297 :少女魔法学リトルウィッチロマネスク:2016/09/11(日) 16:00:57.49 ID:CGnHrgxa0

【あらすじ】
主人公の大魔法使いドミノは素人同然の少女二人を三年間で一人前の魔法使いに育てる事になり、
辺境の塔で教師生活を始める。三人だけの静かな生活は次々に増える塔の住人達のおかげで騒がしくも楽しいものになる。

【ヒロイン紹介】
アリア 生徒その一。大領主ヴァンクリフ家の娘だが、婚約を逃れて魔法使いを目指すくらいのお転婆娘。
カヤ 生徒その二。謎多き民族ロシタリの娘。亡くなった母親との思い出を大切にする内気な女の子。
フィアンナ 央国第一公女の天然娘。文化庁名誉長官の肩書で遺跡の保護・調査のために塔を拠点にしている。
オルガ 古代の魔法使いの遺物である塔を警戒する教会に送り込まれた聖女だが、本人は世間知らずなお人よし。
オリヴィア ドミノがフードの暗殺者に命を狙われた数日後に現れた元剣闘士のお姉さま。
マリエラ ドミノの友人の若き天才建築家であり、塔への興味と改修作業のために住み着くようになる。
メレット 冒険者時代の仲間だったエルフさん。ドミノに伝えたい事があるのになかなか言い出せずにいる。


298 :少女魔法学リトルウィッチロマネスク:2016/09/11(日) 16:01:39.32 ID:CGnHrgxa0

【個別エンド】 ※三年目の卒業試験以前に分岐する

≪アリア≫
 オリヴィアは古い友人に会いに行くと言い塔を離れ、そのまま姿を消してしまう。
 心配する塔の面々にヴァンクリフ領、アリアの実家で戦が起きたという報せが入る。
 戦は二方面、併合した隣国の民達の叛乱と北方の蛮族の侵攻によるものだという。
 何もせずにいられないアリアはドミノの護衛のもと、ヴァンクリフ領へ旅立つ。
 兄エドワールの鎮圧部隊に合流したアリア達は叛乱軍を率いるオリヴィアに遭遇する。
 好きな人達が傷つけ合う姿が見たくない。アリアの必死の説得に揺れるオリヴィア、
 そしてオリヴィアを苦しませたくない民達は武器を捨てて叛乱をやめる。
 エドワールは叛乱の事実を見逃す事で罪に問わず、蛮族との戦いの援軍に向かうが、
 雪のために軍馬が動かなくなってしまう。天候制御の魔法を使えば解決するのだが、
 戦争に加担したくないドミノはこれを拒否、アリアが家族のためにと強引に魔法を発動させる。
 天候制御は成功したがアリアは倒れ、ドミノは家族を想うアリアのために戦場に同行する。
 ドミノは幻影のドラゴンに蛮族を襲わせ、数で優る蛮族の士気を挫いて勝利に貢献する。
 疲労困憊のドミノがヴァンクリフ公の屋敷のベッドで横になっていると、裸のアリアが迫る。
「私、もう子供じゃないよ」
 翌朝。アリアは家出同然に飛び出したヴァンクリフ家の人達に向き合う決意をする。
 魔法使いの夢を認めてもらえるよう話し合おう。そう心に決めてアリア達ははカヤ達の待つ家、塔に帰る。

