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シルフィード

語源 シルフィード(sylphide, sylpheed)、風の精「シルフ」の女性形。



【A/B型初期仕様。機首キャノピー部がVF-1と同様の配置となり、キャノピーカバーこそ被覆されるものの、操縦席が露出する。】

Sylphid, Sylphide, Sylpheed【 形式番号:VF-7 (A,B,C,D) 】 


1984.5.13 放映 第5話 「Trouble City (トラブルシティ)

Robotech版 “ 42. Danger Zone ”より。

Aパート 05:19〜07:26辺りにゴッサマー・重装甲輸送シャトル

と共に描写あり 。


(上:本編画像より。下:「ROBOTECH BOOK 検SOTHERN-CROSS」より)

Sylphid 【 形式番号:VF-7 (A,B,C,D)  】

【形式】
A型 / B型単座、全天候3形態可変戦闘
C型 / D型複座、全天候3形態可変戦闘機、兼 可変練習機

【就役期間】
A型 / B型サザンクロス軍戦術空軍において、2021年から2027年まで。
C型 / D型上記A/B型を代替して2025年から、2031年のインビッドの侵略・占領まで。

【開発企業】
設計 1: リージェ・インダストリー(Liège)。2:クラウス=マッファイ重工業

(1→ リベルテ・グロリエの合弁設立、旧「ダッソー・ブレゲー」植民星支社 )
設計協力ノースロップ・グラマン / ロッキード・マーティン エリダヌス合同企業体
製造 クラウス=マッファイ重工業

(外宇宙艦隊向けのレトロフィット&生産は設計協力の各企業体を通じて行われた。)
主機開発ロールス・ロイス
補助動力(APU) 中島航空機・発動機製造部

【寸法】

   ファイター ガゥオーク バトロイド
全長  12.8 m (複座型 13.2 m)11.0 m -
胴体幅 -     - 4.0 m
全高  3.5 m 7.7 m 10.7 m
胴体幅 - 6.5 m 6.5 m
翼幅  12.2 m  12.2 m -

乾燥重量: 14.4 t. ( 複座型:14.97t )

画像は、非可変 F-207 A/B/T(別名:VF-7 Easy)の

「ロールス・ロイス FF-3001反応タービン・エンジン」

であるが、可変戦闘機版VF-7 初期型(A型/C型)も、

 基本的にエンジンは同一であり、但し、可変ノズル

が足として機能する形状と強度になっていない点が

違うのみである。

【エンジン】(主機のみ・各型共通)
A / B 型 2基の ロールス・ロイス FF-3001反応タービン・エンジン 最大推力各131 kN.
C / D 型 2基の ロールス・ロイス FF-3031反応タービン・エンジン 最大推力各146 kN.
補助動力(APU)中島 NBS-2-APU×1基 (NBS-2をAPU兼用にしたもの)
その他全環境での機動と 高度/姿勢調節および安定用に組合わせた、小型反応スラスターおよび姿勢制御ジャイロを装備。

【動力源】
RRL-2P2本の小型「プロトカルチャー (資源) 電池・エネルガイザー (energizer)」。
反応剤容量16本のプロトカルチャー (資源) 標準キャニスター(小缶)。
反応物質量9.8リットルの融合エンジン用のD2O(重水)反応物質。




【性能緒元】

【A. 戦闘機形態】

最大速度マッハ 4.10

(気温:零下65度・高度20,000m。注:慣性&反重力システム起動無しでの実測。)
海面速度マッハ 1.45

(気温:摂氏31度の高温時)
軌道進出速度 ブースターによる9,100kphの速度で高度45kmに進出(※)
失速速度198kph(水平飛行無負荷時、VTOL効果外で)
初期上昇率 毎分48,000m以上  (オーバーブースト上昇時)
実用上昇限度 40km (40,000m → 軌道進出でない場合)

※ミサイル・コンテナ未装備が前提。

【B. ガゥオーク形態】

最大速度650kph (全高度での最良実測値。於高度3,600m)
失速速度 0km (VTOL)
実用上昇限度 21,000m

【C型以降の後期型仕様。腕部の動作自由度が向上したが、空力特性悪化の為、移動速度は低下した】


【C. バトロイド形態】

最大跳躍飛行速度 241kph
最大走行速度 140kph
実用上昇限度3,600m

【C型以降の後期型仕様。変形システムの見直しにより、キャノピーの保護の為、機首部が上部にスライドする】


D.その他

典型的総デルタ-V値 4.1kps(内部反応剤のみ) 
宇宙空間追加増槽宇宙空間用に追加「デルタ-v」(2.2kps)のためのプロペラントタンクを装備可能。
戦闘行動半径 (宇宙空間) 総合 デルタ- v 4.9 kps.
設計許容加速度(G範囲)+15.0G/-5.6G (9.5G /コンピューター・オーバーライド時)
反応剤供給間隔:(A/B型) 165時間・(C/D型)250時間の運用毎に交換 。


