杉並学院高等学校合唱部 第13回定期演奏会

平成17年・2005年2月5日(土) 17:30開演
国立オリンピック記念青少年総合センター 大ホール

ごあいさつ

 本日はお忙しい中、杉並学院高等学校合唱部第13回定期演奏会にお越し下さいましてありがとうございます。
 昨年に引き続き、4月にたくさんの新入部員を迎え、さらに今年は男子部員も加わったことで合唱部に新たな風が吹き始めました。
 今年出場した様々なコンクールの中で特に私達の心に残っているのは、夏にイタリアで開催されたアレッツオ国際合唱コンクールです。卒業生の菊華アンサンブルの先輩方と出場したこのコンクールでは、それ以外にも教会でのミサ献歌や、街の広場での野外演奏等、多くの体験が私達に感動を与えてくれました。そして、このコンクールで思いがけずいただいた、年代別部門第1位・一般部門第2位というすばらしい賞は、その後の私たちの大きな自信につながりました。又、NHK全国学校音楽コンクールで、創部以来初の全国大会出場を果たせたことも忘れられない思い出です。菊華時代からの先輩方の長年の夢を叶えられたことを心から嬉しく思いました。こうして1年が終わろうとしていますが、私たちがここまで充実した1年を過ごせたのも、日頃から温かい目で見守り、応援して下さった校長先生を初め諸先生方や先輩方、そして皆様方のおかげだと部員一同心から感謝しております。本日は皆様への感謝の想いと、この1年の喜びを胸に精一杯歌わせていただきます。

プログラム

第1部

杉並学院高等学校校歌 谷川俊太郎作詩松下耕作曲
ピアノ 渕上千里

I ヴォーカルアンサンブルコンテスト

杉並学院高等学校合唱部F
指揮 渕上貴美子

女声合唱のための12のシャンソン『日々のあぶく』より 津田まさごろ 作詩 松下 耕 作曲
じゅるじゅる従順
腰は低くアンテナは高く
三角形の中のハート
 今回私達が歌う曲は「日々のあぶく」から選曲しました。人間の心の動きってどんな風に変わっていくのでしょうか?怒ったり、笑ったり、嬉しかったり、悲しかったり・・・
 そんな色々な心の動きを本日はシャンソン風に、コミカルに表現してみました。どうぞ一風変わった世界をお楽しみください。
杉並学院高等学校合唱部混声合唱団
指揮 渕上貴美子

混声合唱のための『アカペラ・コーラス・セレクション』より
いっしょに        くどう・なおこ 作詩 木下牧子 作曲
ロマンチストの豚     やなせ・たかし 作詩 木下牧子 作曲
おんがく         まど・みちお 作詩 木下牧子 作曲
 私たちが歌う3曲は、まるで夢を見ている気分になれたり、神秘的な情景が思い浮かんでくるような大変美しいハーモニーの響きをもった曲ばかりです。
 今夜は会場にいる全てのみなさまに、定演初の混声合唱の響きを楽しんでもらえるように歌いたいです。
杉並学院高等学校合唱部K
指揮 渕上貴美子

Dei Matris
Caeli Cives
Lauda Sion
György Orbán 作曲
 このオルバーンの作品は音取りも言葉も難しく、ここまで仕上げるのに大変苦労しました。まだまだ未完成ですが、このメンバーで歌える喜びを胸に秘め、今年度最後のコンクール(11日)「金賞」を目指して心を込めて、皆様にお届けしたいと思います。

II 海をうしろへ

指揮 渕上貴美子
ピアノ 渕上千里

わたしの海

今はもう
海をうしろへ…
 この地球の碧を守ってきた生命の母なる海。私達も海から生まれ、海へ戻っていくのです。人の生き様を見てきた海。生物の全ての思いが詰まったこの場所は、何か不思議な力を持っています。そんな『海』を思い、この曲に取り組んでみました。
第2部

III 女声合唱のためのポピュラー・コーラス『大きな古時計』より 御崎 惠 編曲

ピアノ 安達彰子

風になる      つじあやの 作詞・作曲
ワダツミの木    上田 現 作詞・作曲
大きな古時計    保富康午 訳詞 Henry Clay Work 作曲
亜麻色の髪の乙女  橋本 淳 作詞 すぎやまこういち 作曲
 みなさんはこの1年間どんな思い出ができましたか?恋をしてウキウキしたり、悲しいお別れがあったり...生きているとたくさんの思いに出会えます。今日は私達の歌がそんなみなさんの心のビタミンになれるように、心を込めて歌います。

IV 菊華アンサンブル

菊華アンサンブル
指揮 渕上貴美子

『Petites Viox(小さな声)』より Madeleine Ley 作詩 Francis Poulenc 作曲
La petite fille sage(お利口な女の子)
Le chien perdu(迷子の犬)
En retrant de l'école(学校からの帰り道)
Le petit garçon malad(病気の男の子)
Le hérisson(はりねずみ)
 プーランク作曲のこの五つの曲は、日常の些細な出来事を子どもらしい素直な気持ちで表現したとてもかわいらしい組曲です。私たちにとっては初のフランス音楽の作品ですが、本当に楽しんで取り組むことが出来ました。今日は皆様に今までとは一味違う菊アンの歌をお楽しみください。

V コンクール曲

『二つの御田植歌』から
春日大社御田植歌
千原英喜 作曲

 今年もまた、田植えの季節がやって来ました。辺り一面に稲の花畑が広がるように願いを込めて、女達はヤレヤレとかけ声をかけ合いながら元気に仕事をしています。そんな女達の思いをこの歌に乗せて、祈る気持ちで歌いたいと思います。

Éjszaka(夜)
Zsuzsa Beney 作詩 József Karai 作曲
 吸い込まれそうな程美しく深い天空の中を、すっと通り抜ける風と木の葉のささやき。確かにどこからか生き物の息づく声が聞こえてくる...。そんな夜の静けさや、神秘的な世界を、人の声で表現した幻想的な曲です。きっと皆さんも、この夜の世界に深く深く迷い込んでしまうことでしょう。

「新しい人」に
大江健三郎 作詞 信長貴富 作曲
ピアノ 渕上千里
 「信じる」ということができなければ、人は自分を見つめることができない。「信じる」ということができなければ、人はやがて争うことを始める。「信じる」ということができなければ、人は夢や未来を持つことができない。そんな「信じる」ことの大切さを会場の皆様に伝えられるように歌いたいと思います。


Program Note

メンバーのみ編集できます