変化の杖 10

「あれ、勇者さんじゃないですか!どうしたんです?」
「うん・・。ちょっとね・・・。」

勇者は一人で少し前に一緒に旅をしたホフマンの宿屋へと来ていた。次々と
薄汚い本性を見せる仲間と、少しの間だけでも離れたかった。勇者は悩み
の全てをホフマンに打ち明けた。

「そんな事が・・・。あ、そうだ!ちょっと待って下さいね。」

今にも泣き出しそうな勇者を見て、ホフマンは何かを思いつき席を立った。
場所が変わって、エンドールの宿屋。今日はトルネコとマーニャの約束の日。
トルネコが正座して待っていると、マーニャがトルネコの部屋へと入ってきた。

「うっ・・。相変わらずおっさんの部屋って匂いがきついわね〜。」
「マーニャさん・・!早く、早くこの鎖かたびらを外してくださいよぉ!」
「ふふふ・・。分かったわよ・・・うわぁ・・、肌がえらいことになってる
 わぁ・・。ゴクッ・・。ねえ?痛いの?これ痛い?ねえ、どうなの?」

マーニャは食い込まれた鎖によって赤く腫れ上がったトルネコの肌を見て、
鼻息を荒くし目を輝かせながら感想を聞いた。

「はい・・!痛いです・・!ああっ!傷をこすらないで・・!ああ!」
「ねえ?こうすると痛いの?やっぱり痛いの?ハアハア・・!どうなの?」
「痛いですぅ!ああ!マーニャさん、やめてください・・!」
「じゃあ、何でチンポコがおっ立ってるの?本当は気持ちいいんでしょ!?
 ほら、気持ちいいって言ってみなさいよ!この豚男!」
「ああ・・・き・・気持ちいいです・・!も・・もっとやって・・」

マーニャは満足そうに微笑むと、手を止めた。そしてそのまま立ち上がり
服を全て脱ぎ、手作りのムチを片手に持った。トルネコにとって神々しい
程のマーニャの裸体。一週間、精子を溜め続けたトルネコにとっては、
マーニャの乳房を見るだけで射精してしまいそうだった。

「ねえ?一週間、オナニーできなかったんでしょ?溜まってるわよね?」
「はい・・!もう今にも出そうです・・!」
「そうなの。じゃあ、我慢できるようにこれで縛ってあげるわね。」

マーニャはゴムの髪留めを手にすると、それをトルネコのいきり立った
ペニスの根元にきつく巻きつけた。

「はおぉぉ・・!マ、マーニャさん!こ、これは・・!?」
「これだけきつく縛れば、簡単には出ないでしょ?うふふ。痛そうねえ?
 じゃあ、おっさん。アタシをアソコを舐めなさい。アタシを気持ち良く
 してくれたら、それを外していいコトしてあげる・・。」

マーニャがベッドに寝転ぶと、トルネコは飛びつくように後を追いかけ
マーニャのヴァギナに顔を突っ込んだ。マーニャの匂いを堪能し、そして
舌を突き出して激しく舐めた。マーニャは熱い舌の感覚に声を上げた。

「ああ!いいわっ・・!あん・・おっさん上手じゃないっ・・あっ・・」
「ジュッ・・ジュルル・・チュッ・・クチュ・・ジュ・・グチュ・・」

トルネコはわざと音を大きくたてるように吸い付き、マーニャの興奮を
誘った。それを受けてマーニャは大きく体をくねらせた。予想以上のトル
ネコの技に、マーニャは片手に用意したムチを手放して、快感に溺れた。

「うっ・・ああっ・・いいわ・・そこよっ・・もっと吸ってぇ・・・」

マーニャの指示にトルネコは一段と素早く舌を動かした。マーニャは腰を少し
浮かせて全身に力を入れた。トルネコの頭を掴み、足を閉じて締め付けた。

「くあ・・!あうぅっ・・ダメっ!もう我慢できないぃっ・・ううっ・・
 うあ・・あっ!イクッ!イッちゃうよ!あっ!ああ〜っ!!」

マーニャは痙攣しながらトルネコの髪が抜けるほど強く掴んだ。
しばらく余韻に浸ったマーニャは、はっと我を取り戻しトルネコを見た。

(このおっさん・・律儀に我慢して待ってる。・・本当にマゾなんだ・・。)
ゴムを外して、挿入しようと思えばできた状況だったが、トルネコは
マーニャの指示をきちんと待っていた。だが我慢も限界のようだった。
その姿を見て、マーニャのSッ気がまた燃え上がった。

