エロゲのストーリーを教えてもらうスレまとめwiki Ver.2.0 - MOON
189 名前:名無しさん@初回限定 [sage] 投稿日:2006/03/10(金) 00:52:46 ID:cjwGqpOB0
未解決リストにMOON.があるが、
めっさ有名な作品解析サイトがあるのでそれ読んでくれ。それで十分っつーか十分過ぎるから。
ttp://gumina.sakura.ne.jp/gumiki/ent/gumiki.cgi?mode=view&realmId=2&name=作品解析%20-%20MOON.

246 名前:MOON. 1/9 [sage] 投稿日:2006/03/12(日) 10:55:20 ID:7G52yp460
189だが気まぐれでMOON.を投下してみる。10年程前にやったっきりなので、
間違いとかあると思う。指摘ヨロ。長くて悪文でスマン。

主人公・郁未は母子家庭に育った素行不良娘。6年ぶりに教団施設から帰ってきた母が
変死したことから教団に疑念を抱き、入信者を装って施設に乗り込む。
冒頭で、同じ目的を持った仲間、由依と晴香に出会い、共闘を誓う。

Aクラスに分類された郁未は、窓の無いモノトーンの施設に収容される。そこで毎日、
 MINMES:過去の思い出(主に辛く痛いもの)と対峙させる
 ELPOD:暗黒面の強いもう一人の自分(ドッペル郁未)と対峙させる
これらの修行を受けて精神を鍛錬していく。
また、どこか世間離れした同居人・名も無き少年や、
同じAクラスの物静かな少女・葉子と親交を深めていく。
そして夜な夜な、郁未、由依、晴香は密会を重ね、目的を果たす為に行動を起こす。

(※背負ってきた苦痛の大きい順にA、B、Cクラスに分類される)

247 名前:MOON. 2/9 [sage] 投稿日:2006/03/12(日) 10:56:43 ID:7G52yp460
Bクラスの由依は郁未と同じように過ごしていたが、あるとき精錬と称して
教団の男達に輪姦される。そして過去を思い出す。
かつて由依はレイプが原因で廃人同然になっていた時期があり、その間に家族は崩壊。
姉・友里は、馬鹿げた考え方だと自分でも悟っていながら、教団で修行して
「不可視の力」を手に入れられれば家族を再生できると信じ、宗教に走ったのだ。

姉を脱退させる為、危険を冒して姉に会いに行く由依達だったが、友里に冷たくあしらわれる。
最後の最後で姉妹は和解するが、友里は与えられた不可視の力を制御しきれず、
その肉体は既に崩壊寸前だった。
短い抱擁の後、由依達を部屋の外に出す友里。扉の向こうで肉が裂けて爆ぜる音が響いた。

居残る理由が無くなった由依を施設から脱出させて、由依は戦線を離脱。
(別ルートでは一連の騒動の巻き添えをくらい、由依も死亡)
(※不可視の力:念動力みたいなもの)

248 名前:MOON. 3/9 [sage] 投稿日:2006/03/12(日) 10:58:25 ID:7G52yp460
Cクラスの晴香は風呂もシャワーもトイレもない場所に、多数の信者と共に押し込まれ、
精錬と称して連日教団の男達に犯されていた。
晴香と郁未は、教団の科学者として働いている晴香の兄・良祐の元へ危険を省みず会いに行き、
教団を抜けるよう説得するが、責任感の強い良祐は、
ヤバイ教団に関わってしまった以上、教団を安全な方向に導くか、自らの手で犯罪の証拠を
集めて教団を終わらせるしかない、と述べて脱退を拒否。

ここで鬼畜監視員・高槻登場。居てはならない場所に二人が居たことを見逃す代わりに、
良祐と郁未の目の前で晴香に中出しする。
郁未にも魔の手が伸びるが、少年が助けに入る。自室で落ち込む郁未をフォローする少年。
慰めと温かさを求めるかのように、郁未は少年と関係を持ってしまう。

249 名前:MOON. 4/9 [sage] 投稿日:2006/03/12(日) 11:10:56 ID:7G52yp460
再び良祐に会いに行くと、良祐は半殺しにされていた。
二人を逃がそうとしていたこと、その他諸々の背信行為が高槻にばれたのだ。
性的な意味で兄妹愛を見せれば命だけは助けてやる、との指示を受けて、
晴香は騎乗位で自ら腰を振り立て、卑猥な言葉で近親相姦を煽る(実は非血縁)。
だが良祐はそれを拒否し、高槻を罵倒する。
当然不可視の力を食らった良祐は穴という穴から流血。最後の力で晴香を抱き寄せ息絶える。

この頃から、郁未は時々意識が飛び、決まって同じ壁の前で意識が戻るようになる。
更におぞましい戦慄を覚えるようになり、ある事実を悟る。
自分もまた不可視の力を制御しきれていない、いわゆる「不完全体」であり、
いずれは体が裂けて死ぬ可能性が高いと。母や友里のように。

