595 名前:空を飛ぶ、3つの方法。[sage] 投稿日:2010/02/28(日) 22:59:45 ID:eyYxdCMO0
公式:http://lacryma.info/soramitsu/

○主要登場人物
・天野翔(あまの かける)
 主人公。お調子者のムードメーカーだが、いざとなると熱い。何故かメガネ嫌い。

・雲呑深空(くものみ みそら)
 同級生。他人と距離を置いているため友達がいないが、成績優秀品行方正な優等生。
 いつも素直で真っ直ぐ。絵本作家を目指しており、その腕前は高い。
・鳥井かりん(とりい かりん)
 謎のへっぽこテロリスト。メガネ巨乳。自称・翔の婚約者。仲間を信じ空を目指す。
 全てが微妙かつ天然気味。勉強も最悪、絵もとても下手だが、料理だけは結構な腕前。
・嵩立静香(かさだて しずか)
 翔の幼馴染み。メンバー中で最も常識人。クールだがお人好しでもある。
 実は翔のことが好きだが、素直になれずに小言ばかり言ってしまうツンデレ少女。
・鈴白灯(すずしろ あかり)
 先輩。物腰柔らかな大和撫子だが意地悪好き。また怒ると杖を刀に変えて斬ってくる。
 事故で視覚を失っているが、絶対空間把握能力と超聴力を持つため不便は少ない。
・姫野王寺花蓮(ひめのおうじ かれん)
 後輩。自信とプライドに溢れた高飛車なお嬢様。財閥の一人娘だが妙に貧乏臭い。
 世間知らずを超えて極度の馬鹿であるが、みんなに愛されている。

・相楽麻衣子(さがら まいこ)
 翔と静香の友人。5歳年下だが飛び級していつも同学年。天才(マッド)発明家。
 飛行候補生のリーダー的存在。トリ太という巨大な喋るぬいぐるみを背負う。
・櫻井秀一(さくらい しゅういち)
 いつも無口かつポーカーフェイスで何を考えているか分からない男。
 口を開くと変態的でマニアックなことばかり言うが、核心を突いてくることも度々。

596 名前:空を飛ぶ、3つの方法。[sage] 投稿日:2010/02/28(日) 23:03:03 ID:eyYxdCMO0
○共通
7/1、翔がいつも通り静香と共に学園に向かうと、謎の玩具に学園を占拠されていた。
連れて行かれた教室には数人の学生。そこに現れた少女、鳥井かりんが
「この学園は占拠しちゃいました。死にたくなければ、1ヶ月以内に空を飛んでください。」
と宣言したところから物語は始まる。

集めたメンバーを飛行候補生、仲間だと言うかりん。
詳細を言わないものの、真剣に「空を飛ばないと1ヶ月後に大変なことになる」
「全宇宙存亡の危機」「死んでしまう」と言う様子に、
誇張があるとは思いつつも、皆は彼女を信じて空を飛ぶことを目指す。
かりん曰く、現在までの歴史で人類が空を飛ぶには2つの方法がある。
「想像・空想の中で飛ぶ」「科学の力(機械)で実際に空を飛ぶ」
だが今回必要なのはどちらとも違う、「空を飛ぶ、3つ目の方法」なのだという。

学園は認識阻害フィールドが働いており、
飛行候補生を以外は教員も含めて全員が現在は夏期休講だと思っている。
飛行候補生も帰宅は自由で、皆で遊びに行くことも多数。
そんなこんなで皆で空を飛ぶ方法を試すが、失敗続き。
アイデアが尽きてきたので、数グループに分かれて各自で色々やってみることになる。
翔がグループを組むことになる相手によってルート分岐する。

597 名前:空を飛ぶ、3つの方法。[sage] 投稿日:2010/02/28(日) 23:06:31 ID:eyYxdCMO0
○花蓮
頻繁に早く帰る花蓮が気になる翔。彼女が保育園の保母手伝いをしていたと知る。
さらにボロアパートで貧乏暮らしをしていること、生活能力皆無であることも判明。
見かねた翔は勢いで花蓮の家に住み生活の自立を助けることに決めた。
生活を続けていくうちに翔は、花蓮の実家が本当の金持ちで、
現在は将来の進路に関して親と喧嘩して家出していると知る。
花蓮は、言い寄ってきた男全員がアパートに案内した途端に離れていったのに対し、
むしろ気にかけてくる翔に好意を寄せ、そのまま二人は結ばれる。

