785 :そらうた その1:2005/09/21(水) 01:37:14 ID:Ui0BuBiU0
主人公、小西道隆(みちたか)は幼い頃の事故が原因で幽霊が見えるようになっていた。

舞台は瀬戸内を一望できる田舎町。
道隆は、霊子と幼馴染の佐倉知夏(ちか)と共に夏休みを過ごしていた。
だがある日、霊子の祖母が謎の死を遂げる。
通夜を終えたその翌日、目を覚ますと、手紙一つを残して霊子が居なくなっていた。
取り乱す道隆だが、知夏の支えで何とか自分を取り戻す。

休み明け、道隆は始業式の途中であるものを目撃する。
体育館の手すりに座り、全校生徒を不思議そうに見下ろす女の子。道隆は彼女が幽霊だと悟る。
そして、校長の口から「永澄 真奈が屋上から飛び降り、死亡した」と語られた途端、胸騒ぎを覚える。
――今、見えている少女。彼女が確かそんな名前だったような……


ここまでがプロローグ。
ちなみに道隆は「見える 話せる 触れる」の三重苦だったりする。

キャラについてはOHP参照
ttp://xoops.frontwing.jp/product/sorauta/chara.html
その他サブキャラ
【犬伏 薫(いぬぶし・かおる)】
学校の保険医。道隆に協力的。

【冴木 真矢(さえき・しんや)】
道隆、知夏、葵の担任。記憶を失う前の葵と何かあったようだが……?

786 :そらうた その2:2005/09/21(水) 01:38:36 ID:Ui0BuBiU0
道隆は真奈の死に疑問を抱き、犯人探しをすると知夏に打ち明ける。
すると彼女は、共に犯人を探すと言い出した。調査とは名ばかりに知夏に振り回される道隆。
何者かに襲われた澪を送り迎えする羽目になったり、知夏と喧嘩したりするのだが、葵の助けで仲直りしてSEX。

晴れて恋人同士になった翌日。
2人は共に帰ろうとするが、知夏だけ職員室に呼び出される。
先に帰宅し自室で待ってたのだが、夜になっても知夏が戻って来ない。
不安になる道隆の元へ真奈がやってくる。慌てた様子の彼女は、知夏が冴木に攫われたと話す。

真奈と共に学校へと向かい、葵と合流。更に薫に協力を請い、屋上で気絶した知夏を発見する。
命に別状は無いと知り安堵する道隆。
そして葵や薫と共に冴木に詰め寄るが、彼は突然飛び降り、その命を絶ってしまった。

その後の警察の調査で、監禁されていたのは霊子だったと明らかになった。
祖母の家で調べ物をしていた途中、冴木に襲われ監禁されていたのだという。
だが何故彼が真奈を殺し、霊子と知夏を誘拐したのかは依然謎のままだった……

こうして道隆は日常に戻っていった。
霊子がいて、知夏もいる。温かくて、ちょっと新しい日常。
楽しげな知夏の顔の向こうに、優しくて、綺麗なそらが広がっていた。手を繋ぎ、共に走ってEND。

787 :そらうた その3:2005/09/21(水) 01:41:21 ID:Ui0BuBiU0
ふとした事から、道隆は葵の記憶探しに協力する事となる。
が、数日経っても何の進展も無し。

ある日の放課後。保健室でのカウンセリングを終えた葵は、突然倒れてしまう。
彼女をマンションまで送った道隆はその屋上で、ある幽霊と遭遇する。
姿形まで葵にそっくりな幽霊は、瀬戸内 葵(以下、アオイ)と名乗った。
信じられないと突っぱねるが、彼女の喋り方は記憶を失う以前と同一のもの。
話によると、アオイはこのマンションの屋上で、冴木に殺されたのだという。そこに葵がやって来て真実を告げる。
今まで道隆が接してきたのは、昔、ビル火災で死んでしまった関内 葵(せきうち・あおい 以下、葵)だったのだ。

道隆と葵は、薫に相談し、全てを聞き出そうと、3人でマンションに向かう。
彼の部屋へと乗り込むが、そこはもぬけの殻。
嫌な予感を拭いつつ屋上へと移動する。そこには茫然自失とした薫が居た。
屋上に連れ出したら、いきなり冴木が飛び降りたとのこと。屋上に居た筈のアオイに聞いても同じ事しか言わない。
と、その時、葵が何かに気付き、急に駆け出した。冴木の部屋へと戻りクローゼットを開けると、縛られた霊子の姿が。
結局、何故冴木がアオイを殺したのか、何故アオイの体に葵が入ったのかはわからぬまま終わってしまった。

霊子は、冴木は『反魂の術』(※)を使おうとしたのではないかと推測する。
そして自宅へと戻る途中、道隆に告げる。
葵の体にアオイの霊を戻す事は出来るが、その場合、葵は霊にもなれずそのまま消滅してしまうと。
翌日、彼女達に真実を話す道隆。すると葵は、アオイに体を返してもいい、と言い出した。
最後の思い出にとデートして、学校で葵の誕生日を祝い、道隆はペンダントを贈る。
そして性交して、葵は昇天。

