166 名前:封緘のグラセスタ ◆l1l6Ur354A [sage] 投稿日:2019/02/22(金) 21:37:47.38 ID:rczMev1A0 [1/3]
主人公ジェダルは幼い頃から貧困の中で育ち、天才的な戦闘の才能を頼りに傭兵として生きてきた青年。
ある時無能な指揮官の失態で負け戦につき敗残兵となってしまったジェダルは迎撃都市グラセスタに奴隷として売られてしまう。
グラセスタは地下迷宮から湧き出る魔物を迎撃するために大量に奴隷を購入し迎撃の駒としていた。
本来であれば一度奴隷に落ちた人間はそう簡単に自由を取り戻すことはできないが
グラセスタでは戦士たちの士気を高めるために実力次第で自由民への昇格、はては王となることさえ可能な実力主義制度を取っていた。
身分と場所が変わっても自分に出来ることは戦うことだけ。
逆境に慣れているジェダルは気持ちを切り替え最下層の奴隷から成り上がることを目指すが
奴隷戦士として戦い始めて早々に迎撃作戦に失敗した貴族が責任問題を回避するための捨て駒として吊るし上げられあわや処刑という危機に見舞われる。
そんなジェダルを救ったのはリリカという名の貴族令嬢だった。
リリカは命を救った恩を着せるでもなく、自分の絶対的な味方としてグラゼスタ最深部の探索を手伝って欲しいと告げる。
リリカはかつて両親と共にグラゼスタの地下に広がる黒の杭を探索中、謎の怪物に襲われ
満月の夜を除き魂を人形に移さなければ生きられない身体へと変貌させられてしまっていた。
そのためリリカは本来の肉体を取り戻すため自分と共に困難な状況でも諦めず最深部への探索に同行してくれる勇敢な戦士を探していたのだ。
リリカに協力することは先の戦いで魔神フルーレテイに不可思議な異物を埋め込まれた自分を変貌の危険から守ることにも繋がると考えたジェダルは協力を受諾。
二人はグラセスタで傭兵として生きる曲者ぞろいの仲間を雇い、また誰も到達したことがない最深部探索に向けた冒険を開始する。

167 名前:封緘のグラセスタ ◆l1l6Ur354A [sage] 投稿日:2019/02/22(金) 21:38:14.83 ID:rczMev1A0 [2/3]
調査を進めるため下層へと進むうち、ジェダルたちは不命体と呼ばれる存在に遭遇する。
不明体は死者とも生者とも言えない半端な姿と驚異的な耐久力を有し、本来は両立不可能なはずの光と闇の属性を同時に操る生き物だった。
黒の杭を探索する傭兵や騎士団を取り込み、それ以前の記憶や意思を持ちながらも地上への帰還を拒む不命体。
その扱いを巡ってグラセスタは即時処刑を主張する強硬派の迎撃王サロと詳細な調査と研究を主張する穏健派の迎撃匠合長レギとの間で対立が起こる。
サロから不命体の調査を命じられたジェダルとリリカは真実を知るために更に下層へと進みそこであまりに残酷な真実を知る。
地下で不命体を作り出していたのは、死んだと思われていたリリカの両親たちだったのだ。
二人は不命体はグラセスタで極秘裏に研究されていたプロジェクトであり人類が進むべき新たなステップだと語る。
リリカは必死に説得を試みるが自身もまた不命体へと変貌し精神を蝕まれていた両親たちにその声は届かず戦闘となる。
激戦の後、崩れ落ちていく肉体と共に理性を取り戻した二人は過去の真実を語る。
病弱な娘を救うために研究に参加したこと、しかし本当に正しいことなのか疑問を捨てきれなかったこと。
その迷いを黒幕に見抜かれ無理矢理に不命体に変貌させられたこと。
リリカが生き残ったのは不命体の弱点である月女神リューシオンへの信仰心の強さであったこと。
黒幕がリリカをあえて生かしておいたのは彼女を利用してリューシオンへの対抗策を研究するためだったこと。
そして最後に計画の黒幕が過酷な環境で死んでいく人々の儚さに絶望した迎撃匠合の長レギであることを告げた。
ジェダルたちはサロと共闘してレギをあと一歩のところまで追い詰める。
しかし実はそれこそがレギの真の狙いだった。
あえて重傷を負った状態でリューシオンの効果を受けた不命体と融合することでレギは念願だったリューシオンへの耐性を獲得し逃亡する。
かくしてレギのグラセスタの人間その全てを不命体へと変える救済クーデターは間一髪のところで防がれた。
しかし都市に平和が訪れることはなく新たな問題が巻き起こる。
元々弱肉強食を是とする迎撃王サロは都市の良心であり穏健派のリーダーであったレギを一掃したことで極端な恐怖政治を開始したのだ。

168 名前:封緘のグラセスタ ◆l1l6Ur354A [sage] 投稿日:2019/02/22(金) 21:38:39.22 ID:rczMev1A0 [3/3]
先のクーデターで無理矢理に不命体に変化させられた民衆まで処刑すると知ったリリカは
研究者や自らの意思で変化したものは加害者として罰するとしても
善良な被害者まで処刑するのはやりすぎだと考え処刑中止のために動き出す。
そしてリリカの家に保管されていた両親の研究資料によりジェダルたちはサロの正体を知る。
実はサロもまたレギによって作り出された不命体だった。
通常の不命体は魔王リュクシマとレギの因子によって作られた種を埋め込まれると精神を汚染され
それ以前がどんな人間であれ「全ての人間は不命体となるべきだ」というレギの思想の信奉者になってしまう。
サロはジェダルと同様にこの精神汚染から逃れることができた数少ない例外だった。
奴隷出身のサロは人の意思を奪う精神汚染を激しく嫌悪していた。
それゆえに自分を王にして強硬論を主張させ、自身は穏健派として人気を得ながらグラセスタを支配していたレギと袂を分かち
意思を捨てた不命体を皆殺しにする道を選んだのだ。
真実を知り城へと乗り込んできたジェダルたちと対面したサロはグラセスタは実力が全ての都市だと語り
自分を止めたいのであれば王の座を賭けた決闘に勝利してみせろと告げる。
ジェダルはサロとの決闘に応じ大観衆の前で見事にサロを倒し新たな迎撃王となる。
勝利によって不命体の処刑を止めたジェダルはリリカの両親たちが残した研究データを利用して一部の不命体をレギの精神支配から開放する。
そして彼らの力を借りることで黒の杭の最深部へと到達し完全な生命体となる前にレギを倒す。
こうしてグラセスタを震撼させたレギの野望は潰えた。
しかし黒の杭に潜み地上侵攻を企む魔族との戦いが終わった訳ではない。
戴冠式を行い正式に国王となったジェダルは次期王妃となるリリカや仲間と共にパレードを行いながら次なる戦場へと思いを馳せるのだった。

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