1999年にネット上で始まり現在は連載中止中の、人気ゲームFFシリーズの1〜8をmixさせた二次創作作品FINALFANTASYν(FFν)、さらにニコニコ動画にアップされている非公式の続編その後のFFνの設定や登場人物をまとめたwikiです。http://www.nicovideo.jp/mylist/4209405

・ナルシェの雪原、崖
 ガードに案内され、氷漬けの幻獣の前に集まるバッツ達。

ガード
「これが氷漬けの幻獣です」
エリア
「凄いですね……」
バッツ
「これが……氷漬けの幻獣か」
マッシュ
「本当に文字通り氷漬けだな」
バッツ
「……エドガー」
エドガー
「ああ。早速ティナをここまで連れて来よう。
マッシュ、悪いが手伝ってくれないか?」
マッシュ
「ああ、力仕事は任せとけ!」
バッツ
「悪い、マッシュ」
マッシュ
「気にするなよ。俺も一応ティナとの付き合いも長いしな。戦いの時にはティナに助けられた事もある。これくらいはやるよ」
バッツ
(……そうだな。マッシュはコルツで会った時からずっと一緒だから、俺とレナの次くらいに付き合いが長いんだよな)
「ん!?」
マッシュ
「どうしたんだ、バッツ!?」
バッツ
「エイクの欠片と反応し始めた……!?」

 氷漬けの幻獣が輝く。

バッツ
「氷漬けの幻獣と反応しているのか!?」


・ナルシェ、休憩所
 ウォルス王、カルナック女王が今後のことを話し合っている。
ザンガンが二人の護衛につき、ベッドではティナが眠っている。

ウォルス王
「戦いも一段落、か……」
カルナック女王
「あとはナルシェ側を説得するだけ……ですね」
ザンガン
「王族のお二方とティナの護衛を任されたものの暇で暇で仕方なかったですな〜」
ウォルス王
「それだけ、彼らの働きが素晴らしかったということじゃよ」
ザンガン
「そうですな。ティファやマッシュの働きも大きかったということですし、俺も鼻高々ですよ」
カルナック女王
「……エドガー殿が帰り次第サミットは開始、か」
ウォルス王
「氷漬けの幻獣か……ワシも見てみたいものじゃ」

 突然ティナが目覚め、ティナの力に吹き飛ばされるザンガン。

ザンガン
「うおっ!」
ウォルス王
「大丈夫か、ザンガン!?」

 ベッドからティナが立ち上がる。

カルナック女王
「ティナが……目覚めた?」

 飛び去っていくティナ。

ウォルス王
「あ!」
ザンガン
「飛んでいった……」


・ナルシェの雪原、崖
 ティナが氷漬けの幻獣の前に降り立つ。

バッツ
「ティナ!!」

 氷漬けの幻獣が輝く。

エアリス
「どうしてティナちゃんがここに!?」

 ティナの身体も輝く。

バッツ
「ティナと……反応しているのか?」
エイク
『…………心配しないで』
バッツ
「……エイク?」


FINAL  FANTASYν
第118話「記憶の中で」


バッツ
「心配しないでって、暴走するかもしれないんだろ!?」
エイク
『………私にも何故かわからないけど、幻獣は最初にあなたと反応した』
バッツ
「俺と!?」
エイク
『それがきっかけで、彼女が氷漬けの幻獣に呼ばれてここへやってきた』
バッツ
「……どういう事だよ?」
エイク
『……私にもわからない。でも、今なら彼女を刺激できる。……幻獣と反応しているあなたも、私と一緒に来ることができる』
バッツ
「!!」
エイク
『……どうする?』
バッツ
「……行くよ」
レナ
「バッツ……」
バッツ
「大丈夫だよ、レナ。みんなも心配する必要無いさ。エイクがついていてくれるし」
エリア
「バッツさん……」
ロック
「……一緒に行けるなら、行った方がいい」
バッツ
「ロック?」
ロック
「今、ティナが必要としているのは……バッツだと思う。……そういう時には、側にいてやるのが一番だ」
エドガー
(ロック……あの事をまだ……)
バッツ
「わかったよ」
エイク
『……はじめる」

 エイクがティナの記憶を刺激する。

ティナ
「おとう……さん……?」


・ティナの記憶の中
 ティナに続き、バッツ、エイクが現れる。

バッツ
「ティナ!!」
ティナ
「……バッツ。
……私、少しずつ……思い出してきた」
エイク
『彼女が自分の事を知りたいと願っているから、そのための記憶が引き出されたはず。
……これから貴方達と私が見るのは、多分彼女の生まれる前の記憶。貴方の中にある両親の遺伝子の記憶。
……これから起こるのは、既に起こった事。私も、貴方達も関与することはできない』
バッツ
「……わかった」
ティナ
「…………」

 誰かが歩いてくる。

???
『本当に、人間がいるのか?』
バッツ
「あれは……!」
エイク
『幻獣……』
ティナ
「…………」
幻獣
『間違いない。召喚士の類ではないようだが』

 歩いていく二人の幻獣。

バッツ
「ここは……どこなんだ?」
エイク
『……多分、幻獣界』
バッツ
「幻獣界!?」
エイク
『この世界のどこかにある……幻獣達が隠れ住む場所。私達人間の住む世界からは切り離された所にあるといわれている。
彼らは基本的には争いを好まない。だから、どこかに隠れ住んでいる』
ティナ
「…………」
エイク
『人間界に封じられた幻獣達が見せるサモンディメンションは、この幻獣界を再現したものだともいわれている。
幻獣は魔物ではない。残念だけど私も詳しいことは知らない。でも、彼女の記憶にこの場所があるということは……』

