559 :翠の海:2015/10/20(火) 20:11:47.91 ID:t7Zya3WS0
※大まかな流れ:
1. 記憶を失った主人公・櫂が館にやって来る。
2. 拓真の失踪を受け、櫂は動揺する。
3. 櫂は記憶を一部取り戻す。
4. 真希奈が館に来訪し、発狂する。
5. 櫂とヒロインは館からの脱出を試みる。

この粗筋では、初めにノーマルエンド(1〜4)までのシナリオ展開を、分岐点もマークしながら概説し、
続いて各ヒロインのエンド(主に5)について言及している。
なお、選択肢を間違えると即バッドエンドになる(非常に多い)。それらに関しても一応簡単に説明しておいた。

560 :翠の海:2015/10/20(火) 20:12:40.59 ID:t7Zya3WS0
■オープニング〜ノーマルエンド その1
主人公・櫂は記憶を失い、深い森の中に居たところを、みちるという少女に助けてもらった。
彼女は彼を大きな屋敷に案内した。屋敷では他にも多くの少年少女が暮らしているらしい。彼は屋敷で暮らし始めた。
しかし彼は平穏過ぎる屋敷の様子を不審に思った。彼女に問いただしてみたが、詮索しないようにと釘をさされてしまった。
{※分岐:櫂は脱出を試みたものの、途中で殺された(END2)。}
{※分岐:櫂は知紗と共に森を突破しようとするも、遭難してしまった(END4)。}
とりあえず櫂はみちるに従うことにした。

(櫂が館の秘密を知るのは、ずっと後になってからである。
館はいわば閉鎖病棟のような施設で、主に精神を病んだ資産家の子息が幽閉されていた。
みちるは館の牢名主として君臨していた。なお入所の際に患者は催眠術を掛けられ、記憶を消されてしまう。)

さて拓真という少年が行方不明になった。しかし何故か屋敷の人間は皆、拓真のことを全く覚えていないと言い張った。
{※分岐:櫂は拓真を探し回った末に、彼の死体を見つけたが、しかし櫂もまた殺されてしまった(END3)。}
{※分岐:櫂は被害妄想に陥った末に、住人の優希を殺す程に錯乱し始めたので、みちるによって処刑された(END5)。}
櫂は不思議に思ったが、気にしないように努めた。(→双子END・沙羅END分岐)

やがて櫂は記憶を取り戻し始めた。かつて母から厳しく躾けられて反感を持っていたのだ。
幻聴に悩まされながら、母親に復讐しなければならないと考え始めた。
{※分岐:櫂は過去に拘り続け、外に出たいと強く願った。みちるは彼を刺殺した(END1)。}
しかしみちるに諭され、過去に拘泥するのを止めた。(→灰奈・紡・知紗・みちるEND分岐)

{※分岐:その後、櫂はみちると幸せに館で暮らした(END10)。}
{※分岐:櫂はとある学者の養子となって館を出て、大学に通う(END14)。}
{※分岐:知紗は櫂と両想いになるも、脱出について意見を違えてしまい、館に火を放って心中した(END11)。}

561 :翠の海:2015/10/20(火) 20:13:15.14 ID:t7Zya3WS0
■オープニング〜ノーマルエンド その2
ある日、みちるは真希奈という少女を屋敷に連れてきた。
やがて真希奈は館の人間を酷く敵視し始めた。櫂は真希奈と親しくなったが、どうしても説得できなかった。
真希奈はついに自分の過去を思い出し、館を出ようとしたが、櫂によって殺された(END12)。

END12をクリアするとノーマルエンドを観られる。ノーマルエンドは難解だが概ね以下のように解釈されうる。
真希奈が初日から怯えるのはEND12と同じ。しかし櫂は真希奈とは初対面ではないことを思い出す。
翌朝、櫂は不思議な光景を発見した。何故か真希奈は優しい娘になっていて、皆と馴染んでいたのである。
ある日、真希奈は櫂を湖のほとりに誘い出し、かつて櫂に殺されたことを告発する。
真希奈の説明によると、彼女の登場する時間軸は現在唯一つだけで、ループしているらしい。
櫂がふと我に返ると、真希奈に両手を握られて水底へと沈降しているところだった。彼女の肌は少し腐敗していた。


