108 :神様のゲーム[sage] 投稿日:2019/01/14(月) 18:57:01.86 ID:cmUgG/5w0 [1/2]
【簡易ストーリー】
退屈した神がデスゲームを開催、6人の男女が拉致される。
ゲームはハーレム状態で射精しまくるTHEエロゲなルールのようだが、
実際は最低1人死亡確定、裏切り推奨、意図的な抜け穴だらけ、神のテコ入れ等クソゲー要素満載。
疑心、誤解、裏切り、狂気。神の悪意に追い詰められた参加者達は苦しんで死に、生き残った2名が解放された。
一ヶ月後。神に対立する悪魔とその協力者が、神殺しに至るゲームへの誘いにやって来る。
死んだ参加者達の蘇生を条件にされた”彼女”は神への憎悪に笑い、ゲームへの参加を承諾する。

→「悪魔のゲーム」に続く

なお「悪魔のゲーム」は原作者兼シナリオライターのブログで公開中。

115 :名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:2019/01/20(日) 15:06:54.65 ID:X9wGk1BM0 [1/9]
【6人の参加者】
桐山一馬(元ヤン)
二十代後半の社会人。面倒見の良い兄貴肌。女性には優しく理不尽は許せない今時珍しい日本男児。

桐山心(ポニテ)
女子高生。一馬の従妹。いつもは明るいが人のために泣ける情緒豊かな少女。一馬を兄のように慕う。

円成寺琴子(お嬢様)
女子高生。総帥である母に英才教育を施される財閥後継者。清楚な雰囲気とは裏腹に徹底した合理主義者。

水島萌(ギャル)
女子高生。心の友人。寂しがり屋な恋愛脳。一途な性格なのだが誤解されやすく彼氏とは長続きしない。

石動美月(美人さん)
医大生。難病に苦しむ姪のために医者を目指す生真面目な女性。男性恐怖症な事もあり交友関係は狭い。

槇島百合子(人妻)
三十歳の主婦。他人の悩みにも親身になれる母性的な女性。十代からの恋愛結婚で夫婦仲は未だに良好。

【主催者】
神(クズ)
退屈する神。作中描かれないが姿はおそらく幼女。人間に残酷なデスゲームを遊ばせて笑うクズ。

【物語の流れ】
神により拉致された6人の男女は過酷なデスゲームへの参加を強制される。
女は性行為で生存ポイントを稼がなければ死。男は女3人の死で道連れに。
クリア条件は15日間の生存、もしくは”女3人と男の死”。つまりは生還の椅子取りゲーム。
神は人の醜悪さを鑑賞する事を望み、自殺・他殺は強制蘇生として暴力による決着を禁じる。
全員生還の最低ノルマは毎日6回の射精。残酷な神が容易い全員生還の道を用意するはずもない。

116 :神様のゲーム[sage] 投稿日:2019/01/20(日) 15:08:02.31 ID:X9wGk1BM0 [2/9]
≪1〜4日目≫
・萌
能天気に振る舞う彼女は内心誰よりも不条理な状況に怯えていた。
一馬に優しく抱かれた萌は泣き縋り、不安を打ち明け、一馬を頼りにするようになる。

・琴子
琴子は冷徹な思考を巡らせ、生還率向上のために誰かを死に追い込む必要があると結論を得る。
人数が減れば射精回数も減らせる。後で女3人の殺害に舵を切るにも丁度いい。
だがこの殺害計画は後述する人物の尊い決断により必要性を失う事になる。
人の命さえ簡単に切り捨てる彼女の心は、打算で抱かれたはずの一馬に恋をして以降歯車を狂わせ始める。

・百合子
夫を裏切りたくない。誠実な彼女は歪んだ神のゲームへの参加を拒むが、誰が最も苦しい立場にいるかに気付く。
全員の命を背負う一馬、その彼を支えるのが自分の為すべき事だと百合子は決心する。
彼女は一馬自身が目を背けていた「誰かを切り捨てなければならない」という良心の呵責を見抜き、慰め、赦しを与えた。
「必要な時は私を犠牲にしなさい」、そう伝える事によって。そんな誰よりも優しく、何よりも尊い決断をした女性。