 エイクがティナを見る。
うつむくティナ。

バッツ
「ティナは……幻獣なのか?」
エイク
『それはまだ断言できない。……さっきの二人を追いかけて続きを見て判断するしかない』


・幻獣界、入り口
 さっきの二人の幻獣が倒れている人間を見つける。

幻獣A
『確かに……人間だ』
幻獣B
『どうする、マディン?』
バッツ
(マディン……?)
マディン
『このままにしておくわけにもいかんだろう。……連れて帰る』
幻獣B
『何だって!? こいつは人間だぞ!』
マディン
『弱っているようだし、人間界へ戻せば魔物に襲われるだけだ。ならば、休ませてやるしかない』
幻獣B
『でもよ……』
マディン
『俺が責任を取る』
幻獣B
『…………』


・幻獣界、民家
 マディン達幻獣が、運び込んだ人間について話し合い、バッツ達はその様子を見守っている。

幻獣C
『かなり弱ってるみたいだけど、しばらく休ませると大丈夫だと思うよ』
長老
『……人間か』
マディン
『おそらく、何かの間違いで向こうの世界から迷い込んできたのでしょう』
幻獣D
『俺はすぐにでも殺すべきだと思う』
マディン
《テーブルを叩き》
『何だって!』
幻獣D
『あの女は召喚士ではない……なのに、この世界にやってきた。それだけでも奇妙だ。
それに最近の人間界は穏やかではないと聞いている。人間界のゴタゴタをここに持ち込まれるのは御免だ』
マディン
《再びテーブルを叩く》
『だから、殺すというのか!? 彼女に罪はないんだぞ!!』
長老
『落ち着け、マディン。とりあえず、考えよう。幻獣王の意見も聞きにいく必要がある。答えを出すにはまだ早すぎる』
マディン
『…………』


 他の幻獣が去った後、運び込まれた人間の女が目を覚ます。

マディン
『起こしてしまったかい?』

『あなたは……?』
マディン
『私は幻獣のマディン。……ここは幻獣界だ』

『幻獣……。あなたは……幻獣。……このペンダントは?』
マディン
『君にプレゼントするよ。この幻獣界のお守りさ』
バッツ
(あれは……ティナのペンダントだ)

『……ありがとう。素敵なペンダントね』
マディン
『…………』

『どうして……私がここにいるのかしら』
マディン
『わからない。ただ、君の事でこの世界の者は戸惑っている。人間の君が突然現れたことを……』

『あなたが、助けてくれたのね?
私はマドリーヌ……。私、人間の世界が嫌になってしまったの。あの、争いと憎しみと欲望の渦巻く世界が……。
そして、嵐の中をさまよっていたら、いつのまにかここに……。私は……この世界でも邪魔者なのかしら?』
マディン
『いや、わからない』
マドリーヌ
『私はあなたとは違う……。ここにいるべき存在じゃないわ』
マディン
『…………』
マドリーヌ
『……明日、人間界へ戻るわ』
マディン
『……ああ。誰かに案内させよう』


・幻獣界、道
長老が走ってきたマディンを振り返る。

長老
『やはり来たか』
マディン
『彼女……マドリーヌは!?』
長老
『……まだ間に合うだろう』

 走っていくマディン。

長老
《マディンを見送り》
『……どこまでも純粋な男だ』


・幻獣界、ゲート
 立ち尽くしているマドリーヌにマディンが声をかける。

マディン
『もし人間界に戻りたくないのなら、ここにいてもいいんだぞ』
マドリーヌ
『……でも、私は人間。あなた達幻獣とは違う。互いに相容れない存在……』
マディン
『……それが誠の事かどうか、俺達が示してみればいいではないか?』
マドリーヌ
『えっ?』
マディン
『私は……君にここに残って欲しい』
マドリーヌ
『…………』
マディン
『ここは穏やかな場所だ。幻獣同士の争いも無い。時の流れも穏やかだ。君の嫌う人間界よりもね』
マドリーヌ
『…………』
マディン
『……人間と幻獣。召喚士ではない君が私達と通じ合えるのかどうかはわからない』
マドリーヌ
『……そう。私はあなた達とは違う』
マディン
『でも、やってみないとわからないだろう?』


マディン
それが誠の事かどうか……
俺達が……
示してみればいいではないか?


バッツ
「あの二人が……」
エイク
『……多分、彼女の父親と……母親』
ティナ
《目を閉じている》
「…………。
……少しずつ、思い出してきた」
バッツ
「ティナ?」
ティナ
「……私……小さい頃……確かに……あの場所で過ごした」
バッツ
「でも、それならティナがどうして人間界に……?」
エイク
『……それも……今からわかる』


マディン
『名前は決めてあるんだ……』
マドリーヌ
『何?』
マディン
『ティナだ……。いい名前だろう?』


 第119話へ続く

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