関連:Dies irae 〜Acta est Fabula〜神咒神威神楽

485 名前:Dies irae[sage] 投稿日:2009/09/11(金) 20:10:03 ID:hFdkF0450
公式サイト
ttp://www.light.gr.jp/light/products/dies/top.html

wiki(各キャラの聖遺物や能力について)
ttp://www29.atwiki.jp/diesirae/pages/11.html

呼称一覧(本名・あだ名・称号・魔術名などがあってややこしいので)
藤井蓮→蓮
マルグリッド・ブルイユ→マリィ
綾瀬香純→香純
氷室玲愛→玲愛
櫻井螢→螢
遊佐司狼→司狼
本城恵梨依→エリー


ラインハルト・トリスタン・オイゲン・ハイドリヒ→ラインハルト
トバルカイン→カイン
ヴァレリア・トリファ→ヴァレリア
ヴィルヘルム・エーレンブルグ→ベイ
ゲッツ・フォン・ベルリッヒンゲン→マキナ
ルサルカ・マリーア・シュヴェーゲリン→ルサルカ
エレオノーレ・フォン・ヴィッテンブルグ→ザミエル
ロート・シュピーネ→シュピーネ
リザ・ブレンナー→リザ
ウォルフガング・シュライバー→シュライバー
カール・エルンスト・クラフト→メルクリウス

イザーク・アイン・ゾーネンキント→イザーク
ベアトリス・ヴァルトルート・フォン・キルヒアイゼン→ベアトリス

486 名前:Dies irae[sage] 投稿日:2009/09/11(金) 20:12:48 ID:hFdkF0450
重要単語
聖遺物(アーネンエルベ):人間の魂を吸収することにより、絶大な力を持つようになったアイテムの総称。

永劫破壊(エイヴィヒカイト):聖遺物を扱うためにメルクリウスが組み上げた複合魔術。
位階
活動:限定的に聖遺物の特性を利用できる。
形成:体内の聖遺物を具現化できる。基本形態。
創造:自身の魂の渇望を具現化した能力が追加される。
強力な力を得られるが、自身の渇望が強く出すぎてしまうため致命的な弱点を負ってしまう場合もある。
流出:自身の渇望で世界の法則そのものを塗り変える。

永劫回帰:人が死ぬと、その魂は時間をさかのぼり、また生まれた時に戻るというこの世界の法則。

既知感:何をしても「これは以前同じことがあった」と感じてしまうこと。
永劫回帰という世界の法則に気付いてしまった者の末路。
こうなってしまうと、もはや何をしても感動が無くなり、生きているという実感が湧かなくなってしまう。
ラインハルト、メルクリウス、司狼、エリーがこれを感じている。

487 名前:Dies irae[sage] 投稿日:2009/09/11(金) 20:18:26 ID:hFdkF0450
聖槍十三騎士団の目的
全てのスワスチカを開き、ラインハルトを復活させる事。
現世にいる団員達は捧げた生贄の分だけ見返りを貰える。
実際は皆それぞれ思惑があるが、物語に影響があるものだけを本文で説明。

スワスチカについての説明
・スワスチカとはラインハルト復活のための生贄を捧げる場所。
・全てのスワスチカを開くとラインハルトが現世に帰還できる。
・捧げる生贄は一箇所につき最低五百人。
・千人分以上の魂を持つ騎士団員が死んでもスワスチカは開く。
・スワスチカは諏訪原市に八箇所。
・場所は学校、病院、タワー、遊園地、ボトムレス・ピッド、博物館、公園、教会。
・五箇所開いた時点は大隊長たち(ザミエル、マキナ、シュライバー)が帰還できる。
・ラインハルトも大隊長たちも規定の数のスワスチカが開かなくても一時的に帰還は出来るが、
その力は本来のものよりもはるかに落ちる。
・開いていいスワスチカは一日につき二箇所まで(出来れば一箇所だけ)。
・一方的に殺すだけの虐殺ではなく、相手が抵抗する戦場である方がスワスチカとしての格が上がる。
・ルート分岐の時点で博物館と公園の二箇所がすでに開いている。

488 名前:Dies irae[sage] 投稿日:2009/09/11(金) 20:29:55 ID:hFdkF0450
共通ルート

プロローグ
第二次世界大戦終結を間近に控えた1945年5月1日のドイツ。
陥落寸前となった首都ベルリンに「聖槍十三騎士団」と呼ばれる者たちがいた。
彼らにとっては自国の敗退など取るに足らぬことであるどころか、
戦火の犠牲となった夥しき数の民衆を謎の儀式の触媒として生贄にしていたのである。
戦争終結後彼らの存在は歴史の闇に隠れ、その行方を知るものは誰もいなかった。

第一章
そして61年後、2006年の日本。
諏訪原市の月乃澤学園に通う藤井蓮は、とある事件を境に親友・遊佐司狼と決裂し、
殺し合いじみた喧嘩の果てに二ヶ月間の入院生活を余儀なくされていた。
(司狼は既知感を感じるようになってしまったため、今の生活を捨て、新しい人生を見つけようと考えていた。)
そして退院した蓮は幼馴染の香純や、先輩の玲愛と共に司狼のいない新たな日常を構築し直そうと思っていた。
しかし、クリスマスも近づいた12月の諏訪原市では、
人が首を斬り落とされて殺されるという無差別連続殺人事件が起こり始める。
奇妙なことに蓮はその頃から、自分が断頭台で首を刎ねられるという悪夢にうなされ始めていた。
そしてそんな中ついに聖槍十三騎士団が諏訪原市に到来する。

