1999年にネット上で始まり現在は連載中止中の、人気ゲームFFシリーズの1〜8をmixさせた二次創作作品FINALFANTASYν(FFν)、さらにニコニコ動画にアップされている非公式の続編その後のFFνの設定や登場人物をまとめたwikiです。http://www.nicovideo.jp/mylist/4209405

・管制塔エントランスルーム
 ティナとヴェルヌが一触即発の状態で、その状況を見守っているバッツ。
ガラフはバイオにより負傷。
 セシルとローザは意識はあるが戦闘不能状態。

ヴェルヌ
「この状況で覚醒するとはな。……望ましい状況ではない。魔導の娘、お仕置きが必要だな」
ティナ
「…………!」
ヴェルヌ
「ファイガ!」

 ファイガを放つヴェルヌ。

ティナ
「チノスナニネムリシヒノチカラメザメミドリナメルアカキシタトナレ! ファイラ!」

 ティナの放ったファイラがヴェルヌのファイガを相殺する。

ヴェルヌ
「ほほう……! ファイラでこの威力か。面白い。覚醒した貴様の力、もう少し味わってみようか」

 ヴェルヌが立て続けに放ったファイガを全て相殺するティナ。

ヴェルヌ
「なるほど。強力ではあるが……これでは兵器として扱うことは出来ないな」
バッツ
「兵器……だと!」

 ヴェルヌの言葉にバッツは攻撃に出ようとするが、逆にファイガを食らう。

バッツ
「ぐああああ!」
セシル
「バッツ!」
ヴェルヌ
「魔導の娘は我ら帝国のものだ。そして彼女は……生まれついての兵器なのだよ」
バッツ
「なん……だと!」
ヴェルヌ
「ふん……。そろそろ黙らせるか。
 サイレス!」

 ティナにサイレスをかけるヴェルヌ。

ティナ
《膝を突く》
「…………!!!」
バッツ
「ティナ……!」
ヴェルヌ
「これで魔導の娘は何も出来まい。……貴様らもこれでチェックメイトだな」
バッツ
「ティナは……兵器なんかじゃ……ない!」
ヴェルヌ
「ほう……魔導の娘のこの姿を見てもそう思うのか? 人あらざるものの姿……私たち人間とは明らかに異なっている」
バッツ
「…………」
ヴェルヌ
「今日、あらためて彼女の素晴らしさを理解したよ。彼女はお前達とも、私とも違う。帝国にとって大切な、特別な存在なのだ」
バッツ
「違う……!」
ヴェルヌ
「違う?」
バッツ
「ああ! ティナの姿や過去なんて、そんな事は関係ない! ティナは、兵器なんかじゃない! 一人の、女の子だ!
 そして……俺達の……仲間だ!」
ティナ
「…………!!」
ヴェルヌ
「……まぁいいさ。サイレスがいつまでも持つとは思えんし、さっさとティナを連れて帰りたいのだが……
 イレギュラーの主たる貴様は、あの世へ送ってやるとするか」
バッツ
「く……!」

 隙を突いたティナがヴェルヌに攻撃を仕掛けるが受け止められる。

ヴェルヌ
「邪魔だ。魔法の使えない貴様では何もできまい」
ティナ
「……ライオットソード」

 ティナの身体が輝く。

バッツ
「剣……!?」
ヴェルヌ
「なに!」

 ライオットソードを食らうヴェルヌ、同時に膝を突くティナ。

ヴェルヌ
「ウボォッ!
 く……足をやられたか。もっと痛めつける必要があるようだな、ティナ。この程度なら、まだ問題はない……」

 突然、男が現れる。


「そこまでだ」
ヴェルヌ
「なにっ!」

 現れた男がバッツ、ローザ、セシル、ガラフに回復魔法をかける。
 セシル、ローザが立ち上がり、ガラフの毒も消える。

ローザ
「これは……ケアルガ?」
セシル
「あなたは……!」
ドーガ
「……見つけたぞ。回りくどい方法を選んでいるな。貴様ではなく奴が裏で手を引いているからか?」
ヴェルヌ
「……まさか! なぜ貴様が……!」
ドーガ
「今はザンデもいないようだな。確かにバッツ=クラウザー達だけならお前だけで十分だろうが……。……油断大敵ということだ」
ヴェルヌ
「く……」
ドーガ
「微塵の憎悪の無尽なる業をその身に知れ……ブレイク」

