390 名前:わんことくらそう ◆l1l6Ur354A [sage] 投稿日:2006/04/17(月) 19:43:56 ID:oblNvW4c0
冬も終わり、春が訪れ始めようとしていた季節のある雨の夜。主人公の遊佐佑一は道端に倒れていた一匹の人型の仔犬を見つける。
あまりペットというものに好感を持っていない佑一だったが、見捨てるわけにもいかず一時的に自宅で保護することにした。
いなくなったご主人様を探していたと言う仔犬を塾の生徒のかなとその飼い猫クゥに見てもらったが、クゥが言うにはおそらく
飼い主に捨てられたのではないかということだった。近所のペットショップ店長の撫子やかなの友人の星華らの協力により、
犬の捜索願いを出していた理沙と連絡を取ることが出来た。撫子の店で待ち合わせしていたのだが、現れた理沙の姿を見るなり
みかんと呼ばれたその仔犬は逃亡してしまう。撫子の飼い犬の虎太郎に捕まえられたみかんは帰るのはいやと叫ぶばかりだった。
里沙の説明によれば、みかんの飼い主で理沙の姉の美沙は事故で他界してしまったのだが、みかんはその現実を受け入れられずに
引き取られた理沙の実家から逃亡し、かつての主人を探そうとて美沙の住んでいたこの地区をさ迷っていたのだという事だった。
みかんと理沙を不憫に思った佑一は美沙の墓前にみかんを連れて行き、今ご主人様の元に行くのは簡単だがそれでは美沙は喜ばない。
みかんが今の命を精一杯生きてから会いに行けばきっと喜んで迎えてくれる、と諭す。それを聞いたみかんは佑一を新しい主人
とすることを選び、佑一もそれを受け入れるのだった。

391 名前:わんことくらそう ◆l1l6Ur354A [sage] 投稿日:2006/04/17(月) 19:45:11 ID:oblNvW4c0
そして春になり、佑一達の地区の学校に入学した理沙は当初は美沙の部屋に住んでいたものの、なし崩し的に佑一と同居するように
なり、暇な時間はペットショップでアルバイトをするようになった。みかんが来てからは佑一も周囲の仲間たちとの新しいふれあいの
機会が多くなり、かつての荒んだ生活の中で忘れていた安らぎのある人間関係のぬくもりを徐々に受け入れられるようになっていった。
そんなある日、バイト中の配達で寄ったある家で理沙は人型犬シルヴィと出会う。飼い主の身勝手な飼育方法で心に深い傷を負っていた
シルヴィを見過ごせなかった理沙は、佑一らの協力でシルヴィを引き取ることに成功し遊佐家にまた新しい仲間が増えるのであった。
元ホストの手腕で季節柄発情期に入っていた人型動物の娘たちの性欲処理などを引き受けたり、何気ない穏やかな日常を共に過ごして
行くうちに、佑一とみかんやシルヴィ、周りの人々やそのペットたちとの絆はより強いものとなっていった。

理沙ルート

実際の肉体関係は無いながらも傍目に見れば同棲関係にある佑一と理沙は、お互いの関係をはっきりさせた方が良いのではないか?と
いうアドバイスを周囲から受ける。相変わらず男女間の恋愛関係というものに冷めた感覚を捨てきれない佑一だったが、それでも理沙
の存在は自分にとって必要なものだと認め、理沙にプロポーズをする。恋人関係を経ずにいきなり結婚を申し込まれた理沙はいったん
戸惑ったものの、やはり佑一の事を大切な存在と認めると、学校を卒業するまで待って欲しいという思いを告げ、二人は婚約の誓いを
するのだった。喜ぶみかんとシルヴィ。二人の関係を仲間たちは祝福し、将来に向かった何気なくも明るい日々が続いていった。
だが、いつまでも続くと思われた和やかな日常は突然終わりを告げた。

392 名前:わんことくらそう ◆l1l6Ur354A [sage] 投稿日:2006/04/17(月) 19:46:15 ID:oblNvW4c0
ある日、買い物に出かけたみかんが夜になっても帰ってこなかった。辺りを探していた佑一たちが見つけたのは散歩用のリードと鑑札の
付いたみかんの腕輪だった。警察に届け出るも盗難事件としてしか扱われず、改めて人型動物と人間の差異を思い知らされる。
人間とほぼ同じ意思を持ち、佑一や仲間たちにとってかけがえの無い存在であるはずのみかんも、やはり物と同じ扱いだったのだ。
唯一の救いは、最近全国で多発している他の人型動物の盗難と関連があり、大規模な捜査網が敷かれる事ぐらいであった。
みかんを失い、憔悴しきる佑一と理沙やシルヴィ。一ヶ月たち、二ヶ月がたっても、みかんの所在は明らかにならず、佑一たちは失意の
日々を過ごしていた。その後窃盗犯が逮捕されるも、飼い主のもとに戻れたのは僅か三頭のみ。行方不明の二頭を除いたリストの中に
みかんの名前は無かった。そして皆は悲しみの中でもみかんのいない現実を認め、それぞれの生活をまた歩みはじめていた。
季節は過ぎ、秋が終わりを迎える頃のある雨の夜、近所の川原に横たわる影があった。かつての面影がないほどに疲弊し汚れきった姿の
みかんであった。窃盗犯の元からの逃走には成功したものの、遠く離れた地からの度重なる逃亡劇により既に言葉も話せないくらいに
消耗しきったみかんは、五ヶ月もの期間をかけてようやくここまで辿り着いたのだった。
夜が明けて雨がやんだ頃、何かの気配を感じたシルヴィに連れ出された佑一の目に飛び込んできたのは、崩れ落ちそうな足取りでこちら
に歩いてくるみかんの姿だった。

エピローグ

数年後、大手学習塾に就職した佑一は理沙と結婚。みかんはセラピードッグ、シルヴィはモデル犬となり、二人と二匹の幸せな家庭を
築きましたとさ。おしまい。

撫子ルートは都合により割愛。

400 名前:名無しさん@初回限定 [sage] 投稿日:2006/04/18(火) 10:33:53 ID:eoB8BEVS0
>>390
キャラ紹介見て虎太郎とカイエのラブコメでもあるのかと思ってたんだが
別にそんなことはないん?

401 名前:わんことくらそう ◆l1l6Ur354A [sage] 投稿日:2006/04/18(火) 13:04:03 ID:RJN4eCVf0
別ルート

寂しいという撫子に主人公は同情で嘘の恋愛関係を持つことを提案、
好きな人ができるまでという期限付きで2人は肉体関係を重ねていく。

その後撫子は新しく入ったバイトの子と結婚し出産、理沙は恋人ができては出戻りを繰り返す中
みかんは自分の直系がその後も主人公の側にあることを約束する。

402 名前:名無しさん@初回限定 [sage] 投稿日:2006/04/18(火) 13:20:54 ID:aRC2hMau0
>>400
↑の撫子ルート終盤で反目し合っていた虎太郎とカイエが和解。そして青姦。
エンディングで虎太郎はカイエの子種で二回出産。そのうち二頭の子供を手元において育ててる。

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