とりあえず現段階でのまとめ

423 名無しさん@ピンキー[sage] 2008/12/10(水) 01:28:49 ID:JPmSVOFY
「風爽」です。
拘束とおもちゃ有りなんで苦手な方はお気をつけください。

――――――――

「翔太くん…」
「ん?」
「…」
「さっちゃん?どうかした?」
「あの、ね…」
「??」

眺めていただけの雑誌から横に座る彼女へ向ける。
少し俯く顔にさらさら髪がかかって、顔がよく見えなかった。

「…耳、あかいよ?」

あ、またあかくなった。

「えーっとね…」

だめだ。…かっわいー!
横から手を伸ばしてぎゅーっと抱きしめて顔を覗き込む。

「可愛いけど、ほんと、どうしたの?」

目の前のくりくりとした瞳は言いにくそうに視線を泳がしては、反対側の茜空の映る窓ばかりを見やる。

「なんでも言ってよ、気になるし。」

「ね?」と後押ししてやると、彼女は深呼吸一つと少し間を合けてやっと口を開いた。
424 名無しさん@ピンキー[sage] 2008/12/10(水) 01:29:48 ID:JPmSVOFY
「翔太くん、…せっせ!」

ゴクッと唾を飲み込んで、もう一呼吸。

「sexするとき、無理してないっ??…ちゃんと気持ちいい?いつも私ばかりしてもらってて、嫌なの。私だって……翔太くんに、気持ちよくなってほしいよ…」

早口の最後の方は蚊の泣くような声だった。
でもちゃんと、俺にだけ聞こえた。

「…翔太くん?」

やっと顔を上げて目が合う彼女。
腕を解いた俺は、すっごい変な顔をしてたんだと思う。たぶん。

「お、れ…無理なんかしてない。」
「でも私のことばっかり気にしてくれてる。」
「それは…」

確かに、そう。
可愛くて泣かせたくなくて大事に大事にやり過ごしてきた。
気づかれるなんて夢にも、思わなかった。

「翔太くんが大事だと想ってくれるように、私も翔太くんを大事に想ってて、」

心臓の音が煩い。

「翔太くんを大事にしたいの。」

誰かが胸の中から叩くんだ。

「やなことばっかりするかもしれないんだよ?」
「うん。」
「…きっと泣かす。」
「うん。」
「いっぱい泣かすよ?俺。」
「うん、大丈夫。」

そんな嬉しそうに微笑えまないでよ。

「大丈夫。」

全部ぜんぶ歪ませたくなるから。
425 名無しさん@ピンキー[sage] 2008/12/10(水) 01:31:09 ID:JPmSVOFY
「服」

体の中は騒々しいのに、自分の声は逆に静かで。冷静で。

「脱いで。…全部ね。」

ベッドに座る彼女をじっと見つめる。
清潔なブラウス、柔らかそうなスカート、深緑のタイツ。
そうっとそっと。
しなやかな肢体が露わになる。背中の白の壁やシーツがくすむほど綺麗。
眩暈が止まらなくて、俺の手から零れた紅い毛糸玉が彼女のまわりに幾つも転がった。

「あの…できた…」
「じっとしてて。」

恥ずかしそうに隠す手足を無造作に解いて、くるくるくるくる毛糸を巻きつける。
両足の親指から足首、もも、臍の上を通って、乳房に脇、首には執拗に何度も巻いた。
も一つ、毛糸を手にとって。
中指に薬指、手首から肘へと首へと、反対側の肩からまた小指までおりる。
彼女はされるがまま、擽ったそうに目を細める。