489 名前:Dies irae[sage] 投稿日:2009/09/11(金) 20:32:46 ID:hFdkF0450
第二章
学校からの帰り道、蓮と香純は道に迷っていた神父・ヴァレリアと出会う。
彼を玲愛とシスター・リザが住んでいる教会まで案内し、
そこで玲愛とヴァレリアが親子のような関係である事を知った。
そしてその日の夜、蓮は自分が人を殺している夢を見る。
そして蓮は気が付くとなぜか夜の公園にいた。
そこにベイとルサルカが現れ蓮に襲いかかって来る。
蓮は必死に抵抗するがベイの明らかに人外の域に達した戦闘力の前に殺されそうになるが、
勝手な行動に出た二人を止めるためにやってきた螢によって助けられる。
そしてその翌日、学校に螢とルサルカが転校してくる。

490 名前:Dies irae[sage] 投稿日:2009/09/11(金) 20:35:52 ID:hFdkF0450
第三章
蓮はこの前の一件で自分が寝ている間に人を殺しているのではないかと考えるようになり、
昼は螢とルサルカの監視をし、夜は一睡もしない生活をするようになった。
しかし、一週間が過ぎた頃には心身ともに限界に達しつつあった。
その日の放課後、なぜか香純とデートすることになる。
そこで香純は自身の心情を吐露する。
それは、かつて司狼と決別した際に自分が何もできなかった事に対する後悔や、
自分ひとりで悩みを抱え込もうとする蓮の力になりたいというものであった。
蓮はどう返せばいいのかと悩むが、そこで体力が限界に達し気を失ってしまう。

ついに『ツァラトゥストラ』と交戦することになったベイとマレウス。
『ツァラトゥストラ』は捨て身の戦法でその場は逃げおおせる。

という夢を見ていた蓮は、目覚めると香純がいなくなっている事に気付く。
しかし、この時点で蓮は全ての真実を察してしまっていた。
それはすなわち、一連の首切り殺人事件の犯人は香純であり、
殺す役と魂を喰らう役を二人に分ける事で、
肝心な蓮が早期に殺されてしまう事が無いようにするというメルクリウスの策であった。
香純の蓮の力になりたいという想いが、メルクリウスに利用されたのである。
蓮は街中を探し回り、公園で返り血に塗れた香純をみつける。
自分の情けなさが香純の手を汚させてしまったことを強く後悔した蓮は、
ギロチンの刃に全身を切り刻まれながらも彼女に近づき、強く抱きしめる。
そして香純に、自分が再びこの日常に帰還するまでそこで待っていて欲しいと、
香純が待っていてくれなければ自分はもう二度と帰ってこられなくなると伝える。
その瞬間香純の中にあった「何か」が蓮の中に流れ込んできた。

この夜、蓮は力を手に入れ、陽だまりから影に足を踏み入れた。

501 名前:Dies irae[sage] 投稿日:2009/09/12(土) 20:50:29 ID:hcteMgtP0
第四章
あれから三日がたった。
蓮は聖遺物が完全に制御できないことによる強烈な破壊衝動によって苦しんでいた。
蓮に早く強くなってもらいたい螢のアドバイスによって多少は制御できるようになるも、
一向に上達しない自分自身に憤りを感じていた。
そんなある夜、蓮はいつも悪夢の中でマリィという少女と出会う。
どうやらマリィは蓮の聖遺物に宿る幽霊(?)であり、
彼女と自身の殺意を具現化することが次の位階に上るために必要であるとのこと。
しかし、蓮はマリィを利用することを躊躇してしまう。

数日後、蓮を探し回っていた香純が人質にとられ、その犯人であるシュピーネと対峙することになる。
ところが、シュピーネには戦闘の意志は無く、蓮と組んで黒円卓を掌握したいと言い出す。
シュピーネが言うには、聖槍十三騎士団の目的はラインハルトの復活であり、
そのためには八箇所のスワスチカを開く必要があるという。
しかし、シュピーネは首領、副首領、そして三人の大隊長が復活してしまえばこの世界は終わりであり、
なんとしてもそれを阻止しなければならないと言う。
その点には同意できたとしても、
シュピーネの情けなさや醜悪さが許容できない蓮は敵対することを選択する。
その戦いの中で再びマリィと話し合い、共に戦っていくことを決めた蓮は
ついに自身の聖遺物『マルグリッドの断頭台』を形成することに成功。シュピーネを撃破する。
しかし、シュピーネを撃破したことによって第二のスワスチカが開いてしまったことに
蓮はまだ気付いていなかった。

