SWEET LIFE WITH SLIME2 そして伝説へ

大学からの帰路、自動販売機の陰で蠢く奇妙な物体を見かけた。
何だろう?と思って近づくと、緑色がかった液体状の物体だった。
ヌラヌラと胎動するそれを珍しく思った俺は、
自動販売機を設置してある民家の前に置いてあったバケツに
それを入れて自宅まで持ち帰った。

帰宅後、たまたま2chの「エロパロ」スレを見ていて、
スライムをネタに書かれた短編エロを見つけた。
それによると、俺が持ち帰ったのは
「スライム」という生物らしかった。

驚くべき事に、彼らの主食は男性の精液らしい。
そして精液を搾り取る過程で、この世の物とは思えぬ
快楽を人間に味あわせてくれるらしい。さっそく俺はスライムを
自分の股間に吸い付かせ、この世の物とは思えぬ快楽に身を浸した。

強烈な射精と共に3度ほど逝った後、
俺は心地よい疲労感にひたりながら、ネットのスライム図鑑を
眺めていた。そこで、ふと俺はあることに気付いた。
俺の持ち帰ったスライムが、エロパロにあった「青色のスライム」
では無く、「緑色のスライム」なのだ。
しかも何となく全体がぶくぶくと泡立っている気がする。
まあいい、どうでもいい些末な問題だ。

俺は風呂に入ろうと思い、廊下へ出た。
そこで俺はある幻を目にする。
これは目の疲れのせいなのだろうか。
視界の上半分に「HP」や「MP」「LV」という文字が見え、
そこに「どく」と書かれているのだ。
どうやら明らかに勉強のし過ぎだ。俺は勤勉真面目な4回生だから。
一晩眠れば疲れも取れるはずだ。

しかし翌日大学に行こうと家を出た時のことだ。
俺が数歩、歩くごとに「バシュッ」という音がして
視界が赤くフラッシュするのだ。また、昨夜から見える
視界上の「HP」という幻の横にある数字が
赤いフラッシュごとに減少し、わずかだが身体も疲れている気がする。
なんなんだろう、これは?
いや、きっと気のせいだろう。
俺は勤勉真面目な4回生だから。来年は5回生になる予定だ。

とにかく、俺とスライムの淫微な快楽生活が幕を開けた。
以後、俺は大学が終わるなり自宅に飛んで帰る日々が続いている。

このスレを読んでいる諸氏も緑色のスライムを一匹(一体?)、
飼ってみてはいかがだろう?
人間同士の性交や、貴殿の右手では味わえない快楽が
得られることを保証する。

・・・ん?
今再び赤いフラッシュが光ったのだが、視界上半分の
枠や英文字や数字がすべて真っ赤になった。
「HP」の横の数字も「1」になっている。
まあいい、気にするほどのこともあるまい。
俺はもう1歩を踏み出した。
2008年12月27日(土) 19:34:52 Modified by test66test




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