変化の杖 9
「きれい・・・。ピサロ様・・。星がきれいです・・・。」
「・・・ああ。」
魔族の王であるピサロは、ロザリーヒルの閉鎖された空間で暮らすロザリー
を時折連れ出していた。静かな山奥の草むらの上で満天の星に包まれ、月の
明かりで照らされるロザリーの美しい顔を見て、ピサロの荒んだ心は久しぶ
りに和んでいた。
「・・・ピサロ様・・・。」
「ん?どうかしたか?」
「人間を・・・やはり滅ぼすのですか・・・?」
ロザリーは悲しげな瞳でピサロを見つめた。薄汚い欲のために、自分を傷つ
けようとする人間にすら救いの手を差し伸べようとするロザリーに、ピサロ
は少し苛立った。
「なぜだ・・?奴らは金のためにお前を傷つけるのだぞ?」
「私は・・信じたい・・。この世界で本当に邪悪な者なんていないと・・
彼らは、まだ巡り会ってないのです。心の底から愛せる者が傍にいれば・・
そうなればきっと優しくなれます。それに優しい人間だって、もういます。」
ロザリーは自分の部屋に訪れた勇者を思い出していた。ロザリーの優しい
言葉と笑みにピサロは心の棘が抜けた感覚に囚われた。全てを赦せる心を
持ったロザリーに、ピサロは強い愛情を覚えた。ピサロは無言でロザリー
の手を握り締めた。ロザリーは変わらぬ顔でピサロを見つめていた。
「ピサロ様・・・。」
ピサロは無言のままロザリーと口づけを交わした。ロザリーの熱い舌と吐息
がピサロの思考を止めた。ロザリーもまた、最愛の人とのキスに幸せを感じ
ていた。
「んっ・・はあ・・あ・・ピサロ様・・少し・・苦しいです・・んく・・!」
「ああ・・スマン・・・。」
ピサロが強い力で彼女の華奢な体を抱きしめると、ロザリーは顔を少し歪め
た。だが、それはピサロの愛情の表れであること承知していたロザリーは
嬉しくもあった。ピサロは今度は注意してロザリーの胸を撫でた。その少し
たどたどしく、それでいて優しい手つきにロザリーは甘い喘ぎ声を漏らした。
「あっ・・ん・・あん・・・ハアハア・・・うっ・・ん・・」
ピサロはロザリーをその場に寝かせ、自分と彼女の衣服を全て剥ぎ取った。
ピサロを見るロザリーの目は変わらず、慈愛に満ちていた。ピサロは子供が
甘えるかのように、ロザリーの乳房に吸い付いた。
「はっ・・ん・・うふふ、ピサロ様・・・赤ちゃんみたいです・・んっ・・」
「・・・うるさいぞ・・!」
ロザリーの柔らかな乳房と、透き通るような美しい声と、肌の温もりと。
それらにピサロの呼吸も次第に荒くなり、すでに性器も硬くなっていた。
ピサロは確かめるようにロザリーの膣に指を入れてみた。
「ああっ・・ピ、ピサロ様っ・・あっ・・いいっ・・んっ・・ふあっ・・!」
「ロザリー・・そろそろいいか・・?」
「はい・・・。」
ピサロはロザリーの両足を持って横に広げた。その体勢にロザリーは恥ず
かしそうに顔を背けた。膣はすでにグショグショで、ロザリーの愛液で草が
少し濡れていた。ピサロはそんなロザリーの姿に、興奮しペニスを押し込んだ。
「んくぅ〜っ・・!ああっ・・!ピサロ様ぁ・・あんっ・・ああ!」
「ロザリー・・苦しくないか・・?」
「はいっ・・!ピサロ様・・あうっ・・もっと・・突いてください・・!」
その声を聞いて、ピサロは一段と速く腰を動かした。ロザリーの体は激しく
揺さぶられ、その度に全身が痺れる様な感覚を味わった。ピサロの股間も
膣の熱とその締め付けに、強い快感を感じた。
「くあっ・・ああ・・ダメ・・ピ、ピサロ様・・もうっ・・はぁ・・!」
「うっ・・ロ、ロザリー・・・出すぞ・・!」
「はいっ・・!なっ・中に・・出してください・・!ああっ・・ああんっ!」
お互いがほぼ同時に絶頂を迎えた。ピサロが性器を抜くと、ドロッとした
ピサロとロザリーの交じり合った液体が膣から漏れ出してきた。二人は
しばらく裸で抱き合っていた。少しするとピサロが口を開きだした。
「ロザリー・・。人間は、やはり汚れた存在だ・・。救うには値せん・・。」
「ピサロ様・・・。私は・・・。」
「そろそろ夜が明ける。ロザリーヒルに戻るか。」
ピサロはそう言うとルーラでロザリーヒルまで飛んだ。ロザリーを部屋まで
送り、立ち去ろうするピサロ。ロザリーは引き止めるように声をかけた。
「ピサロ様・・。いつか・・この世界の誰もが笑って暮らせる日がくると
私は信じています。そして、その手段は殺戮ではありません・・。どうか
、どうか・・私の言葉をピサロ様のお心に留めておいて下さい・・。」
「・・・・・・・・。」
ピサロはそのまま無言で立ち去った。ロザリーはこの2日後に人間によって
拉致された。心がわずかに揺れていたピサロを決意させる出来事だった。
その頃、エンドールの宿屋。トルネコは鎖かたびらを付けたまま風呂に
入っていた。
「いい湯ですなー。まったく勇者さんと旅して正解ですよぉ。こんな
お仕置きされて、金まで稼げて・・。ルビーの涙だけが手に入らなかった
けど・・・。あー!欲しい!旅が終わったらあのエルフの娘を騙して・・」
トルネコの独り言はしばらく続いていた。 (終)
「・・・ああ。」