502 名前:Dies irae[sage] 投稿日:2009/09/12(土) 20:53:11 ID:hcteMgtP0
第五章
蓮が朝起きると隣にマリィが眠っていた(しかも全裸)。
どうやら聖遺物を形成できるようになった事で、
そこに宿るマリィの魂も実体化できるようになったらしい。
それを香純に見られて大騒ぎになるが、蓮の必死に弁解しつつ話題をそらし、
そして最後はマリィの純朴さと可愛らしさの前に香純自身がどうでもよくなってしまい、
なんとか誤魔化す事に成功する。
結局その日は三人で諏訪原市見学ツアーに出かける事となった。
そしてその日の夜、香純が寝静まったのを見計らって蓮はマリィと外へ出る。
そこで蓮は改めてマリィに自分と一緒に戦っていく事の是非を問うが、
断頭台の化身とも言えるマリィは人を殺すことへの躊躇が無く、蓮は一抹の不安を覚える。
するとそこに司狼の知り合いだと言うエリーと名乗る少女が現れた。

503 名前:Dies irae[sage] 投稿日:2009/09/12(土) 20:55:09 ID:hcteMgtP0
第六章
ラインハルトに現況を報告するヴァレリア。
しかし、蓮の成長が思ったよりも遅い事を不満に感じたラインハルトは、
一度だけ直接自分がちょっかいを出してみようと言い出した。

エリーに連れられて「ボトムレス・ピッド」にやってきた蓮とマリィ。
そこで二ヶ月ぶりに司狼と再会する。
とにかく面白そうな事を端からやっているという司狼は、
なんと今は聖槍十三騎士団に喧嘩を売っているという。
今すぐ手を引けという蓮に対し、司狼は勝率を上げるために協力しようと言い出す。
蓮は到底そんな要求は呑めないと言ってその場を後にした。

敵を探し諏訪原タワーの近くを通りかかった二人はそこに現れたベイと交戦。
前回とは違い、何とか戦えるようになったことに少しだけ安心したのもつかの間、
螢がベイの援護に入ったことで一気に形勢は不利になる。
しかし、なんとそこに司狼が現れ、ベイは自分が相手をすると言い出す。
妙に自信満々の司狼を信じ、蓮は螢の相手に専念する事にした。
螢の堅実な戦い方に苦戦を強いられる蓮は、突如奇妙な恐怖心に駆られる。
すぐに逃げた方が良いと感じた蓮は螢を振り切って逃げようとするが、
そこに現れたヴァレリアによって止められてしまう。
ヴァレリアが騎士団員であったことに驚く蓮に対し、
彼はラインハルトが直接会いたいと言っていた旨を伝える。
次の瞬間、空が落ちてきたような威圧感とともにラインハルトが現れる。
それに対し蓮は…
(ここでルート分岐)

505 名前:Dies irae[sage] 投稿日:2009/09/12(土) 21:01:34 ID:hcteMgtP0
香純ルート

ラインハルトの放つ圧倒的な威圧感に恐怖する蓮。
そこに司狼がバイクで現れ、蓮を連れて一緒に逃亡する。
互いにラインハルトのあまりの恐ろしさに失禁したことを暴露しあった二人は、
互いの間の切っても切れない友情を再認し、ここに改めて同盟を結ぶことにした。

第七章
ボトムレス・ピッドに戻り今後の対策について協議していると、
そこにカインを引き連れたリザと螢が現れる。
カインの圧倒的な戦闘力の前にボトムレス・ピッドにいた人たちは虐殺され、
第三のスワスチカが開いてしまう。
その後も続くカインの猛攻に苦戦する蓮であったが、司狼の策によって反撃の糸口を掴む。
しかし、カインの能力は予想を上回っており、あわや相打ちかと思われたが、
なぜかそこに螢が割って入りカインの攻撃を受けて気を失ってしまう。
それによってカインとリザは撤退し、とりあえず螢を捕虜にする事になった。

ボトムレス・ピッドからの帰り道。
自分は一体何をしているのかと悩んでいたリザは突如現れたヴァレリアによって殺される。
そしてヴァレリアは彼女の心臓を遊園地に運び、そこで第四のスワスチカを開く。

506 名前:Dies irae[sage] 投稿日:2009/09/12(土) 21:02:34 ID:hcteMgtP0
第八章
翌日、なぜ自分を殺さなかったのか分からないという螢と、
なぜ自分をかばう様なまねをして負傷したのか分からないという蓮の間で意見は堂々巡りに。
そこにエリーと彼女に拉致されてきた香純が加わり話し合いはさらに泥沼に。
とりあえず螢と二人きりになって話をしてみるも、
話はおろかウマも合わず、蓮は螢の不意打ちで気を失ってしまう。
螢は帰り道で香純と遭遇。
螢は香純の明るさと優しさに触れて不思議と不愉快ではない気持ちになるが、
蓮に対する反発心から香純を使って蓮をおびき出そうと考えてしまう。

