31バタフライシーカー ◆l1l6Ur354A 2018/04/11(水) 20:58:59.74ID:BJ0GqrLm0
地方都市であるにも関わらず首都の数倍の異常犯罪が多発する街、白織市。
その地で生まれ育った主人公、遠野圭介は義姉の九重透子が6年前に連続殺人犯「蜘蛛」として逮捕されたのをきっかけに
街に巣食う異常犯罪に執着するようになり極秘裏に結成された学生捜査集団「ムシクイ」のリーダーとして事件解決と学生の二足の草鞋をこなす多忙な日々を送っていた。
被害者の遺体から死の原因となった情報を引き出す探査能力者「バタフライシーカー」として幾度となく地獄のような光景を脳裏に焼き付け
オカルトめいた能力で捜査に加わる学生を嫌う刑事たちの反発を受けても圭介が捜査官としての立場に拘るのは
優しかった義姉が何故連続殺人を犯し、逃走することができたにも関わらず自首したのかを知るためだった。
だが心神喪失と診断され終身刑となった透子はその理由を何も語らず監獄から「白織のハンニバル・レクター」として圭介の捜査を助けるだけだった。
しかし事件から6年の歳月が経ったある日、不穏な噂が流れ始める。
殺人鬼「蜘蛛」が再び活動を開始した、と。

共通(桐生梓)ルートの事件「連続拷問殺人事件」

犯人は自動車事故で女性を殺した(正確には車に驚いた女性がバランスを崩して転落死)ことで発狂し
女性を傷つけ悲鳴を上げさせることで楽器を演奏しようとする音楽家。
事件解決後に犯人に殺害される寸前救出した教師兼刑事で義姉の友人でもあった桐生梓を慰める意味で抱く。
分岐時にヒロインたちが推す事件を選ばないと脱獄した姉に自分が殺される
あるいはクラスメイトの天童優衣が殺されるバットエンドを迎えることになる。

32バタフライシーカー ◆l1l6Ur354A 2018/04/11(水) 20:59:32.66ID:BJ0GqrLm0
天童優衣ルートの事件「連続看護殺人」

被害者を誘拐、殺害しているにも関わらずその間に看護している形跡が見られるのが特徴。
共感能力の高く他者の心理を見抜く人間嘘発見器の天童優衣と共に捜査を行う。
犯人は難病の息子の看病疲れで息子を殺してしまった女性。
自分が犯した罪の意識から逃れるために「今度こそ」と被害者を誘拐し看護しては息子でない事に気がつき殺害していた。

氷室千歳ルートの事件「不規則連続殺人」

6年前から不規則に行われている連続殺人事件。
共感能力の低さに劣等感を抱くプロファイラー氷室千歳と共に捜査を行う。
犯人は強盗殺人犯によって最愛の女性を殺されたレズビアンの芸術家。
第一発見者として犯人が色覚異常者であることを見抜き、色覚異常者だけが正解できる懸賞を使い皆殺しにしていた。


早乙女早矢ルートの事件「連続撲殺殺人」

6年前の「蜘蛛」の殺人現場と同じ場所で死体が発見される奇妙な事件。
父親を蜘蛛に殺され犯罪者を憎む少女、早乙女早矢と共に捜査を行う。
犯人は二人組で片方は市長の運転手、日常生活のストレスを解消する目的で
位置情報ゲームを模した殺人事件を対戦相手と共に起こしていた(もう片方の犯人は作中で言及なし)