 ブレイクを食らうヴェルヌ。

ヴェルヌ
「……ブレイクか。高等魔法を使いこなせる存在だと考えると、やはり、貴様はあいつが言っていた……」
ドーガ
「……並の人間ではブレイクをくらうと即石化だ。しかし、きさまは深手を負った足のみにとどまっている。
 フリオニールから聞いた通り、くだらない力を奴から受け取ったようだな。……人あらざるものの力を手に入れようとする愚か者め」
ヴェルヌ
「……フフ。愚かだと? この力を? それに、奴からだけではないさ。私自らの習練の成果でもあるのだよ、この力は」
ドーガ
「……ザンデもやっかいな男に手を貸したものだ」
ヴェルヌ
「どうした? 私は今動けないぞ。とどめを刺さないのか?」
ドーガ
「……ここで貴様を殺せば、ザンデの影の行方を見失う事になる。……ザンデも、貴様と協力するしか道は無いのだ。
 ザンデの存在を見失うことは避けねばならぬ事態だ。このまま貴様を泳がして監視しておくほうが望ましい。それに……」
ヴェルヌ
「それに?」
ドーガ
「……私も、賭けてみたくなったのだよ。1000年前にも、30年前にも、成し遂げられなかった真の勝利を得るために……馬鹿げた考えを実行に移す事を。
 ……それが、賭けにでた光の戦士に対する、賢者としての、私なりの返答だ」
バッツ
「…………」
ヴェルヌ
「フン、理由はよくわからんが私を見逃すというのか。まぁ、貴様に負けるとは思えないが……。お前は後悔することになるだろうよ。愚行を犯したことをな」
ドーガ
「……風はもう伝わっている。お前を倒すのは、私の役目ではない」
ヴェルヌ
「……テレポ」

 ヴェルヌ、テレポを唱え離脱する。

バッツ
「どうしてあんたがここに……」
ドーガ
「私は呼ばれただけだ……」
ローザ
「呼ばれた?」
ドーガ
「……ティナを押さえ込まねばならない」
ティナ
《魔力が溢れ出す》
「…………!!」
バッツ
「ティナ!」

 ティナの魔力が暴走し、爆発が起きる。

バッツ
「どうしたんだ、ティナ!」
ドーガ
「……あとは、エイクに任せておけ」

 バッツの持っている欠片が光る。

バッツ
「え……?」


FINAL  FANTASYν
第112話「得たもの、失ったもの」


・ティンバー郊外、ロシュフォール平原地帯と森の境目
 ティファ、エアリス、エリアがキマイラと戦闘中。
 レジスタンスが数人、他のモンスターの相手をしている。

ティファ
「てぇぇぇい!」

 ティファがキマイラに一撃入れる。

ティファ
「! もう一発!!」

 もう一撃入れるが、同時に相手の反撃も食う。

ティファ
「くっ!」
エリア
「ブリザド!」
エアリス
「サンダー!」

 ブリザドとザンダーを食らい動きを止めるキマイラ。

エアリス
「ティファ、ケアル!」

 ティファにケアルをかけるエアリス。

エアリス
「駄目ね……、しぶとい上にあいつに魔法はあまり効いていないみたい」
ティファ
「動きも素早いわ! なかなか打撃があたらない! 早くケリをつけないと、水の魔法を使われたら……」

 ティファが仕掛けるが、キマイラの攻撃に阻まれ決定打にならない。

エリア
「どうしたらいいんでしょうか……」
エアリス
「どうにかして動きを止めて攻撃を叩き込むしかなさそうだけど……」
エリア
「そういえば姉さん! カルナックの時に使っていた力は使えないんですか!?」
エアリス
「カルナックの時のって……」
エリア
「あの、邪気封印ってやつです!」
エアリス
「……ああ! そういえばそんなのもあったわね。でも、あの時はアクアさんの協力があったからできただけだし……」
エリア
「姉さん! そんなネガティブな発想は姉さんらしくないです! 姉さんらしく、ビシッと決めてください!」
エアリス
「……そうね。その通りよ。後ろ向きな姿なんて私に似合わないわ!」
エリア
「それでこそ姉さんです!」
エアリス
「ティファ、私が星の力を借りてあいつを止めるわ! それまで、時間を稼いでくれないかしら?」
ティファ
「OK! 一人じゃちょっと大変だけど頑張るわ!」

