失敗して背中をモロに打ち、一瞬呼吸が止まり悶絶した。
「え?」気が付くと、ゲルダが上に乗っかりマウントポジションで見下ろしていた。
やべえ…。
瞬時に危機を感じ腰を浮かそうとしたが、完全にマウントを取られてしまいピクリとも動かない。
「ちょ…姉さん?どうする気?俺を痛めつけんの?明日洞窟に行かなきゃいけないってのに…?」
さっきの剣劇の直後である。
いかにエロい体勢とはいえ、まさかあのゲルダが自分を犯そうとしているとは、
全く思わなかった。
ククールが横に投げられたままの、ゲルダの剣をちらとみやった。
ゲルダがククールの怯えを嗅ぎ取り、上でくすっと笑う。
やがて甘い響きを加えた、低い声で囁いた。
「やっぱり、まだガキだねえ…?無粋な事聞くんじゃないよ…。
あたしはあんなおっさん興味ないって言っただろ?
むしろ、あんたみたいな銀髪の小僧の方が、なんぼか好みってもんさ。」
ゲルダが低い声で艶やかに笑い、すすっと腰を前後に動かし、自分の股を
ククールのそこに擦りつけた。鎖かたびらの下にはスパッツと下着しか身につけていない。
「う…っ」服の上からでも、適度な刺激を得てククールがわずかに快感を感じる。
「ふふふ…。舐めんじゃないよ。」
ゲルダがいやらしく微笑を浮かべたまま、上でさらに腰を動かし、
ククールの快感を高めていった。
その動きであえなくペニスが反応し、どんどんズボンの布が押し上がっていく。
快感の強まりにあわせ、ククールの呼吸が乱れていく。
一方のゲルダも、堅くなるペニスが割れ目に押しあてられ、疼くような快感に晒されていた。
我慢できずに愛液がにじみ出て、下着を湿らせていくのがはっきりわかる。
「はあっ…」
先に淫靡な喘ぎを洩らしたのはゲルダの方だった。
腰が動くたびにククールの怒張が割れ目を通り、陰核を擦り上げる。
ゲルダがほとんど自動的に一番感度が得られる動きを繰り返す。
「はあん…っ…はあん…っ」
ゲルダの、甘えを許さないかのような厳しさを持つ美貌が、悦楽に歪み始めた。
顔が上気し、熱い吐息が空気を震わした。
いつもより遥かにか細い声で喘ぎ始める。
ククールが余裕の表情を保ったまま、下でじっくりその様子を観察していた。
「あ…あんた…ッ!はあううッ…何、平気な顔してんだい…!?」
ゲルダが余裕しゃくしゃくのククールを見下ろし、当てが外れた忌々しさに声を荒げる。
「ん〜?だから言っただろ?僧侶だって経験豊富だ…ってさ。
俺、こういう事、よくしてるもん。だから…」
ククールがにやりと笑い、ぐいっと腰を突き出した。
「ああんっ!!」
堅いものが敏感になった膣全体を震わし、ゲルダが堪らず大きな声を上げた。
腰が浮き上がり、再びククールの股間の上に着地するが、快感にのけぞり、
もう自分で動かす事が出来なかった。
上を取られていても、勝利者は自分だな…。ククールが更に笑う。
「聞えるぜ?ヤンガスに。」
下で意地悪く言い、くいっと顎で小屋を示す。ゲルダが苦しそうに顔を歪めた。
「う…うるさ…ひゃあああ…!」
ククールがもう一突き大きく腰を突き出し、ゲルダの腰が跳ね上がる。
「いいの?続けても…。俺、人の女寝取るの嫌いじゃないけど、さすがにヤンガスじゃなあ…」
「あいつの…事なんて何とも…」
「ふうん。素直じゃないね。ま、いいや。俺も溜まってるし。屋外ってのも悪くない。」
ククールが苦しそうに喘ぐゲルダの腰を、ぐいっと掴んだ。