299 :少女魔法学リトルウィッチロマネスク:2016/09/11(日) 16:02:52.53 ID:CGnHrgxa0

≪カヤ≫
 ロシタリの遺跡を訪れて以来、時折記憶を失うようになったカヤの前に大魔法使いタリルを名乗る幻影が現れる。
 タリルは人格憑依の魔法により、カヤの肉体を奪いつつあるのだという。
 相談を受けたドミノは塔の主に敗れたという古代の魔法使いタリルの名前を思い出す。
 ドミノは魔法以外の力、オルガの聖なる力を借りてタリルを打ち破る。
 カヤを失いかけた不安からドミノはカヤを異性として意識し始める。
 法王危篤の報せにオルガが塔を離れると、またタリルの幻影がカヤの前に現れる。
 タリルはロシタリ人の正体が転生の器のためにタリルの作り出した人工種なのだと告げ、
 法王危篤も唯一自分に対抗できるオルガを遠ざけるための計略であり、自分の復活はもう防げないと言う。
 カヤの肉体を手中に収めたタリルに最後に一日だけ時間を与えると言われ、カヤはドミノに告白する。
「せんせいのこと、一人の男の人として好きなんです」
 カヤの想いにドミノは応える。翌朝、カヤは塔のみんなのために御馳走を作り幸せそうに笑い、
 肉体を奪われる前に自殺しようとするが失敗、タリルが本性を現す。
 タリルはその場にいたドミノ達ごと塔の中枢部に転移、昨夜ドミノの懐から盗み出した鍵を使い塔と契約する。
 塔そのものと化したタリルを倒すためには塔を支える魔力結晶を破壊するしかないが、
 結晶はタリルの魔法でさえ傷付かず、タリルは絶対の自信を見せる。
 古代の魔法使いの慢心を突き、ドミノは新たに編まれた魔法『魔力消滅圏』を発動させて結晶を破壊する。
 塔の存在ごと消滅しつつあるタリルは自分の野望を打ち砕いたドミノの大切なもの、カヤの命を狙う。
 ドミノはカヤを庇い重傷を負いながら転移魔法を発動、全員が無事脱出したものの、
 カヤが懸命に蘇生の魔法を発動してもドミノの傷は治らない。
 半ば遺失した不完全な蘇生の魔法は発動するたびカヤを傷付けるが、それでもドミノの傷は回復しない。
 ドミノはカヤの幸せを祈りながら意識を失う。
 カヤは故郷ロシタリを訪れ、天国の母親に報告をする。
 純白のドレスが穏やかな風にたなびく中、隣にいるドミノにカヤは微笑みかける。

※直接の描写はないが、おそらく作中に登場するユニコーンの角の霊薬でドミノは一命を取り留めたと思われる。


300 :少女魔法学リトルウィッチロマネスク:2016/09/11(日) 16:03:14.30 ID:CGnHrgxa0

≪フィアンナ≫
 フィアンナの侍従フィエが突然正気を失いフィアンナに襲いかかる。
 ドミノはフィエに付けられた首輪が呪具である事を見抜き、フィエが何者かに操られていると言う。
 呪具を強引に解呪すればフィエは記憶を失う可能性があると語るドミノに、
 フィエは記憶を失っても必ずフィアンナに仕え続けると言い、解呪を承諾する。
 やはり記憶を失ったフィエ。黒幕が国母、フィアンナの義母だと判明するが、
 フィアンナは、自分にさえ出会わなければ、とフィエを巻き込んだ事だけを悔いる。
 ドミノはフィエの想いを汲み、二人が過ごした日々まで否定するなとフィアンナを諭すが、
 フィアンナは抑えきれない悲しみに涙を流し、ドミノは自分を頼ってくれと言う。
 二日後、フィアンナは徹夜で描いた絵を手にドミノのもとを訪れる。
 絵の題名は家族。フィアンナもティエも国王も国母も仲睦まじく過ごす、あたたかな絵。
 国母にこの絵を送るのだというフィアンナは、自分の頑張りにご褒美が欲しいという。
「――わたくしを『きずもの』にしてくださいませ」
 翌朝。フィアンナは国王夫妻に魔法の手紙を出した。内容は伴侶になる人を連れて戻るというもの。
 フィアンナのいつもの暴走だと受け入れるティエは徐々に記憶が戻りつつある。
 困惑するドミノを連れてフィアンナは意気揚々、帝都へ向けて旅立つのだった。

301 :少女魔法学リトルウィッチロマネスク:2016/09/11(日) 16:04:51.93 ID:CGnHrgxa0

≪オルガ≫
 ある日突然オルガは癒しの力を失うが普通の人生に憧れていたので逆に大喜びする。
 掃除の手伝いも酒盛りもギャンブルも初体験のオルガは普通の生活を満喫するが、
 生徒達が次々に病で倒れる。原因不明の病は塔の人間達全員に広がり、ドミノは必死に治療法を探す。
 オルガは病人達の看病の傍ら、失った癒しの力を返してくれるよう神に祈り続ける。
 オルガの献身的な姿にドミノは力を失おうとオルガは聖女だと優しく語りかける。
 聖女の立場に苦痛を感じていたオルガはその言葉でようやく自分は本物の聖女になったのだと思う。
 もう普通の生活など望まないからドミノ達を救う力が欲しいとオルガは祈る。
 一方ドミノはついに治療方法を発見するが病に侵されたドミノに治療薬を作る力は残されていない。
 ついにドミノとオルガも立ち上がれなくなり、最後の時を迎える前にとオルガはドミノに告白する
「わたしを普通の女のように・・・恋人のように扱ってください」
 想いを遂げて意識を失う直前、自分の命を捨ててでも大切な人達を助けたいというオルガの願いに、
 失ったはずの癒しの力が蘇る。治療薬を作れるドミノさえ助かれば他の人達も助かるのだと、
 オルガは命を削りながら癒しの力を使い、ドミノの病を治した。
 治療薬により塔の人々の病が完治し、騒動は終結した。
 オルガに仕えていた聖騎士は一人塔を離れる。
 あの時別の選択をしていれば、こんな事には。そんな後悔を抱えながら、振り返る視線の先。
 ドミノの側にいたいがために塔を離れない、バカップル脳になってしまったオルガの姿に溜息を吐きつつ。

