守って守護天使3
まーなんですか、天使とはいえその高尚な身分を隠して普通の人間としているわけです。
だから僕も居候の身で肩身の狭い思いをしてるわけですよ。
そんなとき村の村長のどら息子ニートから、この村が外とつながってる唯一の道を開通させよう、という話がきたんです。
天界の爆発でどうやらこの世界にも地震が起こったようで、道が土砂崩れで通れなくなっちゃいましてね。
まぁ世界皆平等とかうたいながらも、人間をバカにしてるような奴がいる天使界なんて私にはどうだっていいんですけどね。
なもんで多少責任を感じてるんでニートと一緒に開通させに行ったら、セントの城からすでに土砂を取りのぞく部隊が来てまして、むだになったんです。
そしたら、セントの町のルイーダって女の人が旧街道を通ってウォルロの村に行った、とのことで、村に戻り道路の開通とルイーダって人の話をしたんですわ。
そしたらリッカのお父上の知り合い、とかいうじゃないですか。
まだ村に来てないことからリッカも心配してるし、ここはいっちょ守護天使としてリッカのために探しに行くか、と。
まールイーダってのはリッカの父上と知り合いじゃあオバサンだろうから見返りは求めませんがね。
でもリッカの心は鷲掴みでしょ。
わざわざ風呂を除かずとも見せてくれたり、幼さをだすためちょっと毛をそったり、ぐらいはさしてくれる、と踏んでます、はい。
というわけで旧街道の遺跡にレッツラごー、しました。
遺跡のなかは幽霊やモンスターがいますけど、まぁ僕にかなうような敵じゃなく奥まで進んでいきました。
そしたら若さはないけど、まだまだいける30代のマダムが石の下敷きになってましたよ。
いや、足を岩に挟まれて動けない状態ってのはなかなかそそりますね。一応形式的に
「大丈夫ですか?」
と、聞くと
「まぁ足が挟まれただけだから大丈夫よ。」
といわれ、
「私はルイーダ。村に迎う途中すごい化け物から逃げようと走ってきたら天井が崩れちゃってこのざまなの。助けてくれない?」
と言われた。
いやはや、ルイーダさんがこのような淑女とは、リッカだけでなく一度に二つぶおいしいとはこのことですな。
ただ助けるだけでなくここは健全な男子、少々すごテクを味わってもばちはあたるまい、ということで、
「助けるのとついでにモンスターからも守りますから、よろしかったら少々あとでお相手してくれたら天使なる愚息もうれしいのですが。」
というと、
「あー、まぁいいわよ、坊やなかなか可愛いし、少しぐらいなら。だからサキにさ、岩を除けてくんないかな?」
といわれ、軽く交渉成立し人間って天使よりいいもんだなぁ、と思いながら岩を除けてルイーダさんを助けた。
「ふぅー、ありがとね。あとはモンスターから私をきちんと守ってね、守護天使様。」
と、いわれ、まずは村につれていくか、と思ったら、バッファローに苔が付着したようなでっかいモンスターがあらわれた。
「あーこいつこいつ。こいつから逃げてたら岩に挟まれちゃって動けなくなったの。」
と言われた。
なかなか迫力あるモンスターである。
さて、ここで問題である。
天使らしくずばっと倒すか、母性本能をくすぐらせるためてこずるふりをするべきか、なかなか難しい選択である。
こんな時堅物のマダム兼行き遅れ女天使キラーの異名を持たせた師匠から少しは学んどけばよかったかな、と思いはする。
まぁ無難にかっこいいとこを見せるか、とズバッと敵を倒したら、
「をー坊やすごいじゃん。可愛いだけじゃないとかちょっと見なおしたわよ。」
と言われ、そして、
「村ついたらさ、約束はぐらかそーかな、なんて思ってりしたけど、いいわ楽しみましょ。」
と言われた。
