1999年にネット上で始まり現在は連載中止中の、人気ゲームFFシリーズの1〜8をmixさせた二次創作作品FINALFANTASYν(FFν)、さらにニコニコ動画にアップされている非公式の続編その後のFFνの設定や登場人物をまとめたwikiです。http://www.nicovideo.jp/mylist/4209405

FINAL FANTASYν
第119話「awaken〜微笑み〜」


・幻獣界、道
 幻獣が一人、道で倒れているのを仲間の幻獣が見つけ、その様子を見守るバッツ達。

幻獣A
『う……ぐ……』
幻獣B
『人間にやられたのか!?』
幻獣C
『ゲートが人間に見つかったのかも……』
幻獣B
『だが、マドリーヌの時とは違う。人間の数も多い……」
人間の兵士が二人、幻獣達の前に現れる。

幻獣B
『……我々幻獣の力を求めている人間の軍隊だ』
幻獣C
『長老の所まで引きましょう!』
幻獣B
『止むを得んな……! クソ! 人間どもめ!!』
息絶えた幻獣を置いて逃げる幻獣B、C。
 直後にガストラが現れる。

バッツ
(あれは……ガストラ皇帝か?)
ガストラ
『何という幸運!! 私自らの遠征でいきなり幻獣界に到達できるとは! やはり睨んでいた通りミストの近くにゲートがあった… …
偶然文献で幻獣のことを知った時はにわかには信じられんかったが……確かに、あったのだ! 幻獣界は!!
この幻獣どもを使い魔法技術を確立すればエスタの魔女にも対抗できよう!』
帝国兵A
『陛下!』
ガストラ
『捕らえるのだ! 一匹でも多く! ただし殺してはいかんぞ。研究に使えなくなるからな。
幻獣を捕らえたものには褒美を与える! 行けい!!』


・幻獣界、民家
 長老や他の幻獣、赤ん坊のティナを連れたマディン、マドリーヌが避難している。

長老
《外からの爆音を聞き》
『最後の手段だが仕方あるまい……。幻獣王に連絡を取るのだ』
マディン
『一時的にゲートを封印するのですか?』
長老
『そうじゃ。幻獣王様の力で嵐を起こし、全ての異物をこの世界から追い出しゲートの位置を幻獣王様が完全に制御する。
ミストの召喚士と連絡がとれなくなるが……。そもそもミスト側が争いを好まない我らのこの世界に干渉してくることはないし、然るべき時には幻獣王様の判断でここへ召喚士を呼び出すじゃろう。
もっと早く隔絶しておくべきだったのじゃ。最近の人間界の不穏な空気を感じ取っていればこうなることは予見できていた』
幻獣D
『こうなったのも……全てあの人間の女のせいだ』

 ティナを看ていたマドリーヌが振り向く。

マディン
『なんだと!』
幻獣D
『あの女が、奴らを連れてきたのかもしれないじゃないか!』
マディン
『……いい加減にするんだ』
幻獣D
『いや! あの女も同じだよ。そのうち俺達を利用して……』

 マドリーヌがティナを連れて外へ飛び出す。

長老
『しまった!』

 後を追おうとするマディン。

長老
『待つんじゃ! すぐに幻獣王様の力は発動する!』
マディン
『構わない! どうにかする!』

 そのまま外へ飛び出していくマディン。


・幻獣界、ゲート
 倒れているマドリーヌを見つけるマディン。
ガストラがゲートの外に吸い出されようとしている。

ガストラ
『く……! 最高の宝を前にして!!』

 ゲートの外に吸い出されるガストラ。

マドリーヌ
『信じて……マディン。私はあの人達の仲間なんかじゃない……』
マディン
『わかっているさ!』
マドリーヌ
『……ありがとう』
マディン
『戻ってくるか?』
マドリーヌ
『ええ……』