(VF-7Aの初期ブロックのコクピット・パネル。)

【電子装備】

〔レーダー・トラッキング〕
ウエスティングハウス社APG-145X バンド・パルス・ドップラー・全高度長距離球状探知&追跡レーダー。

特別な『ステルス』パッシブ・モード装備。
パルス・ドップラー・レーダー
(Pulse Doppler Radar)
レーダーが受信した信号にパルス連続処理とドップラー処理を加えるもので、ミキサーとバンドパス・フィルターを使用して目標物からの反射以外のものを排除するレーダー。地上や海面のクラッターなどを除去できる。

ドップラー技術を使用することで、目標の接近率を知ることもできる。


〔オプション〕
トムソンALQ-310多帯域・インターリーブ/マルチ-モード機能(空対空と空対地の両モードの同時使用)、多スペクトル・パッシブ・センサーシステム。

球状(超水平線・超高感度探知・目標識別・比較と全高度でEM放射線のデータ保管を可能とした。

▽Interleave(インターリーブ):【動】複数の処理を交互に扱う (「空対空」と「空対地」の両モードの同時使用)
Electro-Magnetic radiation :平行電磁(EM)放射線


【光学探知及び追尾】

フィリップス社「All-View II」

(大気圏内高速・防護強化仕様)
多波長・全方向・デジタルカメラ・システム。

中距離全姿勢、全高度の赤外線及び光学イメージ・紫外線帯の探知および追尾(トラッキング)装置。
トムソン LT-5多波長・レーザー光波測距儀とレーザー目標指示装置(ディジネーター)。


【戦術電子戦システム(TEWS/テウス)】

・マルコーニ・レーダー警告受信装置(RWR)。
・オルデルフト(OlDelft)・赤外線警告受信装置(IRWR)。
・セレーニア・スカイ・ウォリア供Selenia Sky Warrior供

 アクティブ・パッシブ・レーダー&センサー・ジャマー(妨害装置)。
・チャフ・ディスペンサー(散布器)
・フレア放出器


【固定火器】

エリコン(Oerlikon)

E-18-1 イオン・パルス砲
左右翼付け根に各1門(合計2門)。

これらの砲は 典型的には5MJのイオン破壊火球を射出する。砲は翼付根に位置し、戦闘機形態とガゥオーク形態でのみ使用可能。
同 上バトロイド形態の「手首」に、それぞれA, B型で各1門(合計2門)、C, D型で各2門(合計4門)装着。

これらの砲は翼付根のものと同一のもので、「腕を展開した」ガゥオーク形態とバトロイド形態で発火可能。

YF-21と同じ発想で、基本的にガンポッドを使用しない。)
ガンポッド方式の欠点⇒ 固定武装と違い、機外への装備という形態から反動による振動が大きくなり、内蔵機銃に比較して、発射時に機のトリムを大きく変化させてしまう為、命中精度に劣る。

