96 名前：ネコっかわいがり [sage] 投稿日：2006/11/02(木) 17:43:57 ID:LMquFgx+0
主人公はイヌミミのジャック。ジャックは森の中にある診療所に頭を怪我した状態で運ばれたらしく、それまでの記憶が一切無い。ジャックという名前すら先生に付けてもらったものだ。しかし、治療してもらい更に診療所においてもらっている
ことに恩義を感じて、治療を受けるかたわら先生の助手として働くことにする。
その診療所の主はクレイン先生。年齢不詳だが、診療所の主として患者たち―イヌミミ、ネコミミ―の治療に専念する。
ジャックの他に治療を受けているネコミミはこの４人。
双子のウミ・ナミ。２人は三毛猫種のネコミミ。活動的、いたずら好きのまさに子猫。診療所のマスコット的存在。
ペルシャ種のネコミミのノーマ。いつも昼過ぎまで眠っており、目覚めればよく食べる。まさにネコの怠惰な部分を表したような彼女であるが、意外にも部屋には本がたくさんあり、理知的な部分を伺わせる。ウミ・ナミとも仲良し。
シャム種のネコミミのフェイ。情緒不安定で、躁鬱病である。その部分を除けば、いたって普通の少女のようである。
ジャックは助手として洗濯や食事などの家事をするとともに、先生の助手としてネコミミたちの治療の手伝いをします。具体的には、検温や問診などの診察や、他にも「治療」としてネコミミが発情期になると性行為をして彼女たちを鎮めます。
こうしてイチャイチャしながら診療所の日々は過ぎていくのでした。
ここら辺までが個別ルート。全ての個別ルートを攻略するとタイトル画面からトゥルーが選べるようになる。
97 名前：ネコっかわいがり [sage] 投稿日：2006/11/02(木) 17:47:01 ID:LMquFgx+0
トゥルー
ある日、ナミが高熱を出し寝込む。先生とノーマはナミを診察し看病する。看病の最中、ウミとナミの本当の名前は浅生海・波であり、彼女たちは恩師の娘であることがノーマの口から語られる。
しかし２日経っても良くならず、ジャックとフェイは翌日の朝にウミ・ナミは転院したと告げられる。
その後フェイも診療所に来る前の記憶が一部欠落していることに気づき、それにショックを受け寝込んでしまう。
そしてジャックは先生に様々な疑問―ウミ・ナミの転院や病気のこと―について問いただすが一蹴される。
その後頭痛が治まらず、鎮痛剤を求めて診療所内を歩いていると診療室で先生とノーマの言い争っているような会話が聞こえる。
その会話ではノーマは先生を「アリス」と、先生はノーマを「姉さん」と呼んでいた。
翌日の朝、ノーマにそのことを問うとノーマのフルネームはノーマ・クレイン、先生はアリス・クレインといい、二人は姉妹であるという事実を聞かされる。
その直後、フェイはウミの声が聞こえると言ってアリスを押しのけて手術室に入り込んでしまう。
そこには首輪と手錠と拘束具を付けられ、目隠しまでされているウミの姿があった。フェイはそれに憤りウミを自由にするが、理性を失い獣となったウミはフェイに襲い掛かる。
ウミの牙がフェイを襲う寸前、猟銃を持ったノーマはウミを射殺する。
98 名前：ネコっかわいがり [sage] 投稿日：2006/11/02(木) 17:53:00 ID:LMquFgx+0
そしてこの病気の詳細が語られる。
いつごろからかイヌ、ネコの死骸が街に目立つようになり、その後ペットであるイヌ、ネコまでもが不審な死を遂げるようになる。
それは新たな感染症とされるがそのウィルスには抗しようもなく、イヌやネコは地球上から絶滅した。
やがて、そのウィルスは人間に感染するようになりその姿を変えてゆく。
それが引き起こすのは人間の獣化―女性はネコミミに男性はイヌミミに―とその果ての理性の消失、そして死。
この病は人種的独自性及び才知覚症候群、DOTESと呼ばれた。
DOTESは獣化した患者が人を襲うことで恐ろしい勢いで世界中に感染を拡大させていった。
そのDOTESを研究していたのは若きウィルス研究者であるノーマ・クレイン博士。
彼女は初期のDOTESウィルスから人間に感染可能な新型ウィルスの出現を予測するも、学会から疎まれ研究から遠ざけられていた。
ヒト感染型のDOTESウィルスが猛威を振るいだしてからようやく研究を開始することができた。
研究の開始から半年でDOTESの薬剤治療を開始されるがそれは現実的な治療法ではなく、病状を遅らせるものでしかないことから、ワクチンが必要となった。