 赤ん坊のティナが外に吸い出される。

ティナ
「!!」
マドリーヌ
『ティナ!!』

 マドリーヌも吸い出される。

マディン
『マドリーヌ!!』

 マディンも吸い出され、ゲートが閉じる。


・人間界、森
 幻獣界の外に出されたガストラ達。マディンは気絶し、マドリーヌはティナを抱えて倒れている。
 その状況を見守るバッツ達。

ガストラ
『おのれ……!
ん……人間の女か?
《赤ん坊のティナに気づき》
こ、この子供は!!』

 赤ん坊のティナを抱え上げるガストラ。

マドリーヌ
『私の……子に……構わないで』
ガストラ
『お前の子供か……?
お前の子供……。……なるほど。もしやお前と幻獣の……!
これは面白い……!
ファッハッハ!! これはいいものを手に入れた! これだけでも十分遠征の価値はあったものだ』

 ティナを連れて立ち去ろうとするガストラ。

マドリーヌ
『や……め……て』
ガストラ
『うるさい!』

 マドリーヌに剣を向けるガストラ。

バッツ
「危ない!」
エイク
『無駄よ』
バッツ
「でも!」
エイク
『これは既に起こった事の記憶』

 ガストラに斬られ、息絶えるマドリーヌ。

エイク
『私たちではこの運命を変えることはできない』
バッツ
「…………!」
ガストラ
『私が世界の支配者となるのだ!! ファファファ……!!』


バッツ
「…………! 終わったのか!?」
ティナ
《うつむいている》
「…………」
バッツ
「ティナ……」
ティナ
「……平気」
バッツ
「ティナ?」
ティナ
《バッツを見て》
「バッツが……いてくれたから……」

 ティナの姿が消える。

バッツ
「ティナは!?」
エイク
『私ができるのはここまで……』
バッツ
「ティナは大丈夫なのか!?」
エイク
『……大丈夫』
バッツ
「本当か!?」
エイク
『あの娘は貴方を、貴方達の事を信頼している』
バッツ
「…………」
エイク
『それに、あの娘は強い。自分の過去を受け入れる強さを持っている。
……貴方達が側にいるから』
バッツ
「…………」
エイク
『……目覚めましょう』


・ナルシェの雪原、崖
 眠っているバッツとティナの目覚めを待つレナ達。

ロック
「……バッツとティナは大丈夫なのか?」
レナ
「わかりません……」

 セシル、ローザ、リディアがやって来る。

リディア
「幻獣さんだ!」
マッシュ
「リディア! それにセシル達も!」
セシル
「連絡が来るまで寝て休んでおこうってリディアは寝てたんだけど……」
ローザ
「突然起きちゃって」
リディア
「幻獣さんに呼ばれたの!」
マッシュ
「幻獣に?」
リディア
「うん!」
エドガー
「……リディアは召喚士。ティナと氷漬けの幻獣の反応を察知したとしてもおかしくはないだろう」
ローザ
「ティナちゃんは……?」
エアリス
「今、バッツが四人目の光の戦士のエイクって娘と一緒に記憶を目覚めさせているらしいわ。私達には何が起こっているのか全くわからないけど」

