とりあえず現段階でのまとめ

256 やきもち風早くん 1[sage] 2009/07/26(日) 10:57:19 ID:Qs4qkOmN


黒沼とひとつになる事ができたあの日から、

俺達はお互いの気持ちを素直に話せるようになったけど――


「さーだこちゃ〜ん!勉強おしえて〜」


黒沼は俺の事が好きなんだって、前より自身が持てるようにはなったけど――


「貞子ちゃん!髪さらっさらだよね〜!」


俺の嫉妬深さは相変わらずで――


「貞子ちゃん、お茶ちょーだい!」

―――!!!


“ガコッ!!”


「い゙〜〜〜っったいな風早ぁーー!!」
「てめっ…なに間接キスしてんだよ!」
「えーだって喉乾いたし、ってゆーかさぁ、ふつー教科書の角で人殴るか〜!?」
「うっせーさっさとそれ返せ!!」
「何で風早に返すんだよ〜、これは貞子ちゃんのだろ〜?」

「「あーまたはじまった。」」


俺が三浦と喧嘩してると、吉田や矢野は「や〜ね〜余裕ない男って。」なんて言いながらニヤニヤ見てくる。

ったく……わかってるよ。俺がいちいち妬き過ぎな事くらい。
でもやなんだよ。
とくにコイツ、三浦は。


「いーじゃん風早最近貞子ちゃんにべったりだったんだしさ〜。
たまには俺にも貞子ちゃん貸してよ〜」
「確かに最近うざいくらい一緒に居るよねあんたら」
「爽が幸せそうなのはいいけど、
風早が幸せそうなのはなーんかムカつくんだよな〜」
「しょーた、最近にやけすぎ…」

なっ!!!

なんだよみんな口揃えやがって。

つーか龍まで!

257 やきもち風早くん 2[sage] 2009/07/26(日) 10:58:15 ID:Qs4qkOmN
「別に…にやけてねーし…。
それに俺ら付き合ってるんだから一緒に居て何が悪いんだよっ」
「ま〜ま〜怒るなよ!いつもの爽やか風早君はどこ行ったんだよ!ほらスマイル!」

くっそ…――お前がケンカ売ってくるからだろっ…!

黒沼はオドオドしながら何で俺が怒ってんのか分からないって顔してるし…

「かっ風早くんっ…!なんか私怒らす事しちゃったかな…!?」
「貞子ちゃんはな〜んにも悪くないよー?」

そう言いながら三浦はいきなり黒沼を後ろから抱き締めた―――

「しっ…ししししししょうっ!!」

――コイツ…!!


俺はすぐ様に三浦から黒沼を引き剥がし、三浦に一発蹴り入れた後
黒沼の手を引いてその場から逃げ去った。

「いって〜〜。…ったくあいつ何必死になってんだよ…」
「ケント…、さすがに今のは風早キレるわ」
「だってさー…なんかずるいよ風早…
俺がどうあがいても貞子ちゃんは風早しか見てないんだぜ?
なのに何であんな余裕ないかなー」
「まぁ……あの子らはいつまでたっても気持ちは片想いだからね。」


三浦と矢野がそう話している間、
俺は黒沼の手を引きながら、ハラワタが煮えくりかえる思いでただひたすら走り続けていた。


258 やきもち風早くん 3[sage] 2009/07/26(日) 10:59:01 ID:Qs4qkOmN


「はぁっ、はぁっ…」

俺も黒沼も息が上がる。

俺が黒沼を連れて走って行き着いたのは立ち入り禁止の階段。

二人っきりになれる所ならどこだってよかった。


「だあ゙〜〜〜〜〜〜〜ちくしょーー!!」

もうムカついてムカついてしょうがなくて、頭をガシガシ掻きながらそう叫んでた。

「か、かぜはやくん!!どうしたの?ほんとに…」

振り向いて彼女の顔を見ると心配そうにこっちを見上げてる。
怒りがおさまりきれてない俺は、多分不機嫌全開な顔してるんだろーな。

「くろぬま、隙多すぎ。」
「えっ!?」
「あいつ…三浦に触らせないで」
「師匠??あっ、さっきの…怒ってるの……?」

やっとわかった?