302 :少女魔法学リトルウィッチロマネスク:2016/09/11(日) 16:05:20.82 ID:CGnHrgxa0

≪マリエラ≫
 新たに発見された塔の隠し部屋には古代の建築家の覚書が残されており、
 マリエラはそれに込められた建築への敬意に感動して、一生の宝にするという。
 そこにマリエラの設計した魔法院の尖塔で工事中の事故が起きたという報せが入る。
 マリエラは設計図を精査するがミスはなく、こうなればより価値のある斬新な設計で挽回すると意気込むが、
 完成した設計図は信頼する現場監督にエゴの塊だと酷評されて拒絶される。
 芸術家にはエゴが必要なのだと叫ぶマリエラに、
 ドミノは「今のマリエラは建築への敬意より自分の評価を大切にしている」と言う。うなだれるマリエラ。
 事故を発端にマリエラの建築物への全面使用禁止令が公布されてマリエラは窮地に追い込まれるが、
 その迅速な動きに何者かの作為が露わになってゆく。黒幕は建築家ギルド、更に魔法院の加担も判明する。
 マリエラは独自に事故を調査し、原因が建築家ギルドの粗悪な資材だと突き止めるが、
 この逆風に今の自分は何もできないと建築家人生を諦めようとする。
 自分の知るマリエラという人はこんな事くらいで夢を諦めたりはしないと必死に励ますドミノに、
 マリエラはもう一度立ち上がる勇気を貰う。
「ありがとう、私の大切なものを思い出させてくれて。このまま…ドミノをもっと感じたい」
 全面使用禁止令は貴族を含む使用者達の反対の声により取り下げとなり、
 マリエラのもとには以前にも増して設計依頼が舞い込むようになった。
 建築への敬意と愛情で日々設計図に向かうマリエラの新たに取り組む最高傑作は、
 ドミノとマリエラ、そしていずれ生まれてくる子供達のための少しの斬新さもない素朴な家だった。


303 :少女魔法学リトルウィッチロマネスク:2016/09/11(日) 16:06:18.93 ID:CGnHrgxa0

≪オリヴィア≫
 祖国を滅ぼされて両親を殺害されたオリヴィアは十年間復讐のために生きてきた。
 国王暗殺の好機が巡りオリヴィアは復讐の実行を決意するが、
 復讐以外何もなかったはずの心の中に住む、自分を大切だというドミノの存在に逡巡する。
 喪失の痛みに突き動かされて迷いを振り切ったオリヴィアの前にドミノが立ちはだかり、
 オリヴィアに罪を犯させないよう暗殺の邪魔をする。
 国王は別の刺客に殺されオリヴィアの暗殺計画は未遂に終わったものの死罪は免れまいと覚悟するが、
 フィアンナの恩情により罪は問われない。更には祖国滅亡の謝罪、再興計画の提示までされたオリヴィアは、
 喪失に生きた十年のために唐突な希望を信じ切れず、ドミノに泣き縋り確かなものを求める。
「ドミノ…ドミノ…私の…大切な人」
 再興された王国の初代女王の隣にはいつも紅衣の魔法使いの姿があったという。

≪メレット≫
 メレットは冒険者時代に罠に掛かったドミノを置き去りにした事があり、塔を訪れたのも謝罪のためだった。
 なかなか言い出せずにいたメレットは勇気を振り絞って話し始めるが、
 ドミノはメレットに余計な罪悪感を抱かせないために当時の事を忘れたフリをする。
 謝りたいメレットには逆効果で二人は喧嘩するが互いの本音を打ち明ける。
「…久しぶりに、エッチしよっか」
 事が終わり、メレットは自由な冒険者稼業に戻って今のドミノに負けないくらい女を磨く決意をする。
 塔を離れたメレットが冒険者時代にドミノと最後に別れた森で物思いに耽っていると、
 そこにドミノが現れる。生徒達が試験に落第したので教師失格の烙印を押されてしまい暇なのだという。
 ドミノはもう一度世界を巡りたいと言い、旅の仲間にメレットを誘う。二人の新たな冒険が始まる。


