698 :サクラノ詩 -櫻の森の上を舞う- ◆l1l6Ur354A :2016/01/01(金) 00:18:38.50 ID:YWn9yPms0
主人公、草薙直哉は世界的芸術家である草薙健一郎の息子として生まれ自身も神童の名を欲しいままにした天才芸術家。
だが直哉は6年前に幼馴染みである御桜稟を火災事故から救った代償として効き腕を壊し絵を描くことが出来なくなってしまう。
直哉は稟の心を守るために「描けなくなった」のではなく「描かなくなった」風を装い美術の世界から遠ざり
過去を思い出させないために引っ越した稟から送られてる手紙にも一切返事を返さなかった。
しかし高校3年の春に稟が転校してきたことをきっかけに再び物語は動き出す。

御桜稟ルート

幼馴染みである稟と再会して以降も直哉は微妙に距離を取っていた。
直哉たちが生活する弓張市には奇跡を起こす千年桜と呼ばれる古木が存在し
6年前稟はその力によって「火災で母親が死に自分を助けたことで直哉の腕が壊れた」という過去を忘れ
車椅子に乗った人形を母親と思い込む精神障害を患うことになったからだ。
(桜の力で稟には真実人形が母親に見えているので正確には精神障害ではない)
自分と関わっていればいつ過去の記憶を取り戻し苦しむことになるか分からない。
だが直哉は稟に油絵を教えているうちに彼女への愛情を抑えられなくなり
同時に偽の記憶によって「母(人形)を奪い去り死なせた」と恨む父親と和解することを願うようになる。
直哉は段階を踏みながら稟の記憶を取り戻すように苦心するが
直哉の才能に嫉妬する長山香奈の妨害により稟は最悪のタイミングで真実を知り命を絶とうとする。
間一髪のタイミングで稟を救った直哉は彼女を説得し稟は自分の罪と向き合い二人で生きていく覚悟を決めた。

699 :サクラノ詩 -櫻の森の上を舞う- ◆l1l6Ur354A :2016/01/01(金) 00:19:32.23 ID:YWn9yPms0
鳥谷真琴ルート

鳥谷真琴は多くの芸術家を輩出してきた弓張美術部の部長。
学生でありながら優れた陶器の作り手として成功する彼女はしかし自分が本物の天才ではないことを自覚しており
腹違いの弟である夏目圭と圭を刺激し更なる高みへと導ける才能の持ち主である直哉
二人の天才のために学生生活の大半を捧げる献身的な人生を送っていた。
稟を守るために友人たちに対しても頑なに断筆の理由をはぐらかしてきた直哉だったが
自分を男として芸術家として真っ直ぐに愛してくれる真琴にこれ以上不誠実な対応を取ることは出来ないと悟り
草薙直哉が芸術家として絵を描くことは永遠にないと伝えた。
だがそれは絵を描かないということではない。
世間に作品を発表することは出来なくても鳥谷真琴のためだけに絵を描くことなら出来る。
二人は同じ大学へ進学し直哉は真琴を支えて生きる道を選んだ。


氷川里奈、川内野優美ルート

氷川里奈は直哉が腕を壊した直後に出会った年下の少女。
里奈は病によって人生に絶望している最中に出会い死の匂いに満ちた自分の絵を
僅かに残った画家人生を引き替えにした共作によって希望に変えてくれた直哉を愛していた。
だが里奈はそんな直哉の告白を断ってしまう。
里奈には親友がいた。川内野優美。自分を友人ではなく性愛の対象として見ているレズビアンの少女。
死の恐怖に震えていた子供時代、里奈は生命力に溢れ気高く生きる優美のことが妬ましくて仕方がなかった。
だから里奈は自分という毒キノコを優美に差し出し狼をただの少女へと変えた。
その罪の意識が「自分だけが幸せになるなんて許されるのか」と里奈を苦しめていた。
千年桜も優美の叶わぬ想いを叶えようと鎌倉時代の悲恋を少女たちに夢見せて後押しする。
だが優美はそんな千年桜の力を拒絶した。
自分が幸せになることよりも自分の愛した里奈が幸せになることを優美は望んだのだ。
二人は結ばれ、里奈は直哉の弟子として彼の構想を形にする二人で一人前の画家として生きていこうと決意する。