この問題は、30mm機関砲のような大口径火器において顕著に現れる。

また外装であるが故に、戦闘機のような高速機に於いては、深刻な空気抵抗を増加させてしまう。

更にパイロンを占有してしまうガンポッドは、当然ではあるが機外装備量の制約に繋がる。


4箇所のハード・ポイントは機体下部と、各左右の翼下に2基ずつ設置される。

利用可能搭載量は以下の通り。
 

【ハード・ポイント】 

各1本パイソン(Python)ミサイル射程75 km。速度マッハ3.0。

アクティブ&パッシブ・レーダー。

ホーム・オン・ジャム《ジャミング源へ向かって飛ぶ》「 IIR 」誘導複合型。
各1基カラパス・ミサイル・コンテナ3本のミサイル発射管同梱。

各2基のダイアモンドバック・ミサイル。

又はライトニング・ミサイル、

又は4本のハンマーヘッド・ミサイルを積載。
各1基「MER」

(Multiple Ejector Rack)
ランチャーには、各2本の「デリンジャー」(Derringer)ミサイル。

A型で70km、E/F型で130kmの射程を持ち、速度マッハ3.0。

光学・IIR・アクテイブ・レーダー・シーカーによる複合誘導である。
各1基

(過荷)
マーズ・ギャラント

(MARS GALLANT)社

GU-13 三連・35mmガンポッド


×1門。ポッド内、分離不可能なバナナ形弾倉格納。

ガトリング型式での毎分2,000発の発射速度での一斉射撃が可能。

弾丸の総量は600発。

供弾は、タングステン・コーティングされた劣化ウランの

装弾筒付徹甲弾(そうだんとうつきてっこうだん)Armor Piercing Spin-Stabilized Discarding Sabot (APSSDS)

※ 徹甲榴弾〔High Explosive Armor Piercing (HEAP)〕
と曳光弾を一定割合で混合。

この火器はインビッドには効果的だが、それ以外には威力不足で、サザンクロス軍ではあまり使用されなかった。

またシルフィードのような大気圏内主用途の機体の場合、

付属のバナナ型弾倉はVFA-6「レギオス」の例を持ち出すまでもなく、

著しく空力特性を悪化させると共に、各種ハード・ポイントへ干渉する為取り外すことになるが、

その為に、給弾数はポッド内の150発に制限されてしまう。

これは最大発射率で4秒、率を半分にした節約モードでも8秒で撃ちつくすことになり、

効果も対ゾル艦船には薄いこともあって、殆ど使用されなかった。
各1基

(最大)
その他の軍装搭載量ECMポッド、カーゴポッド、又は偵察ポッド。

※徹甲榴弾:HE-AP(又はAPHE)弾の事。徹甲弾の内部に炸薬を入れたもので、敵の装甲を貫いてから内部で爆発する弾種。着弾から時間差で爆発させるため底部に信管を設けてある。WW2での艦船の主砲弾で、大口径砲では構造が簡素な割りには高性能だが、小型砲では炸薬の量が少なく、あまり効果的ではないため現在あまり使われない。但し航空用機関砲では未だ現役である。 

IIR

Imaging -Infra Red
「目標捜索装置」(シーカー)が自動追尾対象を画像として捉える、赤外線ビデオカメラを使用した、赤外線画像式ホーミング(≒自動追尾) 方式。

これはフレアなど航空機の形状をしていない赤外線源の妨害の影響を少なくすることができる。

電子技術の向上に伴って、検知距離は初期の2倍になり、欺瞞(フレア等)への耐性が高まり、かつ常温作動可能になって冷却不要となった。

最新型のオフボアサイト赤外線画像ミサイルR73 ARCHERなどは、

赤外線捜査追跡システム  (Infra-red search and track system, IRST system。 「赤外線照準追尾システム」とも訳される ) 

を使った中間指令誘導を介在させることによって発射後ロック (LOAL) を可能にし、ミサイルシーカーの視野外(オフボアサイト)の目標、

つまり、 「前方から最大60度離れた『横に居る目標』も撃てる」 新世代の赤外線ミサイルである。

1985年にR73 ARCHERが出現し、ソ連崩壊後に旧東側諸国製ミサイルから入手した現物をテストした旧西側諸国関係者に衝撃を与えたと言う。

現在ではアメリカのAIM-9Xをはじめとする同種のミサイルが開発されて珍しいものではなくなり、徐々に普及してきている。

【典型的な搭載例】

《対装甲シャトル攻撃》
4本のパイソンミサイル。

《制空任務》 →下記2種を選択又は混合装備。
コンテナ種別基 数ミサイル種別&搭載本数
カラパス・ミサイル・コンテナ×2基12本の「ダイアモンド・バック」ミサイル積載
同 上 ×2基(左右各1基)24本の「ハンマーヘッド」ミサイル積載


《地上支援 A 》 →下記3種を選択又は混合装備。
コンテナ種別基 数ミサイル種別&搭載本数
カラパス・ミサイル・コンテナ×4基(左右各2基)12本の「ライトニング」ミサイル積載
同 上 ×2基(左右各1基)6本の「ダイアモンド・バック」ミサイル積載
同 上 ×2基(左右各1基)12本の「ハンマーヘッド」ミサイル積載