それは病原を被験者の脳に移植、培養することによって作られるというものだったが、その被験者になることは死を意味した。
ここで、獣化した患者に襲われた浅生教授が死亡する。そして研究チームは解散される。
残ったのはノーマ博士の妹・アリス・クレインとワクチンの被験者でもあり助手でもある青年。
また、浅生教授の姉妹がDOTESに感染しているため、ノーマは彼女たちを引き取り看病するも、彼女たちからノーマに
DOTESが感染してしまう。隔離を求められ、双子を連れた研究チームは街をさまよう。そして森の中に人気の無い診療所を見つける。
そこには一組の姉妹が取り残されていた。その弟のほうはDOTESにより死亡してしまう。
残された姉は研究に協力したいと申し出て、ワクチンの被験者となる。
そうして他愛ない、しかし破滅が約束されていた日々を送っていたのだ。
99 名前：ネコっかわいがり [sage] 投稿日：2006/11/02(木) 17:54:19 ID:LMquFgx+0
ウミの墓標を建てた後、フェイは発症し、抗体を摘出した。そしてフェイの姿は診療所から消えた。
そして残された３人だが、ノーマも衰弱が進んでいた。そんなノーマからジャックに薬が渡される。
その後ノーマは動けなくなり、数日後に死亡した。
しばらくはジャックとアリスの二人きりであったが、ある日ジャックは激しい頭痛からノーマに渡された薬を飲む。
そうして目を覚ますとジャックは記憶を取り戻していた。
研究チームの一員であり、ワクチンの被験者でもあり、アリスの恋人でもある伊勢谷優作という人間の記憶を。
そしてジャック―優作はアリスを抱く。次の朝、アリスと優作は昔を懐かしむ。
アリスは優作にもっとそばにいて欲しいと懇願するが、優作はアリスを諭し、別れを告げる。
一ヵ月後、アリスは診療所に別れを告げる。優作の守りたかった、優作のいない世界を守るために。
100 名前：ネコっかわいがり [sage] 投稿日：2006/11/02(木) 17:59:42 ID:LMquFgx+0
補足：エンディングはritaの歌うSweet Outbreak。作詞が元長征木。歌詞がネタバレ満載。というか、ストーリーそのもの。
更にこの後を描いた半オフィシャル本である『WHAT A WONDERFUL WORLD』が同人で出ている。
トゥルーアフター
診療所を出る前、ノーマの遺した遺言に従い、転院したナミにワクチン投与をするために室町のセンターへ向かう。ワクチンを投与する際、ナミ自身の口から（本人は自覚がない様だが）自分が懐妊している旨を告げられる。
DOTESウィルスによって完全に停止していたはずの生殖機能が、奇跡的にも活きていたのだ。
しかし同時に２人の状況は悪化する。
ワクチンを手に入れ、莫大な富を得ようとする巨大製薬会社の送り込んだ傭兵部隊がセンターを襲撃する。間一髪逃れるものの、アリス達は少しずつ退路を塞がれていった。そして同じ頃、アリスもまたDOTESの影響によって衰弱していく。
身重なナミを庇いながらの逃亡生活にもついに限界が訪れる。アリスは一か八かに賭けて、部隊が閉鎖している県道を横断しようとするも見つかり、ナミを奪われアリスは崖から転落してしまう。
薄れ行く意識の中で、アリスはフェイが抗体摘出手術前に自分に言った言葉を思い出す。
「勝手に死んだら許さない」
その言葉に、アリスは最後の力を振り絞って崖をよじ登る。幸運にも駐留部隊はナミと共に未だ移動せずにいた。隙を見計らいナミを奪還するが気づかれ、やむなくアリスは護身用の拳銃の引き金を引く。
その音を聞きつけてやって来た部隊に包囲され、２人はついに捕縛されてしまう。傭兵の１人がアリスを射殺しようとした時、ナミはアリスの拳銃を手に彼女の前に躍り出る。人を殺すという恐怖を乗り越え引いた引き金の先には、傭兵ではなくアリスがいた。
「これから母親になるあなたが人を殺してはいけない」
その言葉を最後に、アリスはついに力尽きる。
その時、奇跡は起きた。
突如傭兵部隊をいくつもの影が襲撃し、駆逐する。それはみな、DOTESによって獣化した感染者達だった。ナミを守るように戦う彼らの姿を見て、アリスはナミを救ってくれた神に感謝しながらそっと息を引き取る。
死後、アリスは優作と再会した。
そして遥か下方、アリスの指差す先には我が子を胸に抱くナミの姿があった。
「素晴らしい世界とは一体どんな世界なんだろう？」
その答えは、そこにあった。
主人公はイヌミミのジャック。ジャックは森の中にある診療所に頭を怪我した状態で運ばれたらしく、それまでの記憶が一切無い。ジャックという名前すら先生に付けてもらったものだ。しかし、治療してもらい更に診療所においてもらっている
