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本稿では遷延性意識障害(せんえんせいいしきしょうがい)、俗にいう植物状態(しょくぶつじょうたい、Persistent vegetative state)について記述する。植物症という用語も、用いられることもある。



医師免許のない者によって作成された記事です。
ご自身の健康問題に関しては、専門の医療機関に相談してください。

定義

日本脳神経外科学会による定義(1976年)。

自力移動が不可能である。
自力摂食が不可能である。
糞・尿失禁がある。
声を出しても意味のある発語が全く不可能である。
簡単な命令には辛うじて応じることも出来るが、ほとんど意思疎通は不可能である。
眼球は動いていても認識することは出来ない。
以上6項目が、治療にもかかわらず3ヶ月以上続いた場合を「植物状態」とみなす。

ただし、3ヶ月の時間的経過を経ずとも、6項目を満たしている場合でも、遷延性意識障害または植物状態としている文献もある。

遷延性意識障害の程度

遷延性意識障害にも、随意運動や開眼その他で程度がある。
一般的には、程度については、ジャパン・コーマ・スケール(339度方式)グラスゴー・コーマ・スケールの意識障害の指標が、使用される。
程度を数値化した遷延性意識障害スコアについて注目されているのは、東北療護センター遷延性意識障害度スコア表(広南スコア)である。自力移動・自力摂食・屎尿失禁状態・眼球の動きと認識度・発生と意味ある発語・簡単な従命と意志疎通・表情変化で、各項目最高10点で、合計点数が70点満点で、完全植物症(最重症例)、完全植物症(重症例)、不完全植物症状、移行型植物症に分けられ、合計点数24点以下で遷延性意識障害からの脱却としている。

予後・回復の見込み

遷延性意識障害の予後は、死亡、悪化、現状維持、改善、意識回復という結果に分かれる。
いろいろ、遷延性意識障害の原因、脳血流の状態、脳波の状況、脳萎縮の状況、その他の要素によって、結果のパーセンテージは違ってくる。
死亡については、いろいろ数字が出てくるが、期待される余命は数年から十数年という単位であり、また1年以内に死亡するケースも少なからずあり、裁判所の症状固定後の余命認定でも7年や22年という数字がでてくる。死因には、肺炎が目立つが、呼吸器感染症や脳梗塞も散見する。
特に、脳外傷が原因の遷延性意識障害では、短期に意識回復する割合が高い。心肺停止状態や一酸化炭素中毒が原因の場合では、意識回復する割合が比較的低くなる。
大阪大学付属病院救命救急センターでの塩崎忠彦教授らの7年かけた調査では、 重症頭部外傷受傷1ヶ月後に植物状態を呈していても、35例中20例での患者が1年以内に意識を回復して、2例が社会復帰を果たして、受傷後3年以上が経過してから6人の患者が意味のある単語を話し始めたこと、が判明した。
一応、文献上での遷延性意識障害の自然治癒率は、2〜15%となっている。
1994年の米国の「遅延性植物状態患者のための多社会特別委員会(The Multi-Society Task Force on Persistent Vegetative State)」では、「脳外傷後1年又は酸素欠乏後3ヶ月(のちに6ヶ月に修正)を経過しても意識の兆候がまったく見られない患者は回復の見込みがゼロに近い。」とした。こういった患者を「永続的植物状態(permanent vegetative state)」と呼んだ。[1]。
世界各地において、遷延性意識障害の患者に対して、高圧酸素療法や投薬療法や脊髄電気刺激療法などの積極治療が行われている。

脳死との比較

遷延性意識障害いわゆる「植物状態」は、一般的には脳の広範囲が活動出来ない状態にあるが、辛うじて生命維持に必要な脳幹部分は生きている状態を指す。一方脳死は生命維持に必要な脳幹も含めた脳全体が不可逆的に機能停止した状態をいう。植物状態の場合はまれに回復することがある。脳死の場合は回復しないという説が一般的であるが、脳死と判定された患者が意識回復した例がある。また、「脳死」と判定された患者が、開眼しまたは自発呼吸復活されて「脳死」の状態を脱却しながら、最終的に死亡した例も数例ある。
「植物状態」では、自発呼吸があり脳波も見られるのが、普通であるが、脳波が認められないこともあるし、人工呼吸器を装着して自発呼吸の有無がわからない場合もある。
脳死と判定された患者からは、本人の生前の意思に基づいて、臓器が摘出されることもある。「脳死」と判定されていない遷延性意識障害の患者からは、本人の生前の意思に基づいたとしても、臓器が摘出されることは、どこの国および地域でも違法である。
アメリカ合衆国のハーバード大学のロバート・トゥルオグ Robert Truog 教授が、本人の生前の意思に基づくならば、「植物状態」の患者から臓器を摘出しても、合法とすべきと主張している。