《地上支援 B 》 →下記3種を選択又は混合装備。
コンテナ種別基 数ミサイル種別&搭載本数
×2本(左右各1本)の「パイソン」ミサイル懸架
カラパス・ミサイル・コンテナ×2基(左右各1基)6本の「ダイアモンド・バック」ミサイル積載
同 上 ×2基(左右各1基)12本の「ハンマーヘッド」ミサイル積載

・これらのハード・ポイントが戦闘爆撃機用途で使用可能であるが、少なくともバトロイド形態に変形する前には、積載物本体は投棄しなければならない。(パイロンは残したままで可)

・機体下部の2箇所のハードポイントが懸架されている間、VF-7 シルフィードは変形出来なくなる。その結果、これらの機体側の2箇所のハードポイントは、殆ど利用されなかった。

・カラパス・ミサイル・コンテナは、左右で非対称なミサイル積載を行うことも可能だが、重心位置やタブ・バランス調整に負担を掛けるので、推奨されない。

【装甲】


The armor of the Sylphid is composed of an advanced titanium-steel alloy. The armor stops all small arms fire, provides excellent protection against heavier infantry weapons, such as a 12.7mm machinegun round, and good resistance to light mecha-mounted weaponry, such as the Zentraedi 22.3mm HE autocannon round. The resistance against heavier weapons is markedly reduced, however.

The Sylphid provides full protection from nuclear, biological, and chemical hazards, using an overpressure cockpit environment activated by radiation and hazardous chemical sensors, or manually when biological warfare conditions are anticipated. The internal consumables supplies can provide atmosphere for one day maximum

「シルフィード」の外皮は高度な複合チタン鋼合金から成り、小火器の発砲を止め、12.7mmの機関銃弾等のより重い歩兵火器からの優れた保護を規定し、更に軽装甲機動兵器に装備された、例えばゼントラーディ(Zentraedi)の22.3mmのHE自動砲弾からの程よい幸甚力を有する。
しかしながら、より重い火器に対する抵抗力は際立って減少する。

「シルフィード」は、放射線からの完全な防護、生物もしくは化学戦災害に対して、オーバープレッシャー(過剰圧力)コックピット環境を使用する。これは放射線、そしてケミカルセンサーによって起動され、又は生物戦的状況が予想されるとき手動で起動される。内部消耗品供給は最高1日の大気を提供することが出来る。
(値はパイロット生物的活性時のもの:睡眠待機時は左記に加えて多少の余裕あり。)

左より、核兵器・生物兵器・化学兵器(毒)の標識




【A/B型初期仕様。機首キャノピー部がVF-1と同様の配置となり、キャノピーカバーこそ被覆されるものの、操縦席が露出する。】

【解説】

シルフィード(=「風の妖精」)の名を持つ、戦略航空隊の可変中戦闘機

大気圏内専用でガウォーク及びバトロイドの3形態に可変可能な設定。なお設定本編ではファイター形態以外の描写はなされておらず、可変過程のデザインが完成しておらず、設定だけの存在の可能性がある。 (後に海外でガウォーク→バトロイドの設定原稿が描かれた)

格闘に力点を置いた軽戦闘機(実質的には中戦闘機)の系譜だが、その一方で対艦攻撃を得意とし、中型対艦ミサイルを最大機体側面に2発づつ、合計4発も携行可能。

しかしながらゾルの母艦攻撃に際しては、強力なシールド(バリアー)や物理装甲に阻まれ、全く歯が立たなかった。

なおこの攻撃は当初から高損耗率が予想された為、VF-7 Easyこと F-207(A/B型)が相当数混じっていたと思われるが、画面上からは判別出来ない。

大気圏内での運用をメインに設計されたにも関わらず、非変形の制空型簡易版(F-207A/B/T 別名 VF-7 Easy)を同じ生産工場内で同時並行生産可能な応用生産性の配慮は高く評価され、星間技術ネットワークにも基本設計データを登録され、このデータを利用した殖民星や艦隊を含めると生産機数はかなりの数になる。

なお本機は、天才設計技師と呼ばれたジョルジュ・サリバンが設計した機体の中でも円熟期の作であり、可変機構や(可変戦闘機にしては)空力的洗練が最も成功した機体であると本人が後年語っている。


【脚部及びタイヤ構成のバリエーション】



 

機体自重が可変戦闘機にしては比較的軽量な為、

首脚のタイヤは単輪(シングル)である。 


 