・美月
彼女ほど早々に絶望的な状況に追い込まれた参加者も他にはいない。
男性恐怖症な事以上に、美月には「他者を犠牲に生き残る」という選択肢が最初から存在しなかった。
人を救いたい。その信念のために人生を捧げてきた彼女には、それを否定する選択は死よりも重い。
生存を諦めた彼女は他の参加者のためにルールの検証や助言に動き、自分の意思を一馬と百合子に伝える。
一馬と最後の夜を過ごして死の恐怖を堪えた美月は皆と広間に集まり、ポイントが尽きる時を迎えようとしていた。

117 :神様のゲーム[sage] 投稿日:2019/01/20(日) 15:08:30.63 ID:X9wGk1BM0 [3/9]
・心
元々強い絆で結ばれていた一馬と心だが、初体験以降その想いは別の愛情へと色を変えて更に強いものになる。
一馬の助けになりたい。そう願う心に神は琴子の企む殺害計画を暴露、殺意を抱くように仕向ける。
一度だけ使えるポイント強制移動権を与えられた心は権利行使を宣言、死の運命は美月から琴子へ移された。

・一馬
一馬は悪意ある神に怒り、全員の生存を願い、何よりも従妹の心を大切に想っていた。
全員生還が絶望的だと理解した彼は心を守るために動き、琴子の計画も黙認していた。
余計な軋轢を避けるために美月の選択を「男性恐怖症のため」と周囲には伝えていた。
同様に、神に気紛れに与えられたポイント強制移動権の存在も諍いの種にならないように伏せていた。

一馬はその時々に最善の道を選んだはずだった。だが上記のすべては最悪の結果に繋がる。
美月の真意も琴子の事情の変化も伝えられていない心は暴走、死ぬべきは琴子だとポイントを強奪する。
琴子を助けなければ。焦る一馬の脳裏に「神に与えられた権利」と「百合子の赦し」の記憶が過ぎる。
一馬は権利行使を宣言、琴子を死の運命から救う。ポイントを奪われたのは百合子、そして時は訪れる。
壮絶な苦痛に襲われた百合子は、だが最期まで一馬を責める言葉を残さずに息絶えた。
突然の悲劇に呆然とする一同を神は笑い、一馬が判断を誤るように記憶を投影したのだと告げる。
更に百合子に代わる新たな参加者が現れ、大前提だった人数削減が最初から不可能だったのだと示される。
百合子の尊い死さえ嘲笑う神の悪意に一馬は打ち震えて絶叫する。
≪死者数 1/3≫

【追加参加者】
石動アーニャ(ロリ)
重病患者。美月の姪。生命の危機でも家族を想える強い少女。長い入院生活のため友人も学校も縁遠い。

120 :神様のゲーム[sage] 投稿日:2019/01/20(日) 16:49:11.73 ID:X9wGk1BM0 [5/9]
≪4〜8日目≫
・一馬
これ以上無駄な争いを繰り返させないために、次に誰かの命を狙えば自分の生還を諦めてでも報復すると一馬は宣言、
その覚悟を示すために頸動脈を切り自殺してみせる。萌にも味方でい続けるか離れるかの二択を迫り、心と琴子の監視を依頼。
全員生存の道を模索するがポイント不足は深刻化、心・琴子・美月の三人は警告を無視するように企みを巡らせる。
何もかもが思うように進まず、命を背負う重責が一馬の精神を蝕む。やがて事件は起こり、一馬は己の不甲斐なさを痛感する。

・萌
萌は怖かった。不条理な死が怖かった、理不尽な状況が怖かった。それらを恐れずに適応する他の参加者達が怖かった。
だから一馬を頼り、依存した。心と琴子の監視を頼まれても従った。彼が何のためにそれを頼んでいるのかを理解できないまま。
だからその内に萌は一馬さえも恐ろしくなり、信じる事ができなくなった。彼女はただ死ぬのが怖かった。

・アーニャ
何よりも望んだ健康な身体。それを神に与えられたアーニャは状況も分からないままに無邪気に楽しんだ。
だが琴子からゲームの事、百合子の存在を教えられ、アーニャは自分が病から救われたのは百合子のおかげだと思うようになる。
アーニャは一馬に「百合子に救われた命を守って欲しい」とお願いする。だがそれを誰よりも強く願う人間は他にいた。

・美月
愛する姪を守りたい。生き残ればアーニャが健康体のまま戻れると神の答えを得た美月は、己の信念さえも捨てる覚悟を決める。
確実な方法は一馬の殺害。死ぬべきは自分ともう一人。美月は琴子に持ち掛けられた心殺害計画を断り、慎重に機会を伺う。
だが真剣に全員生存の道を模索する一馬の心痛める姿を見て、美月は自分が何かを間違えてしまったのだと気付いてしまう。
そして美月は一馬のための決断を下した。