この野郎は天使様との約束を反古するつもりだったのか、と少しいらっときたが、まぁ完璧な言質もとれたしいっか、と心を落ち着かせた。
まぁ夜ひぃひぃ鳴かせてやればいいことですしね、とか心のなかで考えながら村に帰った。
村でリッカにルイーダさんをあわせると、二人は話し合うためにしばらく家に入ることになった。
簡単に言えば、リッカの父親は伝説の宿王でルイーダさんは宿を切り盛りしてもらおう、と思い宿王が死んでることを知らずに来たらしい。
そして、ルイーダさんは宿王の代わりにリッカにルイーダさんの宿を立て直してもらおう、と考え直したらしい。
たしかにリッカの宿は流行ってはいないが、すごく評判はいい。もし田舎でなければすばらしい宿屋であろう。
しかし肝心のリッカ本人が乗り気でない。
まぁリッカにはずっと村にいてもらい守護天使である自分を祝ってほしいところだが、僕自身今は人間だからここは一つリッカに道を示して恩を売るべきかな、と思い行動しました。
まぁこのまんまだとルイーダさんもそっちが気になって僕とのことはあとに回りそうですからね。
で、リッカの父親幽霊と話し、父親が持っていた宿王のトロフィーを捜し出し、父親の言葉をそれとなくリッカに伝えましたよ。
そしたら、少し迷いはしたものの、セントの城下町に宿屋をやりに行くと決めましたね。
さすが羽やワッカがなくても天使な僕ですね。着実に天使として働いてますよ。
まぁそれはさておき、リッカも片付き、あとは宿屋にいきルイーダさんとやるだけですよ、と浮き浮きしながら行ったわけですよ。
まぁ昼間に多少なりとも僕を侮辱しおったあの人にはたっぷり鳴いてもらわないと、と思い気合いもはいりますしね。
十分後に泣きながら宿屋を僕は出ました。
『腕っぷしは強いけどこっちはまだまだね。でも可愛いんだから気にしちゃダメよ。』
だって。
まぁなんですか…しばらく引きこもろうかな、とか思いますです、はい。
糸冬
だから僕も居候の身で肩身の狭い思いをしてるわけですよ。
そんなとき村の村長のどら息子ニートから、この村が外とつながってる唯一の道を開通させよう、という話がきたんです。
天界の爆発でどうやらこの世界にも地震が起こったようで、道が土砂崩れで通れなくなっちゃいましてね。
まぁ世界皆平等とかうたいながらも、人間をバカにしてるような奴がいる天使界なんて私にはどうだっていいんですけどね。
なもんで多少責任を感じてるんでニートと一緒に開通させに行ったら、セントの城からすでに土砂を取りのぞく部隊が来てまして、むだになったんです。
そしたら、セントの町のルイーダって女の人が旧街道を通ってウォルロの村に行った、とのことで、村に戻り道路の開通とルイーダって人の話をしたんですわ。
そしたらリッカのお父上の知り合い、とかいうじゃないですか。
まだ村に来てないことからリッカも心配してるし、ここはいっちょ守護天使としてリッカのために探しに行くか、と。
まールイーダってのはリッカの父上と知り合いじゃあオバサンだろうから見返りは求めませんがね。
でもリッカの心は鷲掴みでしょ。
わざわざ風呂を除かずとも見せてくれたり、幼さをだすためちょっと毛をそったり、ぐらいはさしてくれる、と踏んでます、はい。
というわけで旧街道の遺跡にレッツラごー、しました。
遺跡のなかは幽霊やモンスターがいますけど、まぁ僕にかなうような敵じゃなく奥まで進んでいきました。
そしたら若さはないけど、まだまだいける30代のマダムが石の下敷きになってましたよ。
いや、足を岩に挟まれて動けない状態ってのはなかなかそそりますね。一応形式的に
「大丈夫ですか?」
と、聞くと
「まぁ足が挟まれただけだから大丈夫よ。」
といわれ、
「私はルイーダ。村に迎う途中すごい化け物から逃げようと走ってきたら天井が崩れちゃってこのざまなの。助けてくれない?」