ことに恩義を感じて、治療を受けるかたわら先生の助手として働くことにする。
その診療所の主はクレイン先生。年齢不詳だが、診療所の主として患者たち―イヌミミ、ネコミミ―の治療に専念する。
ジャックの他に治療を受けているネコミミはこの４人。
双子のウミ・ナミ。２人は三毛猫種のネコミミ。活動的、いたずら好きのまさに子猫。診療所のマスコット的存在。
ペルシャ種のネコミミのノーマ。いつも昼過ぎまで眠っており、目覚めればよく食べる。まさにネコの怠惰な部分を表したような彼女であるが、意外にも部屋には本がたくさんあり、理知的な部分を伺わせる。ウミ・ナミとも仲良し。
シャム種のネコミミのフェイ。情緒不安定で、躁鬱病である。その部分を除けば、いたって普通の少女のようである。
ジャックは助手として洗濯や食事などの家事をするとともに、先生の助手としてネコミミたちの治療の手伝いをします。具体的には、検温や問診などの診察や、他にも「治療」としてネコミミが発情期になると性行為をして彼女たちを鎮めます。
こうしてイチャイチャしながら診療所の日々は過ぎていくのでした。
ここら辺までが個別ルート。全ての個別ルートを攻略するとタイトル画面からトゥルーが選べるようになる。
97 名前：ネコっかわいがり [sage] 投稿日：2006/11/02(木) 17:47:01 ID:LMquFgx+0
トゥルー
ある日、ナミが高熱を出し寝込む。先生とノーマはナミを診察し看病する。看病の最中、ウミとナミの本当の名前は浅生海・波であり、彼女たちは恩師の娘であることがノーマの口から語られる。
しかし２日経っても良くならず、ジャックとフェイは翌日の朝にウミ・ナミは転院したと告げられる。
その後フェイも診療所に来る前の記憶が一部欠落していることに気づき、それにショックを受け寝込んでしまう。
そしてジャックは先生に様々な疑問―ウミ・ナミの転院や病気のこと―について問いただすが一蹴される。
その後頭痛が治まらず、鎮痛剤を求めて診療所内を歩いていると診療室で先生とノーマの言い争っているような会話が聞こえる。
その会話ではノーマは先生を「アリス」と、先生はノーマを「姉さん」と呼んでいた。
翌日の朝、ノーマにそのことを問うとノーマのフルネームはノーマ・クレイン、先生はアリス・クレインといい、二人は姉妹であるという事実を聞かされる。
その直後、フェイはウミの声が聞こえると言ってアリスを押しのけて手術室に入り込んでしまう。
そこには首輪と手錠と拘束具を付けられ、目隠しまでされているウミの姿があった。フェイはそれに憤りウミを自由にするが、理性を失い獣となったウミはフェイに襲い掛かる。
ウミの牙がフェイを襲う寸前、猟銃を持ったノーマはウミを射殺する。
98 名前：ネコっかわいがり [sage] 投稿日：2006/11/02(木) 17:53:00 ID:LMquFgx+0
そしてこの病気の詳細が語られる。
いつごろからかイヌ、ネコの死骸が街に目立つようになり、その後ペットであるイヌ、ネコまでもが不審な死を遂げるようになる。
それは新たな感染症とされるがそのウィルスには抗しようもなく、イヌやネコは地球上から絶滅した。
やがて、そのウィルスは人間に感染するようになりその姿を変えてゆく。
それが引き起こすのは人間の獣化―女性はネコミミに男性はイヌミミに―とその果ての理性の消失、そして死。
この病は人種的独自性及び才知覚症候群、DOTESと呼ばれた。
DOTESは獣化した患者が人を襲うことで恐ろしい勢いで世界中に感染を拡大させていった。
そのDOTESを研究していたのは若きウィルス研究者であるノーマ・クレイン博士。
彼女は初期のDOTESウィルスから人間に感染可能な新型ウィルスの出現を予測するも、学会から疎まれ研究から遠ざけられていた。
ヒト感染型のDOTESウィルスが猛威を振るいだしてからようやく研究を開始することができた。
研究の開始から半年でDOTESの薬剤治療を開始されるがそれは現実的な治療法ではなく、病状を遅らせるものでしかないことから、ワクチンが必要となった。
それは病原を被験者の脳に移植、培養することによって作られるというものだったが、その被験者になることは死を意味した。
ここで、獣化した患者に襲われた浅生教授が死亡する。そして研究チームは解散される。
残ったのはノーマ博士の妹・アリス・クレインとワクチンの被験者でもあり助手でもある青年。
