360 名前:黄昏の姫騎士1 ◆l1l6Ur354A [sage] 投稿日:2009/07/16(木) 21:48:52 ID:iseCXMAV0
以下、(第X章)は、説明の都合上便宜的につけたものです。

(序章)
 主人公「永田暁」はクラスメイトの「児玉十六夜」に突然キスを迫られる。なにか
が起こるらしかったのだが、何もおこらず、翌日、今度はエッチを迫られる。本人は
真剣らしいが、訳のわからない展開にさすがに拒否反応を示す暁。そこに“生産”
と名乗る異形の男が現れ、超常の力で暁に襲いかかる。そこに現れるクラスメイト
の「春乃桜」。目の前で戦士の姿に変身した桜は“生産”と互角に戦い、退けること
に成功した。
 その後、秘密結社“八堕”とそれと戦う“明星の騎士”の話を聞いた暁は、十六夜
がエッチを迫ってきたのも彼女が騎士に覚醒するために必要だったためと知る。
自分が特別な資質を持っているらしいとわかった暁だったが、常識外の展開に巻き
込まれたくないため、十六夜とのエッチを拒否。が、その晩訪ねてきた彼女ととう
とう体を重ね、十六夜は“明星の騎士”に覚醒した。翌日、怪しいカラス集団を追う
三人は転校生の「姫宮氷織」と遭遇するが、氷織は”城”(魔術世界の一大組織)
から派遣されたエージェントであり、彼女もまた“明星の騎士”であった。
 ある日、暁は“八堕”の一人“信念”に襲われる。暁のことを自分達が待ち続けた
“夜明けの王”と呼び、彼を“王”として覚醒させるという彼女は暁の胸に“哲学者の
卵”というものを埋め込んでしまう。なにか力が宿ったらしいが、詳細不明。“八堕”
がこれからも暁を狙ってくるだろうと予想した三人は暁の側にいることにした。

この辺からルート分岐。

362 名前:黄昏の姫騎士2 ◆l1l6Ur354A [sage] 投稿日:2009/07/16(木) 21:53:22 ID:iseCXMAV0
[十六夜ルート]
(第一章)
 十六夜に妙に執着する“忠誠”や、“王”に興味を示す“生産”に襲われながらも
少しずつ力に目覚めていく暁と十六夜。文化祭の準備に励みながら関係を深めて
いく二人だったが、学生が突然黒い穴に飲み込まれるの現場に遭遇する。それが、
”忘却の波”と呼ばれる現象で、それに“喰われた”者は世界に居なかったことに
なると氷織から教えられる。
 そんな中、再び現れる“信念”。“忘却の波”が“八堕”の仕業であり、彼らの目的
が「アビスゲート」という儀式で世界を作り替えることだと知った暁は“信念”を拒絶
する。十六夜達によって救出される暁だが意識を失ってしまう。目覚めた暁を待って
いたのは“忘却の波”によって学校全体(と生徒達)が消滅し、世界中で同じ現象が
起こっているという過酷な現実だった。
 いよいよ始まるアビスゲートの儀式。儀式を阻止するため、各儀式場へ散っていく
騎士達。戦闘力に劣る暁はついて行くことを諦めて三人を見送るが、そこに“生産”
が現れる。“夜明けの王”の力を確かめたい“生産”に執拗に攻められる暁だったが、
戦いの中で力が更に覚醒し、儀式場の一つに跳んでしまう。その場の魔方陣を消
滅させて十六夜と“忠誠”が戦う儀式場へ跳ぶ暁。
 “忠誠”に苦戦する十六夜だったが、出現した暁の「力」を借りて、なんとか“忠誠”
を降す。しかし、そこにやってきた桜と氷織は洗脳されたのか敵となっていた。二人
の攻撃に倒れる十六夜と暁。そしてアビスゲートから出現した”ナニカ”によって
世界は喰われ、「また」世界を救えなかった後悔を胸に永田暁は消滅した。

363 名前:黄昏の姫騎士3 ◆l1l6Ur354A [sage] 投稿日:2009/07/16(木) 21:54:13 ID:iseCXMAV0
(第二章)
 世界は変わり、“信念”によって“黄昏の王”(“八堕”のボス)として覚醒した暁
は“明星の騎士”と戦っていた。圧倒的な力で三人を破った暁は捕らえた十六夜を
思うがままに凌辱してその心を折り手駒に加える。その後、“八堕”はアビスゲート
によって世界を変革しようとするが、儀式中に溢れ出した謎の“ナニカ”によって皆
喰われてしまう。今際の際、仲間の“革命”から儀式の失敗とまた会う運命を告げ
られて永田暁は消滅し、世界は再び終わりを迎えた。