7/25、かりんは「危険は回避された、解散して残りは私一人でやる」と宣言。
翔はもう二度と会えないことを察するが、時既に遅くかりんは完全に姿を消してしまう。

翔は相変わらず花蓮と同棲していたが、花蓮の父親が現れて連れ戻そうとしてきた。
翔と花蓮の猛反対を受けた父親は一旦引いていくが、その代わりに
年度末予定だった閉園を大幅に早め、施設からの退去と取り壊しを数日後にしてしまう。
執行前日にそれを知り二人で父親に直談判するが、溝は埋まらない。
だが当日、翔の最後の訴えと力に屈しないという宣戦布告、
そして翔と花蓮に共感していた執事の助言を受けて園を訪れた父親は、
ヤクザまがいの業者に一歩も引かずに体を張って子供たちを守ろうとする
花蓮を目の当たりにし、その決意を認めて手を引く。
こうして花蓮は自分の居場所を勝ち取り、それからも翔と二人で暮らしていくのだった。

599 名前:空を飛ぶ、3つの方法。[sage] 投稿日:2010/02/28(日) 23:10:34 ID:eyYxdCMO0
○静香
静香は毎年7/22、丘にある手作りの墓に墓参りしていた。
6年前、静香は迷い込んだ廃ビルで倒壊に巻き込まれ、見知らぬ「お姉さん」に助けられた。
安否も行方も素性も分からず、静香は自分で作った墓の前でずっと悲しんでいたが、
出会った麻衣子に「私がお姉さんになる」と励まされ、翔の存在もあり、立ち直っていた。
だがそれでも墓参り前後は落ち込む静香。翔は静香を支えると決め、二人は結ばれる。

7/25、かりんは「危険は回避された、解散して残りは私一人でやる」と宣言。
翔はもう二度と会えないことを察するが、時既に遅くかりんは完全に姿を消してしまう。

静香が突然体調を悪化させ、しばらくすると完全に復調する現象が頻発。
麻衣子の調査により判明したのは驚くべき事実だった。
静香を救った「お姉さん」とは、タイムマシンで過去に行った麻衣子だったのだ。
だがそれは原理上「未来に飛ぶと記憶を失う」ことが克服できず開発停止したもので、
過去に行ってしまうと戻ってくる時にすべてを忘れてしまう。
さらに未完成のタイムマシンで戻れる限界は1ヶ月程度だという。

このままでは静香の存在自体が「6年前に死んだ」として消えてしまう。
翔は自分が行くと言うが、既知の歴史と異なる行動はリスクが高いこと、
逆に既知の歴史と同じ行動を取れば絶対に成功するという事実、
翔は静香を支える必要があることなどから、麻衣子に託すことになった。
過去に戻った麻衣子は、落下する瓦礫から静香を庇って大怪我を負うものの、
静香を逃がすことは成功。だが逃げる余裕はなく、倒壊したビルに巻き込まれる。

静香の存在が安定し、成功を知る翔。だが何日待っても麻衣子は戻ってこない。
悲しみの中で墓参りする二人の前に現れたのは、成長した麻衣子であった。
トリ太が庇ったこともあって一命を取り留めた麻衣子は、
未来に飛んで記憶を失いたくないため、6年間身を隠して時間の経過を待っていたのだ。
その間に成長して静香の1歳年上になり、名実共に「お姉さん」になった
麻衣子との再会を翔と静香は喜ぶのであった。

600 名前:空を飛ぶ、3つの方法。[sage] 投稿日:2010/02/28(日) 23:14:06 ID:eyYxdCMO0
○灯
皆で行った海水浴で翔は、灯が本当はトラウマで人混みや見知らぬ場所が怖いと知る。
灯を守り、二人で困難を乗り越えたいと感じた翔は告白、二人は恋人同士になる。

7/15、かりんは「危険は回避された、解散して残りは私一人でやる」と宣言。
翔はもう二度と会えないことを察するが、時既に遅くかりんは完全に姿を消してしまう。

二人で行った遊園地。失敗の可能性がある眼の手術を迷う灯を元気づける翔。
だが灯は、女の子が飛ばした風船を取ろうとして階段を落下、聴覚も失ってしまう。

入院した灯をいつまでも支えようと決心する翔。仲間たちも、
「手に文字を書いて会話」「アロマポットを焚く」などのアイデアで協力してくれる。
一人になると孤独に怯える灯のために翔は四六時中傍にいたが、
疲労で限界が来てしまい、仲間たちの勧めで数日間の休養を取ることになった。
久しぶりに来た翔が見たのは、秀一が翔のふりをして灯と会話をしているところだった。
翔は体力的に限界、だが灯には翔が必要。これは仲間たちが出した苦渋の案だった。
そこから数日、秀一と交代しながら灯と会話をする翔。
そうしているうち、「灯が必要としているのは自分ではないのでは」
「『翔』ならば誰でもいいのでは」「秀一の方が『翔』にふさわしいのでは」
との考えに捕らわれ、「灯を支えたい」という気持ちが挫けていく翔。
そしてある日、午前中一人で灯を訪ね、聞こえない灯に密かに別れを告げる。

