764 名前:名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:2009/12/19(土) 22:37:56 ID:1sjzDB8R0
Trample on“Schatten!!”〜かげふみのうた〜

ブランドのTAILWINDが解散して公式サイトがもう無いので
画像付きの紹介や体験版が欲しい人はげっちゅ屋がお勧め。
ttp://www.getchu.com/soft.phtml?id=611505

このゲームはストーリーは基本的に一本道で3部構成(序章を含めると4部構成)。
メインのストーリーがキザイアルートとなっており、
他のヒロインには2章の途中で短いストーリーとエンディングが用意されてるような感じです。

765 名前:Trample on“Schatten!!”〜かげふみのうた〜[sage] 投稿日:2009/12/19(土) 22:41:24 ID:1sjzDB8R0
すみません>>764で名前欄入れ忘れました…

■用語解説
シャッテン:人間を襲う黒い影のような姿の化け物。元々人間であるが自我を失っており、
1度シャッテンになってしまった者は元に戻る事は出来ない。
「自分はこうありたくない」というもう1人の嫌悪する自分、つまり自分の影の部分に押し潰された人間がシャッテンと化してしまう。
シャッテンに触れられてしまった人間もシャッテンになってしまう。ちなみにシャッテンとはドイツ語で「影」。

ゼルクレイダー:シャッテンを倒す為に変身して戦う者のこと。早い話が変身ヒーロー。
「もう1人の自分」が表に出て来た姿という点からシャッテンの亜種にあたるが、こちらは自我を保っている上に元の姿に戻れる。
普通の人間はシャッテンに触れる事が出来ない為(逆は可能)、ゼルクレイダーでないとシャッテンを殲滅する事は出来ない。

ゼルプスト・スフィア:一部の例外を除いたゼルクレイダーの腕に埋め込まれているビー玉のような小さい水晶。
シャッテンに触れられた人間でもこれを埋め込む事によりシャッテン化の進行を抑える事が出来、
ゼルクレイダーになる可能性を生む物体。ただし必ずしもゼルクレイダーになれる訳でもない上に
シャッテンになってしまう可能性も残り続ける。

影装(えいそう):ゼルクレイダーに変身すること。自分の体に自分のイメージを投影する事から変身ではなく「影装」と呼ぶ。

かげふみのうた:主人公達が住む三糸(みついと)市に昔から伝わっている童謡。
いわゆる「かごめかごめ」のように、遊びとセットで子供達にも親しまれている歌。
人間がシャッテンと化す直前にこの歌が聞こえてくると言われている。

アーウェブ:主人公達が住む市では有名な企業の中にあるシャッテン対策機関の名前。
街にシャッテンが出現した時、一般市民を巻き込まないように避難させたりもしている。
ただしアーウェブの情報操作により市民はシャッテンやゼルクレイダーの存在については知らされていない。

ベルトリア:欧州にある小国。かつては美しい自然と穏やかな人々が住む平和な国だったが、
6年前に革命が起き、何者かに扇動されたと思われる国民達によって王室の者が殺害される。
これによって国王以外の王家の人間も死亡したが王女だけは現在も行方不明。

766 名前:Trample on“Schatten!!”〜かげふみのうた〜[sage] 投稿日:2009/12/19(土) 22:47:59 ID:1sjzDB8R0
■キャラ説明1
姫荻愛作:主人公。両親は健在だが常に世界中をフラフラと飛び回っている為、
幼少期は孤児院でもある教会で過ごしていた。恩田兄妹、璃国兄妹、巡の5人とは幼い頃から付き合いがある。
幼馴染の舜二にルールを教わって以来、半年前からダーツにはまっている。

姫荻大作、カチュア=バルサーニ=姫荻:愛作の両親。滅多に日本に帰って来ない。
イタリア人で元傭兵のカチュアを大作が口説き落として結婚したらしい。(つまり愛作はハーフ)
大作はいつもからかうような口調で愛作をいじりながら空手を教えていた。

キザイア=緋乃神:メインヒロイン。愛作よりも1つ年上で、同じ学校に通っているが面識は無い。
アーウェブに所属するゼルクレイダーであると同時に科学者としての一面も持つ。
亡き養父の緋乃神 文若(ぶんじゃく)の研究を元にゼルクレイダーの影装システムを開発した。
テレビで放映されている特撮ヒーローとイチゴが大好き。

恩田芹果、恩田舜二:愛作の幼馴染の中でも特に付き合いの深い兄妹。
幼い頃に両親を事故で失い孤児院でもある教会で育った。舜二は喫茶店を経営している。
舞台関係の知り合いが行う特撮ヒーローショーの手伝いを積極的に行っている。