33バタフライシーカー ◆l1l6Ur354A 2018/04/11(水) 21:00:01.74ID:BJ0GqrLm0
九重透子ルート

上記のルート全てを攻略すると自動的に開始。
圭介は俯瞰視点からそれぞれのルートで事件を解決し少女たちと結ばれた幸せな日々を送る自分を眺めながら
自分の中でまだ解決されるべき謎が残っていることを感じていた。
義姉であり初恋の相手である九重透子、優しかった彼女はなぜ殺人鬼になってしまったのか。
各ルートの記憶からその原因がかつて二人で遊んでいた時に自分が赤い蝶を逃したことにあると知った圭介は全ての真相を知る覚悟と決意を固める。
そして俯瞰世界は夢となり、圭介は連続拷問殺人事件の解決前の時間軸で目覚めた。
ループ後の世界、明確な記憶は残っていなかったが重要な分岐点で過去の情報を
曖昧な予感として引き出せるようになった圭介は以前と選択を変えることで
ヒロインたちと結ばれない道を選び、共通バットエンドで起きた九重透子が天童優衣を殺す未来を防いで脱獄した姉と対峙する。
圭介は透子に真意を問いただすが透子は今はまだ誰にも捕まるわけにはいかないと告げ姿を消す。
圭介が透子の共犯として脱獄に手を貸した可能性があると市長はムシクイの無期限活動停止を決定。
圭介には監視がつけられることになる。
しかし活動停止処分は数日後にあっさりと一時解除されることになる。
きっかけは警察に送られてきた4人の人物の髪、目的の分からない代物のため圭介が探査することになったのだ。
探査により脳裏に浮かんだのは被害者と思われる4人が殺人を犯している光景。
殺人鬼を殺す殺人鬼、シリアルキラーキラーの登場だった。
圭介はこの事件の調査過程で白織市に生息する固有の蝶アカオリチョウが人間を犯罪者に変える毒を持つことや
これまで無差別殺人だと思われていた透子の殺害対象が血の匂いを漂わせていた人物に限定されていたことを知る。

34バタフライシーカー ◆l1l6Ur354A 2018/04/11(水) 21:03:57.02ID:BJ0GqrLm0
そして圭介は仲間たちと協力することでついに6年前の事件の真相に辿り着く。
全ての発端は圭介が昆虫の命すら気にする優しい義姉のために捕まえたアカオリチョウを逃したことが始まりだった。
透子は自分のために義弟に我慢を強いたことを気に病み、自分で蝶を捕まえてプレゼントしようと山に向かい転落事故を起こす。
そこで蝶の毒に感染し、血の匂いを嗅ぐたびに蝶の幻覚に囚われるようになったのだ。
それから数ヶ月後、透子は精神病患者が圭介を誘拐しようとするのを止めようとして
転落死させてしまったショックで「蝶が人に乗り移り操っている」と思い込む。
本来であれば透子は事故で現実と妄想を混同するようになった精神病患者として扱われ治療を受けることになっただろう。
だがそこに現れた「あの人」がその後の透子の人生を歪めてしまった。
「あの人」は現実には存在しない、透子にしか見えないはずの蝶が見えるといい蝶にとりつかれた人間を殺せと命じた。
そして「あの人」はこのことを口外しないように口止めした上で
一連の犯行が全て九重透子のものであるとされた決定的な証拠、手編みの蜘蛛の刺繍を透子から受け取り去っていったのだという。
これにより圭介は少なくとも蜘蛛が起こしたとされる被害者のうちの何割かは義姉の犯行ではなく、彼女を利用した黒幕の犯行であることに辿り着く。
黒幕は白織市の現職市長である日下部響也だった。
日下部は当時自分の不正を掴んだジャーナリストを保身のために殺害しその罪を透子に被せたのだ。
そしてその後も日下部の子供たちは透子を使いシリアルキラーキラーとして快楽殺人を楽しんでいた。
日下部は市長の権力によって真相に気づいた圭介たちを葬ろうとするが
ムシクイは学生捜査員制度を作った前市長たちの協力を得て日下部一族を逮捕することに成功する。
かくして事件は解決しムシクイは存続した。
だが精神を病み、殺人教唆を受けた結果とはいえ多くの人を殺した透子が無罪放免となることはなかった。
再び監獄へと戻った義姉と面会した圭介は恋人を作らないのかという質問に自分にはもう好きな人がいる。
その人が戻ってくるまでどれほどの時間がかかろうとも待ち続けると答えてガラス越しに手を合わせた。

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