 森からマッシュが飛び出してきてキマイラに連打を加える。

マッシュ
「うおおおお!」
エリア
「マッシュさん!」
マッシュ
「大丈夫か! みんな!」
エアリス
「マッシュさん! 私がこいつを止めるから……」
マッシュ
「おう! 任せとけ!!」

 キマイラがマッシュを攻撃、ティファが飛び出す。

ティファ
「でやぁ!!」

 キマイラを牽制するティファ。

エアリス
(……マッシュさん、わかってくれたみたいね。よし、やってみましょうか。
《星へと呼びかける》
 うん…できそう……!)

 ティファを弾き、キマイラがエアリスへ突進する。

ティファ
「きゃあ!」
マッシュ
「ティファ! しまった!」
エリア
「姉さん!」

 クラウドが割って入り、キマイラを弾き飛ばす。

クラウド
「やはり甲類の部分の皮膚は硬いな。この距離からの踏み込みでは剣でも斬りきれない……」
マッシュ
「クラウド!」
クラウド
《エアリスの方を向いて》
「危ない所だったな」
エアリス
「え、ええ……そうね。あ……」
クラウド
「礼なら後にしろ。何かしていたのなら、それを急げ。他にも魔物はいるんだ」

 クラウド、キマイラの攻撃を受け止める。
加勢に入るマッシュ、ティファ。

エアリス
(……気のせいかしら。でも、やっぱりあいつに似ているわ……。……っと、はやくしないと!)
《星の力を解放する》
「邪気封印!」

 キマイラが光に囚われ動きを止める。

エアリス
「成功したわよ!」
キマイラ
「グオォォォ!」
クラウド
「さっさと終わらせるぞ」
ティファ
「OK!」
マッシュ
「おう!
 メテオストライク!」
クラウド
「Limit Lv1……ブレイバー!」
ティファ
「いくわよ! サマーソルトキィィック!!」

 三人の技がキマイラに炸裂する。

キマイラ
「グォォォォォ!」

 キマイラが倒れる。

エアリス
「やったわ!」
クラウド
「……フン」
マッシュ
「そろそろだな……」
クラウド
「そろそろ?」
マッシュ
「ああ、見てな」

 周囲に冷気が満ちる。

ティファ
「あれは、シヴァ!」

 シヴァのダイヤモンドダストが辺りの魔物を一掃する。

エアリス
「魔物が倒されていくわ……」
クラウド
「ファーレンの娘か……」

 リディアがやってくる。

リディア
「マッシュおじちゃん!」
マッシュ
《リディアに駆け寄り》
「リディア、よくやった!」
リディア
「うん、任せて! ここらへんにいた魔物は、ぜ〜んぶシヴァさんが倒してくれたよ!」
マッシュ
「ここらへんは魔物の数が特別多かったからな。途中で会ったザンガンさんと話をして、シヴァを使うことにしたんだ」
クラウド
「なるほど……。しかし、他の所にはまだ魔物は残っている。苦戦している場所もあるようだ」
エアリス
「そうよ! 休んでなんかいられないわ。他のところを助けにいきましょう!」
エリア
「はい!」

 皆、走っていく。が、ティファが立ち止まったのに気づいたエアリスが振り返る。

エアリス
「ん……? どうかしたの、ティファ」
ティファ
「ううん、なんでもないわ」
エアリス
「……彼、助けに来てくれたね」
ティファ
「エアリス!」
エアリス
「ウフフ。良かったじゃない。クラウドがここにいたって確かめられたしね」
ティファ
「……そうね。ちょっと素っ気ないのが気に食わないけど」
エアリス
「ま、話は終わってからじっくりすればいいじゃない」
ティファ
「うん、行きましょう!」

 先に走っていくエアリス。

ティファ
(助けに来る……か)