璃国美衣奈、璃国拓斗:幼い頃に両親を失って教会で育ち、現在はこの兄妹が孤児の世話をしている。
シャッテンが近くに現れると激しい耳鳴りに苦しまされる美衣奈の体質は、
皮肉にもアーウェブのシャッテン殲滅に役立てられている。
拓斗も実はゼルクレイダーだが妹を苦しみから救う事だけが目的なのでアーウェブには所属していない。

紺野由貴:愛作や芹果と同じクラスの生徒だが最近まで休学していた。ゼルクレイダーの1人。
理事長の娘からいじめを受けていた事や、休学中は入院するほどの何かがあったという噂がある。

767 名前:Trample on“Schatten!!”〜かげふみのうた〜[sage] 投稿日:2009/12/19(土) 22:48:59 ID:1sjzDB8R0
■キャラ説明2
弥栄ふうり:訳あって芸能界から去った元アイドルで、二重人格者のゼルクレイダー。
普段は大人しい「ふうり」で戦う時だけ陽気でおしゃべりな「風里」になる。名前の響きはどちらも同じ。
巡とは両思いで友達以上の関係になりつつあるが、お互いに一歩踏み出せずにいる。

嵯王子 巡:孤児ではないが愛作達とは昔から縁がある少年。
女の子のような容姿にコンプレックスを持っている。
ふうりを守る時でないと影装出来ないという制約のある、少し変わったゼルクレイダー。

坂原弦凱:アーウェブの偉い人。シャッテン殲滅の現場で愛作達の指揮を執る。
若かりし頃はゼルクレイダーとして戦っていたらしい。

浦崎早枝:坂原の部下であり女医。シャッテン殲滅の現場で坂原と共にサポートをする。
普段は穏やかな女性だが車のハンドルを握ると豹変してスピード狂になる。

万寿(まんじゅ):キザイアが連れている子供の白フクロウ。
只のペットではなく、キザイアが「我が友」と称するほどに深い絆で結ばれている。
父鳥が白寿(はくじゅ)、母鳥が千寿(せんじゅ)だが、白寿はキザイアが日本に来る前に死亡。

769 名前:Trample on“Schatten!!”〜かげふみのうた〜[sage] 投稿日:2009/12/19(土) 22:50:45 ID:1sjzDB8R0
■序章
愛作は幼馴染の芹果と男友達3名の計5人でごく普通の学生生活を送っていた。
ある日の放課後、玄関の前で何気ない話に盛り上がるあまり他の生徒の通行を妨げてしまう。
そこに居合わせた同じ学校の生徒であるキザイアは4人に対して
「他人とつるんで騒ぐお前達は馬鹿だ、人と関係を持つ事が悲劇を生む」と冷たく言い放つ。
道を塞いで迷惑をかけてしまった非はともかく、自分の友達を愚弄された事が許せない愛作は
キザイアに反論する。愛作とキザイアの言い合いが続く中、芹果達も愛作の心遣いが嬉しいと擁護。
呆れて立ち去るキザイアだったが、その表情はどこか寂しさを湛えていた。

キザイアとの一件以来、男友達の1人である遼平の様子がおかしい事を心配に思い、
愛作は遼平に悩みを打ち明けるように促す。遼平は芹果に恋心を抱いていたが、
芹果と愛作が幼馴染という関係を知っているが故の人間関係に悩んでいたのだった。
愛作は芹果とは只の幼馴染であって恋人ではないと話して遼平を激励する。
そしてその日の夜、早速芹果の携帯に遼平から電話がかかって来る。
しかし電話の向こうの遼平は様子がおかしく「かげふみのうたが聞こえる」という言葉を最後に
突然通話が切れてしまう。4人がかりで一晩中遼平を探し回るが結局見つからずに終わる。

愛作は行方不明になった遼平の机からダーツのフライトを見つける。
このフライトは過去に芹果が自作して遼平に譲った物で遼平が大切にしている物だった。
戻って来た時にすぐに渡せるよう持ち歩く事にした愛作だが、
市内のショッピングモールへ遼平を探しに行った時に紛失してしまう。
タイミングが悪くモール内に有毒ガス発生の避難勧告が出たのも構わず1人でフライトを探しに行く。
人気の引いた屋内には有毒ガスなど発生しておらず実際にはシャッテン出現による避難勧告だった。
当然それを知らない愛作はシャッテンと遭遇してしまう。シャッテンは床に落ちていたフライトに
反応を見せたりする事から遼平と思われたが、既に人間としての心を失っており
容赦なく愛作に攻撃をする。意識を失う直前、愛作は青いドレスに身を包んだ
キザイアの姿を目にしていた。