魔族の王であるピサロは、ロザリーヒルの閉鎖された空間で暮らすロザリー
を時折連れ出していた。静かな山奥の草むらの上で満天の星に包まれ、月の
明かりで照らされるロザリーの美しい顔を見て、ピサロの荒んだ心は久しぶ
りに和んでいた。
「・・・ピサロ様・・・。」
「ん?どうかしたか?」
「人間を・・・やはり滅ぼすのですか・・・?」
ロザリーは悲しげな瞳でピサロを見つめた。薄汚い欲のために、自分を傷つ
けようとする人間にすら救いの手を差し伸べようとするロザリーに、ピサロ
は少し苛立った。
「なぜだ・・?奴らは金のためにお前を傷つけるのだぞ?」
「私は・・信じたい・・。この世界で本当に邪悪な者なんていないと・・
彼らは、まだ巡り会ってないのです。心の底から愛せる者が傍にいれば・・
そうなればきっと優しくなれます。それに優しい人間だって、もういます。」
ロザリーは自分の部屋に訪れた勇者を思い出していた。ロザリーの優しい
言葉と笑みにピサロは心の棘が抜けた感覚に囚われた。全てを赦せる心を
持ったロザリーに、ピサロは強い愛情を覚えた。ピサロは無言でロザリー
の手を握り締めた。ロザリーは変わらぬ顔でピサロを見つめていた。
「ピサロ様・・・。」
ピサロは無言のままロザリーと口づけを交わした。ロザリーの熱い舌と吐息
がピサロの思考を止めた。ロザリーもまた、最愛の人とのキスに幸せを感じ
ていた。
「んっ・・はあ・・あ・・ピサロ様・・少し・・苦しいです・・んく・・!」
「ああ・・スマン・・・。」
ピサロが強い力で彼女の華奢な体を抱きしめると、ロザリーは顔を少し歪め
た。だが、それはピサロの愛情の表れであること承知していたロザリーは
嬉しくもあった。ピサロは今度は注意してロザリーの胸を撫でた。その少し
たどたどしく、それでいて優しい手つきにロザリーは甘い喘ぎ声を漏らした。
「あっ・・ん・・あん・・・ハアハア・・・うっ・・ん・・」
ピサロはロザリーをその場に寝かせ、自分と彼女の衣服を全て剥ぎ取った。
ピサロを見るロザリーの目は変わらず、慈愛に満ちていた。ピサロは子供が
甘えるかのように、ロザリーの乳房に吸い付いた。
「はっ・・ん・・うふふ、ピサロ様・・・赤ちゃんみたいです・・んっ・・」
「・・・うるさいぞ・・!」
ロザリーの柔らかな乳房と、透き通るような美しい声と、肌の温もりと。
それらにピサロの呼吸も次第に荒くなり、すでに性器も硬くなっていた。
ピサロは確かめるようにロザリーの膣に指を入れてみた。
「ああっ・・ピ、ピサロ様っ・・あっ・・いいっ・・んっ・・ふあっ・・!」
「ロザリー・・そろそろいいか・・?」
「はい・・・。」
ピサロはロザリーの両足を持って横に広げた。その体勢にロザリーは恥ず
かしそうに顔を背けた。膣はすでにグショグショで、ロザリーの愛液で草が
少し濡れていた。ピサロはそんなロザリーの姿に、興奮しペニスを押し込んだ。
「んくぅ〜っ・・!ああっ・・!ピサロ様ぁ・・あんっ・・ああ!」
「ロザリー・・苦しくないか・・?」
「はいっ・・!ピサロ様・・あうっ・・もっと・・突いてください・・!」
その声を聞いて、ピサロは一段と速く腰を動かした。ロザリーの体は激しく
揺さぶられ、その度に全身が痺れる様な感覚を味わった。ピサロの股間も
膣の熱とその締め付けに、強い快感を感じた。
「くあっ・・ああ・・ダメ・・ピ、ピサロ様・・もうっ・・はぁ・・!」
「うっ・・ロ、ロザリー・・・出すぞ・・!」
「はいっ・・!なっ・中に・・出してください・・!ああっ・・ああんっ!」
お互いがほぼ同時に絶頂を迎えた。ピサロが性器を抜くと、ドロッとした
ピサロとロザリーの交じり合った液体が膣から漏れ出してきた。二人は
しばらく裸で抱き合っていた。少しするとピサロが口を開きだした。
「ロザリー・・。人間は、やはり汚れた存在だ・・。救うには値せん・・。」
「ピサロ様・・・。私は・・・。」
「そろそろ夜が明ける。ロザリーヒルに戻るか。」
ピサロはそう言うとルーラでロザリーヒルまで飛んだ。ロザリーを部屋まで
送り、立ち去ろうするピサロ。ロザリーは引き止めるように声をかけた。
「ピサロ様・・。いつか・・この世界の誰もが笑って暮らせる日がくると
私は信じています。そして、その手段は殺戮ではありません・・。どうか
、どうか・・私の言葉をピサロ様のお心に留めておいて下さい・・。」
「・・・・・・・・。」
ピサロはそのまま無言で立ち去った。ロザリーはこの2日後に人間によって
拉致された。心がわずかに揺れていたピサロを決意させる出来事だった。
その頃、エンドールの宿屋。トルネコは鎖かたびらを付けたまま風呂に
入っていた。
「いい湯ですなー。まったく勇者さんと旅して正解ですよぉ。こんな
お仕置きされて、金まで稼げて・・。ルビーの涙だけが手に入らなかった
けど・・・。あー!欲しい!旅が終わったらあのエルフの娘を騙して・・」
トルネコの独り言はしばらく続いていた。 (終)
2008年12月27日(土) 20:53:46 Modified by test66test