121 :神様のゲーム[sage] 投稿日:2019/01/20(日) 16:50:14.61 ID:X9wGk1BM0 [6/9]
・心&琴子
琴子は今の最善手が一馬殺害だと解答を出すが、恋の病は琴子から一馬殺意の意思を奪っていた。
心は琴子の恋心に気付き、ある計画を打ち明ける。それは死ぬべき人間を意図的に作り出す計画。
一馬はあまりに優しい。この先罪のない誰かを犠牲にしなければならなくなった時、一馬の精神は必ず壊れてしまう。
だから心は一馬の生存を願い、死ぬべき罪人を作り出すために美月に自分を襲わせる計画を立てた。
琴子は計画に穴があると見抜いたうえで、計画に気付いた美月がおそらく自ら罪人になる道を選ぶだろうと予想する。
一馬のために。思惑は多少違えども意志の一致した三人は計画を実行、美月は手筈通りに心殺害を失敗。一馬に死を宣告される。

三人の誤算は、一馬もまた心をよく理解している事だった。殺害未遂が三人の狂言だと気付いた一馬は己の不甲斐なさを痛感する。
虚偽の罪を背負ったまま死のうとする美月に一馬は本心を打ち明け、来世があれば結ばれようと誓い、別れのキスを交わす。
美月の消えた後には、何も知らされないままに愛する家族を失ったアーニャの悲鳴が響いていた。
≪死者数 2/3≫

【追加参加者】
円成寺椿(巨乳)
財閥総帥。琴子の母。並外れた洞察力と判断力と行動力を備えた現代の怪物。他人を利用価値だけで測る人種。

122 :名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:2019/01/20(日) 16:56:18.99 ID:X9wGk1BM0 [7/9]
殺害方法の説明を入れ忘れました。
女性の飲食は「避難エリア」という専用スペースに限定されており、このエリアへの滞在にはポイントが消費されます。
この仕様を悪用して女性を監禁すれば死に追い込めるようになっています。神は参加者が争い合うように意図的にルールの抜け穴を用意しています。

123 :神様のゲーム[sage] 投稿日:2019/01/20(日) 21:20:54.47 ID:X9wGk1BM0 [8/9]
≪8〜10日目≫
・琴子
椿の参加。最も恐れていた可能性が現実になり、琴子は一馬に椿の監禁を提案する。
あまりに冷静すぎる椿の異常性に一馬も同意、二人は無事椿の動きを封じ込める事に成功したかに見えたが……。

・椿&萌
この悪趣味なデスゲームも彼女にとっては攻略可能な娯楽に過ぎなかった。
椿は参加者を観察。死の恐怖を抱える萌に狙いを絞り、巧みな心象操作で裏切りを唆す。
あえて捕まる事で一馬達の油断を誘い、萌の手で解放された椿は悠々と全員の監禁を成し遂げる。
必要な死は一名。だが椿は調整の手間を省くために娘の琴子だけを救い、心とアーニャを見殺しにする事にする。
萌は疲れていた。生きるために一馬達を犠牲にする薄汚い自分に、それでも死にたくないと願う自分に。

・アーニャ&心
美月の死はアーニャに暗い影を落とした。愛する美月は死に、殺したのは大好きだった一馬。
怒りと悲しみに押し潰されそうになるアーニャを一人にしないよう心は付き添う。
だが椿の策略で二人は部屋に閉じ込められ、何もできずに飢えと渇きに襲われる。
絶望的な状況。それでも心は一馬が助けてくれると信じていた。だからアーニャも一馬をもう一度だけ信じる事にした。
今はまだ無理でも、いつか一馬を許せるようになる事を願って。