※選択肢によって里奈が優美の願いに応える分岐百合エンドあり。

700 :サクラノ詩 -櫻の森の上を舞う- ◆l1l6Ur354A :2016/01/01(金) 00:21:18.08 ID:YWn9yPms0
夏目雫ルート

なぜ年齢も両親も違う登場人物たちが同じ夏目姓を名乗り共同生活をしているのか。
以前からの知り合いだった直哉と雫がなぜ本編で初対面のフリをしていたのかといった理由が明かされる解明編にして回想編。

物語の発端は鎌倉時代にまで遡る。
当時の弓張の地には京での権力争いに負け都落ちした呪術者集団が流れ着き土地の支配者である中村一族の庇護を受けていた。
その呪術者集団が使う異能が弓張市の語源にもなった「夢呑み」である。
夢を介して他人の心の苦しみを取り除き、覗き見ることの出来る能力により中村一族は大いに繁栄した。
そして中村家はこの夢呑みの力を扱える伯奇の巫女を絶やさぬために妾の子供同士を掛け合わせ血を薄れさせぬ近親相姦の風習を作り上げた。
しかし中村家は戦後の混乱を利用して成り上がった直哉の曾祖母である夏目琴子との抗争に敗北したことで没落し
直哉の父である健一郎が中村の妾の子として生まれた水菜と恋に落ちたことをきっかけにして
埋木舎で繁殖道具として使い潰される運命にあった少女たちは夏目一族の手によって開放され屋敷の名も夏目屋敷へと変わった。
だが健一郎も全ての少女を解放できた訳ではなかった。
100年ぶりに誕生した伯奇の巫女である雫だけは中村家も手放そうとせず
世界的な芸術家である健一郎ですら払えない程の莫大な金額を要求していたのである。
病に蝕まれる健一郎が死ねば清算の終わっていない雫は再び中村家の手に落ちる。
だが健一郎にはもはや新たな作品を完成させるだけの体力も時間も残っていない。
雫を託された直哉は父の贋作を作り上げることで不足分の代金にして雫の身柄を買い取ることを決意する。
そして計画は見事に成功し、しかし犯罪であるがゆえに真相は仲間たちにも伝えられることなく闇に葬られたのだ。

701 :サクラノ詩 -櫻の森の上を舞う- ◆l1l6Ur354A :2016/01/01(金) 00:22:36.78 ID:YWn9yPms0
話は現在へと戻る。
直哉と結ばれたことで心を持たない伯奇の巫女から徐々に人間的な感覚を取り戻していく雫だったが
それは全てがいいことばかりという訳ではなかった。
御桜吹。母親を失った悲しみから御桜稟が生み出してしまった千年桜の化身は雫の伯奇の巫女としての力があってこそ観測できた存在。
稟や健一郎が描いた桜の絵によってこれまで姿を現すことが出来たがそうした創作物の媒介力も時間の経過によって薄れていくという。
みんなに会えるのはきっと今夜が最後だろう。別れを告げる吹に直哉は誓う。
今ある絵だけで力が維持出来ないというのなら
俺は「櫻の芸術家」としてお前が永遠に消えることない程に人々の心に残る桜の絵を描いてみせる。
だからこれはきっと最後の別れなんかじゃない。吹は喜びの涙を流しながら笑い「また明日」と姿を消した。




死を目前にした直哉の父、草薙健一郎が過去を思い出語る回想編。
弓張学園の非常勤講師として働いていた健一郎が
中村家の性奴隷として犯されていた直哉の母、水菜を救い出すまでの過程を描いている。

V

時は流れ、季節は秋。弓張美術部の部員たちは世界最大の芸術祭であるムーア展に向けて作品制作に励んでいた。
直哉は親友の夏目圭が寝食も忘れる勢いで制作に没頭する原動力が
直哉を奮い立たせるような作品を作り上げることで再び二人ライバルとして競い合いたいという想いであることを知り
もう一度絵の世界に挑戦したいと考えるようになるが怪我の後遺症の影響は大きく自分や圭が目指すプロの領域には届かないと諦めかける。
そんな直哉の心を救ったのはあろうことか直哉の絵を見て自分の才能の無さに絶望し彼の破滅を願っていた少女、長山香奈だった。
凡人には凡人の戦い方がある。天才は簡単に諦めるが私は絶対に諦めない。
香奈の言葉に触発された直哉は彼女の前で吹と水彩画勝負することを決意する。
吹はかつて草薙健一郎が自分を超える天才として弟子にした御桜稟から抽出された存在。
吹に勝つことが出来れば自分はもう一度立ち上がれる。
勝負は吹の圧倒的な実力を見せつけられることになったが直哉は戦いの中で
「他人の芸術性を輝かせることの出来る芸術性」という希有な才能を開花させ見事に勝利する。