「ん…」

巻き終えた手の甲に吸い寄せられる。
舌を尖らして糸ごとなぞるように舐めると、赤が汚く濡れる。

「ぁ」

暫くざらざらした感触と、滑るような肌を交互に味わう。
真白い柔肌に喰い込む紅が、空に消える風船のようで切なくなる。

「…膝立ちしてくれる?」

余っていた糸の端を自分の左手首に巻いて、最後の1メートルを彼女の首と繋げる。
馬鹿げてる。
のに、高ぶるのも現実で事実。

「もし泣きたくなったら」

膝立ちに目線を合わせて。

「泣いて、ほしい……。やめてはあげられないけど。」
426 名無しさん@ピンキー[sage] 2008/12/10(水) 01:33:06 ID:JPmSVOFY
彼女の揺れる瞳から逃げるようにキスをしてしまう。
彼女の両手首を掴んで後ろ手に縛る。
首と同じように何度も巻いて、固結びでおしまい。
眉間のしわが深くなっていく様に、嬉しくなる。
浮いた秘部と乳房を攻めると、糸の軋む音が水音と一緒にながれはじめた。

「んふっ…むっぅ、ん」

ほぐれた秘部に隠していたローターを密着させる。
低い温度に体を強張らせたのと、ぐぷっと押し込まれるのは同時だった。

「ぁっ!しょうた、くん…これ…なにっ…」
「なんだろうね?」

かちり。

「ん゛ん゛ーーーーっ!!!」

電源が入り、震えだした異物に身悶える彼女。
噛まれた下唇と、内腿が必死に体を支えて引き攣っている。

「気に入ったみたいで良かった。」

不意に立ち上がり、彼女を見下ろすと縋るような目に追われる。
嬉しくて薄ら笑いが出た。

「さっちゃんの、感じてるのみてたら…興奮しちゃった…」

ジーパンのチャックを下げ、ぶるりと飛び出したモノが彼女の鼻先を掠める。
雄臭い匂いがひろがる。
427 名無しさん@ピンキー[sage] 2008/12/10(水) 01:36:11 ID:JPmSVOFY
「俺も気持ちよくしてよ。」

鼻をきゅっと掴み上げる。
呼吸のためか拒否か、開いた口にモノを捩じ込む。

「ぉっ…っ…」

彼女は驚きでそのままだ。

「ああ、ナカがよすぎたかな?」

ローターのメモリを最大にして反応をひとしきり眺めてから、最弱にする。
口の中で声がモノに潰される。

「――――――っ!!!」
「……イった?」

荒々しく繰り返される息、悩ましげに閉じられた瞳や表情が返事をする。
左手をぴっと引くと、1メートル先の喉が絞まる。

「ん゛っ!ぅ゛………はっ…ぅ」

まだ彼女のナカで微かに震えるローターに体は余韻を感じ続けているみたい。

「さっちゃん、俺も…イかせてよ。」

必死にチロチロと舌を這わせ、壁との狭い空間の中で奉仕し始める彼女。
頭を前後させるのと同じリズムで、吐息と水と空気の混ざる音がする。

「ふっ…んっぶ…ぐ…」
(ぢゅ…ぢゅぶ…ぐぷ…)

目も耳も君に犯されていく。
舌もにおいも感覚も遠くなって、ただ君にもっと乱れて欲しい。

「っ!…さっ、ちゃ…」

快感から腰が揺れる。
壁についた自分の両肘も笑ってる。
彼女の目から涙が落ちて、たくさんの一粒が輪郭をなぞるのを置いていかれないようにずっと目で追ってた。

「ん゛!む゛ぅ…んっ!ん゛っ!」
「…ぁっ…ふっ、んっ……いっしょに……イこ、っか?」

ローターのメモリを一気に最大に引き上げる。
自分だって余裕なんか最初からあるわけなくて、彼女の頭ごと自分の腰を壁に押し付ける。
一瞬、鈍い音と高いモーターの回転だけが聞こえた。
 
「――――――――――――」
「くっう!ぁあ」

お互い、朦朧と快感に意識を飛ばす。
白濁とした精液が彼女の喉の内と外を流れていった。
紅い糸の上を雲みたいにゆっくり、ゆっくり…。
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