それから数日。アオイは元の体に戻り、霊だった頃の記憶も葵の存在も忘れていた。
姿形が同じなだけに、そのことが道隆を苦しめる。
ある日曜日、道隆はアオイと遭遇する。会話も早々と切り上げ立ち去ろうとするが、その時、聞き覚えのある台詞が。
振り返ると、そこにはアオイの守護霊となった葵が微笑んでいた―――


(※)……死んだ人間を生き返らせるとかなんとか。

789 :そらうた 真奈ルート:2005/09/21(水) 01:43:54 ID:Ui0BuBiU0
真奈に促され屋上へと向かう道隆。そこで彼は、酷く落ち込んだ澪と出会う。
真奈の死は自殺と発表されたが、そんな筈が無いと澪は慟哭する。
事件に関して納得がいかないのは、道隆も澪も同じ。ほんの少しだが2人は親近感を覚え、その日は別れた。

その後、澪が独自に犯人探しをしていることを知った道隆は、真奈の願いもあり、彼女を説得。
説得は失敗に終わったが、真奈から絵本作りのことを聞かされ、再度澪に語りかける。
―――犯人探し以外で、彼女の為に出来る事は何か?
こうして絵本を描く事になった3人。真奈のアイディアを、道隆を通して澪に伝える日々が続く。(※)

絵本作成も大分進んできたが、道隆は物思いに耽っていた。
『絵本が完成すれば、真奈は成仏してしまう』
3人で過ごせば過ごす程、その現実を突きつけられる。そんな彼の元へ真奈が訪問してきた。
彼女に促されるまま、中庭へと向かう。真奈の姿が居なくなった霊子と重なり、道隆は真奈を抱き締める。
お互いの気持ちを打ち明けあう2人。そしてお約束。

絵本が完成する日、道隆は屋上に向かった。そこで真奈と出会う。
すぐそこに迫った別れの前、二人は再会の約束を交わし合った。
少しして、澪が屋上に駆け込んでくる。絵本が完成したのだ。
それを読み上げる澪。静かに耳を傾ける道隆と真奈。
聞き終わった道隆は澪に、真奈は死後も澪の隣にいてくれたと打ち明ける。
道隆を通して真奈と澪は互いに別れを告げる。親友達に見守られながら、真奈は成仏していった。

月日は流れ、社会人となった道隆は夕暮れに染まる海を眺めていた。すると誰かが水と戯れる音。その方向へ視線を移すと一人の少女が居た。
面影はすっかり無くなってしまったが、毛先を弄ぶ癖で彼女が真奈であると理解する。
2人で再会を喜び合ってEND。

790 :そらうた 澪ルート:2005/09/21(水) 01:44:30 ID:Ui0BuBiU0
(※)から分岐
3人で絵本を作っていくにつれ、澪は道隆を意識し始める。
道隆は澪の隣にいる心地よさを徐々に感じていたのだった。

それは澪も同じだった。
だが道隆と共に過ごす楽しさに没頭し、一瞬でも真奈を忘れる自分がどうしても許せなかった。
一旦は彼を避ける澪。

ある日の放課後、真奈の応援を受けて道隆は澪のクラスを訪れる。彼の顔を見て泣き出す澪。
『これ以上、傍にいたら頼りきってしまう』
突き放そうとする澪に、道隆は強引にキスをする。落ち着いた彼女に道隆は自分の気持ちを打ち明ける。
尚も自分を責める澪を諭そうと、真奈が彼女を抱き締めた瞬間、不思議な出来事が。
澪にも真奈が見えるようになったのだ。真奈との会話で決心がついた澪は、道隆とセックス。

程無くして絵本は完成する。
それを読み上げる澪。成仏する真奈。そしてセックス。

時は流れ。
卒業と同時に道隆と澪は結婚し、産まれてきた子に『真奈』と名づけた。
親娘3人で絵本を読み、青空に居るはずの親友に想いを馳せてEND。

791 :そらうた 霊子ルート1/2:2005/09/21(水) 01:55:54 ID:i7ZJlpwQ0
※真相編も兼ねたルート。ただし、真相を絡めると長くなるので別記。
尚、前述のヒロイン達とのフラグは全て消化した後のシナリオになる。

・本編
事件後、いまひとつ納得できない道隆は霊子に問い質す。
すると霊子は、小西家は代々反魂の術を伝える家系であり、冴木が狙ったのはそれに関する古文書だと教えてくれた。
そこで話を切り、道隆にこの事は忘れろと諭すのだった。

ある日、道隆は懐かしい霊と遭遇する。夏休みに出会った名も無き少女の霊。
未だ成仏していない事に少し驚き、彼女と話す。
少女は『トモカ』という名前で、双子の姉の身代わりに死んでしまったこと。
成仏できないのは未練ではなく、姉が心配だからだということを話してくれた。