■END6(双子)
双子は次のような経緯で屋敷にやって来た。
空音は有能な陸乃と比べられることに辟易して、精神を病んでしまい、館に押し込まれてしまった。
一方陸乃は空音を尊敬していたので、後を追って館に一緒に住まうようになった。空音のマネをして、少しでも彼女に寄り添おうとした。
空音は館で暮らすうちに既に快復していたのだが、心を閉ざしているフリをして、目障りな陸乃を追い払おうと考えていた。

櫂は双子(陸乃・空音)とよく一緒に過ごすようになった。
双子はともに彼を愛し、譲り合ったのだが、彼はどちらも選べなかった。結局三者は揃って屋敷を出た(3P!)。
双子も和解してメデタシメデタシ。


■END7(沙羅)
沙羅は櫂の監視という名目で彼に付きまとった。次第に彼は沙羅と親しくなっていった。
彼はコミュ障気味な沙羅の手を引いて皆の輪に加えてあげた。
沙羅は自身の経験を双子に話して聞かせた。
沙羅は孤独癖を抱えていて、普通の人とはかなり異なった気質でいたのだけど、それでも館の皆と融和できた。
全ての人は異なる――空音も、陸乃と違うからといって劣等感に苛まれることなく頑張れるはずだ、と。
空音は館を出る決意を固め、沙羅も同伴することになった。彼は婚約者として沙羅と共に館を出た。

562 :翠の海:2015/10/20(火) 20:13:46.50 ID:t7Zya3WS0
■END8(灰奈)
櫂はフラッシュバックに苦しんでいたところを、灰奈に助けてもらい、過去への拘りを棄てた。その後ふたりは結ばれる。
彼女は生家で酷く虐待されていたが、彼に愛されることによって希望を見出すのだった。

真希奈が館にやってきたものの、反体制的な態度を取り続けたので、みちるに殺されそうになっていた。
灰奈は真希奈を懸命に説得したのだが、真希奈はちっとも館に適応しようとしなかった。
やがて櫂はみちるから敵対勢力と判断され、最後通告を受けたので、灰奈に真希奈を見捨てさせた。
真希奈は粛清されたようである。

長い年月が経ち、陸乃が館を去る日がやって来た。陸乃は空音を連れて行こうとしたが、拒絶された。
空音は自分の代わりに櫂と灰奈を連れていくようにと、陸乃に頼み込んだ。その後櫂と灰奈は陸乃の屋敷で仕事を得たようだ。


■END9(紡)
櫂はフラッシュ(ry)、紡と親しくなった。

真希奈が館にやってきたものの、不適応とみなされ、殺されそうになっていた。
櫂は真希奈を懸命に説得したのだが、真希奈は全く館に順応したがらなかった。
ある夜、紡は真希奈を刺殺したのだが、帰路で櫂と出会ってしまう。
紡は櫂に、体制側に付くか付かないかを迫った。付かないならもちろん殺す、と。櫂は紡と共に歩んでいく決意を固めた。

紡は既に過去を思い出していた。彼女の父母は仲が悪く、彼女を構おうとしなかった。
彼女はもっと両親に、構ってほしいと掛け合うべきだったと悔い続け、いつしか他人を阿るような性格になっていた。
そしてみちるの忠実なしもべとして、館の人間を常に監視していた。

その後もふたりは館の秩序を維持し続けた。みちるが行方不明になった後は、ふたりは館の代表格となったようだ。
※グッドエンドのうち、主人公とヒロインが屋敷から脱出しないのは、この紡編ただ一つだけである。

563 :翠の海:2015/10/20(火) 20:14:17.99 ID:t7Zya3WS0
■END15(知紗)
櫂は優希や灰奈と秘密の会合を持つようになった。
あくまでも優希と灰奈は現状維持を望んでいたのだが、脱出を願う櫂を助けたかったのだ。
また櫂は、双子を通して沙羅とも親しくなった。沙羅は外部と接触できたので、櫂に頼まれて住人のプロフィールを探った。

知紗は3人が密会していることを知り、櫂に接近した。(→みちるEND分岐)
櫂は知紗を仲間に引き入れようと画策したが、しかし優希と灰奈は知紗をどうしても信じられなかった。
知紗は他3名と諍いを起こして、去ってしまう。優希や灰奈も櫂のもとを離れ、密会は立ち消えになった。