機体エンジンポッド部の収納庫から伸びる主脚。

対艦・装甲シャトル攻撃用の4本のパイソンミサイルの

内、右側の2本の一部が見える。

又ノズルは可変戦闘機の定番の上下二次元可変式の

処理である。


首脚裏側の緩衝装置等の詳細。


可変型 VF-7の複輪(ダブル)の首脚/主脚装置。

この作戦でのランディング・フリゲート及びアズシャール

への攻撃は、後世の文書解析で全て単座型であったと

特定されたが、A型かC型かの特定は写真資料が散逸し

困難である。
15話「Love story」/Robotech版 52. “Love Song”より。

可変型のシングル首脚/主脚の構造が分かる。


F-207A/B/T (別名:VF-7 Easy)


【型式と用途】
A,B型 単座・航空/準衛星軌道 多目的汎用迎撃戦闘機
T 型 複座・航空/準衛星軌道 多目的汎用迎撃戦闘&練習機
A型、B型いずれも可変機構と慣性・重力制御システム除去以外はVF-7に準ずる。T型はA型に準ず。

【就役史】
F-207A サザンクロス軍の戦術空軍(T.A.C.)に於いて、西暦2021年より、2031年のインビッド侵攻まで就役。
F-207B 2029年にF-207A と代替を開始、2029年よりインビッド侵攻まで就役。
F-207Tサザンクロス軍の戦術空軍(T.A.C.)に於いて、西暦2021年より、2031年のインビッド侵攻まで就役。

【要目】
形式番号F-207A/B F-207 T
全  長12.8 m 13.2 m
全  高4.9 m 4.9 m
翼  幅12.2 m  12.2 m
乾燥重量11.8 t. 12.2t

【性能】
F-207A/B/T 性能値 (数値は単座後期型;B型のもの)
最大速度マッハ 3.10

(高度15,000m)
海面速度マッハ 1.05

(気温:摂氏31度)
軌道進出速度 ブースターによる9,100kphの速度で高度45kmに進出(※)
失速速度178kph(水平飛行無負荷時)
初期上昇率 毎分 50,000m以上  (オーバーブースト上昇時)
実用上昇限度 40km (40,000m→軌道進出でない場合)


【地球圏採用史】

時代遅れとなったVF-1「バルキリー」の後継とされた、先進的で有能、かつ価額が比較的調達可能な次期戦闘機計画の一応の終了は、3つ目の目標であった調達価格に問題を残しながらも、VF-4 ライトニングの採用で一応の終了をみた。

RDF軍は、競作の勝者を次期艦隊防衛任務用途にも使用可能な、汎用中型可変戦闘機として選定する意図で、要求に、より大量生産、大量調達に向くことを盛り込み、VF-4の後継機として、2つの幾分軽量な可変戦闘機計画が開始された。

⇒ Light-Weight Medium Variable Fighter project (≒軽量可変中戦闘機計画)


この2つの設計が、VFA-6「レギオス」とVF-7「シルフィード」であった。

後者については当時、惑星リベルテ&グロリエ軍政府主導で設計された本機VF-7の設計データを星間技術ネットワークを通じて入手の上、ライセンス生産する意図を以て、これに宇宙空間用の改設計を施したVF-X-7を候補として競争試作を行ったが、結局宇宙空間での艦隊防空の重責はVFA-6「レギオス」が担い、REF軍は、本機の改設計機体を採用しなかった。

しかしながら、より原型機に近い、つまりライセンス生産されたVF-7を、本来の設計意図である大気圏内活動に沿った運用をする意図を以て、戦術空軍(TAF)が採用する運びとなった。

これには以下の理由があった。
  • 深(外)宇宙遠征軍が、かなりの数のVFA-6「レギオス」を採用することを決定した際に、地球圏に結び付いた戦術空軍の要求は、レギオスの空力的に不安定で反応剤消費の激しい設計上の選択と一致しなかった。

    具体的には、戦術空軍(TAF)はVFA-6「レギオス」より重い対地ミサイルの運用能力を可能とするハード・ポイントの欠如を問題にした。

    結局VFA-6「レギオス」は、内蔵短射程ミサイルの搭載数に一般的に依存する機体であり、当の設計指示者であるEF(遠征艦隊)にすら、より長距離の射程を持つ他の機体の要求も示唆された程のものであり、戦術空軍(TAF)にとって、宇宙用装備を省いてもなお、空間戦闘に特化した設計は、大気圏内での運用には無駄が多すぎ、問題外であった。この欠陥は後にVFB-9/12トレッドの配備でお