770 名前:Trample on“Schatten!!”〜かげふみのうた〜[sage] 投稿日:2009/12/19(土) 22:55:13 ID:1sjzDB8R0
■第1部前半
愛作が病院で目を覚ました時には既にショッピングモールでの事件から3週間が経過していた。
入院していたのはアーウェブ管轄の病院で、腕に埋め込まれたゼルプスト・スフィアの説明を受ける。
退院して帰宅する道中で「私を受け止めろ」という叫びと共にキザイアがビルの頂上から落下して来る。
咄嗟に受け止めたキザイアの瞳は自信と熱意に満ち溢れており、
3週間前の冷たい彼女とは別人のようだった。それを追うようにしてシャッテンもビルから落下して来る。
状況が飲み込めず混乱する愛作の「影」を半無理矢理借りてゼルクレイダーに影装したキザイアは、
圧倒的な力でシャッテンを打ち倒した。

キザイア本人も愛作が意識を失っている3週の間にある人物と出会って自分は変わり、
愛作を守る為に会いに来たと言う。そして事情があって普段生活している
アーウェブの施設に戻れないと語る彼女は、愛作の家に居候する事になる。
芹果や舜二達ともすぐに打ち解け、キザイアは愛作との生活に幸せを感じていた。

愛作もゼルクレイダーになる素質がある事から家の庭で組み手をして稽古をつけるキザイア。
その身のこなしは愛作が父から教わった来島流という流派の空手と非常に似ていた。
ここでキザイアは自分がベルトリアの王女で日本へ亡命して来た身である事と、
ベルトリアにいた時に愛作の父から武術を教わった事があると明かす。

771 名前:Trample on“Schatten!!”〜かげふみのうた〜[sage] 投稿日:2009/12/19(土) 22:56:38 ID:1sjzDB8R0
■第1部後半
これまでアーウェブ所属のゼルクレイダーはキザイア1人のみだったが、
最近になってふうり、巡、由貴の3人もゼルクレイダーとして目覚めていた。
ふうりと由貴はキザイアよりも早く手柄を上げる事や、
最強のゼルクレイダーと言われているキザイアを倒して自分の強さを証明しようとしていた。
しかし当然、手柄や強さの証明の為だけに戦っている訳ではないキザイアには敵わない。
自分の過ちに気付き始めるふうりの一方で、由貴は釈然としない様子のままだった。

ある日、夜の学校に現れたシャッテンを探しに来た愛作とキザイアは不意打ちを受けて気絶する。
体調が優れずいつものように力が発揮出来ないキザイアは触手状のシャッテンに犯されてしまう。
2人はゼルクレイダーの拓斗によって救出されるが、拓斗が2人に向けた視線は冷たいものだった。
愛作は帰宅後、シャッテンに犯され心身共に傷を負ったキザイアを介抱する。
互いの思いを伝え合った2人は結ばれ、キザイアは愛作へ「私が私である限り、
そしてお前がお前である限り私はお前を愛し続ける」と自分の愛を誓った。
2人の間に幸せな時間が流れたと思われたが、翌朝キザイアの姿は無かった。

万寿の導きにより辿り着いた建設資材置き場で愛作達は
シャッテンに追われているキザイアを発見する。そこには由貴の姿もあった。
由貴はシャッテンに自分を犯させる事によってシャッテンを自由に操るという
能力を持っており、勝負の決着をつけるべく複数のシャッテンを使って
キザイアを追い回していた。だがキザイアは愛作と体を重ねた時に
「影」を返して影装出来ない身となっており、一方的に痛めつけられる。
愛作はキザイアを守りたいという気持ちを爆発させ、遂にゼルクレイダーとして影装を果たす。
由貴の操るシャッテンを次々と倒して行く中で三度笠とマントで身を包んだ男が突然現れる。
キザイアは三度笠の男の攻撃から愛作を庇って致命傷を負ってしまう。
三度笠の男はすぐに逃走したがキザイアは愛作達が見守る中、幸せそうな顔で息を引き取った。

774 名前:Trample on“Schatten!!”〜かげふみのうた〜[sage] 投稿日:2009/12/19(土) 23:01:35 ID:1sjzDB8R0
■第2部前半
キザイアの死による悲しみで落ち込む一同をよそにシャッテンは日々街中に出現していた。
その現場にキザイアを殺した三度笠の男もたびたび姿を現していた。
彼はシュレミールと名乗り一般人には危害を加えず愛作だけを狙う存在だった。
容赦のない攻撃の中、シュレミールが愛作に向ける厳しい言葉は愛作が幼い頃に父から聞いたものと同じだった。
そして愛作をはじめとした自分の大切な人を守りたいという気持ちが強くなった芹果も
ゼルプスト・スフィアを持たない身にも関わらずゼルクレイダーとして目覚め、影装を果たす。
不慣れな戦闘で戸惑う中で芹果を叱咤するシュレミールの台詞もまた、
かつて愛作の父が幼い芹果に言ったものだった。