 バッツとティナの身体が光り、ティナが元の姿に戻る。

レナ
「ティナ!」
ロック
「元に……戻ったのか?」
バッツ
「ん……!」
レナ
「バッツ!」
マッシュ
「どうだったんだ、バッツ!?」
バッツ
「……全てがわかったわけじゃない。何もかもはっきり覚えてるわけじゃない。でも……どうしてティナがあんな姿になれるのかはわかったよ」
エドガー
「ということは……」
バッツ
「……ティナは幻獣と人間の……ハーフだ」
エアリス
「何ですって!?」
レナ
「ハーフ……」
エドガー
(……バナン先生の推測は当たっていたか)
エイク
『……ここまで上手くいくとは思わなかった』
バッツ
「エイク!?」
エイク
『元々好条件に恵まれていたのは確か。でもそれ以外の要因も……あったと思う。それが何かは私にもわからない』
リディア
「あの幻獣さんも、ティナお姉ちゃんの正体を知りたかったみたいだよ」
マッシュ
「リディア、わかるのか?」
リディア
「それに、あの幻獣さんはバッツお兄ちゃんの正体も知りたがっているよ」
バッツ
「俺も?」
リディア
「うん。よくわからないんだって」
エアリス
「バッツの正体……っていっても、クリスタルに選ばれた旅人としか言いようがないじゃない」
リディア
「それはわかるんだけど、それだけじゃないらしいの。違和感を感じるんだって」
バッツ
「違和感……?」
(俺とこの幻獣が反応したことに関係あるのか?)
ティナ
「ん……」
バッツ
「ティナ!」
ティナ
「バッツ……」
バッツ
「…………」
ティナ
「私……夢……見てた。私の……お母さ……んと……お父……さんの……夢」
バッツ
「そっか……」
ティナ
「いい……こと……ばかり……じゃ……なかった」
バッツ
「…………」
ティナ
「でも、バッツ……やっと……わかった……よ……自分の事」
バッツ
「よかったな」
ティナ
「うん……」
レナ
(ティナ……良かった)
ティナ
「…………」
エリア
「よかったですね。ティナさん」
リディア
「おめでとう! ティナお姉ちゃん!」
バッツ
「ティナ……。俺もいたこと、覚えてるか?」
ティナ
「……うん」
バッツ
「……つらいことだと思う。だけど、前にも言ったけど俺達がいる。俺達はティナのことを……大切に思っている」
ティナ
「…………」
バッツ
「ティナは俺達の、仲間だからな」
ティナ
「……うん」
エアリス
「これにて一件落着! ってことね!」
エリア
「あ、どうして姉さんが締めちゃってるんですか!」
エアリス
「いいでしょ別に! 何か文句でもある?」
ローザ
「あ……」
セシル
「どうしたんだい? ローザ?」
ローザ
「今思い出したけど……バッツさんって確か高所恐怖症だったんじゃ……」
レナ
「そういえば……バッツ、大丈夫なの?」
バッツ
「え……でも………」
《足下を見て》
「うわあああああああああああ!!!!!!」

 驚いたはずみで転びそうになるが、ティナに支えられて何とか踏み留まるバッツ。

ティナ
「大丈夫? バッツ?」
バッツ
「あ、ありがとう、ティナ」
マッシュ
「ま、ティナのために一生懸命だったから気がつかなかったって所だろうよ」
エアリス
「さすがの鈍感力ね……」
ティナ
「クス……」
リディア
「あ! ティナお姉ちゃんが笑った!!」
エアリス
「あら、はじめて見たわ。ティナちゃんが笑った所」
リディア
「ティナお姉ちゃん、笑うともっともっと可愛いね」
ティナ
「…………」
エリア
「そうですよ。ティナさん」
ティナ
「……そう?」
エアリス
「そうよ。普段クールでも時々見せるその笑顔のギャップで男はイチコロよ。ね、バッツ」
バッツ
「な……なんで俺に振るんだよ」
ティナ
「……そうなの? バッツ?」
バッツ
「え……っと。
……確かにそうかもしれない。うん、そうかも」
エアリス
(ウンウン、今日くらいはティナちゃんに花を持たせてあげましょう)

 氷漬けの幻獣が輝く。

ロック
「あ! 幻獣が!!」

 氷漬けの幻獣が消える。

エドガー
「消えた……!」
リディア
「別の役割ができたんだって。
私に、また会おうって言ってどこかに行っちゃった」
セシル
「どこかに行くって、消えたんじゃないのかい?」
リディア
「今の私じゃシヴァさんみたいに扱えないだろうから、それまで待っているって。どこに行ったのかはわからないの」
エアリス
「だからっていきなり消えなくても……」
エドガー
「……想定外だが氷漬けの幻獣がいなくなったということは、ナルシェが帝国に狙われる危険性も減ったということだ。
ひとまず戻ろう。サミットの開始時間も迫っている」
バッツ
「そうだな」
(……ティナの記憶も戻った。でも、まだまだわからないことだらけだ。
なぜ俺と反応したのか。ティナの父親のことも。そして……氷漬けの幻獣はどこへ行ったのか)


 第120話へ続く

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