・管制塔エントランスルーム
 ヴェルヌが去った後も様子がおかしいティナに戸惑うバッツ達。

バッツ
「ティナ! どうしたんだ!?」

 ティナの魔力が無作為に爆発を起こす。

ローザ
「きゃああ!」
セシル
「……彼女に何が起きているんだ?」
バッツ
「……もしかして……暴走……!」
セシル
「えっ!?」
ドーガ
「そうだ、バッツ=クラウザー。今のティナの状態はお前が初めてウィンにジャンクションされた状態と似ている」
バッツ
「……どうしてなんだ? ティナに何が起こっているんだ!?」
ドーガ
「……私にもわからないこともある。ただ、今の彼女は危険だ。自らの力の枷を外した状態にある。
 ただ……このままでは肉体が持たないだろうな」
バッツ
「なんだって!?」

 再び、爆発が起こる。

バッツ
「くっ! どうすればいいんだ!」
ドーガ
「エイクに任せるのだ。意識の遮断を行うしかないだろう」
バッツ
「意識の……遮断?」
ドーガ
「ウネの弟子であるエイクだから選べる手段だ。直接確認はしていないが、エイクはそこにいるのだろう?」
バッツ
「…………」
ドーガ
「……ウィンに何か言われたようだが、エイクに私が本物のドーガであることを確認させればいいだろう」

 エイクが宿っている欠片が光る。

エイク
「……………………バッツ」
バッツ
「!?」
エイク
「…………あの人は本物。私が呼んだ」
セシル
「バッツ……?」
バッツ
「……ティナに何をするんだ?」
ドーガ
「意識の遮断を行い、彼女を強制的に眠らせる」
バッツ
「眠らせる……。そうしたら、ティナは目覚めるのか?」
ドーガ
「……少なくとも、眠らせるならこの姿のままだ。エイクの力で目覚めさせる事はできるが、そうしたらまた暴走状態になるだろう」
バッツ
「…………!」
ドーガ
「元に戻す手段は、後から考えるんだな」
バッツ
「……駄目だ!」
ドーガ
「…………」
バッツ
「もし元に戻す方法がわからないままなら……、ティナはずっと眠ったままって事か!? そんなことはできない!」
《ティナに近づき》
 ティナ! 俺がわかるよな!? バッツだ!」
ティナ
「…………」
バッツ
「もう、ヴェルヌ=パラメキアはいない! そんな力はもう使わなくていいんだ!」
ティナ
「…………!」
バッツ
「ティナ!」
ティナ
「…………!!!」

 ティナの力に吹き飛ばされるバッツ。

バッツ
「うぐっ!」
セシル
「バッツ!」
ドーガ
「……彼女は全てを拒絶している。暴走状態に陥り、この姿になって混乱しているのだろう。
 それに、私はエイクに呼ばれてきたと言っただろう」
バッツ
「…………」
ドーガ
「エイクは、気がついている。彼女が意識の遮断を望んでいる事を」
バッツ
「…………!
 く……!」

 ティナの力にさらに吹き飛ばされるバッツ。
 エイクの宿った欠片が光る。

エイク
「……………………!」

 エイクがティナを眠らせる。

ドーガ
「……あとは、エイクに任せておけ。……ダテレポ」

 ドーガ、ダテレポを唱え立ち去る。

バッツ
《倒れたティナに近づき》
「ティナ……?」
ティナ
「…………」
バッツ
「ティナ……返事をしてくれ……」
ティナ
「…………」
バッツ
「……ティナ!!」
セシル
《バッツに近寄り》
「バッツ……」
バッツ
《セシルを見る》
「…………」
セシル
「バッツ……、すまない。こうなった原因は僕にもある」
バッツ
「…………」
セシル
「僕が……彼女に任せようと……。でも、そうじゃなかったんだ。もっと別の方法があったかもしれない……」
ローザ
「セシル……」
バッツ
(……くそっ!)

 セシルを殴り飛ばすバッツ。

ローザ
「バッツさん! なんて事を!」
ガラフ
《バッツに駆け寄ってきて》
「なにをしとるんじゃ!」
セシル
「…………いいんだ」
ローザ
「セシル!」
セシル
「バッツ……。君の気が済むまで……殴ってくれていい。あんなことを言ってしまった僕に責任がある……」
バッツ
「く……!」
ガラフ
「落ち着くんじゃ、バッツ!」
セシル
「…………」
バッツ
「……どうすればいいんだよ」
ガラフ
「…………」
バッツ
「ティナは……俺達を助けようとしたんだ。なのに……どうして……
 《床を殴りつけて》
 どうして……ティナがこんなことにならないと……いけなかったんだ!!」
セシル
「……バッツ」
バッツ
「元に戻す方法なんて……そんなもの……あるかよ!」

