233 :ドラゴンナイト4 1/2:2005/06/06(月) 04:50:57 ID:cT3C/ncK
魔王の腹心ルシフォンは密かに魔王の娘イノと付き合っていたが
イノの妹マノが密告したことにより露見し、魔王に幽閉される。
その後、魔王は人間界の英雄、ヤマトタケルを倒せば許してやると約束。
ルシフォンはイノが作り出したという、時間を遡る宝玉を使って
タケルらが暮らす世界へと移動した。
(ルシフォンは一万年ぐらい幽閉されていたため)

一方、タケルは妻のルナといちゃつくばかりで、一向に旅立とうとしない。
代わりに息子のカケルが旅立つことになる。
旅立ってまもなく、西方から怪しげな黒雲が現れた。
それに包まれた物は全て石に変わってしまうらしい。
周章狼狽するカケルだったが、突如現れた仮面の剣士エトに叱咤激励され
ルシフォン軍と戦うことになった。

やがてエルフのマルレーネ、幼馴染のナターシャやその他いろいろの仲間が集まる。
ところが旅の途中から、頼りになる兄貴分であったエトの様子がおかしくなる。
マルレーネに言い寄ったかと思えば、今度はナターシャを口説きだすという無節操ぶり。
カケルはエトに対して不信感を強めていく。
そして決戦前夜、マルレーネが姿を消してしまう。

ついにルシフォンのもとへたどり着いたカケルたち。
しかし彼の魔力は強大で、仲間たちは次々と殺されていく。
そしてナターシャも奈落の底へ。
カケルは捕らえられ、牢獄に幽閉された。そして十年が経過した。

234 :ドラゴンナイト4 2/2:2005/06/06(月) 04:51:21 ID:cT3C/ncK
牢獄の中で成長したカケルの元にマルレーネが現れる。
彼女こそルシフォンを追って来た魔王の娘マノで、彼女もルシフォンに
心惹かれており、姉からルシフォンを奪おうと密告してしまったらしい。
そして今、マルレーネはカケルらを見捨ててしまったことを深く悔いていた。
マルレーネはカケルに時間を遡る宝玉を渡し、これで過去に戻って
十年前の自分を説得して欲しいと懇願する。
しかし同じ時代に同じ人物がいるとまずいので、正体を隠す必要がある。
カケルはマルレーネが変装に使っていた魔王軍の甲冑を借り受けると
十年前に戻っていった。

ちょうどそこは黒雲が現れたところだった。
狼狽するカケルを叱咤する。名前を問われて答えに詰まったカケルは
「えーと、えーと」と口ごもる。それを聞いた十年前のカケルは
彼の名前と誤解し、そしてこう呼んだ。「エト」と。

全てを理解したカケル(以後エトに変更)。
十年前、目の前で殺されてしまったナターシャへの想いは募るが
それは決して許されないものである。子供であるが故に些細なことで
いがみあうカケルとエトの間を取り持ち、そして何も知らないマルレーネを
見事説得することに成功。
マルレーネの力でルシフォンの魔力は一部封印され、激しい戦いの末に
ルシフォンは滅びた。勝利に沸く一行の中、エトだけは冷静だった。
役目を終えた彼は自らの仮面を外す。自分と同じ顔に驚愕するカケル。
エトは少しずつその姿を失っていく。
同じ時代に同じ人物が存在することは決して許されないのだ。
しかし、エトは満足そうな笑みを浮かべつつ消えていった。

戦いの後、マルレーネは一旦カケルの友人セイルの家に
身を寄せていたが、ある晩姿を消してしまった。おわり。


235 :ドラゴンナイト4 補足 :2005/06/06(月) 04:53:31 ID:cT3C/ncK
十年とか、一万年とか、そこらへんの数字はよく覚えてないや。
ひょっとしたらイノとマノの名前も逆かも。

237 :名無しさん@初回限定 :2005/06/06(月) 12:47:25 ID:xAWtU/XJ
逆だな。
イノ=マルレーネで、石はマノの子宮から取り出した物だ。

242 :名無しさん@初回限定 :2005/06/06(月) 20:07:02 ID:irGPYOyJ
>>233-234乙
補足しとくと、
上級魔族は常に神に監視されているので、本来簡単には、時間を遡る宝玉を使って、
過去の人間界に干渉することはできないんだけど、
ルシフォンは、長らく幽閉されていた為、神もその存在を忘れ、監視の目が行き届かなくなっていたので、
人間界を神の側に導いた過去の英雄「ヤマトタケル」抹殺の為の要員として、
事実上過去に戻れる唯一の魔族である彼に白羽の矢が立ったという設定ね。

そうでないと未来からいくらでも魔族がやって来れることになってしまうので。
一応、念のため補足しときました。

このページへのコメント

マルレーネはルシフォンの事のためにカケル軍のスパイをしていたが、エトだかカケルだかを好きになってしまう。

最初のエトはカケルだった頃の自分の気持ちを優先してナターシャに告白した。
マルレーネには言い寄っていたのではなくて事実だけ告げて普通に説得しようとしていたのだが、エトが好きだったマルレーネは素直になれず、エトを拒んで出て行ってしまう。
そして大好きなナターシャをエトに取られたカケルもまたブチ切れ。最悪のエト。

二週目のエトは自分の気持ちを押し殺して二週目カケルにナターシャを譲った。
そして自分を見つめるマルレーネの想いに応えた上で説得成功。

一週目は0週目カケルにナターシャを寝取られ、二週目は二週目カケルに譲って身を引いて最後は消滅。
報われねえ…

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Posted by な 2013年01月10日(木) 01:44:04 返信

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