また、浅生教授の姉妹がDOTESに感染しているため、ノーマは彼女たちを引き取り看病するも、彼女たちからノーマに
DOTESが感染してしまう。隔離を求められ、双子を連れた研究チームは街をさまよう。そして森の中に人気の無い診療所を見つける。
そこには一組の姉妹が取り残されていた。その弟のほうはDOTESにより死亡してしまう。
残された姉は研究に協力したいと申し出て、ワクチンの被験者となる。
そうして他愛ない、しかし破滅が約束されていた日々を送っていたのだ。
99 名前：ネコっかわいがり [sage] 投稿日：2006/11/02(木) 17:54:19 ID:LMquFgx+0
ウミの墓標を建てた後、フェイは発症し、抗体を摘出した。そしてフェイの姿は診療所から消えた。
そして残された３人だが、ノーマも衰弱が進んでいた。そんなノーマからジャックに薬が渡される。
その後ノーマは動けなくなり、数日後に死亡した。
しばらくはジャックとアリスの二人きりであったが、ある日ジャックは激しい頭痛からノーマに渡された薬を飲む。
そうして目を覚ますとジャックは記憶を取り戻していた。
研究チームの一員であり、ワクチンの被験者でもあり、アリスの恋人でもある伊勢谷優作という人間の記憶を。
そしてジャック―優作はアリスを抱く。次の朝、アリスと優作は昔を懐かしむ。
アリスは優作にもっとそばにいて欲しいと懇願するが、優作はアリスを諭し、別れを告げる。
一ヵ月後、アリスは診療所に別れを告げる。優作の守りたかった、優作のいない世界を守るために。
100 名前：ネコっかわいがり [sage] 投稿日：2006/11/02(木) 17:59:42 ID:LMquFgx+0
補足：エンディングはritaの歌うSweet Outbreak。作詞が元長征木。歌詞がネタバレ満載。というか、ストーリーそのもの。
更にこの後を描いた半オフィシャル本である『WHAT A WONDERFUL WORLD』が同人で出ている。
トゥルーアフター
診療所を出る前、ノーマの遺した遺言に従い、転院したナミにワクチン投与をするために室町のセンターへ向かう。ワクチンを投与する際、ナミ自身の口から（本人は自覚がない様だが）自分が懐妊している旨を告げられる。
DOTESウィルスによって完全に停止していたはずの生殖機能が、奇跡的にも活きていたのだ。
しかし同時に２人の状況は悪化する。
ワクチンを手に入れ、莫大な富を得ようとする巨大製薬会社の送り込んだ傭兵部隊がセンターを襲撃する。間一髪逃れるものの、アリス達は少しずつ退路を塞がれていった。そして同じ頃、アリスもまたDOTESの影響によって衰弱していく。
身重なナミを庇いながらの逃亡生活にもついに限界が訪れる。アリスは一か八かに賭けて、部隊が閉鎖している県道を横断しようとするも見つかり、ナミを奪われアリスは崖から転落してしまう。
薄れ行く意識の中で、アリスはフェイが抗体摘出手術前に自分に言った言葉を思い出す。
「勝手に死んだら許さない」
その言葉に、アリスは最後の力を振り絞って崖をよじ登る。幸運にも駐留部隊はナミと共に未だ移動せずにいた。隙を見計らいナミを奪還するが気づかれ、やむなくアリスは護身用の拳銃の引き金を引く。
その音を聞きつけてやって来た部隊に包囲され、２人はついに捕縛されてしまう。傭兵の１人がアリスを射殺しようとした時、ナミはアリスの拳銃を手に彼女の前に躍り出る。人を殺すという恐怖を乗り越え引いた引き金の先には、傭兵ではなくアリスがいた。
「これから母親になるあなたが人を殺してはいけない」
その言葉を最後に、アリスはついに力尽きる。
その時、奇跡は起きた。
突如傭兵部隊をいくつもの影が襲撃し、駆逐する。それはみな、DOTESによって獣化した感染者達だった。ナミを守るように戦う彼らの姿を見て、アリスはナミを救ってくれた神に感謝しながらそっと息を引き取る。
死後、アリスは優作と再会した。
そして遥か下方、アリスの指差す先には我が子を胸に抱くナミの姿があった。
「素晴らしい世界とは一体どんな世界なんだろう？」
その答えは、そこにあった。
このページへのコメント
加筆版？かどうかわからないけど現在原作者がネットに残してる『WHAT A WONDERFUL WORLD』ならアリスは生きていると思われる（片足になった事や杖が無いと歩けないという描写から。
そしてさらにその後日談で『Souvenir』でフェイの生存、ナミの死、ナミの息子のジャックに関して書かれている。
室町、でなく室蘭だった希ガス