(ここで由貴ルートへの分岐あり)
ふうりは「ふうり」と「風里」の2つの人格を持っているが、それぞれの人格の記憶は共有されない。
戦闘時にしか出て来られない風里は自分よりも巡と過ごせる時間が多いふうりを嫌っていた。
そんな中、なぜか戦闘時でないにも関わらず風里が表に出て来る日があった。
初めての機会に嬉しくなった風里は巡と話している内に想いが止まらなくなり、体を重ねようとする。
だが途中で泣き出してしまった巡と、風里を止めようとするふうりの声によって未遂に終わる。
翌日、外出する舜二の代わりに愛作が喫茶店の店番をしている所に風里が訪れ、
「失踪した巡を緒に探して欲しい」とせがむ。

(ここでふうりルートへの分岐あり)
愛作は店番で手が離せない為、風里と一緒に探しに行く事は出来なかった。
だが風里が店から立ち去った直後に店内の物陰から問題の巡本人が姿を現した。
巡は風里に見つからないように喫茶店内にずっと隠れていたのだった。
元々女の子のような顔立ちにコンプレックスを持っていた巡は、昨晩風里に押し倒された時に
抵抗出来ずに泣いてしまった事で男としての自信を無くしてしまったと愛作に打ち明ける。
そしてそんな男らしさの無い自分は風里を守れないと思い、逃げて来たのだと言う。
愛作に諭され、自信を取り戻した巡は1日だけ愛作の家に泊まる事になる。
その頃、軽率な行動で巡を傷つけてしまった自分への強い嫌悪感により
風里はシャッテンと化してしまっていた。

775 名前:Trample on“Schatten!!”〜かげふみのうた〜[sage] 投稿日:2009/12/19(土) 23:05:59 ID:1sjzDB8R0
■第2部後半
坂原は愛作達にシャッテンの風里を殲滅するよう命じる。
ふうり(風里)を守る時にしか影装出来ないという制約のあった巡は影装を果たし、
シャッテンを倒す目的の愛作と、ふうりを守る巡との戦闘が始まってしまう。
互いに男としての信念のもとに戦う中、愛作は全力でふうりを守り切る巡を
一人前の男だと認めていた。大好きな人に守られたという喜びで消滅するシャッテンのふうり。
そして「ふうりを守る事」だけがゼルクレイダーとして
存在する意味を持っていた巡もふうりと共に消滅した。

(ここで美衣奈ルートへの分岐あり)
ふうりと巡を悼み、礼拝堂で祈りを捧げる美衣奈のもとにシャッテンが襲いかかる。
すぐに影装した拓斗が駆けつけるがシャッテンは拓斗の目の前で美衣奈を殺害する。
妹の死を目の当たりにした拓斗は突然豹変し、妹には目もくれず狂気の笑みで
シャッテンを切り刻み続ける。拓斗もふうりのように2つの人格を持っていたが
妹を思う気持ちが穏やかな人格を留めていた。しかしその妹が死んだ為に
守る理由が無くなり、凶暴な人格が表へ出て来てしまったのだった。
凶暴な人格の拓斗は人間の死に顔が見たいという欲望を持っており、
中でも親しい人間の死に顔は格別だという考えから幼馴染の舜二を剣で刺した。
後に愛作と芹果に発見されて舜二は一命を取り留めるが、重傷で暫く意識不明となる。
遼平、キザイア、巡、ふうり、美衣奈と親しかった者が次々といなくなった上に
拓斗が実の兄を殺そうとしたという認めたくない出来事の連続で、
芹果の心はひどく脆い状態になっていた。
(ここで芹果ルートへの分岐あり)

776 名前:Trample on“Schatten!!”〜かげふみのうた〜[sage] 投稿日:2009/12/19(土) 23:07:14 ID:1sjzDB8R0
愛作はキザイアの遺した言葉で芹果を元気づけようとするが、これが新たな悲劇を生む。
芹果の「死んだ人間に囚われていて自分を見てくれない」という愛作への不満感と
キザイアに対する嫉妬心がグレート・マザーという巨大なシャッテンを生み出してしまう。
グレート・マザーは体内に捕らえた芹果の力で小さなシャッテンを大量に生み出す性質を持っていた。
舜二の次は芹果を殺そうとしていた拓斗と、過去にゼルクレイダーとして戦っていた事のある坂原が
命がけでグレート・マザーに立ち向かうが、2人の力をもってしても
活動を一時的に停止させるだけにとどまった。