507 名前:Dies irae[sage] 投稿日:2009/09/12(土) 21:04:06 ID:hcteMgtP0
第九章
自分自身の甘さに呆れながらも学校に到着した蓮と司狼。
ベイ、ルサルカ、カイン、螢とともに学校に来ていた玲愛と再会する。
自身もまた騎士団員であり、もう敵同士だという玲愛に
蓮はその気があるのであれば自分達と一緒に来て欲しいと伝える。
しかし、事態は切迫している。
カインは生徒達を虐殺し続け、ルサルカは香純を人質にとって自分達に誘いをかけ、
ベイの猛攻はとどまることしらない。
二人は悩んだ末にカインを放置し、ベイを司狼にまかせ、
蓮が香純の救出に向かうという選択をした。
その頃、屋上にいたルサルカは香純に殺人の記憶が無い事に気付き、
蓮達への嫌がらせから香純の記憶をよみがえらせる。
そこに駆けつけた蓮はそれを聞いて激高し、ルサルカに襲い掛かった。
一方螢はカインがこれ以上汚されるのは我慢できないと考えて蓮を援護。
それに困惑して隙が出来たルサルカを撃破することに成功する。
(ただしこれによって第五のスワスチカは開いてしまう)
ベイも撤退し、玲愛を一緒に連れて行こうとするが、
そこで謎の爆発が発生し、玲愛を見失ってしまう。

第五のスワスチカが開いたこの瞬間、ヴァレリアによって産道を封じられた。
これで大隊長三人は出撃できなくなり、ラインハルトを封じる算段もついた。
ヴァレリアはこの瞬間自身の勝利を確信した。

508 名前:Dies irae[sage] 投稿日:2009/09/12(土) 21:05:43 ID:hcteMgtP0
第十章
残りのスワスチカは後四箇所(正確には後三箇所)。
そこで蓮達はボトムレス・ピッドから一番近いタワーに行く事にした。
しかし、タワーのスワスチカはすでに螢とカインの大量虐殺によって開かれていた。
そこで螢からカインの聖遺物『黒円卓の聖槍』が作られた経緯や聖槍に櫻井一族の魂が吸われ続けていること、
カインがかつては自分の兄であり、螢は彼らを聖槍から解放してもらうために
ベアトリスに変わって黒円卓の一員になった事を告げられる。
しかし、自身もまた退く事が出来ない蓮は螢と戦う覚悟を決める。
ところが戦いの中で遂に暴走(崩壊)が始まったカインは無差別に二人に対し攻撃を仕掛ける。
もはやこれ以上カインを苦しませる訳にはいかないと感じた蓮は、
螢の制止を無視してカインを打ち倒す。
兄(家族)を失った螢はその場に崩れ落ちるが、結局蓮は螢に止めを刺そうとはしなかった。
いつか必ず蓮を殺すという螢の恨みごとを聞きながら、蓮はタワーを後にした。

510 名前:名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:2009/09/12(土) 21:15:16 ID:hcteMgtP0
今日はここまでで。支援感謝します。
ルート分岐までは基本的には旧版と同じです
もっともルート分岐以降も基本的な流れはそれほど違いませんが

ルート分岐まででの相違点は
・第四章のVSシュピーネ戦で新規CGが追加
・第六章の蓮VS螢、司狼VSベイの書き直しと選択肢の追加
・その後ヴァレリアの登場時に選択肢が追加
・ラインハルト降臨時に新規CG追加
といったところでしょうか

513 名前:Dies irae[sage] 投稿日:2009/09/13(日) 21:16:06 ID:wm44hQ4o0
第十一章
香純が目を覚まし、皆は戦々恐々となるが、
なんとも都合よく香純は学校に行った後の記憶を失っていた(実は香純の嘘)。
翌日、香純にデートに誘われた蓮は偵察も兼ねて遊園地に行くことに。
(この時点ではリザの魂で遊園地のスワスチカがすでに開かれている事は知らない)
そこで香純は彼女に会いに来たヴァレリアと出会い…

ボトムレス・ピッドに戻った蓮と香純は、そこで改めて互いの気持ちを伝え合い、
ついに結ばれることになった。

514 名前:Dies irae[sage] 投稿日:2009/09/13(日) 21:17:50 ID:wm44hQ4o0
第十二章
少年時代、蓮は香純の父親(恐らく騎士団の関係者)に人体実験の実験台として扱われていた。
それを見かねた司狼は彼を殺し、蓮はその隠蔽を手伝った。
この事を司狼が今の生活を変えるために香純に告白しようとしたこと、
これが喧嘩の原因であった。

実は香純はその事は薄々感付いていた。しかし、お互いを思うあまり言い出せない、
そういう不器用な関係に苦笑し、香純は全てにケリをつけるべく、一人教会へと向かった。

ナチスドイツのレーベンスボルン機関。
この裏側ではメルクリウスの秘術、スワスチカを起動させる核となるゾーネンキントを生み出そうとしていた。
しかし、一向に成果が挙がらないことに焦ったリザは自分自身でゾーネンキントを産もうと画策する。
そして膨大な犠牲の結果、初代ゾーネンキントであるイザークが誕生した。
しかし、ここへ来て自分の所業を後悔したリザは、
イザークの弟であるヨハンだけは普通の子供として生きさせてあげようと思い、
ヴァレリアの協力を得てヨハンを逃がす事に成功した。
このイザークの子孫が玲愛であり、ヨハンの子孫が香純である。