  • 最終的にVFA-6「レギオス」の、例えばGu-13ガンポッドの給弾や多数の内蔵ミサイル・ホルダーのポップアップに掛かる、当初の戦術空軍の期待値と異なる、長い戦闘時の所要時間(各0.8秒/2秒〜4秒)は、「シルフィード」の新型の中・長距離ミサイルを搭載したコンテナを懸架可能な4基のハード・ポイントに較べて、その反応速度(0.3秒以内)や、大気圏内での高圧のジェット気流や水蒸気、氷雪に対する信頼性に著しく劣る疑念がテストの結果判り、この信頼性改善の改装に伴う費用は、効果に見合わない無駄が生じることは明らかであった。

こうして結局、地球統合政府下の戦術空軍はVFA-6「レギオス」ではなく、VF-7A「シルフィード」(Sylphid)の採用を決定した。

「シルフィード」は明瞭なVF-1「バルキリー」設計の影響を、機首と胴体前部とそれに続くエンジン部/腕部で示す。

更に一体化されたエンジン部と腕部には、VF-4A/B/C「サイレーン」や同VF-4D/S/G「ライトニングIII」の影響の残滓をみることが出来る。

その先代の、例えば有名なVF-1と比較して、本機はそれ以前の、つまりVF-1がそうであった「機体が最大速度に達するずっと以前に、ミサイル又はミサイルコンテナがパイロンから破損・脱落する」ことなく、VF-7は最大速度を含む、全ての速度領域を通してミサイル・コンテナを装着したままの運用が可能である。

加えて言えば「シルフィード」は、ガンポッド、又は弾薬に依存する武器さえ、もはや携行しなかった。

用兵側においては、エンジンが後部を向いている戦闘機形態、或いはガウォーク形態における特定の飛行姿勢で「シルフィード」のみが、この上記新型ミサイルを発射することが出来た。

こうしてVF-7「シルフィード」は2021年に戦術空軍に就役し、インビッド(Invid)侵入まで就役中だった。

また、本機は同時にサザンクロス軍の戦術空軍の主力戦術可変戦闘機でもあった。

長年に亘って航空電子機器は定期的に更新された。

そして、2026年には、追加の2門の固定砲とより強力なエンジンによる新型が、初期型の生産ラインを代替する形で入ってきた。

同時に旧型(A/B型)も、2年以内に生産ラインに戻され、新型(C/D型)の標準仕様に改装された。

2種のバリエーションは、武装上に於ける固定砲の差異と、FF-3001が各エンジンにつき3つのサブ・ノズルを持つことで識別出来る。更に、FF-3031は4つのサブ・ノズルを持った。

2034年に更新が予定されていた次世代機の試作機「X-34」計画【「シルフィード」の企図された後継機設計】の発展には、第二次Robotech戦争が干渉した。

発展は、既存の可変戦闘機の迅速な生産に集中するのと、後に実戦で得られた戦訓を評価して、それらに新しい設計を取り込むために、この戦争の間、一時停止された。

しかし計画は再開されることは無く、2031年のインビッド侵攻により、この計画はその揺籃期のまま終了した。

この機体は、対ゾル(プロトカルチャーの末裔)との戦闘には、余り効果的では無かった。

これはまず、発着基地が攻撃され続けていた事もあったが、その主な原因は、ランディング・フリゲート攻撃型が、全く規格外(クラスの違う)性能であり、これに対抗することが出来る火器は、少なくとも通常弾頭で「航空機」に積載可能な種類のものでは、エネルギー力場を含む一次装甲に遮られて、外装に達することすら出来なかったことにある。
(各核弾頭・反応弾頭の使用は、彼らが市街地近郊上空を飛行戦域としたので使用許可されなかった。)

その後のインビッド(Invid)侵攻に対して、残された「シルフィード」は最初の侵攻の間、適度に効果的だった。

しかし、直ぐに全ての支援基地は破壊された。その為に、残された「シルフィード」を飛行可能状態に維持しておく事は、殆ど不可能であると判明した。



【関連項目】
・F-206A/T ファルコン II・VF-8 ローガン
・VFA-6 レギオス ・VFB-9/12 トレッド
・VFH-10A/B オーロラン・VFH-12A/B スーパー・オーロラン

【親項目】

2010年08月08日(日) 22:31:28 Modified by yui1107

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