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本当は便利な仮定法!?


ここでは、
仮定法の話をします。


日本語で表現しようと思ったら、
いろいろと前置きを必要とすることについて、
英語の仮定法を使えば、
短い言葉で伝えることができる場合があります。
その点で、日本語と比較して、
仮定法はとても便利な言い方です。


日本語では、
あることを前提として
話をするとき、
「例えばの話だけどね、」
といって、念を押すことがあります。

例えば、
ある子どもが遠足を
とっても楽しみにしていたとして、
もし雨が降ったら、という前提で、
何か話し合う必要があるときに、
日本語では、
単に、「もし雨が降ったら、」
といってしまうと、
子どもは、きっと、
「えっー、雨なんて降らないよ!」
と、どうして、そんなことを言うのだと、
拗ねるかもしれません。

日本語では、
雨が実際に降るかどうかは別にして、
降るという前提で話し合いたいときに、
「万が一の話だけどね」とか、
前置きを十分につけないと、
冷静な議論ができないことがあります。

ところが、
英語では、仮定法があるおかげで、
実際の状況や予想とは
関係なく、
冷静に仮定の話をすることが
とても簡単です。

例えば、仮定法の文というのは、

Tokyo is a city you would enjoy living in.

などという文を考えてみましょう。

仮定法のシグナルは、助動詞の過去形です。
この文の場合は、wouldがあることで、
仮定法だということを
聞き手に伝えることができます。
仮定法のニュアンスを
強調して訳すと、
「あなたが実際に住むかどうかは
別にして、
(もし住んでみれば、)東京は、
あなたが住むのを楽しむような町だ。
(あなたにとって、
住み心地がよいと感じる町だ。)」
という意味になるの。

もし、日本語で、単に
「東京は、あなたにとって、
住み心地のよい町だ。」
とだけ言うと、
相手は、
「別に東京なんて住むつもり
ないんだけど」
と思う場合もあるかもしれません。

でも、英語で仮定法を使えば、
簡潔な言い方で、
仮定の話だと相手に
わかってもらえるのです。

仮定法のif節


ここでは、
if節を付けた文について、
説明します。

仮定法を用いると、
if節の中の動詞の時制が変化します。

例えば、仮定法を使わないときに、
現在形だった場合、
仮定法過去では、
過去形になります。

さて、
次の2つの文の違いを考えてみましょう。

(1)
If you subscribe to the magazine,
you can answer the questions.

(2)
If you subscribed to the magazine,
you could answer the questions.

(1)は、仮定法は使われていないのに対して、
(2)は、帰結節(if節ではない方の節)
で助動詞の過去形(could)が使われていて、
if節で動詞が過去形になっているので、仮定法過去です。

そして、仮定法過去は、
動詞や助動詞の形は過去形でも、
現在のことについて
言っています。

どちらも、
「もし、その雑誌を定期購読すれば、
あなたは、その問題に答えられる。」
という意味になりますが、
(2)の場合は、仮定法なので、
話し手が、「例えばの話」をしていることになります。
つまり、あなたが、雑誌を購読するかしないかは、
話し手としては、議論の対象としていないのです。

話し手としては、
購読するかどうかの可能性については、
自分の考えについては言及していないことになります。

その結果、
(2)のような言い方は、文脈によっては
「購読するかしないかはあなたの自由だけど」
というニュアンスとなるのです。
だから、相手の意思を尊重して何かを勧めるときにも、
仮定法はよく使用されます。

ちなみに、
(1)のような言い方をすると、
雑誌をあなたが購読するという
可能性がそれなりにある(選択肢としてあり得る)と、
話し手が考えている
ということを聞き手に示すことになります。
だから、
可能性があると考えているという表現にしたくない場合は、
(2)のように、可能性については
言及しない言い方である仮定法を用いる必要があるのです。

また、今回の例のような、
仮定法を用いない単なる条件節において現在形の動詞を、
過去形にするような仮定法を
「仮定法過去」というように呼ぶんだけど、





(まとめ)

○仮定法とは、
仮定について
話し手がその可能性に
言及しない言い方である。

○仮定法を使わない、
単なる条件節を用いると
話し手は、その条件が
実現する可能性がある程度あると
言っていることになる。



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