リザの聖遺物の中にいたレーベンスボルンの子供達の残留思念のようなもので眠らされていた蓮たちであったが、
マリィがその残留思念を祓ってくれたため何とか意識を取り戻す。
そして蓮達は香純を助けるため、この戦いに決着をつけるため、教会に向かう事にした。

515 名前:Dies irae[sage] 投稿日:2009/09/13(日) 21:20:01 ID:wm44hQ4o0
第十三章
神父・ヴェレリアは生まれながらにしてサイコメトリーの能力を持ち、
それゆえにメルクリウス達に目をつけられてしまう。
それからしばらくして黒円卓に耐えられなくなったヴァレリアはそこから逃げ出し、
孤児院を作って子供達と共に平穏に暮らしていく事にした。
しかし、それがラインハルト達に露見してしまう。
ラインハルトはそこにいる子供達の内十人を選んで差し出せば今回の件は不問とし、
残りの子供達も助けると宣告する。
そうしてヴァレリアは泣く泣く子供達の中から十人を選んだ。
結局のところこの世界に神はおらず、弱小な自分の手ではどんどん物が零れ落ちていくだけである。
そう考えたヴァレリアは自分が知る中で最も完璧な存在、
すなわちラインハルトになりたいと考えた。

蓮達が教会に到着するとそこでベイが待ち構えていた。
学校での戦いで、ベイが『創造』を発動させると自身の吸血鬼の属性も強まり、
吸血鬼の弱点も出てしまうことに気付いていた蓮達は、
当初の打ち合わせどおり対吸血鬼戦の準備をしてきた司狼にこの場を任せ、
蓮は螢と戦うために教会に突入した。

517 名前:Dies irae[sage] 投稿日:2009/09/13(日) 21:25:05 ID:wm44hQ4o0
司狼はベイとの戦いでかろうじて勝利するものの傷は深く、エリーに看取られたまま息絶える。
そして蓮に敗れた螢は今まで自分が頑なに認めようとしなかった事実を、
大切な人達のために何千人もの人々を生贄に捧げるという、
大切な人達を汚してしまうような行いの愚かしさをようやく認め涙する。
そこで蓮は香純が螢を気にかけていたことや、香純なら螢とでも友達になってくれると伝え、その場を後にした。

玲愛に導かれ黒円卓の間にたどり着いた蓮はヴァレリアと対峙する。
しかしヴァレリアの聖遺物は『ラインハルトの肉体』であり、
防御力のみラインハルトに匹敵するため蓮は傷一つ付けることが出来ない。
香純と共に日常に帰還することを至上目的とし、
非日常の象徴であるマリィと疎遠になってしまった蓮は『創造』位階に上がることもできず徐々に追い詰められていく。
そしてヴァレリアは語る。
玲愛と違い不完全なゾーネンキントである香純を使って儀式を行えば、
ラインハルトは出てくる事ができず、生贄を捧げた見返りだけを掠め取ることができるという。
そして自分はそれによってかつて奪われた十人の子供達を生き返らせたいと。
ラインハルトが復活してしまえば誰も勝てず、この世界は終わってしまうため、
これが最良の策であると。
しかし、数々の矛盾点から実はヴァレリアはかつての罪を償いたい訳でも、世界を守りたいわけでもなく、
ただ単にラインハルトの代行でいられる事がうれしくて仕方ないだけであることがバレてしまう。
精神的に追い詰められたヴァレリアは最強の鎧を解き、
自身『創造』である「聖槍ロンギヌスの一時的な使用」を発動させる。
蓮に聖槍による必殺の一撃を直撃させるが、
その瞬間香純がゾーネンキントの力で子供達の魂を一時的に呼び戻したため、
それに動揺したヴァレリアは急所を外してしまう。
そのため即死を免れた蓮はありったけの力で反撃をする。
ヴァレリアはそれを避けようとするが、とっさに玲愛がしがみついて来たため…

519 名前:Dies irae[sage] 投稿日:2009/09/13(日) 21:28:29 ID:wm44hQ4o0
蓮の放った最後の一撃は玲愛もろともヴァレリアを貫いていた。
ヴァレリアは自分が本当に対峙すべき相手はラインハルトであったことに気付き、
玲愛はヴァレリアがまた逃げたりしないように見張っていると言い、二人で抱き合いながら消滅した。
しかし、香純を助け出した蓮もまたそこで力尽きてしまう。
そしてその一部始終を見ていた螢は自分が真に対峙すべき相手が誰なのかを悟る。

その後、聖槍に魂を吸われてしまった蓮は目覚める事は無かった。
その日も見舞いに来ていた香純は病院に螢が来ていることに気付き彼女と対峙する。
しかし、ラインハルトの儀式を台無しにしようと考えていた螢はその場で自害してしまう。
香純はそんな螢に自分達はもう友達であると伝え、
その言葉に感謝した螢は第八のスワスチカを開いた見返りに蓮の魂を聖槍から解放したのであった。

エピローグ
今回は失敗してしまったラインハルトとメルクリウスであったが、
まだ自分達が健在である以上、また何度でもやり直すことはできる。
次はどうしようかなどと考えながら、二人はラインハルトの「城」の中で哄笑し続ける。
そう、戦いはまだ終わっていないのである。
(香純ルートEND)