304 :少女魔法学リトルウィッチロマネスク:2016/09/11(日) 16:07:33.43 ID:CGnHrgxa0

【卒業エンド】
≪二人の魔法使い≫
 塔の大魔法使いが少女達に魔法を教えている。
 そこに魔女が現れ、大魔法使いと魔女は同じ先生に教わった生徒なのだと言う。
 魔女の名はアリア、大魔法使いの名はカヤ。
 二人の先生はどんな人だったのかと尋ねる少女達に、二人は笑いながらドミノの話を始める。

≪タイムトラベラー≫
 アリアは時間旅行に旅立つがトラブルが続き、適当な時間に飛び込む。
 そこでアリアは幼いドミノに出会い、面白いものが見れたと元の時代に帰る。

≪ロシタリの血脈≫
 カヤは遺跡の保護活動のため故郷のロシタリに赴き、見覚えのある壁画を発見する。
 壁画に刻まれた疵は母の手によるもので自分の成長記録だった。カヤは天国の母に感謝する。

≪小さな魔法剣士≫
 アリアは剣闘士の道に進み、既に一流の剣闘士になりつつあった。
 師匠のオリヴィアは最後にひとつ教えることがあると言い、肩を抱かれたアリアは必死に逃げる。

≪宮廷魔法使い≫
 カヤは宮廷魔法使いとなり、フィアンナ達とお茶会を楽しんでいた。
 宮廷に侵入者が現れ、カヤは魔法の力で見事に捕まえる。侵入者が遊びに来た塔の仲間だったのは余談。


305 :少女魔法学リトルウィッチロマネスク:2016/09/11(日) 16:08:02.67 ID:CGnHrgxa0

≪縛られない魂≫
 アリアはメレットのような冒険者になるため、共に洞窟を探検していた。
 長い道を抜けた先の広がる壮大な大自然の風景に、アリアは冒険者の醍醐味を味わう。

≪グリモワからの誘い≫
 カヤの魔法院での定期講演は大好評、魔法院にも新しい風が吹き込み始める。
 ドミノの旧友達はカヤを是非正式な教師として採用したいと迫り、カヤは慌てて逃げ出した。

≪貴族の務め≫
 アリアはヴァンクリフ領に戻り、領主になるための勉強に勤しんでいたが、
 そこに縁談話を抱えた父親が現れ、二人は今年七回目になる茶番めいた喧嘩を始める。

≪聖女の軌跡≫
 カヤは聖女一行の旅路に同行し、魔法の力を人助けのために活用していた。
 人の心の痛みをよく知るカヤの献身は聖女の名を冠するに相応しいものだった。


338 :少女魔法学リトルウィッチロマネスク:2016/09/15(木) 21:16:07.56 ID:to/cwUpj0

完全版の少女魔法学リトルウィッチロマネスク editio perfectaに収録されてる、元々ファンディスクの短編3本、新規追加短編1本

【サブキャラ紹介】 ※当方の要約の都合、これまでのお話では存在を省略されております
ロゼッタ オルガの従者である聖騎士。短い髪に体力自慢の美少年みたいな少女。
コンスタンティーヌ 自由奔放で神出鬼没、三度の飯より悪戯好きな妖精王。ドミノの古い友人。
エルモア アリアの祖母だが容姿は少女。現ヴァンクリフ公の母であり、魔女と呼ばれる凄腕の魔法使い。
セファ 塔に封印されていた千年前の天使。ドミノに懐いている。基本的に無邪気で優しい女の子だが戦闘力は最強。