でもいざバレると今度は自分の器の小ささに情けなくなってくる。

ごめん、俺こんなんで。

目が合わせられねー…

「ごめん、ただのやきもち。
黒沼の事信じてない訳じゃねんだけど…
アイツは…黒沼に気ありそうだから嫌だったんだよ」

259 やきもち風早くん 4[sage] 2009/07/26(日) 11:00:00 ID:Qs4qkOmN

あ〜カッコわりー…
こんな事言ったらさすがに黒沼も飽きるだろ…

って、あれ?

何でそんな嬉しそうに…

「やきもち……妬いてくれたんだ……」

ああそうだけど

「それって…風早くんは私の事が…すっ、すきだからだよね…!?」
「まぁ…うん。って何いまさら」
「うっ…うれしい……なぁ…」

うわっ
黒沼顔すげー真っ赤…めちゃくちゃ可愛い…

ってそこじゃねーだろ!

「嫌じゃない?こんな嫉妬深いやつ」
「…?嫌なわけないよ…うれしいよ!」
「なっ…」
「あ!でもね、師匠は別に私のことなんて何とも思ってないと思うの。だから、大丈夫だよ!」

――気付いてないから余計ほっとけねーんだけど。

「それに……」
「それに?」
「私は…風早くんしか見えてないから…」

こんな可愛い答えが返ってくるとは思ってもみなくて…


「黒沼こっち来て」

俺は階段の踊り場に腰掛けて、黒沼に手を差し伸べる。

「……なに?」
「いいから!…おいで。」

おずおずと近寄ってくる彼女に手が届きそうになった瞬間、
一気に腕を引き、俺の足の間に座らせた。

そしてそのまま後ろから抱き締める。

「えっ!ええっ…?!風早くんっ」
「動かないで。じゅーでん」


“キーン コーン カーン…”

昼の授業が始まる合図が響き渡った。
でも…まだ離したくない

「風早くん!!授業……!」
「さぼる。」
「ええええ!?」
260 やきもち風早くん 5[sage] 2009/07/26(日) 11:01:13 ID:Qs4qkOmN

どうしよう、と焦る黒沼に追い討ちをかけるように、
真っ赤な耳たぶを唇で挟んでみた。

「ひゃっ!!」

可愛い声出しちゃって。

彼女の頬に手をやり、こっちに振り向かせて今度は唇を奪う。

そのまま制服越しから胸を揉むと、
黒沼は俺に手をついて引き離そうとしてきた。

「だっ…だめだよ…!こんな…学校だし…授業中だし…っ」

真っ赤になって潤んだ目で訴えくる。
そんな顔されたらもっと色々したくなるじゃん――

「黒沼真っ赤だよ?…この前はもっと凄いことしたのにさ…」
「へっ!?」

一瞬で固まる彼女。
――とか言いながら、俺も今相当顔赤いんだろうけど……


「なぁ……しよ?」

「…………ぇ」

いやとは言わせないって勢いで横から顔を覗き込む。

「なに?」
「!!……なんでも…ない…」

ちょっと意地悪かなとは思いつつ、
でも一度彼女に触れて火が付いた俺の体はどうしても彼女に離れて欲しくなくて。


261 やきもち風早くん 6[sage] 2009/07/26(日) 11:02:02 ID:Qs4qkOmN
抵抗するのを諦めた彼女の制服の下から手を潜らせ、
彼女の胸をやわやわと揉みしだく。

「ふっ、んんっ…!」

唇をきゅっと締めて声が出るのを堪えている。
俺はもっと彼女が敏感な所を指先で転がす。

「ひゃぁっ!?」
「しーっ!声出すと誰か来ちゃうでしょ?」
「だっ、だって…」

俺だって、黒沼が感じてる声もっと聞きたいけど……
こんな可愛い声誰かに聞かせたくねーし…――


黒沼がこんな顔するのも、
こんな声出すのも、
知ってるのは俺だけでいい―――


俺はまた滲んでくる独占欲にかられて、
黒沼の首の根元あたりに『ひとりじめ』の印をつけた。

「っ!!」

彼女は驚いてこっちを見てきたから、
俺はいたずらっぽく“にっ。”と口角を上げる。

「これ……」
「ん。黒沼は俺だけのってしるし」
「……!!こんな…誰かに見られたら恥ずかしいよぉ…」

目に涙を蓄めて恥ずかしがっている彼女。
そんな姿に俺はまた堪らなくなって、
彼女へのいたずらを更に進める。

262 やきもち風早くん 7[sage] 2009/07/26(日) 11:03:04 ID:Qs4qkOmN
スカートの中から太ももへと指を這わせ、 
その上の中心までゆっくり近付けていく。 
びくびくと体を震わす腕の中の彼女は、 
その湿り気を含んだ布まで指が到達する瞬間、一際大きく身体を震わした。 