521 名前:名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:2009/09/13(日) 21:39:31 ID:wm44hQ4o0
支援感謝します。これで香純ルートは終了です。

旧版との主な相違点は
・ラインハルト達が出てこない理由が
「弱すぎる蓮に失望してやる気を失った」から「ヴァレリアが『創造』で産道を塞いだ」に変更
・初代ゾーネンキント・イザークとその弟ヨハンが新キャラとして登場
・香純が父親の作った偽ゾーネンキントからヨハンの孫という設定に変更
・ベイが『創造』を使用すると吸血鬼としての弱点が出てくるようになった

後は新規CGの追加や各所の細かい書き直し、各キャラの掘り下げ、過去話の追加
といった所でしょうか

523 名前:名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:2009/09/13(日) 23:41:42 ID:wm44hQ4o0
もう二つ相違点を追加
・旧版での『創造』には「自身の渇望の具現化」という設定がなく
ただ単に能力が追加されるだけという設定
・新版では香純ルートの蓮は『形成』位階までしかいかないが、
旧版では『創造』位階まで達している

改めて思い返してみると
細かい点も入れれば相違点は山ほどあるのですが
さすがに全部挙げるとキリがないのでこれくらいで

524 名前:名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:2009/09/13(日) 23:58:16 ID:wm44hQ4o0
たびたび申し訳ない
これくらいでと言いいましたが大きな相違点を失念していました
・旧版では蓮が螢を倒した後、とどめを刺すかどうかの選択肢があり
「とどめを刺す」を選ぶと蓮が目を覚まさず終わるBADENDになり
「とどめを刺さない」を選ぶと新版と同じENDになります
新版では「とどめを刺さない」方のルートだけになってます

540 名前:Dies irae[sage] 投稿日:2009/09/14(月) 19:33:25 ID:XuFw07JH0
マリィルート

圧倒的な威圧感を放つラインハルトの魂に呼応して共振する蓮とマリィ。
二人の心が共鳴し、一段階上の存在に進化した蓮はラインハルトに切りかかるが、
ラインハルトには傷一つ付けることが出来ず、聖遺物を粉砕されてしまう。

第七章
敵に捕まった蓮は改めてラインハルトと対面する事になるが、
ラインハルトはただ蓮と一度話しをしてみたかっただけらしく、
自身の目的を簡単に話しただけで家に帰される。
しかし、ラインハルトの聖槍に貫かれたマリィには少しだけ変化が起こっていた。

第八章
今後のことについて話し合うため再び司狼のいるボトムレス・ピッドに行く事にした蓮。
香純は一足先に司狼が保護していたことを聞いて安心し、蓮は学校を守るために学校に行く事にした。
しかし、その隙にボトムレス・ピッドがルサルカに襲撃され、司狼とエリーは喰われ、
香純は意識不明となってしまう。

541 名前:Dies irae[sage] 投稿日:2009/09/14(月) 19:37:18 ID:XuFw07JH0
第九章
香純を搬送した病院の屋上で蓮はマリィと話し、
聖槍に貫かれた際に心を覆っていた殻が破れマリィの心が漏れ出し始めていたことを知る。
蓮は少しずつ人の心に興味を持ち出したマリィに安堵したのもつかの間、
カインを引き連れたリザと螢が現れる。
螢に足止めをされ万事休すかと思いきや、そこに現れたザミエルによって螢共々吹き飛ばされる。
ザミエルの圧倒的な火力の前に追い詰められる蓮であったが、
自身が傷ついてでも蓮を守ろうとするマリィと再び共振し、『創造』位階へと至る。
しかし、この時点でザミエルの砲撃のチャージはすでに完了していた。
ところがそこに香純を守るためにリザの命令を受けたカインがザミエルを強襲。
蓮はその隙をついて香純を連れて病院から逃走する。
さらにカイン共々螢にも逃げられたザミエルは激昂し、病院もろともリザを消滅させた。
その後、ヴァレリアは逃走中の蓮に接触し同盟を持ちかける。
孤立無援の上、敵の情報が圧倒的に不足している蓮は渋々それを受け入れた。

543 名前:Dies irae[sage] 投稿日:2009/09/14(月) 19:38:24 ID:XuFw07JH0
第十章
それより少し前、ベイは遊園地で第四のスワスチカを開いたものの、あまりの退屈さに少なからず落胆していた。
しかし、ある可能性に気が付いたベイは急いで教会に戻りルサルカと対峙する。
突然の事態に困惑するルサルカは応戦しようとするが、
その瞬間ルサルカの腹が内側から引き裂かれ、中から聖遺物を身に着けた司狼が現れる。
ルサルカを内側から乗っ取るという荒業にベイは感動しつつ、彼は司狼との戦闘を開始した。
ザミエルが病院で第五のスワスチカを開いたことで出現したシュライバーは、
自分の愛する(?) ルサルカがやられたことに激昂し、司狼を自分の手でしとめる事を誓う。
司狼の天才的な戦闘のセンスで互角の戦いをしていた司狼とベイ。
しかし、その戦いは「見苦しい」という理由だけでシュライバーにベイが殺されてしまい終結することとなった。