・一馬
ワイルドカード、それは神から与えられた第二の権利。その効果は発動するまで知る事はできない。
発動には宣言が必要であり、椿に猿轡をされた一馬は琴子のポイント補給に一縷の希望を託す。
琴子は愛する一馬を椿達に凌辱された事に激怒、両腕を拘束されたまま猛獣のように椿の肉を噛み千切る。
その隙に猿轡を外した一馬は権利行使を宣言するが、
カードの中身は「1人の生還と他全員の死」か「3人を生贄に死亡者数リセット」という絶望的な二択だった。
過酷なゲームに疲れた萌は一馬に殺される事を望み、琴子は一馬の命を救いたいと生贄になる事を望む。
一馬の指名を阻もうと暴れる椿。命の選択を迫られた一馬は苦悩の末に犠牲者の名前を告げた。
絶命する椿と萌。監禁部屋に行き、扉を開けた一馬の前には血涙を流す幽鬼のようなアーニャ。
一馬の選んだ生贄は琴子ではなくアーニャ。一馬には自分を救おうとする琴子を殺す選択はできなかった。
一馬が助けに来てくれたと笑うアーニャに、一馬は赦しを乞うように真実を告げる。
豹変したアーニャは憎悪に満ちた形相で一馬を呪い続け、苦しみに塗れた一馬の死を願って逝った。
赦されるはずなどない。己の罪を直視した一馬の精神は壊れ、廃人と化した。
≪死者数 0/3≫

124 :神様のゲーム[sage] 投稿日:2019/01/20(日) 23:15:20.66 ID:X9wGk1BM0 [9/9]
≪10〜11日目≫
ゲーム調整のためか、神は新たな参加者をすぐには送らなかった。
心神喪失状態の一馬に琴子は自殺を考えるが、心は一馬が琴子を生き残らせた想いを受け止めるように叱る。
同じ人を愛する二人は姉妹愛のような強い絆を感じるようになり、クリア後の三人の恋愛模様を夢見る。
暴れないように手錠をした一馬を挟んで川の字に眠り、明けた翌朝。新たな参加者達が現れる。

【追加参加者】
春日部遼太(単純バカ)
高校生。心の友人。頭はあまり良くないが気の良い人柄。心に二年間片想いをしている。

月宮優奈(幼馴染)
女子高生。遼太の幼馴染。少し気弱な普通の少女。遼太に子供の頃から片想いをしている。

榊穂乃佳(綺麗なお姉さん)
桐山家の幼馴染。一馬の弟・壮士の婚約者。しっかり者のお姉さんタイプ。一馬を兄のように慕い、心を妹のように想う。

【新ルール】
男追加、獲得ポイント減少、女3人の宣言で男1人殺害可能、男1人死亡後は獲得ポイント上昇、女2名死亡でゲーム終了。

≪11〜12日目≫
・心&琴子
変更されたルールを見た二人は一馬以外に抱かれたくないがために遼太殺害を決意する。
心は穂乃佳に同意を求めるが、経験値のない善良な穂乃佳は殺人に拒否反応を示す。
穂乃佳の協力は後回しに、二人は遼太の監禁を目論むが失敗。逆上した遼太は理性が無くなり、欲望のままに行動する。
遼太の本性を穂乃佳と優奈に見せて殺害を決意させるため、心と琴子はわざと遼太を挑発する。
だが争いを止めようとした穂乃佳の邪魔が入り、状況は悪化。琴子達は遼太に拘束され、遼太は心を凌辱しようとする。
心は叫ぶ、いつでも自分を守ってくれた大切な人を求めて。
悪鬼の形相、千切れた左手。遼太を殴り飛ばしたのは心神喪失状態から醒め、手錠ごと左手を切断した一馬だった。

126 :神様のゲーム[sage] 投稿日:2019/01/22(火) 23:54:19.17 ID:b/NY2jry0
≪12〜13日目≫
・遼太
最初に危害を加えたのは心達。だが理由があっても遼太の罪は許されるものではない。
遼太への制裁を終えた一馬は公平な立場を取り、彼の助命を願う優奈と共に遼太の言い分を聞く。
遼太は一馬の大人な対応に生きる希望を抱く。だが一馬は突然豹変、優奈に遼太殺害を命令する。
愛する遼太を殺せない。決然と断る優奈を一馬は強姦、更に死と蘇生を繰り返す恐怖を教えて意志を折る。
死の確定した遼太は男の見栄を張り、最後に生き残るように伝えて優奈と別れる。
潔い死を装う遼太を一馬は無慈悲に嘲笑し、心の底から生を諦めるまで苦しめてやると宣言する。
悪魔。呆然と呟いた遼太は容赦ない暴力に晒され、死を懇願して逝った。

