レックス×タバサ 529@Part17
注:同性の行為をにおわせる一文あり
「レックス。私、お父さんが怖いの」
それはアベルが無意識にタバサを蔑んでいたためである
母のマーサを、そして妻のビアンカをさらったのは魔物だったために、邪悪な魔物の恐ろしさをよくわかっていた
それでもアベルは魔物を、そして魔物を操る自分の力を忌み嫌いながらも自分の目的のためにその力を行使してきたのである
が、タバサはそうではない
考えがわかるがゆえに、様々な魔物と仲良くなり、そしてアベル以上のペースで仲間を増やすのだ
そのためにアベルはタバサを自分よりも魔物に近い存在と考えてしまっているのだ
タバサはアベルの視線の意味を理解できないまま、恐れていた
そして双子の兄のレックスが天空の勇者であることが、タバサに対する視線をより悪化させていた
アベルはビアンカには天空の血が流れていることをダンカンの話から、そしてレックスの存在から逆説的に推察していた
愛する妻の血をより濃く受け継ぐレックスを、忌み嫌う自分の能力を持つタバサよりも愛していた
「よくわかんないけど……タバサ、さびしいの?」
「ん……」
タバサはそうなのかもしれない、と思いながらも少し違うような気がしてあいまいにうなずいた
と、レックスがタバサを抱きしめた
「レックス……」
「タバサを元気づけてあげる」
「うん、お願い」
タバサは、自分にとって唯一安らぎを得られるレックスに身を委ねようとした
と、レックスはタバサに口づけた。さらに舌を差し込む
タバサの目が驚きに見開かれ、引き離そうとするが、レックスは強引にキスを続ける
口を放した途端、タバサの平手がレックスの頬に放たれた
「痛いなあ、何するの?」
「レックス、いくら何でもこんなことするなんて信じられない!」
が、レックスは答えずにタバサを強引に押し倒す
片手でタバサを押しとどめながら、自分のベルトを外すと、タバサの手を後ろ手に縛りあげると、タバサの服をまくり上げる
「何するの!こんな全部見えちゃって……」
「全部じゃないよ、ほら」
タバサの下着を指さすレックス
レックスはタバサの胸の突起をはじいたりして遊びはじめた
「まだ何も感じない?初めてだから」
タバサの底にはまださほど神経が張り巡らされておらず、ただ触られている、という感覚しかないが、不快だった
「駄目よ、兄妹でこんな……」
「大丈夫だよ。だっていつもお父さんが僕にしてくれることと同じだもの」
「え……」
タバサはレックスの言ったことを理解するのが一瞬遅れた。否、理解したくなかった、と言うべきか
その隙に下着を下ろされ、最後まで唯一秘められていた場所が露わにされてしまった
「ダメ!ダメよ、そんな……」
タバサの秘所をこねくり回すレックスだが、大声で好意を止めさせようとするタバサを煩わしく思ったのか、自分の下着もおろすと全く濡れていないそこへ強引に突き入れた
「がっ……」
タバサの口から悲鳴が漏れる
「痛い、痛い痛い!」
タバサの悲鳴をものともせず、タバサの体を砕かんばかりに強く抱きしめて強引に抜き挿しを繰り返すレックス
と、そのうちタバサの悲鳴が弱まってくる
アベルの狂気にあてられ、自信も狂気に染まったレックスに逆らっても何にもならない、そう考えたからだ
「レックス……いいよ」
「タバサ……」
レックスの狂気を感じる微笑に、タバサは喜んで答えた
レックスの白濁が放出される
「ねえ、レックス……」
タバサはレックスに語りかける
「何?」
「ううん、なんでもない」
タバサは胸の中で続きを言った
(私、お父さんに愛なんかされなくてもいい。レックスが私を愛してくれるなら……)
2013年08月16日(金) 13:50:43 Modified by moulinglacia