絶望的な状況の中、シュレミールは愛作達へ檄を飛ばす。
相変わらず敵とも味方ともつかない立場を取る彼に痺れを切らした愛作が
正体を明かすように言うと、シュレミールは潔く身を包む三度笠とマントを脱ぎ捨てた。
愛作はシュレミールの正体を父だと思っていたが、
マントの中から現れたのは死んだ筈のキザイアだった。
混乱する一同にキザイアは冷たい視線を向け、敵対の意を見せる。
キザイアと愛作が殴り合っている内に、キザイアは互いの
ゼルプスト・スフィアを触れ合わせ、愛作にとって空白の3週間に何があったのかを伝え始める…。

779 名前:Trample on“Schatten!!”〜かげふみのうた〜[sage] 投稿日:2009/12/19(土) 23:28:46 ID:1sjzDB8R0
■空白の3週間
ショッピングモールでシャッテンに襲われた愛作は、病院に搬送された2日後に目を覚ましていた。
愛作はすぐにアーウェブに所属し、キザイアが教官となって戦い方などを教えていた。
しかし感情を殺してシャッテン殲滅に徹するキザイアとそれを責める愛作という折り合いの悪さだった。
そんな中、シャッテンとの戦闘中にフクロウの千寿が愛作を庇って死んでしまう。
大切な仲間を失い、戦意喪失してしまったキザイアを守る為に愛作は初めての影装を果たす。
多くの悲しみを経験した事により感情を殺していたキザイアだったが、
愛作の温かい心に触れてそれも氷解する。
この一件以来キザイアと愛作の距離は急速に縮まり、2人は結ばれる。

愛作が夜中に目を覚ました時にキザイアの姿は無かった。
彼女を探してアーウェブの施設を歩いている内に、普段は立ち入りが禁止されている
研究施設に足を踏み入れる。そこで巨大な試験管に入れられた愛作のクローンの姿を目撃してしまう。
ショックを受けて呆然としている間に何者かに殴られて意識を失う。
次に目を覚ました時には洞窟のような場所にいた。痛みを感じて左腕を見ると左腕が無くなっており、
洞窟の奥にある謎の光を目にした瞬間に再び意識を失ってしまう。
空白の3週間の記憶はここで途切れる。

782 名前:Trample on“Schatten!!”〜かげふみのうた〜[sage] 投稿日:2009/12/19(土) 23:40:18 ID:1sjzDB8R0
■第3部前半
キザイアは先日死んだキザイアが自分で作った自身のクローンである事と、
オリジナルの愛作は死亡しており、今この場にいる愛作自身もまたクローンだという事実を突きつける。
愛作の脳が記憶していたのはショッピングモールでシャッテンに襲われる所までで、
アーウェブに所属してから洞窟で気を失う所までが愛作のゼルプスト・スフィアに残された記憶。
その2つの記憶の断片を今、キザイアのゼルプスト・スフィアを介してクローンの愛作へ橋渡ししたのだった。

アーウェブはシャッテンと戦う為にゼルクレイダーが必要だったが、
その絶対個数が少ない事と、途中で命を落としたりシャッテン化してしまう可能性がある事から
クローンを作る研究が進められていた。通常、クローンは赤ん坊から育てる為
成長過程の記憶まではオリジナルと同じには出来なかったが、キザイアや坂原らの研究により
記憶や影装能力などを含めた全く同じ個体を再生する技術を生み出していた。
キザイアはクローン技術において、ゼルプスト・スフィアを使って記憶の移植をする被験体として
たまたまアーウェブ管轄の病院に運び込まれて来た愛作を選んでしまったのだった。
愛作に惹かれて行く内に、彼女の心は深い悲しみと罪悪感に苛まれて行く。
アーウェブの暗部を更に調査する事を決意したキザイアはシュレミールという隠れ蓑を纏って身を潜め、
自分のクローンを作り出して愛作のもとへ向かわせた。(これがビルの上から落ちて来たキザイア)
クローンキザイアは急いで作られた為に不完全で1ヶ月程度しか生きられない体で、
死亡する直前に失踪したのもクローンとしての寿命が近い事を知っていた為だった。
オリジナルのキザイアもまたシュレミールとしてクローンキザイアを殺す事により、
自ら憎まれ役になって愛作達を鍛錬し、最後は愛作に倒されるつもりでいたのだった