「っっ!んんんーー!」 

「すげっ……黒沼、この前より濡れてない?」 

予想以上の彼女の反応にびっくりする。 

「いやっ…そんな…っ!だって…!風早くんがこんなとこで…こんなことするから…」 

俺も、ましてや学校のこんな場所で、もしかしたら誰かにバレるかもしれないというスリルに興奮していたのは確かだった。 


「…誰かに見られるかもしれないから、感じてたの?」 
「えっ違っ…」 

黒沼の言葉がいい終わらないうちに、遮るようにキスをする。 

「…こんなかわいい黒沼…俺以外に見せたくねーよ」 

言ってることとやってること無茶苦茶じゃん、と自分に突っ込みながら苦笑する。 

でも…ほら、またそんな顔するんだ―― 

最近気付いたのは、俺がちゃんと素直に気持ちを伝えた方が 
黒沼は喜ぶんだってこと。 

でもやっぱり口にするのは恥ずかしい… 

しばらくお互い赤面しながら見つめ合ってると――― 


“ダンッ ダンッ ダンッ・・・” 


―――!? 

階段を昇る足音が近付いてくる―― 
263 やきもち風早くん 8[sage] 2009/07/26(日) 11:04:12 ID:Qs4qkOmN


「やばっ…誰か来たかも」
「うそっ!?」

俺達はとっさに離れて、
黒沼は慌てて乱れた制服を整え直す。

「あー夏はあっちーぜー全くよ〜」

……?

ピン!?


「げっ!」

「うわっ…って おまっ……!
翔太と黒沼じゃねーかよ!」

やっべーーー!!よりによってピンかよ!

「何してんだおめーら!そこは俺の昼寝スポットだ!どけ!」
「教師がこんなとこで昼寝かよ!」
「あ゙〜?つーかお前らこそ今授業中じゃねーのか?」

!!…しまった忘れてた…

「はっは〜ん…授業抜け出してメモリ合いかぁ〜?それともいちゃこらついてたんか?ん?」

ニヤニヤ俺達を見比べてくる。
まじこいつムカつくっ

「せっ先生!ごめんなさい……!私がいけなかったんです!」
「いいよ黒沼。俺が連れ出したんだし」
「あ〜〜〜暑苦しい!!ただでさえあっちーのにこれ以上暑くすんな!
さっさとそこどいてガキはおとなしく授業に戻りやがれ!!」

ピンは無理やり俺達を引っ張り出すと、ドスッと音をたてて踊り場に寝転がった。


……つーか
今から二人で教室に戻るのもかなり気恥ずかしい

「どうしよう…」
「……う〜ん…仕方ないから戻るか!
後であいつらに色々聞かれても知らねっ」
「う、…うん」

264 やきもち風早くん 9[sage] 2009/07/26(日) 11:05:03 ID:Qs4qkOmN


「ごめんな…?黒沼は悪くないのにさ…わがまま言って」

もとはと言えば俺が嫉妬して彼女を巻き込んでしまったわけで。
今さらだけど、ほんとに俺勝手すぎるよな…

「ううん…!私も…風早くんともっと一緒に居たかったから…」
「…ほんと?」

うん、と笑顔で応えてくれる黒沼に俺も吊られて笑顔になる。

「じゃあさ……後で続きしよーな」
「え!?」


―――俺は独占欲強いし、
勝手だし、

また今日みたいに黒沼を困らせるかもしれないけど

それだけ黒沼がすきですきでしょうがないんだ。

いつか、もっと余裕のある男になれるように頑張るから、

それまでは独占させて…?―――


・・・・・・・

おまけ


「貞子ちゃ〜ん、授業サボるなんて珍しいじゃん?」
「えっっ!??」
「しかも風早とふたりで。
こんなとこにこんなもんまで付けちゃってさ〜、俺ショック…」
「えとっ、あのっ、これはそのっ…」
「俺も付けていーい?」
「へ!?」

ガタンッ!!

「てめ三浦ああぁぁーー!!黒沼から離れろ!」
「なんだよ風早〜!さっき散々貞子ちゃんひとり占めしてたくせに〜!」
「いーから離れろ!今すぐ離れろ!」

「「あ〜〜もう、うるっさいおめーら!!」」


おわり


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