・優奈&穂乃佳
歪んだ形でも大好きな遼太と結ばれた。だがその幸福は優奈自身の選択で失われた。
生き残る。優奈はそれだけを胸に、一馬の奴隷のように従順に振る舞う。
悪魔が時折見せる、優奈の生存さえ願う優しい男の顔。真実の一馬を見極められないまま優奈はその宣言を聞く。

「突然だがゲーム終了のお知らせだ。俺はこれからお前達4人の中から2人殺す――」

穂乃佳は後悔する。大人の自分が心達を叱り、諫めるべきだったと。
その役目を果たしたのは一馬。不甲斐ない穂乃佳を叱ってくれたのも。穂乃佳は一馬の包容力に安心感を覚える。
遼太の死では意見が対立したが、穂乃佳は自分達を守るために必要な死だったと答える一馬を信じた。
罪悪感はありつつも、淡い恋心を抱いた事もある一馬との行為に嫌悪感は無かった。
すべては順調で、全員が無事に帰れる。穂乃佳はそう信じていた。

だが一馬は突如二名の命を道連れに死ぬ事を宣言した。
優奈と穂乃佳、自分を満足させたほうだけを生き残らせると。
死ねない理由を背負う二人は必死に一馬に奉仕する。そして一馬が告げた勝者は穂乃佳。
その結果に罪悪感、それに安堵感を覚えた穂乃佳は突然一馬に絞め落とされる。
目覚めた場所は、閉ざされた避難エリア。真の勝者は優奈、偽の勝利は穂乃佳を絶望させるための演出。
幸福な未来、長年の信頼。穂乃佳はすべてを失い、絶望して、ただ迫る死に怯えて死んだ。
一馬の真意は死んだ穂乃佳にも生きる優奈にも分からなかった。

127 :神様のゲーム[sage] 投稿日:2019/01/23(水) 00:02:59.68 ID:3Qu5P1Vy0 [1/4]
・琴子
一馬復活に感涙する琴子だが、優奈強姦の事実に一馬の変化を察する。
神の精神操作を疑い、一馬を問い質すよう提案する琴子に、心は一馬の決断を受け入れると答える。
愛し方の違い。心はそう言い、二人の意見は平行線を辿る。
そして一馬はゲーム終了を宣言、心はそれに従い一馬との死を望む。
心と一馬、通じ合う二人。繋がりを求めながらも取り残される自分。
琴子は幸せな未来を語り、二人に生きて欲しいと懸命に説得する。だが二人の意思は変わらない。
諦めた琴子は一緒に死なせて欲しいと涙を流すが、一馬達はそれすら拒んで琴子の前から去る。
琴子は届かない想いに一人泣き続けた。

・心
皆を守る一馬にただ与え、そして死んだ百合子。
心は自分もまた一馬に与えたいと願い、ただ一馬を信じ続ける事を誓った。
遼太を殺しても、優奈を傷付けても、穂乃佳を殺しても、生きる事を捨てても。
それでも一馬が一馬であるかぎり、そこに一馬の意思があるかぎり、ただ信じ続けると。それが自分の愛だと。
琴子との別れを済ませ、二人は最期のデートをした。ただ普通の恋人のように過ごした。
一馬は心の死を思い涙を流す。心は他の何を知らなくとも、一馬がずっと心の奥底で泣いていた事だけは知っていた。
「愛してる」と言い残し、心は跡形もなく消え去った。一馬を一人残して。

・一馬
桐山一馬が何を思い、凄惨な行いの後の死を望んだのか。
その真実を知ろうと一馬を呼んだ存在は主催者にして観客、すべての元凶である神だった。
神はゲームに敗北した一馬の命を奪う前に真実を語らせようと拷問する。
一馬は秘密を守るため、退屈を嫌う神の性格をくすぐり説得を試みる。
今知るよりも数ヶ月待つ方がとびきりの暇潰しができると。神は愉快な趣向に笑い、一馬の命を終わらせる。
死の際。心と百合子の幻覚に迎えられて一馬は声もなく呟いた。

「後は任せたぞ、壮士」

128 :神様のゲーム[sage] 投稿日:2019/01/23(水) 00:06:16.42 ID:3Qu5P1Vy0 [2/4]
【参加者名簿】
≪死亡者≫
槇島百合子
当初はゲームへの積極的参加を拒絶したが、考えを変えて桐山一馬を支えようと尽力する。
円成寺琴子を救おうとした桐山一馬によりポイントを奪われて死亡する。