250 名前:MOON. 5/9 [sage] 投稿日:2006/03/12(日) 11:12:41 ID:7G52yp460
そう悟った矢先、晴香が暴走を起こし、殺戮マシーンと化す。
どうやら晴香は不可視の力をモノにし、「完全体」となったようだが、
その過程で不可視の力の本体(後述)に、精神と肉体を乗っ取られてしまったらしい。
(良祐の死で精神に負荷が掛かりすぎた為?)
暴走晴香と鉢合わせしてしまう郁未。少年の協力を得て何とか晴香を正気に戻すことに
成功するが、その際に郁未が不完全体であることが教団側に知られてしまう。
晴香も施設から抜け出し、戦線離脱。
(別ルートでは晴香の暴走に呼応して郁未も暴走し、郁未自ら晴香を殺してしまう)

残された時間を少年と過ごす郁未。だが結局連行され投獄される。
処刑を待つ郁未の前に高槻登場。
少年の正体は、嘔吐を催す程醜悪な地球外生命体で、
少年と交わった際にその分身を植えつけられた、それが不可視の力の本体だ、と教えられる。

少年自身が不幸の元凶か?と思ったところで少年本人が登場、高槻死亡。少年は郁未を逃がす。

251 名前:MOON. 6/9 [sage] 投稿日:2006/03/12(日) 11:23:19 ID:7G52yp460
立場が入れ替わり、投獄され処刑を待つ身となった少年の所に郁未が会いに来る。
少年は真実を話す。

その昔、自分の種族の一人が人間に捕らえられ、足枷で能力を制限されてここで飼育された。
人間達は種族について研究し、人間の精神に負荷(苦痛)を与えて十分に鍛えた上で、
種族の分身を植え付ければ、人間にも不可視の力が制御可能になるとの結論を得た。
しかし実際はまだ問題点が多く、大勢の不完全体が生み出され処刑された。
自分は、最初から教団に懐疑的だった郁未に期待した。郁未なら教団の言いなりにならず、
不可視の力を得た後、種族と信者達を解放してくれるだろうと。
だが結果的には郁未は不完全体となり、自分が郁未に与えた酷い仕打ちだけが残った。
だからせめてもの罪滅ぼしとして、(郁未が裂けて死ぬまでに)少しの自由を贈った……

252 名前:MOON. 7/9 [sage] 投稿日:2006/03/12(日) 11:31:03 ID:7G52yp460
郁未は少年の足枷を外す為、施設の地下深く潜る。
しかしその場所へ通じる扉は、両手の骨が砕けるまで叩き続けても微動だにしない。
が、自分の中にある少年の分身を強く意識したとき、独りでに扉が開く。
その先には一面色とりどりの、お花畑が広がっていた。
途方に暮れながら花を摘んでいく郁未。その最中、分身を通じて少年の処刑を悟り、絶望する。
(※この、モノトーンから有色の世界への変化は、死から生への転換、つまり
 不完全体だった郁未が完全体に生まれ変わったことを暗示しているらしい)

地下の下水道でうずくまる郁未。ふとボロボロのぬいぐるみに気付く。
それは初日に、郁未へのプレゼントとして少年が渡したものだった。
ぬいぐるみを抱きしめ、再び絶望の淵に沈む郁未。


256 名前:MOON. 8/9 [sage] 投稿日:2006/03/12(日) 11:38:29 ID:7G52yp460
やがて郁未は、今となっては最も温かく、懐かしく、会いたい人、
即ち母との邂逅を果たす為、自らMINMESを使用する。
思い出の中に現れたのは、母ではなく少年だった。
(※これは母親への依存から脱却し、完全に自立した人間へと成長したことを示すらしい)

そして郁未は、大切な人達の命を奪った張本人、教団の創設者との対決を決意する。
例の壁の向こうにいたのは、巨大な赤い月だった。
(※月は狂気の象徴だけど、そのまんま出てきてますね)

月の精神攻撃によって郁未は無茶苦茶な世界に送り込まれる。
(プレーヤー自身が逆立ちしたくなるくらい訳の分からない世界が展開されます)
見かねてドッペル郁未が登場。お陰で郁未は正気を取り戻し、不可視の力で月を破壊する。

教団が大混乱に陥る中、一人優越感に浸る郁未。
その前に、先に完全体となっていた葉子が立ちはだかる。
不可視の力バトルが展開されるがこれは痛み分けに終わり、二人は和解する。

257 名前:MOON. 9/9 [sage] 投稿日:2006/03/12(日) 11:40:00 ID:7G52yp460
[エピローグ]
公園のベンチに母子二人。郁未と、少年の忘れ形見である女の赤子。
郁未は誓う。『行こう。この子と二人で』
かつて母と郁未がそうであったように。
(トゥルーエンドだと、この直後に由依と晴香が郁未の子を見に来る。
 二人を無事逃がしていることが条件)

[郁未バッドエンド]

余計な行動をして教団の巡回員に見つかり、射殺される
余計な行動をして教団の巡回員に捕らえられ、性奴にされてしまう
ELPODでの選択ミスにより、過去の自分に囚われたまま還ってこれなくなる
ELPODでの選択ミスにより、不可視の力が暴走し、少年に看取られながら二つに裂けて死ぬ