784 名前:Trample on“Schatten!!”〜かげふみのうた〜[sage] 投稿日:2009/12/19(土) 23:42:29 ID:1sjzDB8R0
■第3部中盤
自分自身がクローンと知らされて錯乱する愛作は街を徘徊した後、舜二の喫茶店へ辿り着く。
そこに父である大作から電話がかかって来る。自分が何者なのかわからなくなっている愛作へ、
大作は「お前がお前でありたいと願うならば、お前はお前だ」と優しく諭す。
ここでクローンキザイアが遺した「私が私である限り、
お前がお前である限り愛し続ける」の言葉を思い出して立ち直る愛作。
大作は現在、妻のカチュアと共にキザイアの祖国であるベルトリアの復興に関わっている事を明かす。
ベルトリア国民は自分達の過ちに深く反省しており、キザイアに帰って来て欲しいと思っているらしい。
大作はこれをキザイアに伝えて欲しいと言い、電話を切った。

愛作は再びキザイアと対峙する。キザイアが敵対の意を見せるのは
愛作をクローン技術の研究に利用した事、そしてクローンキザイア自身の
気持ちを考えずに自ら手にかけてしまった事などを決して許されないと思っていたからだった。
しかし全てを知った愛作は許すと言い放ち、悲しみと罪悪感に囚われ続けるキザイアに発破をかける。
闘志を戻したキザイアと力を合わせて芹果を救出し、グレート・マザーを倒した2人は抱擁した。

キザイアはシュレミールとして調査している間に「かげふみのうた」の歌詞から
市内の山にある無人の寺にシャッテンに関する秘密が隠されている事を突き止めていた。
寺の地下には長い通路状の洞窟が隠されており、愛作が空白の3週間の最後に気を失った場所だった。
洞窟を調べる2人の前に死んだと思われていた坂原が立ち塞がる。
坂原は自分は人間ではなくシャッテンの最終進化形であり、300年ほど生きている事を明かす。
通常シャッテンになった人間は自我を失うが、長い年月に渡って
襲った人間の力を吸収して行く内に再び自我を取り戻すという。
江戸時代に普通の人間として生まれた坂原は、当時好意を寄せていた女性がシャッテンと化し、
それに触れられて自身も一度シャッテンになった。
そして永い時を経て自我を取り戻し今の姿になったのだった。

785 名前:Trample on“Schatten!!”〜かげふみのうた〜[sage] 投稿日:2009/12/19(土) 23:45:02 ID:1sjzDB8R0
■第3部後半
坂原は、この洞窟の奥にはウンベヴストザイン(長いので以下ウンベ)と呼ばれる
人間の集合無意識から生まれた物体が封印されており、これが三糸市にシャッテンを発生させる
電波のような物を発生させている事を話し始める。
ただし普通の人間はウンベを見ると意識を抜き取られてしまい、
そのまま還らぬ人となってしまう。人間ではない坂原は
見ても平気な代わりに触れる事が一切出来なかった。
そこで坂原は何とかしてウンベを破壊出来る新たな存在を作り出そうとしていたのだった。

ベルトリアの王家に伝わる門外不出の薬草が新たな存在を作り上げるのに
有益であると目を付けた坂原はベルトリア国民を扇動して国民に王家の者を殺させ、
王女のキザイア1人を日本に連れて来ようと計画した。
坂原の思惑通りキザイアは愛作の両親に助けられながら日本へ亡命し、現在に至っている。
キザイアは王家の薬草の秘密を守り抜こうとしていたが、アーウェブ内での不慮の事故で
負傷した万寿を治療する際に薬草を使ってしまったのだった。
(後にこの薬草に関する技術がクローン技術にも使われる事になった)

キザイアは全ての元凶である坂原に対する憎しみを露わにするが、ウンベを見て倒れてしまう。
愛作は既に一度意識を抜き取られた事があった為、ウンベを直視しても平気だった。
激しい戦闘の末に坂原を倒した愛作は集合無意識の塊であるウンベの中からキザイアを救い出す。
中央に赤い円があり、そこから放射状に黒いオーラが出ている形状のウンベヴストザイン。
それはまるで愛作達がはまっているダーツのボードとよく似ていた。
キザイアと愛作はダーツの中央を狙うようにして、中心部に2人で必殺技を撃ち込んだ…。