「おっさん!アタシをイカせたくらいで調子に乗るんじゃないわよ!」
「そんな・・私は一生懸命・・!ああ!痛い!もっと!もっと叩いて!」
「もうムチは飽きたわね。今度はこれをあげるわ。お尻を突き出しなさい。」

マーニャは今度は自分用のこけしを取り出した。そしてトルネコの臀部の
肉をかきわけて、肛門を捜した。マーニャの口元からよだれが垂れた。

「マ、マーニャさん・・な、何を・・?あっ!うああ!」
「うひゃぁ・・すごぉい・・。本当に刺さってるわよ。ねえ?痛いの?
 それとも気持ち良いの?ほら、答えてみなさいよ?」
「ひぎい!気持ちいいです!もっと動かしてください!」

(え?痛くないの?・・まさか経験があるの?)マーニャの頭に疑問が
浮かんだが、それ以上にトルネコの姿が興奮できた。勢いよく肛門にこけし
を出し入れすると、トルネコのペニスが不自然に膨らんできた。それを
見たマーニャが空いた手でトルネコの性器に刺激をくわえた。

「どう?出したかったら、いつでもイっていいわよぉ〜?」
「うぐう〜!!マーニャさん、ゴムを外してくださいよぉ!」
「ダメよ。これは外してあげないわ。調子に乗った罰よ。」

トルネコは何度も射精の予兆を味わったが、精子は排出されず、股間には
妙な重さと熱だけが残った。

「ぐああ!マーニャさん!もう限界です!うがああ!」

そう叫んだトルネコはお尻にこけしを刺したまま、仰向けになった。ペニスに
巻きついていたゴムがブチンと弾き飛んだ。マーニャが驚いていると、トル
ネコのペニスが一瞬タメを作って更に膨らみ、真上に向かって真っ白な
精子がもの凄い勢いで飛び出した。それは「べちゃッ」と音を立てて宿の
天井を汚した。

マーニャがそれを見て口を開けて唖然とした。トルネコは続けて2回、3回
と続けて暴れながら、四方八方に向けて射精した。3回、4回、5回・・。
トルネコはすでに白目を向いて恍惚の表情で失神していた。それでも
6回、7回、8回と痙攣しながら、精子をぶちまけた。

「すごい・・!こんなの初めて見たわ!・・おっさん、死んでないわよね?」

マーニャはトルネコの生存を確認すると、手ぬぐいらしき何かを手にして
精子まみれの体を拭き、トルネコを放置してそのまま部屋を出た。

それから二時間後、勇者が宿へと戻ってきた。その表情は明るいもので
あった。そして廊下でマーニャに遭遇した。

「あら、勇者ちゃん。何か良い事でもあったの?」
「ええ。悩んでたのが馬鹿みたいでした。僕には大切な仲間がいますよね!」
「ふ〜ん。まあ、若いうちからあんまり悩んじゃダメよ。禿げるわよ?」

マーニャと別れ、勇者は自分の部屋へと入った。その瞬間に部屋中に充満
する精子の匂いが鼻についた。見るとトルネコが全裸で白目のまま気絶し
ており、その尻には木製の何かが刺さっていた。

「ト、トルネコさん!また、こんな変態みたいなことを・・!ああ!!」

トルネコに近づいた勇者は驚愕した。トルネコのすぐ横には何よりも大切
にしていた、シンシアの羽帽子が精子まみれのまま床に投げ捨てられていた
からだ。それはマーニャが先ほど自分の体を拭いたモノであった。

「な・・!なんてことを・・・!もう、許せない・・!」

そう思った直後、勇者がホフマンより借りた「しんじるこころ」に亀裂が
走り、音を立てて崩れ落ちた。翌日、勇者は一人で宿を出た。  
                           (次回で完)
2008年12月27日(土) 20:54:16 Modified by test66test




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