(第三章)
 再び世界は変わり、暁は(序章)と同様の展開を再び体験していたが常に既視感
を感じていた。その様子を見ていた同級生の「田中樹」は暁を呼び出して彼の記憶を
取り戻させる。樹が“八堕”の一人“革命”であり、自分が“夜明けの王”(あるいは
“黄昏の王”)として何度も世界を救おうとして失敗し、そのたびに世界を再構成して
きたことを思い出す暁。樹は自分が遙か未来から世界を救うためにやってきたこと、
同級生と“革命”の二足の草鞋を履いていたのは常に暁の側にいるためだったと
明かし、今度こそ世界を救えるかもしれないと言う。
 “夜明けの王”の記憶から、アビスゲートへの対抗策を練る一同だったが、“忠誠”
と“義務”に襲われる。“義務”の超魔術で絶体絶命の危機に陥るが、十六夜が謎の
「力」を発動させて窮地を脱する。ところが、今度は十六夜の力を危険視した“城”の
エージェントに狙われることになり、二人は共に身を隠すことになった。一方、十六夜
が持つ“朔の姫”の力を使えば、危険なアビスゲートに頼らずとも世界を変革できる
と判断した“八堕”は十六夜に協力を求める。自分達を裏切った“城”、自らの「悪」を
認めながらも世界を救おうとする“八堕”、自分が“明星の騎士”を目指した理由、暁
の事等、様々な思いから十六夜は“八堕”の元へいってしまう。

364 名前:黄昏の姫騎士4 ◆l1l6Ur354A [sage] 投稿日:2009/07/16(木) 21:55:11 ID:iseCXMAV0
 樹の力を借りて儀式を行っている空間“徳の回廊”へ向かう暁。十六夜の姉で
あった“忠誠”を降し、桜と氷織のおかげで“義務”を退けた暁は十六夜を助け、
儀式を中止させる。“信念”によって儀式の不可解な点を教えられた一同は先へ
進み、“革命”から、真に倒すべき敵、世界を喰らう“魄”のことを教えられる。
 そして世界の最奥に向かった暁と十六夜の前に“魄”と融合した先代の“革命”
(“始祖・革命”:樹の師匠にして前作の“革命”)が現れる。“夜明けの王”による
世界再構成のシステムを構築して、幾度も世界の滅亡を回避(先送りに)してきた
“始祖・革命”であったが、多くの滅びを目にしてきた彼は既に人間の可能性を信じ
られなくなっていた。対峙する三人だったが、そこで“始祖・革命”から“魄”が這い
出してきて世界を喰らい始めてしまう。ここまでの道程で“魄”が滅びた別宇宙の
未練と魂達の集合体であることを理解していた二人は“朔の姫”の力で“魄”を含む
世界と魂を再生し、“夜明けの王”の力で世界を再構成するのだった。

366 名前:黄昏の姫騎士5 ◆l1l6Ur354A [sage] 投稿日:2009/07/16(木) 21:58:01 ID:iseCXMAV0
[桜ルート]
(第一章)
 火事で家を失ったという桜を家に泊める暁。夜中に桜がベッドに潜り込んできた際、
寝ぼけた暁はそのまま桜を頂いてしまう。翌日、心の準備もないままヤッてしまった
ことに悩む暁だが、氷織のお膳立てで再度桜とエッチすることでようやく気持ちが固
まったのだった。
 夜、星を見ながら桜の演劇の練習に付き合う暁。劇中の王と吸血鬼の恋物語に
なぞらえて、人と人外の間の愛について暁に感想を聞く桜。それに対して曖昧な
答えを返す暁だったが、桜の寂しそうな顔が忘れられなかった。
 そして学校が消滅し、始まるアビスゲートの儀式。戦いに向かった三人を見送った
後、“生産”を退ける暁だったが、“義務”の術によって桜が“義務”と戦っている場所
に転移してしまう。役者が揃ったと喜ぶ“義務”は暁に魔術を放つ。暁を庇って被弾
する桜。
 当然、桜の心配をする暁だったが、桜の人間ではありえない傷口を見て硬直する。
そんな暁に桜が人間ではないことを宣告する“義務”。動かない暁を見て人との愛が
実らなかったことを悟った桜はロボットのような人格に変わってしまい、“義務”に命じ
られるままに暁を殺してしまう。死ぬ間際の彼の耳に聞こえてきたのは、元に戻った
桜が泣きながら謝罪する声だった。
 そしてアビスゲートによって世界は終焉を迎え、「また」世界を救えなかった後悔と
桜への未練を胸にして永田暁は消滅した。