788 名前:Trample on“Schatten!!”〜かげふみのうた〜[sage] 投稿日:2009/12/20(日) 00:01:20 ID:INuVh9K60
■エピローグ
1ヶ月後、キザイアは愛作とともに祖国のベルトリアを訪れる。
そこにはベルトリアの復興に携わっていた愛作の両親、
そしてキザイアの帰還をあたたかく迎える国民の姿があった。
キザイアが心を痛めた要因の1つである王家の技術も、実は王家の人間以外にも広めて
有効活用しようとする動きが以前からあり、愛作の両親がずっとそれに関わっていたのだった。
大きな罪を犯したと思っていた心も報われ、再び美しい姿となった祖国で
キザイアは幸せを噛み締めた。

その頃、回復した舜二と芹果はいつものように喫茶店で過ごしていた。
芹果は愛作とキザイアがこのままベルトリアから帰って来なくなるのではないかと不安に思っていたが、
舜二はこの喫茶店が2人にとって一番落ち着く場所だから帰って来ると確信していたのだった。

(メインルート 完)

789 名前:Trample on“Schatten!!”〜かげふみのうた〜[sage] 投稿日:2009/12/20(日) 00:03:43 ID:INuVh9K60
■由貴ルート
由貴は自分のせいでキザイアが死んだと思い、未熟な自分の行動に深く後悔していた。
そんな由貴と街中で遭遇した愛作は舜二の喫茶店へ連れて行く。
ダーツに興じたり、舜二達と話している内に由貴と和解する。
愛作が由貴を家まで送っていく事になり、帰り道で由貴は自分の過去について話し始める。

由貴の母は浮気癖があり、不倫を重ねた後に離婚。
父の会社は経営不振でその皺寄せが全て父にかかり、毎日苦しんでいた。
由貴は学校の理事長の娘とその取り巻きからいじめを受けていたが、
父が働いている会社と理事長の家が繋がっていた為に抵抗出来ないでいた。
優しい父をこれ以上悲しませまいと自分がいじめられている事を隠していたが
着替えている所に誤って立ち入ってしまった父に体の傷を見られてばれてしまう。
4ヶ月前のある日の夜中、由貴は自分の体に奇妙な感触を覚えて目を覚ます。
そこには狂気の目とともに自分に覆いかぶさる父の姿があった。
父は会社への最初で最後の反逆として横領した金で麻薬に手を出しており、正気を失っていた。
由貴にも麻薬を与えて延々と娘を犯す父。4日後、横領の調査で警察が家に立ち入った時には
既に父は薬物のオーバードーズで死んでいたという。

さらにゼルクレイダーに影装した時の姿が くの一で、シャッテンに自分を犯させる事によって
シャッテンを自由に操れるという能力が、麻薬に溺れた父が自分の体しか
必要としていなかった事を由貴に思い出させていた。
愛作は1人ぼっちで過去に苦しんでいた由貴の側にいてあげたいと思い、2人は結ばれる。
その後、由貴は得意な数学を愛作に教えながら楽しい学校生活を送るのだった。

791 名前:Trample on“Schatten!!”〜かげふみのうた〜[sage] 投稿日:2009/12/20(日) 00:09:34 ID:INuVh9K60
■ふうりルート
いなくなった巡を探していた愛作と風里は公園で休憩を取る。そこで風里は自分の事を話し始める。
ふうりは父が経営するタレント事務所に所属していたが、浮気癖を持つ父が嫌いだった。
ある日、仕事帰りにタレントの友人と父がホテルから出て来る所を目撃してしまう。
後に友人に話を聞くと彼女は仕事絡みで父に脅されていた事が判明し、
耐え切れなくなったふうりは半年前であるクリスマスにショルダーキーボードで父を撲殺する。
そして血の付いたキーボードを生放送のスタジオに持参した事により、
ふうりは公の場から姿を消したのだった。

ふうりがゼルクレイダーとして影装した時の姿は父を殺害した時と同じ姿の為、
風里の人格が表に出て来るたびに自分の罪を思い出して辛い思いをしていた。
風里は、ふうりが自分だけに罪を押し付けて巡との幸せな時間を独占しているのだと思っていた。
だが巡はどちらの人格であろうと1人の人間として対等に接している。
そんな巡の為にも、愛作は互いに向き合って話し合えば解り合えるのではないかと諭す。
物理的に向き合う事が不可能な2人に、もうひとりの自分へ手紙を書く事を奨める。
そこに巡が姿を現し、2人は昨晩の事を謝りあって仲直りする。
風里と巡はお互いの事も好きだが、2人が結ばれるきっかけとなった愛作も大好きだと告げる。

その日は愛作の家に泊まった巡と風里。3人で同じ布団に寝そべってじゃれあってる内に、
スキンシップの度が過ぎて巡と風里が愛作にご奉仕する事態に発展する。
さらにその流れで、先日未遂に終わった巡と風里は愛作に
自分達が結ばれるのを手伝って欲しいと言って3人でH。