544 名前:Dies irae[sage] 投稿日:2009/09/14(月) 19:41:39 ID:XuFw07JH0
第十一章
カインと共に公園に逃れてきた螢は、
もし自分が普通の女の子として生きていたらどうなっていたかと考える。
そこに同じく教会から逃げてきた司狼が現れ一触即発となるが、
三騎士打倒のために螢を探していた蓮とヴァレリアも現れお流れに。
しかし、図らずとも司狼が聖遺物を得て戻ってきたことで同盟を結ぶ必要も無くなったため、
すでにある程度の情報も得ていた蓮は司狼と共にヴァレリアに攻撃を仕掛ける。
さすがに参ったヴァレリアは蓮達に、自分は明晩玲愛を救出するために教会に攻め込む旨を伝え撤退していった。
疲労が限界に達し倒れた蓮は、夢の中でメルクリウスと会い自分が彼の聖遺物であることを知る。
そのことで蓮は自分の事が信じられなくなるが、マリィに「あなたを必要だと思う私を信じて」と言われる。
蓮はメルクリウスよりも自分の事を選んでくれたマリィに感謝し、二人は結ばれる。

そして明晩、教会に奇襲を仕掛けた蓮と司狼は、教会がもぬけの殻であったことに落胆しつつも二手に分かれ、それぞれ学校とタワーに行く事にした。

その頃、まんまと蓮達を出し抜いたヴァレリアは香純を攫い、
彼女を新しいゾーネンキントにしようと学校にいた。
そこに現れた螢とカイン、そして玲愛。
しかし、それすらも計画の内であったヴァレリアは玲愛の産道を封じるべく、
彼女に『創造』を放とうとする。
ところがヴァレリアの考えを読んでいたザミエルとマキナが現れ事態は一変した。

学校に向かっていた蓮はシュライバーの襲撃を受け、宇宙速度で走る彼に翻弄される。
螢とカインはザミエルの圧倒的な火力の前になすすべも無く倒される。
しかし、螢の諦めの悪さだけは評価したザミエルは、螢を第八のスワスチカに捧げると言い見逃した。
そしてヴァレリアはマキナの『創造』によって粉砕された。
ヴァレリアの魂によって第七のスワスチカが開いた瞬間、
ラインハルトの『創造』が発動し、諏訪原市の全住人の魂がラインハルトに吸収された。

579 名前:Dies irae[sage] 投稿日:2009/09/15(火) 20:06:53 ID:ROgE6Z+Y0
第十二章
螢が目を覚ますと蓮や司狼と共に学校の教室にいた。
もはや勝ち目は無いと諦観する螢であったが、蓮や司狼に発破をかけられて覚悟を決める。
蓮と螢が妙にいい感じになってしまったことにマリィが嫉妬して一悶着あったが、
何はともあれ蓮達は最後の戦いに臨む覚悟を決め、タワーへと向かった。
ちなみに、この時マリィが覚えた「不倫」という言葉が後の運命を左右する事になる(笑)。

戦闘は開始直後からラインハルト(不完全体)の力に圧倒され、追い詰められる。
そして司狼はシュライバーによってどこかに連れて行かれ、
螢はザミエルに聖遺物を砕かれ第八のスワスチカが開いてしまう。
蓮もまた、この絶望的な状況の中で必死に足掻こうとするが、マキナによって阻まれてしまう。

580 名前:Dies irae[sage] 投稿日:2009/09/15(火) 20:08:06 ID:ROgE6Z+Y0
第十三章
自身の聖遺物を砕かれてしまった螢は、カインの聖遺物と再契約することで再びザミエルと対峙。
自身が新たなトバルカインとなったことで、二度と人間には戻れなくなってしまったが、
ザミエルだけはこの手で倒すと心の中で蓮達に誓い、最後の戦いへと臨む。
しかし、それでも尚、彼我の戦力差は絶大であり、螢は追い詰められてしまう。
最後の策も破られてしまい、もはや逆転の手は残されていない。
しかし、絶対に負けるわけにはいかない螢は捨て身で最後の一撃を放つ…

螢同様、あっという間に追い詰められてしまった司狼は、自身の聖遺物の中のエリーの魂を形成し反撃に出る。
しかし、それがシュライバーの逆鱗に触れてしまい、彼の『創造』が発動してしまう…

そして蓮もまたマキナの『創造』によって追い詰められ…

三者がほぼ同時に絶体絶命の危機に陥ったこの時。
皆を守りたい(抱きしめたい)というマリィの渇望がこの世界に流れ出た。その瞬間…

その瞬間自身の時を止められたザミエルは棒立ちで螢の渾身の一撃を受ける。
それによって致命的なダメージを受けたザミエルは、
必死に足掻いて諦める事をせず、最後に勝ちを拾った螢を初めて戦士として認め死亡する。
しかし、螢もまたザミエルの聖遺物の爆発に巻き込まれ消滅した。