(第二章)
 ヒロインが桜に入れ替わって進行。結末は十六夜ルートと同じ。

367 名前:黄昏の姫騎士6 ◆l1l6Ur354A [sage] 投稿日:2009/07/16(木) 21:59:14 ID:iseCXMAV0
(第三章)
 人を超える人工生命体として“義務”に作られた桜。今の桜の人格は、物語冒頭で
偶然落雷に撃たれたことで生まれたものだった。

 新しい世界で樹により“夜明けの王”としての記憶を取り戻した暁。“義務”の超魔
術を十六夜の「力」で回避した後、“城”が十六夜を危険視したために彼女は一人で
身を隠してしまう。その後、演劇の練習中に、桜から人と人外の間の愛について問わ
れる暁だが、(第一章)での過ちを繰り返さないために誠意をもって答えるのだった。
 暁と更に気持ちが通じ合ったことで、戦いでも魔術を連発して絶好調の桜だったが、
しばらくすると急に体調が悪化する。桜の正体に気がついていた氷織により、魔術に
よる消耗で桜の動力源である「賢者の石」の力が尽きかけていることが判明する。
回復させる事ができるのは創造主である“義務”しかいない為、桜を救うために暁は
血を吐く思いで桜の心を傷つけ、彼女の心を閉ざさせることで元の人格(以下、ウメコ)
を引き出す。意識が戻ったウメコは、暁のしたことを理解できないと言って“義務”の
元に戻ってしまった。桜が残したものから、過去が存在しない彼女には「暁が全て」
だったことを知り、桜を取り戻そうと奮起する暁。アビスゲートと思われる儀式に氷織
と共に乗り込むが、そこには(このルートの暁視点では)なぜか十六夜が囚われて
いた。救けようとする暁の前に現れる“義務”とウメコ。“義務”の命令で容赦なく暁を
攻撃しつつ、そこまで桜に拘る理由を問うウメコ。かつての経験と“義務”の言葉から、
暁はウメコを動揺させて遂に桜を目覚めさせることに成功する。“義務”は氷織が吹き
飛ばして十六夜も助ける一同だったが、十六夜を使った儀式を中断させたために
世界の危機が去っていないことを悟り、次の行動に一同は悩む。

368 名前:黄昏の姫騎士7 ◆l1l6Ur354A [sage] 投稿日:2009/07/16(木) 22:00:45 ID:iseCXMAV0
 そこに“信念”が現れ、“徳の回廊”へ導かれる4人。人の精神が投影されるその
世界に困惑する暁の前にウメコが現れる。体の主導権を奪うために桜の心の拠り所
である暁を殺そうとするウメコだが、そこに出現した桜との対話を経て、桜を自分とは
別個の存在へと分離させるのだった。その後、ウメコに送られて先に向かう4人。
 しぶとく立ち塞がる“義務”を仲間にまかせて世界の最奥に進む暁と桜だったが、
“魄”の力の前に手も足も出ない。そこに樹が現れ、これこそ真に倒すべき敵である
と教えられる。樹の命を賭けた方法で“魄”を滅ぼす暁。しかし、“魄”の執念が全て
を道連れにしようとした結果、世界は崩壊を始めてしまう。崩壊に巻き込まれ、観念
しかける暁だったが、暁を守るに桜が力を振り絞る。「賢者の石」の力を失っていく中、
暁への想いを語り続けていく桜。そしてそのまま力尽きた桜は暁の前で消滅し、暁
自身もまた世界の崩壊に飲み込まれていった。
 その後、何処ともし知れぬ空間で“夜明けの王”として世界を再構成する暁。そして
新しい世界での文化祭当日。暁と梅子(ウメコ)が桜の演劇での晴れ舞台を見に行く
ところで終幕。