【ホーリー・ナイト・ラプソディ】 ※オルガの能力喪失直後のお話
 ドミノに法王庁から召喚状が届く。オルガが癒しの力を失った事でドミノの「異端の罪」と「聖女を堕落させた罪」を問うという。
 ドミノはオルガに生徒達の手伝いを頼んで塔から遠ざける一方、自身はロゼッタの付き添いのもと素直に召喚に応じて帝都へ向かう。
 男同士の気楽な旅。ドミノの不用意な言葉で自分が少年だと思われていると知ったロゼッタは不機嫌になり、
 旅の雰囲気は最悪になる。ドミノは場を和ませようと些細な悪戯を仕掛けるがそれが原因で不信を持たれ、
 ロゼッタは魔法の力を借りずに湖を渡ろうとしてずぶ濡れになるが、それでようやくドミノはロゼッタが少女だと理解する。
 秘密もなくなり打ち解け始める二人。腕力に欠ける魔法使いのドミノ、女らしく振る舞えないロゼッタ。
 ロゼッタは正反対でどこか似ているドミノに惹かれている事を認め、ドミノもそれを受け入れる。
 その頃、塔を離れたオルガ達の前に法王庁の捕縛吏が現れる。なぜか襲い掛かってくる捕縛吏を捕まえて念読の魔法で心を読むと、
 黒幕の枢機卿が法王の立場を悪化させるために法王派のオルガに堕落の罪を着せようとしており、
 オルガを堕落させた罪をドミノに認めさせるための人質に三人を利用するつもりだった事が判明する。 
 法王本人も囚われの身だと分かり、オルガと生徒達は法王を助けるために急いで帝都へ向かう。 


339 :少女魔法学リトルウィッチロマネスク:2016/09/15(木) 21:17:00.46 ID:to/cwUpj0

 ドミノ達も帝都への旅を続けていたが、道中の村で捕縛吏の罠に掛かり武器を取り上げられて捕まってしまう。
 帝都へ連行されたドミノは異端審問に掛けられ、ワルノリした妖精王コンスタンティーヌが法王庁の証人として出廷したせいもあり見事有罪になる。
 投獄されたドミノの所にコンスタンティーヌが現れ、「死刑を前に燃え上がる恋人達」という設定でドミノを襲う。完全な自作自演である。
 コンスタンティーヌは相変わらずの気まぐれでそのまま去り、ドミノは処刑台に立たされる。
 絶体絶命の危機に颯爽と現れたロゼッタはドミノを助けようとするが、枢機卿は今引き下がればオルガを見逃すと言う。
 ドミノはロゼッタの選択を尊重すると言う。ロゼッタは迷いを振り切り、今の自分はドミノの騎士だと言い覚悟を決める。
 そこにオルガに連れられた法王が現れ、生徒達の魔法で捕縛吏を自白させて枢機卿の陰謀を公然のものにする。
 事件は終結したが一度は法王庁に剣を向けたロゼッタは聖騎士を辞めてその場を去ろうとする。
 オルガはロゼッタを呼び止めて友達として自分の側にいて欲しいと言い、ようやく元の平穏な日々が戻ってくる。

「これからもよろしく頼むぞ、ドミノ。私の愛しい魔法使い」

 余談。妖精王コンスタンティーヌは今回のドミノとロゼッタの顛末をすべて実名のまま帝都中で詠い回った。
 そこには当然牢屋でのコンスタンティーヌとのセックスも含まれており、ドミノは激怒したロゼッタに追い回される事になる。


340 :少女魔法学リトルウィッチロマネスク:2016/09/15(木) 21:17:39.70 ID:to/cwUpj0

【ヴァンクリフの一夜】 ※ドミノの冒険者時代のお話
 マリエラの依頼でドミノはメレットと二人、別の街へ映身の鏡を届ける旅をしている。
 ドミノは良い機会だと、映身の鏡で帝都のマリエラにメレットを紹介しようとするがメレットは隠れてしまう。
 翌日、メレットは胸が苦しいと言い倒れてしまい、ドミノは植物操作の魔法でベッドを作ってメレットを横たえる。
 マリエラに予定が遅れると報告をすると、こんな不安定な生活をやめて人間らしい生活をするよう諭される。
 それを聞いていたメレットは自分のせいだと謝るが、ドミノには何の事か見当が付かない。
 そこにドミノの魔法を感知した魔女エルモアが現れ、二人はヴァンクリフ城に案内されて一晩の宿を得る。
 エルモアはドミノに外へ出ているように言い、メレットの抱える悩みを聞く。
 エルフと人間は生活も時間の流れも違う。ドミノは友達に自分を恋人として紹介してくれようとしているけど自分でいいんだろうか。
 エルモアは言う。恋をすればそれは思い出になる。それはどれだけ残酷に時が過ぎても決して失われないと。
 エルモアの薬でメレットは眠り、今度はドミノの悩みを聞く。
 マリエラが自分を心配している事は分かるが、今の自由な生活や仲間も手放せないこと。
 エルモアはドミノをワガママだと言う。友達も恋人も大事で、他人も同じようにワガママなのだと分かっていないと。
 メレットの体調不良の原因は、恋の痛み。心の痛みが身体に現れたもの。
 女の心は頭じゃなく心で理解するのだとエルモアは言い、女心を知る特訓だとドミノを押し倒す。
 理由を問われたエルモアはこう言う。死んだ夫によく似ていたから。今のドミノを覚えていたいから。
 事が終わった後。ドミノはマリエラにメレットを愛していること、マリエラのことも友達として大切に想っていることを伝える。
 ドミノは思う。この先どんな風に人生が変わろうと、メレットを愛している今の気持ちを決して忘れないと。
 翌朝、二人はヴァンクリフ城を旅立つ。エルモアは二人を見送り、入れ替わりに帰った幼い孫のアリアを出迎えるのだった。