その瞬間マリィの『流出』によって一時的に既知世界が塗りつぶされ、
既知感を感じなくなった司狼とエリーは、時を止められ動かなくなったシュライバーを倒す。
しかし、シュライバーの攻撃ですでに体の半分以上を吹き飛ばされていた二人は、
一時的とはいえ既知感を消してくれた蓮とマリィに感謝しつつ死んでいった。

自身の『創造』でマキナの『創造』を無力化した蓮。
しかし、『創造』を封じられても尚高いマキナの攻撃力と戦闘力に苦戦する。
そしてその戦いの中で蓮は自分とマキナが元々は同一の存在であったことを知る。
もう一人の自分と対面し戦うことで急激な成長をとげた蓮は、
戦いのさなか遂にマキナを超え、彼を打ち倒した。

581 名前:Dies irae[sage] 投稿日:2009/09/15(火) 20:11:27 ID:ROgE6Z+Y0
そしてラインハルトとの最後の戦いが始まる。
共に『流出』位階に達した二人の戦いは世界そのものに穴を開け、
メルクリウスの待つマリィのいた世界に落下する。
そこでこの既知世界はかつてメルクリウスが『流出』に至った事でできた世界であることを知った。
元の世界に戻るには誰かが勝って『流出』を起こさなければならないが、
ラインハルトが勝てば世界は彼が望んだ地獄になり、
自分が勝っても世界は自分が望んだ日常が永遠に続くだけの世界になってしまうと考えた蓮は、
マリィを勝たせるため、自分ひとりでラインハルトと決着をつける(相打ちになる)決意をする。
しかし、マリィに対する後ろめたさからわずかに動きが鈍ってしまい、ラインハルトに敗北してしまう。
もはやここまでかと思いきや、そこに玲愛達の声が聞こえてくる。
玲愛達の想いを受け、蓮は「全ての聖遺物を使用できる」という
聖遺物『藤井蓮』としての能力を発動させ、再びスワスチカを起動させる。
これによってラインハルトに吸収された諏訪原市80万人の魂が吸い出され、
蓮は一気に力を失ったラインハルトをついに打ち倒した。
(ただし二度目のスワスチカの起動という荒業を行ったため玲愛は死んでしまう。)

582 名前:Dies irae[sage] 投稿日:2009/09/15(火) 20:14:52 ID:ROgE6Z+Y0
そして既知世界の神であり、死ぬ事を望んでいたメルクリウスは、
新世界の女神になるであろうマリィに自身を殺してもらおうとする。
(マリィには断頭台の呪いがかかっているため、触れた相手を殺してしまう。
それゆえにマリィは「皆を抱きしめたい」という渇望を持っていた。)
しかし、メルクリウスを殺す(抱きしめる)ことは不倫になってしまうと拒否され、
マリィの作る新世界から拒絶されたメルクリウスは消滅した。

戦いを終えた蓮はマリィに勝手に死のうとした事を謝り、もう二度と死のうとは考えないと誓う。
そしてマリィは蓮達の生きる世界をいつまでも優しく包み込んでいくと言い、この世界に溶けていった。

エピローグ
マリィの故郷であるフランスのサン・マロに旅行に来た蓮は、そこでメルクリウスと再会する。
既知世界の神の座はおろか、この世界そのものに拒絶され、
今や浮遊霊以下の存在にまで成り下がったメルクリウスは蓮に、
いずれマリィは自分のようにこの世界に出てきて再会する事ができると告げ、去っていった。
それを聞いた蓮は、いつかマリィと再会できるその時まで、
マリィの優しさに包まれたこの世界を守っていくことを誓った。
(マリィルートEND)

583 名前:Dies irae[sage] 投稿日:2009/09/15(火) 20:21:00 ID:ROgE6Z+Y0
長くなりましたが
これでDies irae Also sprach Zarathustra -die Wiederkunft-は終了です

旧版との主な相違点
・ルート分岐直後のラインハルト戦
新版では蓮が一太刀入れるが旧版では何も出来ずに気を失ってしまう
・蓮とマキナの詠唱が変更されている
・旧版ではラインハルトの「城」が存在せず、永劫回帰の折り返し点とやらにいる
・旧版では永劫回帰はメルクリウスの『流出』ではなく、元から世界はそういう形だったという設定
・それゆえにラインハルト達の永劫回帰を破壊する方策は
新たな『流出』によって世界を塗り替えるのではなく、
『流出』に至った蓮とラインハルトを戦わせてその力で世界を破壊することだった。
・旧版では全員の『創造』についていた技名が無い
・旧版では学校での戦いが無く、第七のスワスチカはルサルカの遺体、
第八のスワスチカは螢が最終戦に連れて行ったカインの魂で開く
・旧版では螢がトバルカイン化しない
・旧版ではザミエルが『創造』を使う(そのくせ螢に負ける)
・旧版では蓮とマキナが元々同じ存在だったという設定が無い
・ラインハルトとの最終戦以降の流れは基本的に同じだが中身は全然違う

作品全体を通しての相違点
・新版ではルサルカ(BAD)ルートが無くなっている
・新版ではほとんどのキャラが掘り下げられている
特に三騎士は別物。旧版では正直何がしたいのかさえよく解らなかった
・戦闘シーンが大幅に改善されている
・全体的に設定に無理が無くなった

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