ある日、何者かが沙羅の部屋を荒らし、室内からノートパソコンを盗み去った。
さらにみちるが行方不明になり、館内は一層不穏な空気に包まれた。
紡はかねてから知紗と仲が悪かったのだが、今回の一件で不信感を頂点にまで募らせ、知紗と喧嘩してしまう。
紡は知紗をハサミで刺殺しようとしたが、櫂は身を挺して知紗を庇った。
その後みちるは救出された。知紗に脅されて地下室に監禁されていたらしい(沙羅の部屋を荒らしたのも知紗である)。
以降、櫂は知紗の役に立ちたいと思い、度々会話を重ねた。

知紗の過去について説明しておこう。
知紗はネットのチャットに嵌っているうちに、老いた資産家の男性(嵯峨山)と知り合った。
彼は自分の余命を悟り、彼女を密かに養子にした後に死亡した。彼女は遺言に従って全資産を相続することになった。
しかし親族たちから命を狙われてしまい、逃げるように館に転がり込んだ。

さて館は平常を取り戻しつつあった。知紗は独りで館を出ることにした。櫂は彼女の後を追い、一緒に森に入った。
ふたりは崖で転落してしまったが、沙羅に救助してもらい、館に再び戻って来た。

知紗は遺産問題に決着をつけるべく、いろは(館に物資を搬送してくれているスタッフ)に頼んで外に連れ出してもらった。
嵯峨山邸に着いた知紗は、代理人から真実を告げられた。実は知紗の遺産相続のニュースはニセの情報だった。
嵯峨山は正式に遺産を分与する前に、ウソの情報を流して、親族に内省と和解を促したかったのだという。
同時に知紗に享楽的な価値観を再考させたかったらしい。
知紗は内紛から解放され、嵯峨山家の力で櫂の身の上を保証できるようにもなった。

564 :翠の海:2015/10/20(火) 20:15:38.60 ID:AT0tMy8J0
■END16(みちる)
櫂、灰奈、優希、沙羅の4人は密会を重ねていた。彼らは日に日に狂っていく真希奈を監視していた。
放置しておけば、みちるが真希奈を処刑してしまう恐れがあったからだ。
案の定みちるは真希奈を殺そうとした。櫂たちは紡の妨害を払いのけ、すんでの所でみちるを制止した。

みちるは今までの所業を櫂に打ち明け、涙した。
彼女が来所したとき、他に3人の住人がいた。彼らは既に狂っていて、次々と死亡し、みちるだけが取り残された。
そのうちに紡や優希がやってきた。この頃はまだ平和だったのだ。
しかし4人目は酷く錯乱していた。みちるはいろはに唆され、狂人を刺殺した。
翌日みちるは死者のことを、さも初めから居なかったかのように言った。紡と優希はみちるの意図を理解して、同意した。
こうして屋敷はみちるを長に頂きながら、平和を暴力的に維持してきた。

さて真希奈は以前にもまして狂気を膨らませていた。みちるは真希奈に襲われ、応戦の末に彼女を殺した。
みちるはまた一つ、罪を増やしてしまった。

櫂はどうにかしてみちるを支えたいと考えた。櫂はみちると交流を深め、また沙羅の助力を得て彼女の過去を探った。
判明したみちるの過去は以下のようである。
みちるの実家(来栖家)は会社を経営していたのだが、彼女の父は社内の情報を他者に漏らしてリベートを得ていたらしい。
その後一家は交通事故に遭い、父は死亡した。後に母と兄も亡くなった。
みちるは親族から情報漏洩の共犯とみなされ、幽閉されることになった。

櫂は父宛に手紙を書き、いろはに託した。実家で両親と再会した櫂は、自分が狂っていないこと、両親を恨んではいないことを訴えた。
そしてみちるを助けてほしいと願った(櫂の父はやり手の実業家らしい)。救出してもらう約束を取り付けた後、櫂は一旦館に戻った。
みちるは罪悪感に苛まれていた。櫂は彼女の罪業を容赦なく指摘したうえで、共に罪を背負って幸せになっていこうと誓った。
その後ふたりは脱出し、館に残された仲間の救出に力を注いだ。


(※編集者註:END13はEND12をクリアした後に見られるノーマルエンドと思われる)

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