そのまま自分の腰に押し付けるように、下方に力を入れる。
二人の股間がぴたりと密着した。
「声、出すなよ?マジで、聞える。俺もゼシカに嫌われたくない。」
一応注意して、ククールがゲルダの腰を下方に押し付けながら、前後に揺さぶった。
「あんっ…あんっ…」
膣と陰核が再び刺激を受け、即座に快感が蘇り、ゲルダが荒い息とともに
声を必死で我慢して喘ぐ。
やがてククールの腕力に合わせるように、ゲルダの腰が自分で妖しくくねり始めた。
下から見上げるその顔は昼間の冷徹な女盗賊のそれではなく、淫らに紅潮し、
開いた口からは声を押し殺していてもはっきり分かるほど、熱い吐息が漏れている。
ふふん。ククールが早くも相手を快感で屈服させた事に満足して勝利の笑みを洩らした。
ゲルダが体を倒してククールの僧服の胸辺りを掴み、さらに下半身を密着させて腰を振りはじめた。
まるで自慰のように、自分の好きな角度とペースで、敏感な所を擦り合わせる。
「ああ…んんっ…!はあんっ…!」
漏れる声が段々大きくなってきた。
「そのままでイクの?パンツはいたままで?」
意地悪く囁いてやると、即座に反応してぴくんと体をこわばらせたのが分かる。
「う…うるさ…」
言葉を切るようにククールがぐんと腰を押し出し、下着ごと中にめりこませるような
一突きを見舞った。
「ひゃあああんん!!!」
その刺激であっけなく達し、ゲルダが腰を大きくグラインドさせてのけぞり、動きを止めた。
すぐに力を失い、ぐたっとククールの体にくず折れてきた。
ククールが絶頂の大きな声で誰か起きてきやしないかと、素早く辺りを警戒したが、
どうやら誰も気がついていないらしい。
ほっと一息つく。自分のペニスはまだまだ今からが勝負だ。
すぐに気を取り直してゲルダに気をやり、言葉責めを開始した。
「あれ?もうイッちゃったの?あんたも随分、溜まってたみたいだな。」
「黙…りな…!」
予想通り、ゲルダが反抗の言葉を返してきた。
気の強い女をイカせた後の、こういうやり取りが好きなんだよな。
ククールが含み笑いする。
「よく言うよ。こんな簡単にイッちゃってさあ、言い訳とか苦しすぎるぜ?
やっぱ、ヤンガスにやってもらえば?好きなんだろ?」
今度はヤンガスへの協力心などではなく、ゲルダのプライドをくすぐるように
嫌みったらしく言ってやった。
「ふ…ふざけるんじゃないよ…!」
ゲルダがそれでも怒りの表情を浮かべて睨みつけてくる。
くすっと笑って、ククールが勃ちあがった股間でもう一度、ゲルダの股を軽く突いた。
「あん…ッ!」一瞬でゲルダの表情が怒りから快楽に変わる。
「あ〜あ…。いいよなああんただけ気持ちよくて。俺は全然足りないのにさ…。」
がっかりした声を装って、腰を上下に軽く動かし続けると、ゲルダが再び上で喘ぎ始めた。
「も…やめ…」
ゲルダが苦しそうに顔を振って抵抗する。
「ダメ。俺、全然だし。」
「あん…っ…あ…っ……やめなっ…て…言ってん…だろ…!あっ…も…だめ…!」
一度達した体がまだ物欲しげに疼く。
ゲルダが途切れ途切れに拒絶を繰り返していたが、遂に我慢しきれずに、
本能のまま、淫欲に体を任せるしかなくなった。
再びゲルダの腰がうねりだすのを見て、ククールがいよいよ本格的に楽しみたくなった。
ヤンガスの不細工な顔を、頭から完全に追い払う。
ゲルダの腰に力をこめ、その動きを制止して快感を中断させ、低い声で囁いた。
「ちゃんとしようよ。姉さん…?俺、もう我慢できない。」