様々な人と関わってきた為、道隆は変わっていった。
以前のように無感動に日々を過ごすのではなく、前向きに生きていく事を決めたのだ。
成長した彼と同様、霊子も変わった。道隆に見せる態度がどうにもぎこちないのだ。
それを見て、道隆も急に霊子を意識し始める。

ぎこちない日々を続け、地元の秋祭りに霊子と二人で出掛ける。
女の子達との交流で様々な感情を取り戻した道隆。霊子に対する気持ちは固まりつつあった。
そして翌日、夜のプールで互いの胸の内を語り合いキスをする。

更にぎこちない日々は続き、突然の停電。
怖くて眠れないという霊子と一緒に寝ることになり、そのままセックス。


792 :そらうた 霊子ルート2/2:2005/09/21(水) 01:56:29 ID:i7ZJlpwQ0
穏やかな日々を過ごしていたが、道隆は自室で反魂香(はんごんこう)を発見する。
『反魂の儀式を行う為に焚くその香は、蘇らせたい者の霊を呼ぶ事が出来る』
真犯人を探るべく、それを焚く道隆と霊子。するとトモカがやって来て、姉を止めて欲しいと言い出した。

トモカの後を追い、道隆は霊子と共に海岸へと向かう。
そこにいたのは横たわる知夏と泣き叫ぶ薫。トモカの姉は薫だったのだ。
そして道隆は、自分が霊子の施した反魂の術で蘇った死者であることを知る。
取り乱した薫は海へと入っていき、トモカに付き添われながら生涯を終えた。

事件から一週間後。道隆は霊子に問い掛け、真実を知る。
  『反魂の術で蘇った者は、心の一部を失う』
道隆も例外ではなかったが、霊子の教えや一連の事件で心はすっかり戻っていた。
夕暮れに染まる中、今まで過ごして来た日々を振り返り、生の意味を理解した道隆は霊子を抱き締める。
―――そしてその日以来、道隆は霊を見れなくなった。


800 :そらうた 補足1/2:2005/09/22(木) 00:36:53 ID:wDFoGVfx0
Q.結局、真犯人は誰なの?
A.保険医の薫。冴木を利用して、彼の犯行であるかのように見せた。

Q.動機は?
A.トモカに何かをしてあげたかったから。

Q.具体的にはどういう事?
A.他者の体にトモカの霊を降ろして生き返らせる。アオイと真奈はその為に殺された。

Q.何でその二人なの?
A.アオイは冴木の事が好きだったから、簡単に誘き寄せることが出来た。
 身寄りも無い為、都合が良かったとか。
真奈の場合は、薫曰く『女の子なら誰でも良かった』

Q.でも、そんな事出来るの?
A.薫の家系は小西家の分家筋にあたる為、反魂の術自体は知っていたし、使う事も出来た。
でも後に、他者の体に他者の霊を降ろすには本家の術じゃなければダメだと知る。

Q.じゃあ知夏が攫われたのは何で?
A.『知夏』の本当の読みは『ともか』。周りがあまりにもチカ、チカ言うから誰も気付かなかった。
 (本名を知ってたのは道隆、霊子、知夏本人だけ?) トモカの器としては最適。

以下、まとめ


801 :そらうた 補足2/2:2005/09/22(木) 00:40:36 ID:wDFoGVfx0
時系列順に並べるとこんな感じ
【4月】
・薫、冴木につきまとわれる。保健室で襲ってきた彼を殺害。
・反魂の術を試す。冴木、蘇生。だが『夜が明ける前に術を終わらせる』という条件を満たさなかった為、
冴木は操り人形と化してしまう。
【5月】
・恋心を利用して、アオイを殺害。術を施す。(葵が偶然入り込んだことには気付かず。)
・薫、本家の術を探る為、小西神社を訪問。が、全く取り合って貰えずに一旦退散。
【8月下旬(プロローグ)】
・薫、冴木を利用し秘伝の書を手に入れる。 目撃者であった道隆の祖母を殺害。
・秘伝の書から反魂の術の条件を読みとく。
 『死者が霊になった日と施術の日の月齢が一致していること』
 『言霊が一致していること』 この二つが判明。 だが『言霊』の意味までは解からず。
・『言霊』の意味を知るべく、霊子を拉致。
【8月31日】
・薫、たまたま居眠りしている真奈を発見。 屋上にて施術。(月齢は一致していた)
 トモカの霊を呼び寄せるも拒否反応を起こし、真奈死亡。
【9月6日】
・薫、『知夏』の本名を知る。
【9月11日】
・カウンセリング後、葵に異変。 薫、『言霊』の意味を理解。
【9月某日】
・薫、事故に見せかけ冴木を再殺。
【9月28日】
・薫、知夏を拉致。術を施す手前で道隆たちに発見される。

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