 エイクの宿った欠片が光る。

エイク
「…………もしかしたら、元に戻せるかもしれない」
バッツ
「!!」
ローザ
「……バッツさん、その欠片は一体?」
エイク
「……それはまた後。落ち着いて……戻す方法がないわけでもない」
バッツ
「本当か!?」
エイク
「…………でも、難しい」
バッツ
「教えてくれ! ティナがこのままなんて……そんな……そんな馬鹿なことはないんだろ!?」
エイク
「意識の遮断は、強制的に眠らせるということ。つまり、寝ているから、夢を見ることが出来る。
 人は産まれた時から、正確には生を受けたその時から本人は思い出すことはできなくても、頭の中のどこかにその記憶は眠っている」
バッツ
「…………」
エイク
「夢は……その記憶を引き出す事ができる」
バッツ
「…………」
エイク
「でもそれを自由にできるのは私の師であるウネだけ。師なら、今すぐにでも彼女の正体を、夢から探れたかもしれない。残念だけど私にはそこまではできない。
 けど、私を仲介にしてきっかけを与え彼女の正体の記憶を刺激することはできる。記憶は失っているだけ。確かに彼女の中には自分の正体を知る手がかりがある。
 精神だけの存在である今の私なら、師から教わった方法でそれができる。意識の遮断も、師から教わった。
 記憶があれば、暴走を抑えられる。彼女は覚醒した自分の正体に不安を抱いている。記憶があれば、それが拠り所となって不安はなくなるはず」
バッツ
「…………!」
エイク
「けど、今すぐには無理」
バッツ
「どうして!」
エイク
「きっかけには強い、共鳴する力が必要。相手も彼女の事を知りたいと願わなければならない」
バッツ
「正体を知りたいって……! 俺じゃあ駄目なのか!?」
エイク
「生きている人間をきっかけにはできない。形あるものをきっかけにするにはさらに強い『星のエネルギー』が必要。
 私は『星のエネルギー』を用意することはできない。それに、共鳴を起こすなら彼女に近い存在である必要がある。普通の人間であるあなたでは難しいし、危険。
 だから、あなたをきっかけにすることはできない。どんなにあなたが彼女の事を、彼女の記憶の復活を願ったとしても」
ローザ
「……それじゃ、本当にどうしようもないじゃない!」
エイク
「……それはわからない。今の姿が何を意味するのかは私にもわからないけど、彼女は少なくとも人間でもあった。きっとどこかに彼女のルーツを知る手がかりはある」
ガラフ
「…………」
エイク
「そして、今回の事でドーガ様に借りが出来た」
バッツ
「どういうことだ?」
エイク
「ドーガ様は協力のために交換条件を出してきた。それは……ガラフの正体を教えないこと」
ガラフ
「なんじゃと!!」
エイク
「私はドーガ様がなぜそんな条件をだしたのかわかる。そうすることがガラフの、そしてバッツ達のためになるのだと考えたと思う」
ガラフ
「…………」
エイク
「ガラフは強いけど、それに頼っては駄目。クリスタルに選ばれし戦士であるあなたが強くならないといけない。
 そしてそれはきっとウィンも望んでいたはず」
バッツ
「……ウィンも」
エイク
「……そう。諦めては駄目。私が知る限り、あなた達は真実へと向かっている。
 ……その真実の中に、あの娘の記憶の手がかりがあるかもしれない」
バッツ
「…………」
エイク
「……ガラフ、あなたも気を落とさないで」
ガラフ
「…………」
エイク
「……私が彼女の精神についている。彼女を一人にはしない。だから、安心して」

 エイクの宿った欠片が光る。

バッツ
「……いなくなったのか」
セシル
「……バッツ」
バッツ
「…………」
セシル
「……バッツ、とりあえずエドガーさんに連絡を取ろう」
ガラフ
「……そうじゃな」
バッツ
「……ああ」


 こうしてガストラ皇帝誘拐作戦は
 帝国側はケフカの作戦失敗、
 そしてヴェルヌの負傷による撤退

 レジスタンス側は
 誘拐作戦失敗という形で幕を閉じた。


 第113話へ続く

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