変化の杖 11

失意の勇者は山奥の村へと帰ってきていた。シンシアとの思い出の花畑で、
一人でぽつんと座る勇者。彼の表情はとても暗いものであった。

「帰ってきたんだ・・。でも、僕は何のために戦ったんだろう・・。」

全てを捨て、たった一人で戦う決意をした勇者は、数年後にデスピサロをついに
打ち倒した。孤独で痛々しいほどの道のり。勇者の精神は荒みきっており、世界
を救った瞬間でさえも、彼の景色は灰色に染まっていた。

「結局、最後は一人だったな・・。みんな、追いかけて来ると思ったけど。」

勇者は仲間達が自分を追って、ピンチを救ってくれるのではないかと密かに
期待していた。しかし、そんな気配は一向になかった。旅の途中で耳にした
ことは、サントハイムの魔法使いが幼女を強姦して捕まったことと、ガーデ
ンブルグでライアンに似た子供が大勢生まれたということくらいだった。

「人間って最低だ・・。欲だけの生き物だ。性欲の塊なんだ・・!」
「・・・・独り言なんか言っちゃって・・。どうしちゃったの?」

突然、後方から聞き覚えのある声がした。なつかしい声、なつかしい香り。
勇者が振り向くと、そこには死んだはずのシンシアが笑顔で立っていた。

「シ・・シンシア・・・?シンシアなの・・?」
「うん・・。おかえりなさい・・!」

シンシアが勇者に飛びついた。全てに絶望していた勇者の心に強い光が
射し込んできた。勇者はシンシアを強く抱きしめた。

「良かった・・!僕・・僕・・・!」
「苦しいわよぉ・・。もう・・泣かないでよ・・。」

勇者が感動の涙を流していると、それとは別の何かが唐突に勇者の心を揺さ
ぶった。シンシアの肌。シンシアの温もり。シンシアの声。シンシアの吐息。
(あ・・あれ?どうしたんだ・・?な・・なんで。なんでアソコが・・・)
感動とは別のドス黒い何かがこみ上げて来て、勇者はペニスが熱をもって
勃起していることに気がついた。

「・・・どうかしたの?」

勇者の様子に違和感を感じて、シンシアは勇者の顔を少し不安げに見た。
勇者の呼吸は明らかに乱れていた。勇者のシンシアを抱きしめる力が一段
と強くなった。
(こんなことしちゃダメだ!これじゃみんなと同じだ!)
勇者は心の中で叫んだが、体は心を振り切ってシンシアの唇を無理やり
奪った。勇者の中で何かが弾けた。

「んぅ〜・・!な・・何を・・っ?んっ・・!やだっ!やめてよ・・!」
「シンシア・・!何で嫌がるんだよ・・!僕は・・!」

勇者は無理やりシンシアを押し倒し、両手を押さえつけて、シンシアの胸に
顔を埋めた。初めて感じる女性の乳房の柔らかさに、ますます股間を硬くし
て、シンシアの太ももにペニスを押し付けた。シンシアの衣服を破ると、そ
の隙間から、ピンク色の乳首があらわになった。

「ああ・・シンシアのおっぱい・・!シンシアのおっぱい・・!」
「んん〜っ!いやよ!どうしちゃったの!こんなのいやよぉ!うう〜!
 やだ・・痛いよっ・・そんなに乱暴にしないでよ!やめてよぉ〜!」

(やわらかい・・。こんなに気持ちがいいんだ・・。)
勇者はシンシアの胸が赤くなるほどに力を入れて揉み、乳首に痛みを感じる
ほど強く吸った。それから勇者はシンシアのスカートも破り捨て、女性の
性器の感触を味わった。ヌルヌルした膣の感触に勇者は感動し、シンシア
の顔を見た。シンシアは涙を流していた。その顔は恐怖と絶望に満ちていた。

「ひくっ・・ひどいよぉ・・ううっ・・やだよぅ・・こんなのやだよぉ。」

泣き顔だったシンシアの顔が苦痛の表情に変わった。勇者のペニスがシンシア
を一気に貫いた。シンシアの乳房が激しく揺れた。

「いやぁっ・・!お願い・・やめて!・・痛いよ!こんなの無いよぉ!」
「ああ!シンシア!シンシア!」

(ああ、セックスってこんなに素敵なものだったんだ・・)
勇者はシンシアの名前を何度も叫び、初めての女性器を存分に味わった。
時間が経つにつれて、シンシアは次第に感じ始めてきたののだろうか。
抵抗する様子がなくなり、苦痛とは違った喘ぎ声が漏れ始めてきた。

「あっ・・ああっ・・いいっ・・はあぁ・・いいよぉっ・・ああ・・!」

(ライアンさんの気持ちが分かる気がする・・!こんなに気持ちいいなんて!)
シンシアはいつの間にか勇者の背中に手を回していた。体が積極的に快感を
求め始めた。勇者の興奮は更に上のレベルに達した。

「いいっ・・!なんでぇ・・?気持ちいいよぅ・・!くうぅ・・そんなぁ
 ・・ああっ・・そこっ・・・いやっ・・おかしくなりそうっ・・!」
「ああっ!シンシア!僕、ダメだよ!出るよ!」
「ダメッ・・!中はやめてっ・・!ああ!やだ、妊娠しちゃうよぅ!
 あああっ!あっ・・やだ出てるっ・・!中に出てるよぉ・・!・・え?
 中でまた大きくなってる・・・!いや・・もう出さないで・・!」

それから二時間、勇者はシンシアの体を味わい尽くした。その後、すっかり
満足した勇者はシンシアの両肩を掴み、嬉々として笑顔で語りだした。

「シンシア、僕が馬鹿だったよ!セックスってこんなに素敵なもの
 だったんだよ!みんな間違ってなんかいなかったんだ!」
「な、何を言い出すの?いきなり、どうしたのよ?」
「みんなの気持ちが良く分かったんだ。セックスは最高なんだよ!
 僕が知らなかっただけなんだ!僕はセックスが大好きになったよ!!」

その瞬間、空の色が鮮やかな青に変わった。爽やかな風が吹きぬけた。
勇者を囲むように、仲間達がいきなり現れた。彼らの盛大な拍手の音が
勇者を包んだ。呆然とする勇者に次々と言葉が投げかけられた。

アリーナ「おめでとう!」
クリフト「おめでとうございます!」
ブライ「めでたいのう!」
ルーシア「おめでとう!」
ポポロ「お兄ちゃん、おめでとう!」
ドラン「グオォン!グオーン!」
ミネア「おめでとう。」
マーニャ「おめでとう!」
トルネコ「おめでとう!」
ライアン・ネネ「おめでとう・・!」

勇者「ありがとう・・!」

仲間に、ありがとう。弱い自分に、さようなら。
そして世界のみんなに、おめでとう。       (完)
2008年12月27日(土) 20:54:44 Modified by test66test




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