と言われた。
いやはや、ルイーダさんがこのような淑女とは、リッカだけでなく一度に二つぶおいしいとはこのことですな。
ただ助けるだけでなくここは健全な男子、少々すごテクを味わってもばちはあたるまい、ということで、
「助けるのとついでにモンスターからも守りますから、よろしかったら少々あとでお相手してくれたら天使なる愚息もうれしいのですが。」
というと、
「あー、まぁいいわよ、坊やなかなか可愛いし、少しぐらいなら。だからサキにさ、岩を除けてくんないかな?」
といわれ、軽く交渉成立し人間って天使よりいいもんだなぁ、と思いながら岩を除けてルイーダさんを助けた。
「ふぅー、ありがとね。あとはモンスターから私をきちんと守ってね、守護天使様。」
と、いわれ、まずは村につれていくか、と思ったら、バッファローに苔が付着したようなでっかいモンスターがあらわれた。
「あーこいつこいつ。こいつから逃げてたら岩に挟まれちゃって動けなくなったの。」
と言われた。
なかなか迫力あるモンスターである。
さて、ここで問題である。
天使らしくずばっと倒すか、母性本能をくすぐらせるためてこずるふりをするべきか、なかなか難しい選択である。
こんな時堅物のマダム兼行き遅れ女天使キラーの異名を持たせた師匠から少しは学んどけばよかったかな、と思いはする。
まぁ無難にかっこいいとこを見せるか、とズバッと敵を倒したら、
「をー坊やすごいじゃん。可愛いだけじゃないとかちょっと見なおしたわよ。」
と言われ、そして、
「村ついたらさ、約束はぐらかそーかな、なんて思ってりしたけど、いいわ楽しみましょ。」
と言われた。
この野郎は天使様との約束を反古するつもりだったのか、と少しいらっときたが、まぁ完璧な言質もとれたしいっか、と心を落ち着かせた。
まぁ夜ひぃひぃ鳴かせてやればいいことですしね、とか心のなかで考えながら村に帰った。
村でリッカにルイーダさんをあわせると、二人は話し合うためにしばらく家に入ることになった。
簡単に言えば、リッカの父親は伝説の宿王でルイーダさんは宿を切り盛りしてもらおう、と思い宿王が死んでることを知らずに来たらしい。
そして、ルイーダさんは宿王の代わりにリッカにルイーダさんの宿を立て直してもらおう、と考え直したらしい。
たしかにリッカの宿は流行ってはいないが、すごく評判はいい。もし田舎でなければすばらしい宿屋であろう。
しかし肝心のリッカ本人が乗り気でない。
まぁリッカにはずっと村にいてもらい守護天使である自分を祝ってほしいところだが、僕自身今は人間だからここは一つリッカに道を示して恩を売るべきかな、と思い行動しました。
まぁこのまんまだとルイーダさんもそっちが気になって僕とのことはあとに回りそうですからね。
で、リッカの父親幽霊と話し、父親が持っていた宿王のトロフィーを捜し出し、父親の言葉をそれとなくリッカに伝えましたよ。
そしたら、少し迷いはしたものの、セントの城下町に宿屋をやりに行くと決めましたね。
さすが羽やワッカがなくても天使な僕ですね。着実に天使として働いてますよ。
まぁそれはさておき、リッカも片付き、あとは宿屋にいきルイーダさんとやるだけですよ、と浮き浮きしながら行ったわけですよ。
まぁ昼間に多少なりとも僕を侮辱しおったあの人にはたっぷり鳴いてもらわないと、と思い気合いもはいりますしね。
十分後に泣きながら宿屋を僕は出ました。
『腕っぷしは強いけどこっちはまだまだね。でも可愛いんだから気にしちゃダメよ。』
だって。
まぁなんですか…しばらく引きこもろうかな、とか思いますです、はい。
糸冬
2011年03月31日(木) 00:56:20 Modified by palta