変化の杖 3

ライアン法が実施されてから、2週間が過ぎた日の夜・・。

「姉さん・・。やっぱりライアンさんが可哀そうよ・・・。」
「いいのよぉ。ミネアあんた優しすぎよ。お人よしは損するわよ。」

日を重ねるごとに暗くなっていくライアンに同情したミネアは、マーニャに
その思いを伝えたが、まったく取り合ってもらえなかった。

「じゃあ、アタシは酒場に行ってくるわねぇ。ミネアちゃん、おやすみ〜。」
「ちょっと、姉さん!無駄遣いばかりしてぇ!」

こうしてマーニャは夜の町へと出かけて行った。ミネアがため息をつきなが
ら、宿の廊下に出ると、そこにはライアンがぽつんと立っていた。

「あ・・。ライアンさん・・。眠れないのですか?」
「ミネア殿・・・。拙者は・・・。」
「ライアンさん。元気出してください。皆もそのうち分かってくれますよ。」
「ミネア殿・・・うっ・・ありがとう・・・ありがとう・・・」

ライアンは目に涙を浮かべ、ミネアの優しさに感動し、感謝した。
その頃、町の酒場では変化の杖で王族に化けたマーニャが、馬鹿騒ぎをして
いた。かなり泥酔しており、マーニャは最高の気分であった。

「酒らー!もっと持ってこい〜!ほら、そこの娘ェ!もっと腰ふれぇ〜!」

一通り遊び終えると、飲み代をキングレオ城の王宛につけて、千鳥足で宿へ
と向かった。
「こりゃ最高の道具だわぁ。ありゃ、変化が解けてる。よぉ〜し、それ!」
マーニャが杖を振ると、ライアンの姿にと変わった。

「うげぇ。最低の奴に変わっちゃった。何よ、このピンク色のださい鎧。
 もう、こんなのいらにゃ〜い!」

マーニャは鎧どころか中の服まで脱ぎ捨て、パンツ一枚で宿の中へと
入っていった。部屋に入ると既にミネアは静かに寝息を立てていた。

「おぉ〜い!お姉さまのお帰りだぞぉ〜!!」

ミネアは急に聞こえてきたライアンの声にびっくりして、飛び起きた。
そこにはブリーフ一枚で、目の据わったライアンの姿があった。

「ちょ・・ライアンさん!?酔っ払ってるの?部屋がちがっ・・!!」
「相変わらずうるさい子ねぇ〜?もぉ、その口塞いじゃえ〜!」

マーニャはミネアにいきなり覆いかぶさり、自分の口でミネアの口を塞い
だ。ネトネトとしたマーニャの唾液がミネアの口内に充満した。

「ん・・・あっ・・はあ・・・ミネアのお口・・おいしいわぁ・・」
「んん〜・・・いや・・・やめて下さい・・!んっ・・・はぁ・・」
「何よぉ?アタシに逆らうのぉ?そういう悪い子にはおしおきらっ!」
「やんっ!やめてぇっ!乳首を吸わないでぇ・・やだぁっ・・!」

ミネアはすでに泣き顔を晒していた。サドの気があるマーニャはそんな
妹の顔にたまらなく興奮した。ミネアの乳首はピンっと上を向いていた。

「いいわぁ・・その顔・・たまんないわ・・・じゃあ、こっちは・・?」
「はうぅっ!そこはっ・・!あんっ!いやぁ・・やだよっ!ああ・・!」
「あらあら、びしょ濡れじゃないのぉ?うふふ。」

抵抗しながらも顔を赤くさせて、股間を濡らすミネア。マーニャは興奮して
自分の股間を触った。すると手のひらに収まりきらない程の巨大なペニスが
そり返り、亀頭の部分に触れただけでも、股間を中心に電気が走った。

「そっかぁ。アタシは今、男なんらっけ?じゃあ、ミネアちゃんに入れちゃ
 おうかなぁ。」
「やだ・・!やめてライアンさん・・・そんなの入らないわよぉ・・・!」
「大丈夫らってぇ・・。よいしょっと。」
「ひっ!!痛い!!いやっ!!いやあ!やめて・・・抜いてぇ・・!」

ミネアの膣からは愛液に血が混じったモノが流れ出ていた。マーニャは
強い征服感と、股間に感じる熱い快感に感動すらしていた。

「ああっ・・男ってこんな感じなのぉ・・こりゃ気持ち良いわっ・・!」
「やだあ!やだよぉ・・・あん!いやぁ・・姉さん、助けてぇ・・!」
「ああっ!ミネア・・・ラメぇ・・・アタシ・・ああ!イクぅ!ああ!」
「あん・・!ダメよぉっ!中は!あっ・・ああ・・中に出てるよぉ・・!」

マーニャは最高に幸せといった表情で、ミネアの上に倒れこんだ。
ミネアは膣内に流れ出た精子の感覚にショックを受けて、また泣き出し、
ライアンに変化したマーニャを突き飛ばして、部屋から走り去った。
マーニャは突き飛ばされた態勢のまま深い眠りについた。

翌日・・・。マーニャが目を覚ますと、下の階から何か騒いでるような声が
聞こえてきた。その声を聞き、寝ぼけながらマーニャはそこへ向かった。

「何よぉ・・?朝っぱらからうるさいわねぇ・・。ちょっとミネア?
 何を泣いてるのよ・・?これってどういう事?ねえアリーナ?」

下の階にはパーティー全員が集まっていた。ミネアは泣いており、ライアンは
狐につままれたような顔をして、呆然としていた。

「うん・・。それが昨日、ライアンさんに襲われたらしくて・・・。」
「姉さん・・ううっ・・昨日・・寝ていたらライアンさんがいきなり・・」
「そんな馬鹿な!拙者は昨日はずっと自分の個室にいて・・・!」
「な!何てことなの!それ本当に!?もう、許せないわ!・・・!!」

マーニャは自分の言葉を発しながら、ふと昨日の出来事を思い出した。
記憶があいまいだったが、確かに自分はライアンの姿で実の妹に迫った。
(・・・やべ・・。それ、アタシじゃん・・。ど、どうしよう・・・)
マーニャはミネアの大泣きしてる姿に罪悪感が増してきた。青ざめた顔を
しているマーニャにアリーナが声をかけた。

「どうかしたの?マーニャ?」
「な、何でもないわ!と、とにかく今日は見逃してあげるけど、もう二度と
 アタシ達姉妹に近寄らないで!いいわね!こ、このド変態!!」
「くっ・・・何かの間違いだ・・。こんな馬鹿な話・・・。・・・
 真犯人がいるに違いない・・・。・・許せぬ・・・拙者は・・・・」

ライアンは暗い表情を更に暗くさせ、ブツブツと何かをつぶやきながら
外へと出て行った。マーニャはこの出来事を墓まで持っていこうと
冷や汗をかきながら強く心に誓っていた。        (終わり)
2008年12月27日(土) 20:50:44 Modified by test66test




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