「くう……っ。」
ククールの銀髪が月光であやしくきらめき、その綺麗な目には欲情がはっきり漂っている。
ゲルダが今となっては抗えずに、かすかに頷いた。
ゲルダが軽く腰を浮かす。
即座にククールがそのスパッツと下着を慣れた手つきで剥ぎ取った。
そっと指をゲルダの割れ目に持っていく。
指で穴の入り口をほぐすように前後させると、既にぐっしょりと濡れている膣から、
後から後から液がにじみ出てきた。愛液で指を湿らせ、さらに入り口を前後に擦った。
「あぁんんっ!」
ゲルダがようやく得られた、直接の快感で大きく腰を前後させ、のけぞった。
「すごい濡れてる…。俺の指、気持ちいい?」
息を乱しながら囁き、そのまま中に指を埋め、既にはっきり分かるほどぷっくりした、
中のざらざらした所を押し込むように擦った。
「ああんんん…!そこ…!あ…っ…!あんた…なんでこん…なに…っ!」
「何でこんなに上手いかって…?だから言っただろ。ちゃんと人生経験積んでるって。」
ククールがまだ寝転がったまま、中を擦りながらもう片方の指で、ゲルダの陰核を優しく
刺激した。
途端に強烈な快感がゲルダを襲う。すぐに絶頂間際にまで追いやられてしまった。
「あぁぁぁ…ッ!!また……!ダメぇ……ッ!!!」
もうイク…!そう思った瞬間、ククールが指の動きを急に止め、快感が急に弱くなった。
「……?」上から不満げに見下ろす。
ククールが自分の股間に目をやり、ゲルダに以心伝心で欲望を伝えた。
ゲルダが即座に悟り、まだ上に跨ったまま、腰をずらし、
ククールのサッシュベルトを抜き取り、ズボンと下着を膝辺りまで下ろした。
ククールが自分の足で、それを器用に脱ぎ捨てる。
二人が下半身だけ露出して、上下の体勢で向かい合った。
「いいよ。」ククールが聞えるか聞えないかの小さい声で言う。
早く絶頂を迎えたいゲルダが、何の抵抗も見せずに荒い息を吐いたまま腰を埋めていった。
「ああ…んん…ッ…あ…っ…!」
中にずぶずぶとククールのペニスが埋まっていく。
指よりも遥かに大きい快感が膣から全身に広がった。
全部を受け入れてその圧迫感を確かめた後、ゲルダが自分でピストンを開始した。
静かにはじまったその動きが、段々速く、激しくなる。
「あんっ!あんっ!あんっ!」
ククールの腹に両手を預けて、ゲルダが規則的に上下に腰を振り、あわせていやらしい声を上げた。
ククールが腰を支えてやり、ゲルダが完全にピストンに集中して動く。
ククールの怒張がぴったりとゲルダの中に収まり、お互いの摩擦で快感が高まっていく。
ゲルダが今までの鬱憤を晴らすかのように、上で腰を激しく振り続ける。
その乱れっぷりに、さすがのククールも余裕の表情が崩れ始めた。
「く…!」負けてなるものかと、ぐんと大きく突き上げてやった。
「やああああんん!!」
先ほどの指責めで既に絶頂間際だったゲルダが、急激な刺激で一気に達した。
中がぐぐっと収縮し、ククールが射精しそうになる。
でも、まだまだ楽しみたい。ククールが、何とか堪えた。
ふっと力が抜け、まだ埋め込まれたままでゲルダが脱力した。
「まだだよ…?」
ククールが上半身を起こし、そのままゲルダに覆い被さって、地面に押し倒し正上位になった。
体勢を整えた後、静かに、ゆっくり、探るようなピストンを開始する。
ゲルダの腹側を抉るようにゆっくり突き上げ、下腹部で陰核を刺激すると、
ゲルダに再び欲が戻ってきた。中がますます熱くなりククールを追い立てる。