石動美月
一度は自分が犠牲になる選択をしたが姪の石動アーニャの登場により翻意、他の参加者の殺害を目論む。
だが桐山一馬の憔悴を見て再び翻意、桐山心殺害未遂の罪を被り処刑される道を選ぶ。

水島萌
桐山一馬の庇護下に入るが膨らみ続ける死の不安と恐怖に負け、円成寺椿に寝返る。
己自身の弱さ・汚さに疲れ、生き残る機会を捨てて桐山一馬に殺害される道を選ぶ。

円成寺椿
他者に媚びる事を嫌い、犠牲を強いる独力生還の道を選択する。
一度は状況を支配したが娘の円成寺琴子の予想外の抵抗に遭い、桐山一馬に殺害される。

石動アーニャ
命の尊さを説き、犠牲の無い全員生還の道を願った。
だが叔母の石動美月の死、桐山一馬により確定された己の死に憎悪を撒き散らした末に死亡する。

春日部遼太
欲望と状況に流されて桐山心の強姦を試みるが桐山一馬に阻止される。
桐山一馬に脅迫された月宮優奈に円成寺琴子・桐山心を加えた三人により殺害される。

榊穂乃佳
正常な倫理観を保ち続け、他者に犠牲を強いる事無く生還を目前にする。
だが桐山一馬の暴走により避難エリアに監禁され、生還を強く望みながら死亡する。

桐山心
当初は犠牲を忌避したが、桐山一馬を第一に考えて他者の犠牲を厭わずに行動する。
生還を目前にしながらも死を望む桐山一馬に従い、その命を終える。

129 :神様のゲーム[sage] 投稿日:2019/01/23(水) 00:23:15.20 ID:3Qu5P1Vy0 [3/4]
桐山一馬
従妹の桐山心を守るために奔走するが、槇島百合子の死により他者を犠牲にする考えを放棄。
だが円成寺椿の策略により石動アーニャを殺害、その際に重篤な精神疾患を患うが奇跡的に回復。
それ以降豹変した桐山一馬は春日部遼太、榊穂乃佳、桐山心を死に追い込み、神に殺害される。

≪生存者≫
円成寺琴子
当初は己の生存を最優先に考えていたが、桐山一馬・桐山心との出会いにより深い愛情を知る。
三人での生還を願い行動するも桐山一馬の暴走により二人は死亡、円成寺琴子のみの生還となる。

月宮優奈
特に目的なく状況に流されていたが、春日部遼太の死以降自分の生存を最優先に行動する。
榊穂乃佳を犠牲にして無事生還。彼女はこれから大切な人のいなくなった日常と向き合い続ける。

【エピローグ】
琴子と優奈は元の世界に解放される。死を願う琴子に、優奈は何故一馬が琴子を生き残らせたかを考えるべきだと言う。
一馬に託された百合子の遺書の入った封筒に、琴子はもう一通の手紙を発見する。それは琴子に宛てた一馬の遺書だった。
琴子への愛を綴った手紙の最後には「俺は君に託したい、その選択を君に委ねたい」と書き残されていた。

一ヶ月後。琴子の元に「桐山」を名乗る男からの連絡がある。それは一馬の弟の桐山壮士だった。
対面した桐山壮士から琴子は悪魔の存在を伝えられる。それは古より神と敵対する、もう一つの超常の存在。
壮士の呼びかけに老紳士の姿をした悪魔が現れ、これまでの出来事を語る。
一馬達を捜索する壮士に接触、神のゲームを共に観測していたこと。心神喪失状態の一馬を悪魔の力で回復させたこと。
その際に「悪行を行い、穢れを溜め込み、一馬自身の魂を捧げること」を条件の一つに死亡者全員を蘇生する契約を交わしたこと。
琴子は一馬の行動理由を知り、心が信じていた一馬の人間性を自分が信じ切れていなかったことに気付く。
だが悪魔は贖罪の機会を琴子に与える。その方法はこれから始める『悪魔のゲーム』、神と悪魔の代理戦争に壮士と共に参加すること。
一馬が交わした死者蘇生のもう一つの条件は、壮士が神殺しを為す事。そのための場である『悪魔のゲーム』で琴子が優勝すれば一馬も蘇生すると。
一度は失った愛する人を取り戻し、神に復讐を為す。悪魔の与えるその狂おしいほどの希望に琴子は嗤う。

そして物語は『悪魔のゲーム』に続く。

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