341 :少女魔法学リトルウィッチロマネスク:2016/09/15(木) 21:18:38.66 ID:to/cwUpj0

【歌声の響く午後】 ※おそらく塔生活3年目
 セファはみんなの仕事を積極的に手伝おうとするが力の加減ができないのでいつも失敗してしまう。
 強大な力を持っているセファに一抹の不安もあり、ドミノは天使との共存について考え始める。
 天使と共存していた千年前の魔法使いに話を聞くため、ドミノは時間逆行の魔法で直接会いに行く。
 以前にもアリアが時間逆行の魔法で訪れていたので塔主の魔法使いは理解が早く、
 ドミノの「天使との共存」の疑問に答えてくれたが、それは天使の感情を封印して殺戮の道具に用いるもので、
 ドミノの求めていた答えではなかった。塔主は天使の意思を封じる魔法を授けようと言うがドミノは断わり、元の時代に戻る。
 現代ではセファがドミノの部屋を片付けようとして逆に滅茶苦茶にしてしまっていたが、
 どうして手伝いをしたいのかというドミノの質問にセファは「一人前の大人は家の仕事を手伝う」と答え、
 ドミノはセファがまだ感情が生まれたばかりの子供で力の使い方が分からないだけだと気付く。
 自分の役目はセファの力を怖れずに悪い方へ向かわないように信じて見守り導いていくことなのだとドミノは思う。
 が、オリヴィアに「好きな人とすること」を吹き込まれていたセファはキスに始まり、ドミノと最後までしてしまう。
 ドミノがどうやって赤ちゃんが生まれるかを教えると、セファはドミノの赤ちゃんができたと喜ぶ。
 その後、ドミノは塔のみんなにセファはまだ子供だから見守ってやってほしいと伝える。
 セファはカヤに子守唄を教えてもらい、美しい歌声を天に響かせる。

【みんなのドミノ】 ※卒業後
 姫様がマリエラに頼んで塔によく似たものを建てる。完成式にかつての塔の仲間を全員呼ぶ。
 ドミノに連絡するために魔法を使うが、実は複数人が魔法を使っていて未知の効果が発動される。
 ドミノが分裂してそれぞれの部屋を訪れてセックスする。
 事態を収拾するために分身をドミノ本人に統合するが死にかける。命は助かるが性欲を発散しなければ死ぬ。
 塔の仲間総出でのドミノ射精させ祭り。ハーレム展開のためのストーリーなので適当。


342 :少女魔法学リトルウィッチロマネスク:2016/09/15(木) 21:33:46.17 ID:to/cwUpj0

入れるの省いた重要でもない事柄

・作中明言されないが塔を訪れる旅の商人ハイゼルという男がカヤの実父。
 ハイゼルもロシタリ人、カヤが結婚報告で着てたドレスをプレゼントしたのがハイゼル、
 カヤが念写の魔法で父親を調べて現れたのがティエ(おそらく首輪に関連するため)、
 黒い噂の絶えない人物で汚い事もしているがカヤにだけは妙に優しい、などなど。
 ティエの首輪を仕込んだのもハイゼルだが、元々は暗殺目的ではなかった。
 ちなみにカヤと亡き母が住んでいたロシタリ遺跡に花が置かれていたことがあるが、
 母のためにハイゼルが置いたものなのかは不明。過去話が気になるが明かされない。

・周回プレイして埋めないと気付けないが、卒業エンドは二人の魔法使いを除いてワンセットになっていて、
 この要約でも対になるアリアとカヤの卒業エンドは交互にしてある。

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