「ああん…!ああん…!」
ピストンが速くなり、ククールが与える快感がどんどん激しくなってくる。
膣壁を何度も擦り上げられ、抜き差しされる度に強い快感が走った。
ゲルダの声を耳元で聞きながら、ククールが更に猛り、ゲルダの片足を掴むと、
そのまま胸まで折り曲げた。
「ひゃああ…!!」ゲルダが大きく首をそらし、快感に震えた。
ペニスの結合が深くなり、絶妙な角度で気持ちいい所を刺激される。
そのまま片足を持ち上げたまま、ククールが激しく腰を打ち付ける。
ぐちゅぐちゅっという湿った水音が辺りに響き、ククールの滑りがどんどん良くなる。
「もう一回、イク…か…!?俺、もうそろそろだ……!」
激しく抜き差ししながらも、ククールが再びゲルダの絶頂をペニスで感じ取り、
自分も息を入れながら尋ねた。
ゲルダが草むらで激しく揺さぶられながら、快感を貪り、それでもこくこくと頷いた。
「よし…!」ククールがもう片方の足を引っ掴み、ぐいっと持ち上げ自分の肩にかけた。
「きゃああああ!!!」
奥まで突きこまれて、ゲルダが悲鳴をあげる。
ククールが渾身の力で抜き差しを繰り返す。
その度に激しい快感が体を支配して、ゲルダが我を忘れて悦楽の声を上げた。
「あぁぁ…!!あぁぁぁんん…っ!!!あぁんんん…!も、イク…ぅ…!」
ゲルダが耳元で限界を知らせる。
「いいぜ?俺ももうイクから…!イケよ…。ほらっ!!」
ずんっ!ククールの怒張が膣壁を激しく抉り、子宮口を一段と大きく突き上げた。
「ああぁぁああぁぁ!!」
ゲルダが涙を流し、大声を上げて達した。
膣内が今までより一際大きく収縮し、ククールに射精を促す。
「く…!うあっ…!!」
溜まらず声が出て、ククールが何とか中から引き抜き、草むらに派手に発射した。
行為が終わり、ゆっくり息を整えながらも、久しぶりの交歓に深い充足感が広がった。
ゲルダがまだ足を広げたまま、苦しそうに息をして絶頂の余韻に浸っている。
その淫靡な光景を眺めながら、征服感に満足してさっさとズボンを身につけた。
急に疲労を感じて小屋に戻りたくなったが、さすがにゲルダをこのまま草むらに
放置するのは忍びなくて、一応、後始末をしてやる事にした。
濡れた下半身をタオルで拭き、赤ん坊のように身を任したままのゲルダに、
スパッツとパンツをはかしてやる。
小屋の方を見やるが、あれほどの声を上げたにも関わらず、ありがたい事に誰も
起きてはいないようだ。
「どうやら誰も気がついてないみたいで良かった。さっきの、まあ、良かったぜ?」
ゲルダがまだ寝転がったまま潤んだ瞳で見つめてくるが、充分欲を発散した後の上、
もともと恋愛感情なんかまるっきりない。特に目新しいときめきも感じなかった。
しっかり頂いておいてなんだが、ここはやっぱりヤンガスに花を持たせてやらなきゃな。
「あんた、いい女だよ。本当。俺たちの旅、実はすごく危険でさ…。
もしかしたら、死ぬかもしれない位に。だから、本当に素直になったほうがいい。」
ゲルダが呆けた視線のまま見返してくるのをそのままに、さっと立ち上がり背中を向けた。
「タイミングだよ、全てこの世は。それで自分の全てが変わる事もある。」
肩越しに微笑みながら言って、ようやく心地いい眠りを得られそうな体を引きずって、
ククールが小屋に戻っていった。
<終わり>
2008年12月27日(土) 20:16:06 Modified by test66test