シェル変数と環境変数
最終更新：
engineernochiebukuro 2009年04月05日(日) 00:51:56履歴
シェル変数と環境変数の違い 
シェル変数 (shell variable) ： 現在利用しているシェル内でしか有効でない変数。他のプロセスには伝わらない。通常は小文字で書く。
環境変数 (environment variable) ： 子シェルにも、その変数の内容を引き継ぐことができる変数。通常、大文字で書く。
通常、慣例として環境変数は大文字アルファベットから変数名を使用し、シェル変数は小文字アルファベットからなる文字列を使用する。しかし、機能的にはどちらの変数にどちらを使用しても構わない。また、アルファベット以外に _ を変数名に使うことができる。
C シェルの場合、シェル変数と環境変数が特別に対応しているものがある。
例えば、シェル変数 path を変更すると環境変数 PATH の内容も変更される。その他、user,term,home も同様。
シェル変数
シェル変数の表示
シェル変数をすべて表示する
$ set
指定したシェル変数を表示する
$ echo $<シェル変数名>
シェル変数の設定
シェルによって設定方法が異なる。
sh, ksh の場合
$ <シェル変数名>=<value>
csh の場合
$ set <シェル変数名>=<value>
シェル変数の削除
$ unset <シェル変数名>
環境変数
環境変数の表示
$ env
環境変数の設定
シェルによって環境変数の設定方法が異なる。
sh, ksh の場合
$ <シェル変数名>=<value> $ export <シェル変数名>
csh の場合
$ setenv <環境変数名> <value>
環境変数の削除
sh, ksh の場合
$ unset <環境変数名>
cshの場合
$ unsetenv <環境変数名>
PATH環境変数の設定
/usr/local/bin と /opt/sfw/bin を PATH 環境変数の先頭に追加する場合。
sh, ksh の場合
$ PATH=/usr/local/bin:/opt/sfw/bin:$PATH $ export PATH※シェル変数 PATH を設定し、export コマンドで環境変数 PATH として再定義する。
csh の場合
$ set path=(/usr/local/bin /opt/sfw/bin $path)※ csh の場合，シェル変数 path を変更すると環境変数 PATH も連動して変更される。
ユーザ環境設定ファイル
ユーザ環境設定ファイルの実行順序
sh,ksh の場合
/etc/profile ↓ ~/.profile
csh の場合
/etc/.login ↓ ~/.cshrc ↓ ~/.login
bash の場合
/etc/profile ↓ ��~/.bash_profile ��~/.bash_login ��~/.profile ※�´↓�の順序で最初に検索されたファイルが実行される。 ↓ ~/.bashrc
tcsh の場合
/etc/.cshrc ↓ /etc/.login ↓ ��~/.tcshrc ��~/.cshrc ※�´△僚臀�で最初に検索されたファイルが実行される。 ↓ ~/.login ↓ ~/.cshdirs
ユーザ環境設定ファイルの作成
SMC でユーザを作成する場合と useradd コマンドでユーザを作成する場合で異なる。
SMC の場合
/etc/skel ディレクトリ下の
local.profile
local.cshrc
local.login
の 3 つのファイルがホームディレクトリ以下に
.profile
.cshrc
.login
としてコピーされる。
useradd の場合
/etc/skel ディレクトリ下のすべてのファイルがホームディレクトリ以下にコピーされる。
local.* ファイルが .* ファイルにリネームされてコピーされることはない。
よって予め、/etc/skel 下の local.* ファイルを .* ファイルにコピーしておく必要がある。
ユーザ環境設定ファイルを有効にする
.profile などのユーザ環境設定ファイルを変更した場合は、有効にする操作が必要。
sh, ksh の場合
$ . .profile
csh の場合
$ source .cshrc $ rehash
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