370 名前:黄昏の姫騎士8 ◆l1l6Ur354A [sage] 投稿日:2009/07/16(木) 22:01:55 ID:iseCXMAV0
[氷織ルート]
(第一章)
 憧れのアイドルが性悪だったことが少々ショックだったものの、氷織と街を回る暁。
そこに“信念”が現れ、氷織を狙ってくる。なにやら因縁がありそうな二人だったが、
氷織の方には心当たりが無い。学祭準備中、夜の校舎で氷織とお茶したり、図らずも
氷織を一日つけ回してエッチしてしまったりしながら日々は過ぎていった。
 そして学校が消滅した後、アビスゲートを止めるため向かった先で待ち構えていた
“信念”と戦う氷織。“信念”にとどめを刺す寸前、“革命”の術によって氷織は失われ
た記憶を取り戻す。記憶を取り戻したことで自らの罪の重さに耐えきれなくなった
彼女の心は崩壊してしまう。“生産”を退けて駆けつけた暁が見たものは、“信念”
にとどめを刺された氷織の姿だった。アビスゲートによって崩壊する世界の中、暁
は泣きながら氷織の亡骸を抱え続けていた。

(第二章)
 ヒロインが氷織に(以下略)。

(第三章)
 数千年前、吸血鬼の一族を率いる身でありながら“夜明けの王”の“騎士”となった
ために一族を皆殺しにした氷織。世界を救うためとはいえ、“朔の姫”まで殺してしまっ
た彼女は自らの呪いによって記憶を失うようになってしまっていた。

 他のルート同様、“義務”の超魔術を防いだ十六夜が身を隠してしまう。十六夜の
友人としての立場と“城”のエージェントとしての立場の板挟みになる氷織だったが、
今まで対人関係を損得で考えてきた彼女はどうしても十六夜を信じ切れない。かつて
の記憶もあり、氷織のことをだいぶ理解してきた暁は彼女に繰り返し人を信じることを
教え、氷織もまた試行錯誤をしながら十六夜を信じようとするのだった。

371 名前:黄昏の姫騎士9 ◆l1l6Ur354A [sage] 投稿日:2009/07/16(木) 22:03:10 ID:iseCXMAV0
 “信念”から十六夜が“八堕”の元にいることを知らされた一同は、彼女を救ける
ために儀式場へ向かう。再び対峙する氷織と“信念”だが、氷織の妹だった“信念”
は過去を語りながら滅ぼされた一族の恨みを込めて氷織を追い詰める。互いに奥義
を繰り出した結果、”信念”を破って止めを刺そううとする氷織。そこに突然現れた
十六夜が“信念”を庇って重傷を負ってしまう。それは氷織にこれ以上家族殺しを
させたくなかったからであったが、蘇った記憶と再び“朔の姫”を手にかけてしまった
ショックから氷織は発狂してしまう。暁の呼びかけで氷織は正気に戻るが、“革命”が
十六夜を連れ去ってしまう。和解した“信念”の協力を受けて後を追う暁と氷織だった
が、辿り着いた先にいた“革命”は師である“始祖・革命”と戦って満身創痍の状態だった。
 彼女の口から語られる過去。遠い昔、魔術師達が世界をより良くしようと行った
儀式が世界を喰らう“魄”を呼び込んでしまったこと。どうにかしようと努力したが叶わ
なかったこと。“夜明けの王“の世界再構成の力に頼って問題を先送りにするしかな
かったこと。“朔の姫”の魂を生け贄にすることで“魄”を浄化しようとしたこと。
 話し続ける彼女に、「何故師と戦う事になったのか」と疑問をぶつける氷織。そこに
“始祖・革命”が現れ、“革命”を殺してしまう。“魄”と一体化した彼にとって、もはや
“革命”は自分を消そうとする邪魔者に過ぎなかったのだ。氷織の禁呪で“始祖・革命”
は倒れるが、そこから執念で這い出してきた“魄”に敗北しそうになる。その時、目を
覚ました十六夜が“朔の姫”の力で二人を救い出す。世界を救うために十六夜と氷織
は力を合わせて“魄”を消滅させた。
 全てが終わった後、“魄”によって存在していた世界のひずみの為に世界が崩壊を
始めてしまう。暁は“夜明けの王”として“魄”がいなくなった世界を再構成し、平和な
日々が始まるのだった。

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