治療法

高圧酸素療法

 1.5〜2気圧程度の酸素を患者に密閉空間で吸わせる療法で、リチャード・ニューバウワー Richard Newbauer が開発

投薬療法

 投薬により、意識回復となった薬品
 ・レボドパ(L-Dopa,levodopa) ・プロキシドーパ(proxidopa)
 ・カルビドーパ(carbidopa) ・塩酸アマンタジン(amantadine) ・抗コリン剤
 ・ブロモクリプチン(bromocriptine) ・合成TRH酒石酸塩製剤(ヒルトニン(R))
 ・コートロシンZ(cortrosyn Z) ・ゾルピデム(zolpidem) ・パロキセチン(paroxetine)

脳深部刺激療法

 脳の視床を、体の外部から2時間ごとに30分で刺激する療法で、意識回復も含め治療成績を上げている。1970年代後半から、日本大学医学部の坪川孝志教授と片山容一教授らによって、脳神経外科の臨床に応用された。日本大学板橋病院脳神経外科で、この療法による手術を受けた21人の遷延性意識障害の患者で、8人が完全脱却しているとされる調査がある。「永続的植物状態」に一致する21例(頭部外傷9例、脳血管障害9例、低酸素症3例)の遷延性意識障害の患者に脳深部刺激療法を施行、受傷後10年の長期経過との比較を行った。21例中8例が遷延性意識障害から脱却した。しかし、8例中7例はベッド上生活までの回復であり、車椅子を使用して自宅で満足できる生活まで回復した症例は1例だけである。この8例は、脳波連続周波数分析で低振幅速波化を認め、聴性脳幹反応(ABR)糠函体性感覚誘発電位(SEP)の N20 を認め、痛み関連電位が 7μV 以上で記録された症例であった。電気生理学的評価で脳深部刺激療法の対象となる症例は遷延性意識障害の15%であった。
参照 聴性脳幹反応の説明ー岡山大学医学部のサイト 体性感覚誘発電位の説明−岡山大学医学部のサイト

脊髄電気刺激療法

 藤田保健衛生大学の神野哲夫教授らが遷延性意識障害に応用した治療法で、6時間から12時間ずつ外部から脊髄を通して電気で脳幹網様体を刺激する方法で、意識回復も含め治療成績を上げている。意識障害発症後3ヶ月たった患者で49人中20人が改善しているとされる調査がある。

その他の療法

・自家血内頚動脈内衝撃療法 ・視覚刺激法

永続的植物状態 permanent vegetative state からの回復例

テリー・ウォリス Terry Wallis 氏の例

1984年7月、アメリカ合衆国のアーカンソー州の19歳のテリー・ウォリス青年が交通事故により、昏睡状態となり、遷延性意識障害の一種類の最小意識状態で落ち着く。以後、19年間近く寝たきりですごす。抗うつ剤バロキセチンを2年間投薬された後。2003年に、意識回復し会話ができるようになる。

ヨウ・グラフスキ Jan Grzewbki 氏の例

1988年に、ポーランドのヨウ・グラフスキ氏が鉄道員として勤務中、電車に接触し、昏睡状態となる。2007年4月12日に意識回復。19年間の周囲のことを知覚し、意識回復後に再現した。

参考文献

小松美彦 脳死・臓器移植の本当の話(PHP研究所) 978-4569626154
藤田真一 植物人間の記録(朝日新聞社) ASIN: B000J8SIZM
昏睡と意識障害(メディカル・サイエンス・インターナショナル) ISBN:4-89592-263-4
  G.Bryan Young  / Allan H.Ropper / Charles F.Bolton〔編〕 井上聖啓/有賀徹/堤晴彦/監訳 

このページへのコメント

R6cOlu Thanks so much for the blog.Really looking forward to read more. Really Cool.

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Posted by stunning seo guys 2014年01月20日(月) 09:00:12 返信

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Posted by check this out 2013年12月21日(土) 07:13:46 返信

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