その後も、初々しい恋人達を愛作は優しく見守り続けるのだった。

792 名前:Trample on“Schatten!!”〜かげふみのうた〜[sage] 投稿日:2009/12/20(日) 00:13:17 ID:INuVh9K60
■美衣奈ルート
教会で美衣奈の作る夕食をご馳走になる事になった愛作。
美衣奈が中々礼拝堂から出て来ない事を不審に思って様子を見に行くと
そこにはシャッテンに捕らえられた美衣奈の姿があった。
拓斗も駆けつけたが、愛作と拓斗はシャッテンを攻撃する事ばかりに集中し、
美衣奈の守りが疎かになっていた。無防備な美衣奈にシャッテンの手が向けられた時、
拓斗は咄嗟に美衣奈を庇って死亡。拓斗は愛作を信用せず、
美衣奈を守る事を任せなかった自分を後悔していた。

シャッテンは逃走したが、教会にいた他の子供達は市の施設に一時的に移された。
兄を失い、子供達もいなくなってしまった教会に美衣奈1人だけが残される。
愛作は自分が美衣奈を守ると告げるが、美衣奈本人は「私には誰かに守られる資格など無い」と拒否。
美衣奈は拒否する理由として過去のトラウマを話し始める。
7年前の深夜、美衣奈と拓斗の家に強盗が入った。
両親は殺害され、現場に立ち入った美衣奈は強盗に犯されてしまう。
偶然にもトイレにいて無事だった拓斗は台所から包丁を持ち出して強盗を刺殺する。
しかし強盗が絶命した後も包丁で刺し続ける拓斗の姿は何かに取り憑かれているようだった。
狂気じみている兄の姿を見て美衣奈は絶叫し、その声で我に返った拓斗もまた
鏡に映った自分の姿に強いショックを受けたのだった。

それ以来、美衣奈は兄に対して負い目を感じるようになり
誰かに助けを求めてはいけないと思い始めた。
納得が行かない愛作だが、頑なに助けを拒否する美衣奈に押される形で教会を去ろうとする。
そこにシュレミールが現れ「人を救うならば人の一側面から救うのではなく、
『その人間そのもの』を救う気概を持て」と愛作を叱責する。
愛作が教会の中へ戻ると美衣奈は再びシャッテンに襲われていた。
周りの人を助けたいと思う一方で、自分を助けようとしてくれている人を拒否するのは
信頼していない事になると説得する愛作。ここで漸く美衣奈は遠慮する事なく愛作に助けを求めた。
影装した愛作にシュレミールも加勢し、2人でシャッテンを打ち倒す。
その後、美衣奈は愛のこもった手料理を愛作に沢山ご馳走してあげるのだった。

794 名前:Trample on“Schatten!!”〜かげふみのうた〜[sage] 投稿日:2009/12/20(日) 00:16:50 ID:INuVh9K60
■芹果ルート
拓斗に斬られた舜二は病院に搬送され、愛作と芹果の2人が店に残された。
親しい人を連続で失い打ちひしがれる芹果を側で支えてあげたいと思う愛作。
芹果はずっと愛作が好きだったと告げ、2人は結ばれる。

舜二を斬った後の拓斗は街で無関係な人間を2人殺害した。
だが、付き合いの長い舜二を斬った時の高揚感が忘れられない彼の心は
見ず知らずの人間を殺しても満たされなかった。そこで次のターゲットに舜二の妹である芹果を選ぶ。
翌日、拓斗は芹果をおびき寄せる為に万寿を人質(鳥質?)にして教会に呼び出す。
芹果を殺させる訳には行かない愛作は1人で教会を訪れ、拓斗と対峙する。
敢えて1人で来た愛作だったが、拓斗との戦闘中に芹果も駆けつけてしまう。
芹果は守られてばかりではなく自分も愛作を守りたいと思っていたのだった。

ゼルクレイダーとなった芹果は銃と剣を武器にしていたが、芹果の真の武器は「応援の祈り」だった。
元々愛作と芹果は知人から特撮ヒーローショーの手伝いを何度か頼まれた事があり、
いつも芹果はMC(司会のお姉さん)となって子供達と一緒に
スーツアクターの愛作をへ声援を送っていた。まるでそれを再現しているかのように、
芹果が愛作へ応援の言葉を送ると愛作の傷が癒されて力が上がる。
芹果の応援によって力を得た愛作は拓斗を打ち倒す。
その後、芹果と愛作はお互いを支えあい幸せに過ごすのだった。

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