エロゲのストーリーを教えてもらうスレまとめwiki Ver.2.0

147 ：腐り姫１／２：05/03/01 22:48:27 ID:BcpmwOkb
｢腐り姫」
母を事故死で、父と妹を心中で失った簸川五樹（ひのかわ・いつき）は、記憶喪失になっていた。
治療と静養のために、幼いころ家族と過ごしたとうかんもりにやってきたのだ。
そんなある日、樹は蔵女（くらめ）と名乗る少女に出会う。
蔵女やあくの強い知人たちに振り回されつつも、樹は平穏な日常を過ごしていく。
それから４日目。突如世界は赤い雪に覆われ、腐り落ちてしまった。目を覚ますと、そこは蔵女にあった日、｢１日目｣だった。
やがて五樹は世界が同じ４日間を繰り返していることに気付く。最後には世界が赤い雪に覆われ、死滅してしまうのだ。
ループの中で足掻く五樹。一方で、五樹は彼の周りの人々が、五樹に対しなんらかのわだかまりを抱いていることを知る。
わだかまりが消えたとき、人は満たされた顔をして、蔵女の手によって腐り落ちてしまうのだ。
腐り落ちた人々は、次の「１日目」には苦悩を捨てた状態で復活している。
五樹は自問自答する。腐り落ちることは、救いなのか？　否。人は、欠点や、苦悩を含めての人なのだ。
五樹は蔵女から親しい人々を守るために奔走する。しかし、蔵女を止めることはできない。
伊勢きりこ、簸川夏生、簸川芳野、山鹿青磁…　これらの人々は、腐り落ちてしまった。
また、五樹は失った記憶を取り戻しつつあった。しかし、取り戻した記憶は、どこか禍々しい感じがするのだった。

148 ：腐り姫２／２：05/03/01 22:53:49 ID:BcpmwOkb
五樹は最後に残った簸川潤と交流を重ね、親愛の情で結ばれるが、蔵女によって潤も腐りおちてしまった。
憤りと共に、五樹の中に眠る力が目覚める。五樹に眠る力とは、蔵女と同じく時間を渡り世界を赤く腐らせる能力だった。
五樹は蔵女を消滅させるために時間をさかのぼっていく。
蔵女とは地球以外の星から漂着した生命エネルギーを吸い尽くすエネルギー体だったのだ。
五樹は消滅させようとするが、その弱弱しい姿に仏心が芽生える。五樹はエネルギー体に蔵女という名前と、姿を与えるのだった。
時間をふらふらと旅する蔵女を追い、五樹は父の死の現場に辿り着く。
そして彼は、両親と樹里の死の真相を知る。

すべては樹里の仕業だった。両親の死、飼い犬の死、…五樹を独占するために、自分以外の存在を許さなかったのだ。
五樹以外にも真相に気付いた人間がいる。芳野だ。芳野は五樹の父に惹かれていた。愛する人間を殺した樹里を、芳野はその手で裁こうとしていた。
五樹は、芳野の手から樹里を守るために行動した。兄妹二人きりで、冬の湖に入水心中。五樹と口づけを交わしながら、樹里は微笑む。
「ずっといっしょだよ｣。
そして、樹里は死に、五樹は記憶を失った。
すべてを思い出した五樹は、途方に暮れていた。知らないほうが幸せだった。自分は、死ぬことも出来ず永遠の時間を生きていかなくてはならない…。
そんな彼の中できらめくかすかな光がある。蔵女だ。自分と同じ存在である蔵女に会いたい！
でも、どうやって？　時の流れを転々と移っていく蔵女にめぐり合うことは、奇跡に近い。
絶望する五樹は、導かれるように生前の母・朱音に出会う。
朱音と相対した樹の心の中に語りかけてくるものがある。五蔵女の居場所だ。
朱音は、蔵女の居場所を五樹に知らせるために、待っていたのだ。
朱音の力を借りて、蔵女と五樹はとうとう再会を果たす。
樹と同じく、蔵女は、永遠の存在である。そして、その存在を維持するために、いくつもの星を赤く腐らせてきた。
蔵女はそんな自分に飽き飽きしていた。死の安らぎを求めていた。
蔵女は五樹に懇願する。｢殺してくれ｣。自分と同じ存在である樹ならば、自分を殺すことが出来る。そして五樹を殺すことも、蔵女にしか出来ないのだ。
やがて五樹は、一つの結論を出す。

149 ：追記・腐り姫(エンディング）：05/03/01 22:59:16 ID:BcpmwOkb
１．蔵女と共に、星星を滅ぼしながら生き永らえる
２．蔵女と共に消滅する
３．すべての記憶と力を失い、人間としてやり直す

なお、３においては蔵女と五樹は過去にさかのぼり湖に打ち上げられ、簸川家の先代当主に拾われる。
蔵女と五樹は五樹の両親となったのか？　力を失うことは出来たのか？　その答えは明示されていない。