その午後、『翔』が見舞いに来た時、灯は前々からの疑念が確信に変わった。
その日の午前、翔はアロマポットを焚いていなかったため、
午後に来た『翔』の匂いが本当の翔のものではないと気付いたのだった。
一方、逃げてもこの喪失感は消えないと分かっていた翔は、衝動的に自殺を考える。
だがそこに、ボロボロになりながらも奇跡的に翔の居場所を探し出した灯が現れ、
翔が必要なのだと告げると、翔もまた永遠に灯を離さないと誓った。

その後、元の超聴覚のせいか2年後には常人レベルまで回復。眼の手術も成功した。
灯は、皆に支えられ努力して幸せになったことを姿を消したかりんに届けるため、
翔と共に学園の屋上で、メッセージを書いた手紙を紙飛行機にして飛ばしたのだった。

602 名前:空を飛ぶ、3つの方法。[sage] 投稿日:2010/02/28(日) 23:17:31 ID:eyYxdCMO0
○深空(1)
他人から一歩引いてしまう深空。だがかりんとは気が合い、彼女を家に泊めているという。
素直で危なっかしい深空が気になり、翔も深空の友達となる。

深空は学園にいる間、今回の件を題材にした「空を飛ぶ、3つの方法。」という
空を飛ぼうとするクマが主人公の絵本を描いていた。深空は翔とかりんに話す。
 深空の母親は有名な絵本作家であった。10年以上前の父親の誕生日、
 内緒で料理しようとした深空は「(入稿直後の)絵本が見たい」と母親を外出させたが、
 その間に大火事を起こしていまい、母親に助けられた。
 母親を亡くした深空は、母親が深空と共に守った絵本を読み、
 それに励まされて完全ではないにしろ心の傷を癒した。
深空は母親の絵本に感動し憧れて、絵本作家を目指すようになったのだった。
そして、それ以来疎遠になっている父親との関係を戻すため、
父親への誕生日プレゼントとして今の絵本を描いているという。

二人で一緒の時間を過ごすうちに互いに惹かれていく翔と深空。二人は恋人同士となる。

絵本を贈る日、つまり深空の父親の誕生日は7/31。だが完成には時間がギリギリ。
空を飛ぶ活動にも協力できず申し訳なく思う深空に対し、むしろかりんは応援。
「生涯で一番困ったときだけ開けるように」とポシェットをプレゼントする。
深空は絵本の最後、ハッピーエンドを描こうとして、
「自分は父親との関係を修復する他の努力を全て放棄して、絵本に逃避している」
「絵本で関係が戻るなんて都合のいい絵空事」と考え止まっていた。
しかし、翔の「想いはきっと伝わる」という言葉に絵本を破棄。
逃避としてではなく前向きな想いを込めた作品に作り直すことに決める。
そのために絵本を完成させる時間が足りなくなり、体力的にも限界が来るが、
仲間たちだけでなく翔が呼んだ他の友達の応援にも後押しされ、
当日7/31の夕方にギリギリ仕上がった。

一方、空を飛ぶ方法はついに見つからなかった。
かりんは解散を宣言し、今日はもう学園に入らないように言って皆を帰らせる。

604 名前:空を飛ぶ、3つの方法。[sage] 投稿日:2010/02/28(日) 23:24:04 ID:eyYxdCMO0
○深空(2)
自宅前、仕事に出かける直前の父親にプレゼントの絵本を渡す深空。
だが父親は「母親の命日に、母親を思い出させる絵本を渡してくるというのか」
「私とお前の数年間は、こんな絵本一つで修復できるような価値の無いものなのか」
「毎晩男と夜遅くに帰ってくる、母親の墓参りにも行かない、
 そして外見は母親のようなのに性格は正反対でウジウジしている、お前は目障りだ」
「"今の"お前には、母親が救い出した意味を全く感じさせない」と言って完全に拒否。
ショックを受けた深空はその場から逃げ出す。(ここからの選択で分岐)