702 :サクラノ詩 -櫻の森の上を舞う- ◆l1l6Ur354A :2016/01/01(金) 00:24:08.02 ID:YWn9yPms0
こうして再び芸術の世界に戻ってきた直哉は圭と切磋琢磨するように作品を作り上げ
二人はムーア展で史上最年少ノミネートされる快挙を達成した。
だが授賞式の席に圭は現れなかった。会場に向かう最中、少女を庇った交通事故で命を落としてしまったのだ。
自暴自棄になった直哉はこれまでの人生が間違いだったのではないかと思い悩む。
曾祖母のように、父のように、草薙直哉は身を削るようにして生きてきた。
その人生は多くの少女たちを救った。だがその代償として画家の命である右腕を壊した。
稟を助けれなければ、里奈を助けなければ自分を信じ待ち続けた親友を裏切らず生きられたのではないか。

だがそれは自分だけでなく自分が救ってきた少女たちの人生をも否定する行為。
直哉は弱々しい足取りで立ち上がる。
プロになれず、右腕は動かなくとも絵を描き続けることは出来るのだから。
そんな時、衝撃的なニュースが飛び込んでくる。
ムーア展で草薙健一郎以来の日本人最高賞受賞者が誕生。彼女の名は御桜稟。
かつて母の死によって吹に危い程の才能を預けた少女は友人の死をきっかけにかつての天才性を取り戻し美の世界に君臨したのだ。
帰国した稟は直哉の前に現れ美とは何か、神とは何かという問答を繰り広げる。
そして会話が終わると稟は日本を去った。頂点に立つ者として彼女を待ち望む世界の声に応えるために。

夏目藍ルート

Vで自分は間違っていたを選んだ場合に分岐。
絶望に苦しむ直哉を姉代わりである夏目藍は優しく抱きしめる。
これまで自分たちは直哉に甘え、助けられてきた。
だから今度は自分が直哉に与え、癒す存在になりたい。そうやって頭を撫でる藍と直哉は結ばれた。
直哉は芸術の道を捨て藍の母校である大学へと進学し彼女と同じ教師になることを目指す。

4 : サクラノ詩 -櫻の森の上を舞う- ◆l1l6Ur354A 2016/01/01(金) 00:43:27.19 ID:YWn9yPms0


数年後。直哉は日本の芸大最高峰である東京藝大を卒業し弓張学園の非常勤美術講師になっていた。
世界的な芸術家となった御桜稟の母校でありながら直哉たちが青春を過ごした弓張美術部は廃部となりかつての仲間たちも街を離れていた。
そんな時、直哉たちが学生時代に作り上げた草薙健一郎原案の壁画が
芸術家集団ブルバキを結成し過激な芸術活動を行っている長山香奈の手によって無断で上書きされる事件が発生する。
数年前なら許されるはずもなかった冒涜。
しかし学校側は御桜稟の活躍によって過去の人間となった草薙健一郎の作品の正当性よりも話題性を優先しブルバキの作品を認める判断を下す。
直哉は壁画を守るため自分を慕う生徒やかつての仲間の妹たちと協力して巨大な投影装置を作り上げた。
無惨に破壊された壁画は太陽の光によって本来の姿を取り戻す。
多くの人間と協力し、美しいものを作り上げる喜びを久しぶりに味わった直哉はクビを覚悟で行動した自分に満足していた。
そして3月。理事の顔を潰したことで解雇を覚悟していた直哉に下されたのはまさかの正規雇用の通知だった。
姉代わりである夏目藍は学校側から頼まれた難題を解決するため遠方の姉妹校に転任する条件として校長と取引をしていたのだ。
自分が問題を解決し戻る時は直哉を正規の美術教師として雇ってくれと。
廃部となった弓張美術部を復活させ生徒たちと恋愛する続編を予感させながら第一部完。以上です。

補足事項

検Vといった数字はゲームの進行に伴ってタイトル画面に出現する表記に倣った。

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