・END1
深空を追う翔。毎晩翔と一緒の帰宅を知っていたのは、父親も深空を気にしていたということ。
父親も深空と同じく不器用なだけで、関係の修復は可能だと考える翔。

深空を追って学園に入ろうとする翔。それを止めようとするかりん。
しかしかりんの制止と警告、そして涙にも止まることなく学園の屋上へと向かう。
連日の無理による思考低下と今回のショックで突発的に屋上から身を投げようとする深空。
翔も身を投げようとしたことで「大切な人に死んで欲しくない」という想いに気付く。

絵本を手に自宅へ戻った二人。そこにはまだ仕事に行かず待っていた父親がいた。
父親の態度にも怯まず「仲直りではなく、純粋に誕生日を祝うため」と絵本を出し、
数年間想い続けた「迷惑をかけてごめんなさい」という言葉を初めて父親に言う深空。
そして父親もそれにより、その間違いを正す言葉を口にする。
「子供は親に迷惑をかけるもの、だから後ろ向きに気に病む必要はない」
「互いに迷惑をかけあい支えあうのが家族だ」
「後ろ向きの子供に価値はない、今のように前向きに生きることが親の幸せ」
こうして深空は家族の仲を取り戻し、涙を流すのであった。

707 名前:空を飛ぶ、3つの方法。[sage] 投稿日:2010/03/07(日) 20:47:36 ID:nB5JsIDR0
○深空(3)
・END2
翔は父親に「深空の気持ちを考えろ」と詰め寄るが、
父親は「深空が私に踏み込まない以上、私から言えることは無い。」と返し、
それでも深空の想いの強さを主張する翔に「それを証明してみせろ」と告げる。

深空を追って学園に入ろうとする翔。それを止めようとするかりん。
しかしかりんの制止と警告、そして涙にも止まることなく学園の屋上へと向かう。
身を投げた深空の手を掴み助けた翔は、その代わりに落下して命を落としてしまう。

深空が後悔していると、心配して屋上に来た麻衣子が状況を把握して言う。
「かりんの認識阻害フィールドにより、現在翔の死を知るのは私達だけ。
 この状況なら過去を改変して翔の死を回避できる可能性が残されている。」
そしてかりんに貰ったポシェットを開けて入っていた手紙を読み
これからやろうとしていることの意味を全てを理解した深空は、実行を決断する。

旅立ちの支度を終えた深空。
正体がばれないよう、髪の色を変え、カラーコンタクトをし、機械で声を変え、
「鳥井かりん」という名を名乗ることになっている。
タイムマシンはメガネに仕込んであり、全て終わるまで外してはならない。
またこれは、深空に気付く可能性が最も高い翔への対策も兼ねている。
(翔が嫌いなメガネをかけて顔を見られにくくする)

こうして「鳥井かりん」は、麻衣子に見送られ過去へ飛んだのであった。

708 名前:空を飛ぶ、3つの方法。[sage] 投稿日:2010/03/07(日) 20:51:15 ID:nB5JsIDR0
○かりん(1)
 ※内容は深空END2から繋がっています。
何十回(何年間分)もの時間を繰り返し、また新たな7/1に戻ってきたかりん。
かりんの回想により詳細な状況が語られる。

・タイムマシンの副作用や強度を考えると、戻れるのは1ヶ月が限界。

・過去の人物に認知されたことは世界にも認知され、過去と未来が繋がり「確定」する。
 だから「翔が死ぬこと」や「かりんの正体」は絶対に秘密。
 認識阻害フィールドはそのためのもの。

・「タイムマシン」「認識阻害」「2人の深空」「翔の死の回避」以上の歴史改変は、
 タイム・パラドックスでビッグバン級のエネルギーが発生して全宇宙が崩壊する。
 だから翔の救出にこれ以上の科学や人物を介入させてはならない。

・同様の理由で、正史との差を最小にして確定させないといけない。
 よって翔は深空と結ばれる必要があるうえ、かりんの干渉は最低限でないといけない。
 深空が2人いることによる世界の不安定で歴史が分岐しやすくなっているが、
 分岐した未来で翔が無事だったとしても、それを正史に繋げてはいけない。

・歴史確定前に変装を解いてもいけない。メガネ(タイムマシン)を外すと、
 その時点で歴史が確定されようとしてタイム・パラドックスの危険があるため。

翔を救うため、空を飛ぶため、今回もかりんは前を向いて進み始める。

710 名前:空を飛ぶ、3つの方法。[sage] 投稿日:2010/03/07(日) 20:55:02 ID:nB5JsIDR0
○かりん(2)
翔はわりと最初から深空&かりんと仲良くなり、一緒にいる機会が多くなる。
そのうちに深空の家でかりんを泊めていることが父親にばれ、かりんは追い出される。
かりんに他に帰る場所がないことを察していた深空は、翔に無力感を吐露。
深空を守りたいと思った翔は深空への恋心を自覚し、深空の頼みでかりんを家に泊める。

翔は、一緒に暮らすうちにかりんが気になっていくが、
それと同時に深空への想いが深くなる自分に戸惑っていた。
そして、2人が共通の癖や体質を持つこと、かりんが未来的な機械や知識を持つこと、
かりんが翔を「好き」と言うときの態度から、かりんは未来の深空だと察する。

自分の推測が信じがたいため、翔は麻衣子に遠回しに訊いてみるが、
「タイムマシンは原理上致命的な欠陥があるので、完成はしない」と言われる。
それは「未来に飛ぶと過去(記憶)を、過去に遡ると未来(可能性)を失う」という副作用であった。
かりんは記憶力も才能も運動能力も命すらも削って過去に飛んでいたのだ。
翔はかりんに確認するが、かりんはそれを認めつつも、
翔に言うことができない目的のためにも止められない、と言う。
そんなかりんを支えたいと思った翔はかりんを抱きしめて告白、かりんと結ばれる。
(なお、料理は翔のために毎回戻るたびに猛特訓して習得していた。)

翔に正体を知られ、結ばれたたかりん。麻衣子の忠告を思い出す。
 翔は、過去の世界で唯一未来に存在しないため、彼に正体がばれても歴史に影響はない。
 だが最終的に翔と深空が結ばれている必要があるため、翔と親しくするのは危険。
 また、未来(かりん)と過去(翔)が深く結びつくと、二度と過去に戻れなくなる。
これでラストチャンスになってしまったかりん。だが後悔はしない。
今度こそ絶対に翔を救うのだと改めて決意する。

711 名前:空を飛ぶ、3つの方法。[sage] 投稿日:2010/03/07(日) 20:59:21 ID:nB5JsIDR0
○かりん(3)
かりんに「7/31が運命の日」「もう過去に戻れない」と教えられた翔。
そしてかりんの言葉に従い、だが義務感ではなく本心で、深空とも愛し合い結ばれる。
7/31には皆の支援でいつもより数時間程度早く絵本は完成を迎える。

かりんと翔に見守られて父親に絵本を渡そうとする深空。
歴史通りそれを拒否され、ショックで逃げ出す深空を即座に翔とかりんが追い、
屋上で「私たちは支え合う仲間。一人じゃない。」と訴え、深空を止めることに成功する。
だが、訴えの中でかりんが語った過去と経験から、深空はかりんの正体に気付いてしまう。
絵本の仕上がりが早まり歴史が確定する時間がまだ訪れていなかったため、
深空の「気付き」をきっかけに歴史を戻そうとする力が働き、
空間が歪むと同時に全ての平行世界が集まり始め、地震が起きる。
バランスを崩した深空は落下しかけ、それを救おうとした翔が代わりに落下する。

その瞬間、諦めかけたかりんは「平行世界で灯が屋上から飛ばした紙飛行機」を見る。
さらに平行世界の仲間たちの想いを受けたかりんは、咄嗟にメガネを外し、
深空と共に翔を追って屋上から飛び降り、手を伸ばす。
空中で一つとなった深空とかりんに手を掴まれ、翔は空を飛んだ彼女に助けられた。

翌日、仲間たちに見守られ、家の前で絵本を父親に渡す深空。
深空は父親に、謝るのではなく「愛してくれて、ありがとう」という言葉を贈る。
父親は絵本を受け取り、笑顔になりながらも一筋の涙を零して、
「お前は、娘に笑顔を向けられないと話もできない不器用な私に、よく似ている」と言いい、
2人は数年ぶりに親子の仲を取り戻したのであった。

かりんと合体したことにで体が成長し、失った未来も半分は取り戻した深空。
だが平行世界が一つになり、翔が他ヒロインとも結ばれた状態になって前途多難。
また、深空が空を飛んだ方法については麻衣子が
「正体を明かして発生したビッグバン・エネルギーを深空が操り飛んだ」と推測。
だが深空はそれを否定し、「私たちの絆が生んだ『想い』の力です!」と言うのだった。


関連:空を飛ぶ、7つ目の魔法。

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